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第七十一章 肌
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放課後になり、生徒たちは三々五々、散り始める。そのほとんどが、恋人との同伴だ。まるで合コン会場のように、それぞれカップルが手を繋いだり、腕を組んだりして教室を出て行く。
沙希は少しだけ、自分の席で待機ををした。背後から、羽月祐真が近づいてくる気配を『肌』で感じ取る。
やがて祐真は声をかけてきた。
「お待たせ。行こうか」
祐真は目を合わせないまま、そう言う。恥ずかしさと不慣れさが混在した感情を、彼は放っていた。そのせいか、結構動揺もしているらしい。
「う、うん」
沙希は通学鞄を手に持ち、立ち上がる。それから歩き出した祐真のあとに続き、沙希も教室の戸口へと向かった。
人気を掻っ攫った転校生の女子と、地味で目立たない男子という異色の組み合わせ。本来、クラスの衆目を集めてもいいものだが、今は誰も目すらくれなかった。皆が自分のパートナーに心を奪われているのだ。推進派メンバーの退魔士たるこの影山沙希が行使した、強力な魔術の影響で。
祐真は教室を出て、廊下を進んでいく。すでに慣れてしまったのか、廊下でたむろしているカップルたちの群れにも怖気づくことはなかった。
やがて二人は下駄箱から玄関を出て、校門を通過する。周りの半分以上は、カップル化した生徒たちだ。並んで歩く自分たちも、おそらく傍から見れば恋人同士のように映ることだろう。
喜屋高校をあとにし、祐真と共に通学路を歩く。住宅街らしく、学生カップルが多い点を除けば、のどかで静かな夕刻である。
沙希は隣で無言のまま歩く祐真に尋ねた。
「ね、ねえ羽月君。私を帰りに誘った理由ってなに?」
この男が、下心剥き出しなことは百も承知だが、他に真意がある可能性もあった。
「特別な理由なんてないよ。朝言ったように、俺たちだけカップルができていないから、ちょっとした運命みたいなものを感じてさ……」
やはり、状況を利用して、こちらを口説くことが羽月祐真の狙いらしい。嘘をついていないことは肌を通して伝わってくる。
沙希は、頷くと、少し踏み込んだ質問を行った。
「羽月君、自分に恋人ができないことに何か心当たりある?」
「うーん。ないなあ」
祐真は腕を組んで、そう答えた。これも嘘ではないようだ。
「川崎江実さんからアプローチ受けてたみたいだけど、付き合わなかったんだ?」
「う、うん。素敵な女子だけど、ちょっと性格が合わなそうだったから、断ったよ」
祐真はバツが悪そうに、頭を掻きながら言う。沙希は僅かばかり目を細めた。
今の祐真の発言が嘘であると『肌』を通じて、確信できた。意中の女子の手前、取り繕っただけで、おそらく、単純に容姿が好みではなかったのだろう。確かに、沙希の目から見ても、江実は大して魅力のない女子だ。おまけに、性格も終わっている。
沙希は質問する。
「羽月君の好みの人ってどんな人?」
「えーっと、やっぱり影山さん見たいな人が俺のタイプだよ」
祐真ははっきりと伝えてくる。告白も同然の言葉だ。そして、これは嘘ではないことが、わかる。
「そ、そうなんだ。私、嬉しい」
沙希は好意的に返す。あくまでもお淑やかに見えるよう心掛けた。
祐真はぱっと顔を明るくさせ、喜びをあらわにした。これも演技ではなく、本音が感じ取れた。
しばらく、二人は無言で歩く。今は商店街に差し掛かっていた。周囲に大勢いた喜屋高校の生徒はまばらになっており、今は子供を連れた主婦や、老人が目に付いた。
祐真が言葉を発する。
「ねえ、今からちょっと別のところに寄って行かない?」
祐真は誘いを行う。同時に、彼の体からは、陽炎のような情欲が発せられていることに気がついた。
沙希は何となく悟る。おそらく、祐真は人気のない所へ誘って、あわよくばそこで………という目論見なのだろう。性欲旺盛な男子高校生らしい思考回路である。
沙希はチャンスだとばかりに、ほくそ笑みそうになる。
そうなれば、話は早い。彼の誘いに乗って、二人っきりの場所へ赴く。そこで少しばかり好意を示せば、彼はここぞとばかりに接触を図ってくるだろう。そこで魔術を流し込み、洗脳させる。
そこまでいけば最後、高校のカップル化した生徒たちと同様、情報が手に取るようにわかるだろう。なぜ彼が魔術に掛からなかったのか。
「う、うん、わかった」
沙希は祐真の誘いに、こくりと頷いて同意する。祐真は満足そうに笑みを浮かべた。
そのあと、沙希は祐真に導かれるままに、とある場所に向かった。
それは近場にある神社だった。
その神社は、名所などではなく、小さな丘の裏にある、寂れたような古い神社だった。日中も誰も訪れないような、見捨てられた場所――。祐真はそこに沙希を案内した。
