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23閑話 アン視点
―――アン視点
何故何故何故?何故私がこんな目に合わなきゃいけないのよー。有り得ない。
だってまだまだ勉強不足の子がいっぱいいるのよ。
もうひと稼ぎもふた稼ぎも出来るのに。これから卒業式に向けて皆の財布が緩むのに。
私は王都を逃げ回りながら思った。
私の父さんはビルノ商会の会頭をしている。
私が小さい頃は、まだまだ父さんの商会は小さく王都では小商い。
汚い商売をしていると言われるけど、商売に綺麗も汚いもない。金を稼げるかどうかよ。
騙された?そんなの騙された方が悪いに決まっているじゃない。知識も知恵もないなら手を出さなきゃいいだけよ。
でも飢饉が起きて風向きが変わったらしく、今では一目置かれている商人なんだから。
まぁ、まだまだ上位貴族には食い込めていないみたいだけど、父さんはどっかのバカ貴族がいい金蔓になってくれたと喜んでいたわ。
私は私で自分でちょっとした小遣い稼ぎをしているんだけどね。
だって学園って無知な子がいっぱいいるんだもの。これも勉強でしょう?私は皆の勉強を手伝って報酬を得ているだけよ。皆の成長を助けているんだから批判される謂れはないわ。
私だって入学当時は大人しくしていたんだから。勝手がわからなかったし。でも慣れてくれば田舎者で勉強不足の子は自然とわかってくるものよ。
公爵や侯爵の子息達?そんな人達には関わらないわ。あいつらしっかり勉強済みだもの。
私が狙うのは子爵子息の小金持ちね。
王都から遠い田舎者の癖に小遣いは多めで勉強が足りてないの。しっかりと教えてあげないとね。
そんな奴らにちょーっと微笑みかけると、あら不思議。財布が緩むわ。そして落ちそうで落ちない状態を維持するの。相手のお小遣いがあるうちわね。
連れて行くのは父さんの子飼いの店よ。小さいころからの顔馴染み。特に装飾品の店は重宝したわ。高価で腐らないし、勉強不足な子は物の善し悪しが分からないからね。
私って店では謙虚になるのよ。本来八二の取り分のところを七三にしてあげるんだから。勿論七が私の取り分。
だってそんなに装飾品なんて使わないもの。
店に買った商品を返してお金を受け取るのよ。一日に二度も同じ店へ行くのが面倒なんだけど、仕方ない。
そろそろ学園卒業でパーティーのパートナーが必要かな?と思っていたら、ハマー伯爵子息のオリバーから声が掛かった。即返事をしたわよ、搾り取れる相手が向こうからやってきたんだから。
気の強そうな女の所に連れて行かれたけど、揉めることなくお互いが書類を書いてからは接触なし。
貴族の婚約破棄って簡単なんだと思ったものよ。
勉強不足のオリバーに付きっきりで相手をして数日、父さんが王都に帰ってきた。大口の取引があると張り切っていたんだけど、なんと騎士団が罠を仕掛けていたの。汚い、あいつら本当に卑怯よ。こちらは商売しているだけなんだから。
父さんに逃げろと言われて王都を走り回ったけど、捕まった。
ちょっとそれ、私のお金よ。父さんのではないわ。私が稼いだのよ、返してー。
結局、学園は退学させられた。父さんは色々な事を手広くやっていたみたい。商会は多額の借金を背負った。
父さんは罪人になり、収監された。
私も罪人になった、何故?どこかの貴族から訴えがあった?私は勉強の手伝いをしただけで悪くないでしょう?
私の言い分は通らず、今娼館で働いている。
私達は商売していただけよ。騙された方が悪いんだから!
何故何故何故?何故私がこんな目に合わなきゃいけないのよー。有り得ない。
だってまだまだ勉強不足の子がいっぱいいるのよ。
もうひと稼ぎもふた稼ぎも出来るのに。これから卒業式に向けて皆の財布が緩むのに。
私は王都を逃げ回りながら思った。
私の父さんはビルノ商会の会頭をしている。
私が小さい頃は、まだまだ父さんの商会は小さく王都では小商い。
汚い商売をしていると言われるけど、商売に綺麗も汚いもない。金を稼げるかどうかよ。
騙された?そんなの騙された方が悪いに決まっているじゃない。知識も知恵もないなら手を出さなきゃいいだけよ。
でも飢饉が起きて風向きが変わったらしく、今では一目置かれている商人なんだから。
まぁ、まだまだ上位貴族には食い込めていないみたいだけど、父さんはどっかのバカ貴族がいい金蔓になってくれたと喜んでいたわ。
私は私で自分でちょっとした小遣い稼ぎをしているんだけどね。
だって学園って無知な子がいっぱいいるんだもの。これも勉強でしょう?私は皆の勉強を手伝って報酬を得ているだけよ。皆の成長を助けているんだから批判される謂れはないわ。
私だって入学当時は大人しくしていたんだから。勝手がわからなかったし。でも慣れてくれば田舎者で勉強不足の子は自然とわかってくるものよ。
公爵や侯爵の子息達?そんな人達には関わらないわ。あいつらしっかり勉強済みだもの。
私が狙うのは子爵子息の小金持ちね。
王都から遠い田舎者の癖に小遣いは多めで勉強が足りてないの。しっかりと教えてあげないとね。
そんな奴らにちょーっと微笑みかけると、あら不思議。財布が緩むわ。そして落ちそうで落ちない状態を維持するの。相手のお小遣いがあるうちわね。
連れて行くのは父さんの子飼いの店よ。小さいころからの顔馴染み。特に装飾品の店は重宝したわ。高価で腐らないし、勉強不足な子は物の善し悪しが分からないからね。
私って店では謙虚になるのよ。本来八二の取り分のところを七三にしてあげるんだから。勿論七が私の取り分。
だってそんなに装飾品なんて使わないもの。
店に買った商品を返してお金を受け取るのよ。一日に二度も同じ店へ行くのが面倒なんだけど、仕方ない。
そろそろ学園卒業でパーティーのパートナーが必要かな?と思っていたら、ハマー伯爵子息のオリバーから声が掛かった。即返事をしたわよ、搾り取れる相手が向こうからやってきたんだから。
気の強そうな女の所に連れて行かれたけど、揉めることなくお互いが書類を書いてからは接触なし。
貴族の婚約破棄って簡単なんだと思ったものよ。
勉強不足のオリバーに付きっきりで相手をして数日、父さんが王都に帰ってきた。大口の取引があると張り切っていたんだけど、なんと騎士団が罠を仕掛けていたの。汚い、あいつら本当に卑怯よ。こちらは商売しているだけなんだから。
父さんに逃げろと言われて王都を走り回ったけど、捕まった。
ちょっとそれ、私のお金よ。父さんのではないわ。私が稼いだのよ、返してー。
結局、学園は退学させられた。父さんは色々な事を手広くやっていたみたい。商会は多額の借金を背負った。
父さんは罪人になり、収監された。
私も罪人になった、何故?どこかの貴族から訴えがあった?私は勉強の手伝いをしただけで悪くないでしょう?
私の言い分は通らず、今娼館で働いている。
私達は商売していただけよ。騙された方が悪いんだから!
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