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第二章
人魚ですわ
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「そうかも知れない!近くに俺が持ってる船がある。それに乗って救助しに行くからアミーは......」
「私も一緒に行きます!2人の方が救助しやすいですよね?」
モタモタしている暇はない!
2人で近くの船着場に走る。
ルカさんの船は小型ながらに色んな機能が搭載されていた。
船は風を切りながら人と思われる影が浮いている場所へと近づく。
やはり人だ!
あまり近くに近づきすぎるとスクリューに巻き込まれたら困るので距離をとる。
私は大きい声で叫んだ。
「大丈夫ですかぁぁぁ?こちらから浮き輪を投げますのでそれに掴まって下さい!引き寄せますのでぇぇ!」
聞こえたのかその人がこちらに向きを変えた。男の人だ。
「え⁉︎ジミーさん⁉︎」
ルカさんが驚いている。
知り合い?
そのジミーさんらしき人は投げた浮き輪を無視してこちらにグングン泳いでくる。なんか、不思議な泳ぎ方だ。
立ち泳ぎ?にしては凄い速さだ。
そのジミーさんらしき人は近くまで来ると私を見て叫んだ。
「君も実験されたのか⁉︎何にされたんだ?逃げて来たのか?」
そう言うとビシャっと跳ねた。
跳ねる⁉︎
一瞬海から出た体は下半身が魚だった。
「「え⁉︎」」
私とルカさんはハモって叫んだ。
ジミーさんらしき人は2、3回跳ねた後、突然苦しみだした。首の辺りを掻きむしり吐血しはじめて顔の皮膚が溶けていく。
ルカさんが私を自分の胸に引き寄せた。
「見るな!」
ジュージューと変な音だけが海に響く。
何?溶けてる音?
一体何が起こっているんだ?
私はルカさんに抱き締められながら小さく震えた。
「溶けて無くなった......」
ルカさんが呟いた。
溶けた?人が?いや、人魚が?
「ル、ルカさん、今の人魚だったですよね?人魚だったけど、知ってる人ですか?」
「顔はジミーさんだったと思う。でも大人になってて......。俺が知っていたジミーさんは10年前に行方不明になったから。その当時ジミーさんは12歳だった」
私達は直ぐにキルジーさんの所に戻りこの話をした。
「まさか......」
キルジーさんもジミーさんの事を知っていた。ルカさんの所で働いている漁師の息子さんだとか。生きていれば22歳だ。確かにあの人魚はそのぐらいの大人だった。
「ジミーかもって事も驚きだけどね、人魚だったって......」
「本当なんだよ!」
「本当です!」
私達は必死で説明する。
「伝説の生き物『人魚』ですか」
今まで静かに聞いていたダリルさんが話し出した。
「上半身はジミーさんだったのは確かですか?と、言うより人間で間違いないですか?」
ダリルさんの質問に私とルカさんは頭を縦に振る。
「私、その人魚に『お前も実験されたのか?』って訊かれました」
ダリルさんはなるほど、といった表情をしてキルジーさんの方へ向き直り話を続けた。
「この島でジミーさんの様に行方不明になった人はいますか?」
「ジミーが1番最初でそれからこの10年間にポツポツと子供ばかり行方不明になってるよ。広くない島なのに何処に行ったか分りゃしない」
キルジーさんはマルタさんの事を思い出しているのだろう。少し辛そうだ。
「その子供達に共通点はありませんか?ダンさん、ルカさんもどうですか?」
3人とも顔を横に振る。
「そうですか。でも絶対にあるはずです。共通点が。それと人魚の他には目撃情報はないのでしょうか?伝説の生き物の類で」
なんか、ダリルさん探偵みたいでカッコいい。
「あ!海坊主!誰か見たって言ってたな......」
ルカさんが一生懸命に思い出そうとしている。その姿が可愛い。
「あら?海坊主?私がこの島に来る時に乗った船の......あれは運転手かしら?自分の娘が海坊主見たって嘘をつくって笑い話のように語ってたわよ?」
シャーロットさんがそーいえばって感じで話してきた。
「それだ!本土からこの島へ渡る船の運転手の娘さんだ!この前人魚を見たブラニから聞いたんだ!」
ルカさんがスッキリした顔をした。
「あ~それならクルアのとこの娘のミアだね」
キルジーさんが言ってダンさんが頷きながらそうだ、そうだと言っている。
「その娘さんに会って話を聞けますか?」
ダリルさんが何やらやる気満々だ。
「何故そんなにやる気なのです?」
シャーロットさんもそう思った様で訊ねる。
「実は昔から興味があって調べている事がありまして。それと状況が酷似しているのですよ。まだこれだけの情報だと確信が持てませんのでそのミアさんにお話を聞けたらと」
なるほど。ダリルさんの浪漫なわけだ。
きっと心躍る感じなのだろうか?
表情が先程より和かだ。
実際、行方不明者が出てるので少し不謹慎な気もするが解決の糸口になるのなら。
「会ってもらえるか話をしてくるよ。待ってな」
キルジーさんが出て行った。
「もしかして行方不明者の手掛かりを掴めるかも知れないってキルジーさんも期待しているのかも」
ダンさんが小さく呟いた。
「そうだね。キルジーさんの娘さんも5年前に行方が分からなくなってるから。藁にもすがる気持ちなんじゃないかな」
ルカさんが言った。
シャーロットさんもダリルさんもそうなのかって雰囲気だ。
「じゃあ、尚更解決したいわね......」
「ああ、そうですね」
2人は頷き合った。
しかし『実験されたのか?』って。
実験って、怖くないか?
私がこんな化け物だからそう思ったのだろうけど。
って事は人間を化け物にする実験?