神社は、木々に囲まれた狭い場所に建っていた。木立が高く、まだ夕刻にもかかわらず、日が沈んだように薄暗かった。
祐真は境内に足を踏み入れたあと、拝殿へと行き、二泊一礼する。目的はわからないが、今からお邪魔するための許可を求めたのだろうか。信心深い人間とは見えず、沙希は意外の感に打たれる。
やがて祐真はこちらに振り返った。周囲は穴倉のような暗さだが、目がぎらぎらと輝いているのが見えた。
「それで、影山さん」
祐真はゆっくりとこちらに近づいてくる。緊張のためか、手足がぎくしゃくとしていた。まるで不審者だ。
祐真の思考はすでに読み取っていたが、沙希は少しだけ身構える。よほど女子と行動することに慣れていないのか、不自然極まりない。
目の前まできた祐真は、自身の頬を掻きつつ、口を開く。
「今日の朝、俺たちちょっとだけ特別な関係になれるかもしれないって話、したじゃん? それは本気なの?」
今朝の会話では、そこまで突っ切った内容ではなかったはずだが、彼の中ではすでに既成事実ができあがっているようだった。
沙希はあえて訂正せず、静かに頷いた。
「う、うん。本気だよ。私も羽月君とはいい関係が築けそうだなって思ってたから……」
祐真はわずかばかり唇の端を上げた。肯定的な返答を引き出せたため。女を手篭めにできたと確信したようだ。
「そ、そうなんだ。だったら……」
祐真は意を決したように、一歩を踏み出した。そして、こちらの肩に手を伸ばす。肩を抱くつもりらしい。沙希はじっと待った。
彼がこちらに触れれば、魔術を流し込める。一瞬だけなら不可能だが、この流れでは長時間触れ合っていられるだろう。
この男が、洗脳魔術にかかったなら、あとは好きなだけ情報を取得できる。手の平の上も同然だ。
沙希は己の勝利を確信した。
しかし、ここで予想外のことが起きる。祐真は途中で手を止めたのだ。不思議に思って、顔を見てみると、祐真は尻込みしたように顔を強張らせていた。
ここにきて、怖気づいたらしい。
少し待っても、祐真は動こうとはしなかった。女慣れしていないことが、ここまで響いているようだ。本当にしょうもない男。
仕方ない。こちらから仕掛けるか。
沙希は、ふっと微笑むと、祐真へと抱き付いた。祐真はなすがままだ。動揺したのか、体を硬直させている。
沙希は抱き付いた状態で、己の魔術を祐真に流し込もうとした。これにてチェックメイト。色々面倒だったが、これでこの男の問題は解決だ。
沙希が勝ち誇った時である。沙希は目を見開いた。抱き付いたことで、祐真の思考が『肌』を通して伝わってきたのだ。
祐真が召喚主であること。パートナーであるインキュバスのこと。そして、彼の狙い。
沙希は、自身が『罠』に掛かったことを自覚した。
沙希は少しだけ、自分の席で待機ををした。背後から、羽月祐真が近づいてくる気配を『肌』で感じ取る。
やがて祐真は声をかけてきた。
「お待たせ。行こうか」
祐真は目を合わせないまま、そう言う。恥ずかしさと不慣れさが混在した感情を、彼は放っていた。そのせいか、結構動揺もしているらしい。
「う、うん」
沙希は通学鞄を手に持ち、立ち上がる。それから歩き出した祐真のあとに続き、沙希も教室の戸口へと向かった。
人気を掻っ攫った転校生の女子と、地味で目立たない男子という異色の組み合わせ。本来、クラスの衆目を集めてもいいものだが、今は誰も目すらくれなかった。皆が自分のパートナーに心を奪われているのだ。推進派メンバーの退魔士たるこの影山沙希が行使した、強力な魔術の影響で。
祐真は教室を出て、廊下を進んでいく。すでに慣れてしまったのか、廊下でたむろしているカップルたちの群れにも怖気づくことはなかった。
やがて二人は下駄箱から玄関を出て、校門を通過する。周りの半分以上は、カップル化した生徒たちだ。並んで歩く自分たちも、おそらく傍から見れば恋人同士のように映ることだろう。
喜屋高校をあとにし、祐真と共に通学路を歩く。住宅街らしく、学生カップルが多い点を除けば、のどかで静かな夕刻である。
沙希は隣で無言のまま歩く祐真に尋ねた。
「ね、ねえ羽月君。私を帰りに誘った理由ってなに?」
この男が、下心剥き出しなことは百も承知だが、他に真意がある可能性もあった。
「特別な理由なんてないよ。朝言ったように、俺たちだけカップルができていないから、ちょっとした運命みたいなものを感じてさ……」
やはり、状況を利用して、こちらを口説くことが羽月祐真の狙いらしい。嘘をついていないことは肌を通して伝わってくる。
沙希は、頷くと、少し踏み込んだ質問を行った。
「羽月君、自分に恋人ができないことに何か心当たりある?」
「うーん。ないなあ」
祐真は腕を組んで、そう答えた。これも嘘ではないようだ。
「川崎江実さんからアプローチ受けてたみたいだけど、付き合わなかったんだ?」
「う、うん。素敵な女子だけど、ちょっと性格が合わなそうだったから、断ったよ」
