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第九章 決闘《デュエル》
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「え……!? え……」
セフィーゼは何が起きたかわからずキョトンとしている。
「どこ? わたしの『ミストラル』はどこに消えたの?」
「終わった。すべて終わったんだ」
「ユウト、なにしたの? わたしになにしたのよ!!」
「悪いけど君の魔法を封じさせてもらった。しばらくはどんな魔法も使えないよ」
「ウソウソ! わたしの魔法を使えなくすんなんて、あんたどんだけ魔力が高いのよ!!」
セフィーゼは地面にヘナヘナと座り込み、いきなり大声泣き出した。
「ひどい! ひどいよ!!」
「……セフィーゼ、『ミストラル』の魔法を僕の前で使うのは二度目だよね?」
泣きじゃくるセフィーゼに、僕は訊いた。
「……え、そんなことない……!?」
「いや、決闘の前、兵士たちのヤジに怒って『ミストラル』を唱えようとしたじゃないか」
「あっ!!」
「切り札をそんなに雑に見せるから、僕は対策できたんだ。『ミストラル』は威力も大きいけど、それだけ魔力を溜める時間が長い。そこが最大の弱点なんだよね」
「負けたわ……」
セフィーゼはがっくりと地面に手をついた。
もう抵抗する気力も残っていなさそうだ。
それなら――
と、僕はセフィーゼのそばに行こうとした。
「い、いや!! 来ないで!」
何かされると思ったのか、セフィーゼは必死にわめく。
「ユウト! 何をするんです! 我々はもう降参したではないですか!!」
ヘクターが僕を止めようと叫んだ。
「安心してください。彼女に危害は加えませんから」
僕はそう断りを入れると、セフィーゼの前まで来て両手を差し出し、それから魔法を唱えた。
『リカバー!!』
セフィーゼの全身の傷が、たちまち消えていく。
やはりセフィーゼが、跳ね返った『エアブレード』で負った傷は、大したことなかったのだ。
「え……どうして……? どうして治してくれるの?」
セフィーゼが涙をぬぐって僕を見上げた。
「別に……」
自分でも、なんでこうしてしまったかわからない。
決闘のルールを反故にしたセフィーゼは、正直、殺されても文句は言えないだろう。
けれど、こういう戦いの終わり方があってもいい――
そう思っただけだ。
セフィーゼは何が起きたかわからずキョトンとしている。
「どこ? わたしの『ミストラル』はどこに消えたの?」
「終わった。すべて終わったんだ」
「ユウト、なにしたの? わたしになにしたのよ!!」
「悪いけど君の魔法を封じさせてもらった。しばらくはどんな魔法も使えないよ」
「ウソウソ! わたしの魔法を使えなくすんなんて、あんたどんだけ魔力が高いのよ!!」
セフィーゼは地面にヘナヘナと座り込み、いきなり大声泣き出した。
「ひどい! ひどいよ!!」
「……セフィーゼ、『ミストラル』の魔法を僕の前で使うのは二度目だよね?」
泣きじゃくるセフィーゼに、僕は訊いた。
「……え、そんなことない……!?」
「いや、決闘の前、兵士たちのヤジに怒って『ミストラル』を唱えようとしたじゃないか」
「あっ!!」
「切り札をそんなに雑に見せるから、僕は対策できたんだ。『ミストラル』は威力も大きいけど、それだけ魔力を溜める時間が長い。そこが最大の弱点なんだよね」
「負けたわ……」
セフィーゼはがっくりと地面に手をついた。
もう抵抗する気力も残っていなさそうだ。
それなら――
と、僕はセフィーゼのそばに行こうとした。
「い、いや!! 来ないで!」
何かされると思ったのか、セフィーゼは必死にわめく。
「ユウト! 何をするんです! 我々はもう降参したではないですか!!」
ヘクターが僕を止めようと叫んだ。
「安心してください。彼女に危害は加えませんから」
僕はそう断りを入れると、セフィーゼの前まで来て両手を差し出し、それから魔法を唱えた。
『リカバー!!』
セフィーゼの全身の傷が、たちまち消えていく。
やはりセフィーゼが、跳ね返った『エアブレード』で負った傷は、大したことなかったのだ。
「え……どうして……? どうして治してくれるの?」
セフィーゼが涙をぬぐって僕を見上げた。
「別に……」
自分でも、なんでこうしてしまったかわからない。
決闘のルールを反故にしたセフィーゼは、正直、殺されても文句は言えないだろう。
けれど、こういう戦いの終わり方があってもいい――
そう思っただけだ。
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