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第二章
調査開始ですわ
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次の日からダリルさんとシャーロットさんは別々に行方不明になっている子供達のリストを作るために行動をしている。
それと同時進行で私の術を解く為にシャーロットさんが持ってきた本やダリルさんが持ってきた資料などを読んであーでも無いこーでも無いと毎日話し合っている。
凄い。人の為にこんなに出来る?
「人の為にじゃなくてアイラの為だから」
「愛しい人の為ですよ?」
2人は私に甘々の笑顔を見せる。
なんか気持ちが温かくなるな。
そんな私だって何もしてないわけでは無い。レストランの昼休みにルカさんと待ち合わせして子供のリスト作りを手伝う。
中には思い出したく無いと言ってあまり協力的ではない人もいたが何回も通って話をし私達の気持ちを解ってもらった。
リストは約10年前からしか作っていないがその前からポツポツ子供が行方不明になっていたらしい事が分かった。
リストにしてみると結構な人数の子供が行方不明になっている。
「実験されてるとしたら今この子達はどうなっているんだろうな......」
「そうですね」
今日話を聞きに行った家がルカさんの魚屋さんに近い事もありカミュさんの手作りランチを2人で食べている。
ふわふわのパンに魚屋さんらしく揚げた白身魚とカミュさん特製のタレとレタス、トマトを挟んだサンドイッチだ。
これがまた絶品。
「それにこんな人数が入れて更に実験が出来る施設なんてないですよね?」
「そうだよなー。それに誰が実験してるんだ?島民?それとも外から来た人間か?」
謎な事が多すぎる。
「私達の知識では分かりませんね」
「あぁ。悔しいけどあの2人の知識や力が必要だよなー。魔力も凄いんだろう?」
ルカさんが悔しそうな顔をする。
それが可愛い。
「ルカさんはどういった力が使えるのですか?」
そういえばルカさんが力を使っているの見た事ない。
「あ~。俺のは全然カッコ良くない。戦うとかそーゆーんじゃないから」
何か言いたくなさそうなので話を変える。
「そうですか。そういえばルカさんはマルタさんとは知り合いですか?」
ちょっとそこ、気になっていたのだ。
「マルタとは幼馴染だ。ほら、魚屋とキルジーさんのレストランって近いだろう?だから小さい頃からよく一緒に遊んだんだ。兄妹みたいな感じで育ったんだ」
「兄妹......」
何だか少しホッとしている私がいる。
え?何で?
これってヤキモチとか?
いや、いや、違うよね?
キルジーさんの所に戻りダリルさんとシャーロットさんに合流した。
「このリストにある子供達が聖力持ちなら実験をしているという確率が高くなるのですが」
ダリルさんがリストを見ながら言った。
「聖力って何か特徴あるのか?」
「聖力の色はほぼ金色ですが......」
「あ、それならこの子とこの子は力を使った時に金色だったって両親が言ってたな。それとこの子も......」
ルカさんがリストの名前に丸を付けていく。そういえば話を聞いた時に力の事についてもルカさん訊いてたな。そこまで考えてたのかー。私は隣で聞いてるだけだった。役立たずだ。
ダリルさんとルカさんがその話をしている時にシャーロットさんが私を手招きした。
「どうしました?」
私はシャーロットさんに近寄った。
「アイラにかけられてる術についても調べているのだけれど、まず力の封印の事ね、その腕のマーク黒魔術でもなく白魔術でもなく普通の魔力でもなく......」
私はうん、うん、聞いていたがシャーロットさんが少し信じられないんだけど、といった雰囲気を出した。
「聖力みたいなのよ。しかも普通の聖力ではなく、なんて言ったらいいのかしら?んー。大聖女様に匹敵するぐらいの強い聖力。私の馬鹿親は聖力が強い方だったけどそこまでじゃなかったの。だからアイラの力を封印したのは馬鹿親ではなく違う人。あの時馬鹿親の他に男が居たみたいだからそいつの仕業ね」
「もう1人の男の人ですか......」
もちろん全然思い出せない。
でもそんな大聖女様に匹敵するぐらいの力を持ってる人が悪い事をしているのならそれは大変な事では?
「で、封印を解くには同じぐらいの力が必要になるみたい」
「そんな力持ってる人は中々居ないですよね?」
「ええ。大聖女様になれる人材は何百年に1人居るか居ないかだもの」
うっ。ならば解く事は絶望的?
その男の人を探し出せても封印した本人だから解いてくれるわけない。
「顔と記憶の方は馬鹿親がかけた黒魔術だからどうにかなりそうよ。なーんか古い黒魔術の方法でかけたみたいなの。だからこの島って古い魔力じゃない?ヒントがありそう!」
シャーロットさん生き生きしてる。
「本当にありがとうございます。私の為に......。何か手伝える事ありますか?」
「うーん。じゃあハグして!そしたらもっと頑張っちゃう」
え?それだけ?じゃあ。
「はい、はい。油断も隙もない女だな。ハグしながら触ろうとしてるだろう?」
ダリルさんと話していた筈のルカさんが私を後ろから軽く抱き締めて引き寄せシャーロットさんに近づけないようにされた。
「ちょっと!人をスケベおやじみたいに言わないでよ!それに貴方の方がアイラにベタベタ触ってんじゃないわよ!」
「これは触ってるんじゃなくて止めてるの。ね?アミー?」
私はルカさんに抱き締められて只今絶賛戸惑い中。
絶対に顔真っ赤だ。最近のルカさんはシャーロットさんやダリルさんに対抗してかスキンシップが前より多くなっている。
それと同時進行で私の術を解く為にシャーロットさんが持ってきた本やダリルさんが持ってきた資料などを読んであーでも無いこーでも無いと毎日話し合っている。
凄い。人の為にこんなに出来る?