祐真はバツが悪そうに、頭を掻きながら言う。沙希は僅かばかり目を細めた。
今の祐真の発言が嘘であると『肌』を通じて、確信できた。意中の女子の手前、取り繕っただけで、おそらく、単純に容姿が好みではなかったのだろう。確かに、沙希の目から見ても、江実は大して魅力のない女子だ。おまけに、性格も終わっている。
沙希は質問する。
「羽月君の好みの人ってどんな人?」
「えーっと、やっぱり影山さん見たいな人が俺のタイプだよ」
祐真ははっきりと伝えてくる。告白も同然の言葉だ。そして、これは嘘ではないことが、わかる。
「そ、そうなんだ。私、嬉しい」
沙希は好意的に返す。あくまでもお淑やかに見えるよう心掛けた。
祐真はぱっと顔を明るくさせ、喜びをあらわにした。これも演技ではなく、本音が感じ取れた。
しばらく、二人は無言で歩く。今は商店街に差し掛かっていた。周囲に大勢いた喜屋高校の生徒はまばらになっており、今は子供を連れた主婦や、老人が目に付いた。
祐真が言葉を発する。
「ねえ、今からちょっと別のところに寄って行かない?」
祐真は誘いを行う。同時に、彼の体からは、陽炎のような情欲が発せられていることに気がついた。
沙希は何となく悟る。おそらく、祐真は人気のない所へ誘って、あわよくばそこで………という目論見なのだろう。性欲旺盛な男子高校生らしい思考回路である。
沙希はチャンスだとばかりに、ほくそ笑みそうになる。
そうなれば、話は早い。彼の誘いに乗って、二人っきりの場所へ赴く。そこで少しばかり好意を示せば、彼はここぞとばかりに接触を図ってくるだろう。そこで魔術を流し込み、洗脳させる。
そこまでいけば最後、高校のカップル化した生徒たちと同様、情報が手に取るようにわかるだろう。なぜ彼が魔術に掛からなかったのか。
「う、うん、わかった」
沙希は祐真の誘いに、こくりと頷いて同意する。祐真は満足そうに笑みを浮かべた。
そのあと、沙希は祐真に導かれるままに、とある場所に向かった。
それは近場にある神社だった。
その神社は、名所などではなく、小さな丘の裏にある、寂れたような古い神社だった。日中も誰も訪れないような、見捨てられた場所――。祐真はそこに沙希を案内した。
神社は、木々に囲まれた狭い場所に建っていた。木立が高く、まだ夕刻にもかかわらず、日が沈んだように薄暗かった。
祐真は境内に足を踏み入れたあと、拝殿へと行き、二泊一礼する。目的はわからないが、今からお邪魔するための許可を求めたのだろうか。信心深い人間とは見えず、沙希は意外の感に打たれる。
やがて祐真はこちらに振り返った。周囲は穴倉のような暗さだが、目がぎらぎらと輝いているのが見えた。
「それで、影山さん」
祐真はゆっくりとこちらに近づいてくる。緊張のためか、手足がぎくしゃくとしていた。まるで不審者だ。
祐真の思考はすでに読み取っていたが、沙希は少しだけ身構える。よほど女子と行動することに慣れていないのか、不自然極まりない。
目の前まできた祐真は、自身の頬を掻きつつ、口を開く。
「今日の朝、俺たちちょっとだけ特別な関係になれるかもしれないって話、したじゃん? それは本気なの?」
今朝の会話では、そこまで突っ切った内容ではなかったはずだが、彼の中ではすでに既成事実ができあがっているようだった。
沙希はあえて訂正せず、静かに頷いた。
「う、うん。本気だよ。私も羽月君とはいい関係が築けそうだなって思ってたから……」
祐真はわずかばかり唇の端を上げた。肯定的な返答を引き出せたため。女を手篭めにできたと確信したようだ。
「そ、そうなんだ。だったら……」
祐真は意を決したように、一歩を踏み出した。そして、こちらの肩に手を伸ばす。肩を抱くつもりらしい。沙希はじっと待った。
彼がこちらに触れれば、魔術を流し込める。一瞬だけなら不可能だが、この流れでは長時間触れ合っていられるだろう。
この男が、洗脳魔術にかかったなら、あとは好きなだけ情報を取得できる。手の平の上も同然だ。
沙希は己の勝利を確信した。
しかし、ここで予想外のことが起きる。祐真は途中で手を止めたのだ。不思議に思って、顔を見てみると、祐真は尻込みしたように顔を強張らせていた。
ここにきて、怖気づいたらしい。
少し待っても、祐真は動こうとはしなかった。女慣れしていないことが、ここまで響いているようだ。本当にしょうもない男。
仕方ない。こちらから仕掛けるか。
沙希は、ふっと微笑むと、祐真へと抱き付いた。祐真はなすがままだ。動揺したのか、体を硬直させている。
沙希は抱き付いた状態で、己の魔術を祐真に流し込もうとした。これにてチェックメイト。色々面倒だったが、これでこの男の問題は解決だ。
沙希が勝ち誇った時である。沙希は目を見開いた。抱き付いたことで、祐真の思考が『肌』を通して伝わってきたのだ。
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