確かにあの人は人魚だった。実験で人魚にされたって事?
「私も一緒に行きます!2人の方が救助しやすいですよね?」
モタモタしている暇はない!
2人で近くの船着場に走る。
ルカさんの船は小型ながらに色んな機能が搭載されていた。
船は風を切りながら人と思われる影が浮いている場所へと近づく。
やはり人だ!
あまり近くに近づきすぎるとスクリューに巻き込まれたら困るので距離をとる。
私は大きい声で叫んだ。
「大丈夫ですかぁぁぁ?こちらから浮き輪を投げますのでそれに掴まって下さい!引き寄せますのでぇぇ!」
聞こえたのかその人がこちらに向きを変えた。男の人だ。
「え⁉︎ジミーさん⁉︎」
ルカさんが驚いている。
知り合い?
そのジミーさんらしき人は投げた浮き輪を無視してこちらにグングン泳いでくる。なんか、不思議な泳ぎ方だ。
立ち泳ぎ?にしては凄い速さだ。
そのジミーさんらしき人は近くまで来ると私を見て叫んだ。
「君も実験されたのか⁉︎何にされたんだ?逃げて来たのか?」
そう言うとビシャっと跳ねた。
跳ねる⁉︎
一瞬海から出た体は下半身が魚だった。
「「え⁉︎」」
私とルカさんはハモって叫んだ。
ジミーさんらしき人は2、3回跳ねた後、突然苦しみだした。首の辺りを掻きむしり吐血しはじめて顔の皮膚が溶けていく。
ルカさんが私を自分の胸に引き寄せた。
「見るな!」
ジュージューと変な音だけが海に響く。
何?溶けてる音?
一体何が起こっているんだ?
私はルカさんに抱き締められながら小さく震えた。
「溶けて無くなった......」
ルカさんが呟いた。
溶けた?人が?いや、人魚が?
「ル、ルカさん、今の人魚だったですよね?人魚だったけど、知ってる人ですか?」
「顔はジミーさんだったと思う。でも大人になってて......。俺が知っていたジミーさんは10年前に行方不明になったから。その当時ジミーさんは12歳だった」
私達は直ぐにキルジーさんの所に戻りこの話をした。
「まさか......」
キルジーさんもジミーさんの事を知っていた。ルカさんの所で働いている漁師の息子さんだとか。生きていれば22歳だ。確かにあの人魚はそのぐらいの大人だった。
「ジミーかもって事も驚きだけどね、人魚だったって......」
「本当なんだよ!」
「本当です!」
私達は必死で説明する。
「伝説の生き物『人魚』ですか」
今まで静かに聞いていたダリルさんが話し出した。
「上半身はジミーさんだったのは確かですか?と、言うより人間で間違いないですか?」
ダリルさんの質問に私とルカさんは頭を縦に振る。
「私、その人魚に『お前も実験されたのか?』って訊かれました」
ダリルさんはなるほど、といった表情をしてキルジーさんの方へ向き直り話を続けた。
「この島でジミーさんの様に行方不明になった人はいますか?」
「ジミーが1番最初でそれからこの10年間にポツポツと子供ばかり行方不明になってるよ。広くない島なのに何処に行ったか分りゃしない」
キルジーさんはマルタさんの事を思い出しているのだろう。少し辛そうだ。
「その子供達に共通点はありませんか?ダンさん、ルカさんもどうですか?」
3人とも顔を横に振る。
「そうですか。でも絶対にあるはずです。共通点が。それと人魚の他には目撃情報はないのでしょうか?伝説の生き物の類で」
なんか、ダリルさん探偵みたいでカッコいい。
「あ!海坊主!誰か見たって言ってたな......」
ルカさんが一生懸命に思い出そうとしている。その姿が可愛い。
「あら?海坊主?私がこの島に来る時に乗った船の......あれは運転手かしら?自分の娘が海坊主見たって嘘をつくって笑い話のように語ってたわよ?」
シャーロットさんがそーいえばって感じで話してきた。
「それだ!本土からこの島へ渡る船の運転手の娘さんだ!この前人魚を見たブラニから聞いたんだ!」
ルカさんがスッキリした顔をした。
「あ~それならクルアのとこの娘のミアだね」
キルジーさんが言ってダンさんが頷きながらそうだ、そうだと言っている。
「その娘さんに会って話を聞けますか?」
ダリルさんが何やらやる気満々だ。
「何故そんなにやる気なのです?」
シャーロットさんもそう思った様で訊ねる。
「実は昔から興味があって調べている事がありまして。それと状況が酷似しているのですよ。まだこれだけの情報だと確信が持てませんのでそのミアさんにお話を聞けたらと」
なるほど。ダリルさんの浪漫なわけだ。
きっと心躍る感じなのだろうか?
表情が先程より和かだ。
実際、行方不明者が出てるので少し不謹慎な気もするが解決の糸口になるのなら。
「会ってもらえるか話をしてくるよ。待ってな」
キルジーさんが出て行った。
「もしかして行方不明者の手掛かりを掴めるかも知れないってキルジーさんも期待しているのかも」
ダンさんが小さく呟いた。
「そうだね。キルジーさんの娘さんも5年前に行方が分からなくなってるから。藁にもすがる気持ちなんじゃないかな」
ルカさんが言った。
シャーロットさんもダリルさんもそうなのかって雰囲気だ。
「じゃあ、尚更解決したいわね......」
「ああ、そうですね」
2人は頷き合った。
しかし『実験されたのか?』って。
実験って、怖くないか?
私がこんな化け物だからそう思ったのだろうけど。
って事は人間を化け物にする実験?
確かにあの人は人魚だった。実験で人魚にされたって事?
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