「人の為にじゃなくてアイラの為だから」
「愛しい人の為ですよ?」
2人は私に甘々の笑顔を見せる。
なんか気持ちが温かくなるな。
そんな私だって何もしてないわけでは無い。レストランの昼休みにルカさんと待ち合わせして子供のリスト作りを手伝う。
中には思い出したく無いと言ってあまり協力的ではない人もいたが何回も通って話をし私達の気持ちを解ってもらった。
リストは約10年前からしか作っていないがその前からポツポツ子供が行方不明になっていたらしい事が分かった。
リストにしてみると結構な人数の子供が行方不明になっている。
「実験されてるとしたら今この子達はどうなっているんだろうな......」
「そうですね」
今日話を聞きに行った家がルカさんの魚屋さんに近い事もありカミュさんの手作りランチを2人で食べている。
ふわふわのパンに魚屋さんらしく揚げた白身魚とカミュさん特製のタレとレタス、トマトを挟んだサンドイッチだ。
これがまた絶品。
「それにこんな人数が入れて更に実験が出来る施設なんてないですよね?」
「そうだよなー。それに誰が実験してるんだ?島民?それとも外から来た人間か?」
謎な事が多すぎる。
「私達の知識では分かりませんね」
「あぁ。悔しいけどあの2人の知識や力が必要だよなー。魔力も凄いんだろう?」
ルカさんが悔しそうな顔をする。
それが可愛い。
「ルカさんはどういった力が使えるのですか?」
そういえばルカさんが力を使っているの見た事ない。
「あ~。俺のは全然カッコ良くない。戦うとかそーゆーんじゃないから」
何か言いたくなさそうなので話を変える。
「そうですか。そういえばルカさんはマルタさんとは知り合いですか?」
ちょっとそこ、気になっていたのだ。
「マルタとは幼馴染だ。ほら、魚屋とキルジーさんのレストランって近いだろう?だから小さい頃からよく一緒に遊んだんだ。兄妹みたいな感じで育ったんだ」
「兄妹......」
何だか少しホッとしている私がいる。
え?何で?
これってヤキモチとか?
いや、いや、違うよね?
キルジーさんの所に戻りダリルさんとシャーロットさんに合流した。
「このリストにある子供達が聖力持ちなら実験をしているという確率が高くなるのですが」
ダリルさんがリストを見ながら言った。
「聖力って何か特徴あるのか?」
「聖力の色はほぼ金色ですが......」
「あ、それならこの子とこの子は力を使った時に金色だったって両親が言ってたな。それとこの子も......」
ルカさんがリストの名前に丸を付けていく。そういえば話を聞いた時に力の事についてもルカさん訊いてたな。そこまで考えてたのかー。私は隣で聞いてるだけだった。役立たずだ。
ダリルさんとルカさんがその話をしている時にシャーロットさんが私を手招きした。
「どうしました?」
私はシャーロットさんに近寄った。
「アイラにかけられてる術についても調べているのだけれど、まず力の封印の事ね、その腕のマーク黒魔術でもなく白魔術でもなく普通の魔力でもなく......」
私はうん、うん、聞いていたがシャーロットさんが少し信じられないんだけど、といった雰囲気を出した。
「聖力みたいなのよ。しかも普通の聖力ではなく、なんて言ったらいいのかしら?んー。大聖女様に匹敵するぐらいの強い聖力。私の馬鹿親は聖力が強い方だったけどそこまでじゃなかったの。だからアイラの力を封印したのは馬鹿親ではなく違う人。あの時馬鹿親の他に男が居たみたいだからそいつの仕業ね」
「もう1人の男の人ですか......」
もちろん全然思い出せない。
でもそんな大聖女様に匹敵するぐらいの力を持ってる人が悪い事をしているのならそれは大変な事では?
「で、封印を解くには同じぐらいの力が必要になるみたい」
「そんな力持ってる人は中々居ないですよね?」
「ええ。大聖女様になれる人材は何百年に1人居るか居ないかだもの」
うっ。ならば解く事は絶望的?
その男の人を探し出せても封印した本人だから解いてくれるわけない。
「顔と記憶の方は馬鹿親がかけた黒魔術だからどうにかなりそうよ。なーんか古い黒魔術の方法でかけたみたいなの。だからこの島って古い魔力じゃない?ヒントがありそう!」
シャーロットさん生き生きしてる。
「本当にありがとうございます。私の為に......。何か手伝える事ありますか?」
「うーん。じゃあハグして!そしたらもっと頑張っちゃう」
え?それだけ?じゃあ。
「はい、はい。油断も隙もない女だな。ハグしながら触ろうとしてるだろう?」
ダリルさんと話していた筈のルカさんが私を後ろから軽く抱き締めて引き寄せシャーロットさんに近づけないようにされた。
「ちょっと!人をスケベおやじみたいに言わないでよ!それに貴方の方がアイラにベタベタ触ってんじゃないわよ!」
「これは触ってるんじゃなくて止めてるの。ね?アミー?」
私はルカさんに抱き締められて只今絶賛戸惑い中。
絶対に顔真っ赤だ。最近のルカさんはシャーロットさんやダリルさんに対抗してかスキンシップが前より多くなっている。
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