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第十四章 囚われの偽王女
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この魔女、やっぱりイーザの一員なのか?
王女をみんなの前で辱め、ロードラント王国に復讐しようというのか?
いや、違う。
見たところ本気でリナ――じゃなかったアリスが目当てとしか思えない。
でも女同士なのに?
いや、それについては別に驚くことではないかもしれないが……。
「ああ、なんという若さ美しさ!」
魔女はこれ見よがしにリナの身体を撫でまわす。
見ているこっちが恥ずかしくなるような、怪しい手つきだ。
「や、止めなさい!」
リナは顔を赤らめ叫んだ。
「あなたは私を誰か知った上で、こんな狼藉を働いているのですか!」
「もちろん」
魔女はククク、と笑って言った。
「アリス=マリー=ヴァランティーヌ=ド=クルーエル=ロードラント。ロードラント王国の第一王女にして、ルドルフ王の最愛の娘――」
顔と顔がくっつきそうなくらい間近でみているというのに、魔女は自分が捕らえたアリス王女が、実は偽物だということにまったく気付いていない。
「ならばロードラント王国第一王女の名において命じます。すぐに魔法をとき私を解放しなさい! そしてアンデッドたちを土に返すのです! そうすれば寛大な処置を考えなくもありません」
「なんて気丈な王女様――でも残念ながらその願いは聞き入れられないねぇ。こんなにも美しく高貴な血をやすやす手放すなんてありえない」
魔女は話しながら巧みに手を動かし、リナの装備していた鋼の胸当てを簡単に取り外してしまった。
さらにその下に着ていた白いブラウスのボタンを二、三個外し、胸の中に手を滑り込ませた。
「キャァァーー!!」
「フフフ。カワイイカワイイ」
魔女は嫌がるリナの気持ちなどお構いなしに胸を触り始めた。
「ああ――なんて柔らかで滑らかな手触り! 完璧だ」
「や、止やめろ!!!」
僕は絶叫した。
このままではあのヘンタイ魔女にリナがどうにかされてしまう!
が、魔女はリナに夢中で、僕の叫びなどまったく聞こえていないようだった。
王女をみんなの前で辱め、ロードラント王国に復讐しようというのか?
いや、違う。
見たところ本気でリナ――じゃなかったアリスが目当てとしか思えない。
でも女同士なのに?
いや、それについては別に驚くことではないかもしれないが……。
「ああ、なんという若さ美しさ!」
魔女はこれ見よがしにリナの身体を撫でまわす。
見ているこっちが恥ずかしくなるような、怪しい手つきだ。
「や、止めなさい!」
リナは顔を赤らめ叫んだ。
「あなたは私を誰か知った上で、こんな狼藉を働いているのですか!」
「もちろん」
魔女はククク、と笑って言った。
「アリス=マリー=ヴァランティーヌ=ド=クルーエル=ロードラント。ロードラント王国の第一王女にして、ルドルフ王の最愛の娘――」
顔と顔がくっつきそうなくらい間近でみているというのに、魔女は自分が捕らえたアリス王女が、実は偽物だということにまったく気付いていない。
「ならばロードラント王国第一王女の名において命じます。すぐに魔法をとき私を解放しなさい! そしてアンデッドたちを土に返すのです! そうすれば寛大な処置を考えなくもありません」
「なんて気丈な王女様――でも残念ながらその願いは聞き入れられないねぇ。こんなにも美しく高貴な血をやすやす手放すなんてありえない」
魔女は話しながら巧みに手を動かし、リナの装備していた鋼の胸当てを簡単に取り外してしまった。
さらにその下に着ていた白いブラウスのボタンを二、三個外し、胸の中に手を滑り込ませた。
「キャァァーー!!」
「フフフ。カワイイカワイイ」
魔女は嫌がるリナの気持ちなどお構いなしに胸を触り始めた。
「ああ――なんて柔らかで滑らかな手触り! 完璧だ」
「や、止やめろ!!!」
僕は絶叫した。
このままではあのヘンタイ魔女にリナがどうにかされてしまう!
が、魔女はリナに夢中で、僕の叫びなどまったく聞こえていないようだった。
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