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第4章 フェルズ改革編
138.決戦(1)
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「―――それでは、作戦決行は装備、準備の関係で四日後。各自、適当にばらけて、歓楽街の入り口付近に、10時前には集合、集まり次第移動して、襲撃を開始する」
ゼン達は、他の冒険者が、本部の各所で無理に寝泊まりしている部屋に戻って行く中、ギルマスに視線で合図され、残って人が少なくなった所を見越して二人の所まで移動する。
「『流水の弟子』、ギルマスから話は聞いている。改めて、俺はブローウェン。引退間際のロートルだ」
ブローウェンは、少しの躊躇もなく、背の低い子供なゼンに、右手を差し出し、握手を求めて来る。
ゼンの方が恐縮してしまう位に西方諸国で有名な、AA《ダブルエー》の冒険者なので、ゼンも恐る恐る、その右手をしっかりと握る。
「『折れない大剣』のご高名は、かねがね、お聞きした事があります。お会い出来て光栄です、ブローウェン卿」
こういう、尊敬出来る大人な貫禄をにじませた強者には、ゼンも自然と頭が下がる。
「やめてくれ、本気で折れる間際なんでな。中々厄介な仕事で頭が痛い」
ブローウェンは西風旅団の全員に、ロナッファとも握手を交わす。
ロナに「叔父上はまだしぶとく元気か?」等と尋ねている所から、多分獣王陛下と旧知の間柄なのだろう。
長年の無理が祟って、身体のあちこちにガタが来ているらしく、何もしていない今でも顔色が悪い。それでも、この古強者に、勝てる様な気はまるでしない。それだけの猛者だ。
「最低限の命令系統は整えたが、しょせんは、各所から集められたまとまりのない烏合の衆だ。
実力者もそれなりにいるはいるが、協調性に欠ける。それを当てにも出来ん。連携は、自分の仲間内だけでどうにかしてくれ」
ロナッファと西風旅団メンバーは、緊張した面持ちで、無言で頷く。
「こういうのにこそ、まとまったクランの方が動かしやすいんだが、うちの地元では今現在、迷宮(ダンジョン)の奥に籠っている奴等ばかりでな。手が空いている俺が来たのだが、思っていた以上に話が大きい」
「……そうですね。自分も、被害の方は詳しく聞いていませんでした。何かをしてはいるだろう、と予想はしてましたが」
降り積もった年月の長さが、被害を大きくしていた。
「ここが、冒険者の墓場に造り替えられている様なものだ。冗談ではないぞ」
ブローウェンは吐き捨てる様に言う。生粋の武人である彼には、正面から戦うのではなく、裏工作で、人間の冒険者を弱体化させよう、というこの卑劣な集団には、侮蔑しか覚えないのだろう。
「被害の実態、というのが酷かったですね」
洗脳、精神汚染だけではないだろう、とは思っていたが、分かるまでの年数の積み上げで、被害が相当数になっているのがショックだった。リュウもラルクも顔がこわばっている。
そして、これから自分達が始めるクラン活動も、これに気づかず進められていたら、メンバーの誰かが狙われたかもしれない。そう思う事は、身近な問題になり過ぎて、怖いどころの話ではない。
「お前さん等は、無理にこちらの命令に合わす事はない。遊撃戦力として、好きなように暴れてくれ。ギルマスからも、制限はしない様に言われている」
レフライアは珍しく、口数少なく頷いているだけだ。
「出来得る範囲内で、最大限どうにかするつもりです」
ゼンの気負いのない台詞(セリフ)を聞いて、ブローウェンの顔に不適な笑みが浮かぶ。
「悪くない答えだ。孫みたいな年齢の、お前さん等を頼りにするのも気が引けるのだが、期待している」
※
ゼンにとって、魔族というのは、人間達の試練で強敵(ライバル)役の設定を、神々に押し付けられた、哀れな種族でしかない。争う事、悪役を宿命づけられ生まれたら、自分ならどうしただろうか。
だからそこには、別に憎しみとか敵対心とか、強い反発心等は別にない。
敵対する事をを当然と思われる種族ではあるが、その中でも争いを好まない、温和な部族もいるし、平和や友好を願う派閥もいる。
つまりは、人間の世界とまるで変わりがない。いい人もいれば悪い人もいる。状況に流されて、疑問を持たず、人間の世界と敵対し、ライバル視する者が多いのは仕方のない事だろう。
それでも、その状況に甘んじて『神の信望者』だの『人間弱体党』などという、積極的に争いごとを起こす、頭のイカれた組織を容認する訳もなく、このフェルズの治安の悪化や、冒険者の日常を脅かしてきたゴミ共は、綺麗サッパリ掃除をしようと思っている。
前の、奴隷商などの時よりも、余程入念に、欠片すら残さずに。
フェルゼンに戻って来た一同は、食堂でお茶を飲みながら、後日の作戦行動について話し合う。作戦には参加しない、リーランやエリン、ハルアも一緒に話を聞いている。
もう作戦直前なので、かん口令の意味もない。
ほとんどのパーティーが迷宮(ダンジョン)攻略に出払った食堂は、彼等以外は人気がなく、ガランとしている。
「しかし、なんで四日後なんて、日にちを空けるんだろうな」
リュウが、間近に迫った戦いへの緊張を誤魔化す為に、思いついた疑問を口にする。
「……多分、作戦開始は、二日後ですよ」
ゼンが、ロナッファ以外は気づいていなかった、真の作戦決行日を示す。
「へ?でもギルマスは…」
「ギルマスは、情報が敵に洩れるのをひどく恐れています。だから、漏れていても問題ない様に、囮の偽情報を言ってるだけだと思いますよ。
こちらが有利に立てるのは、相手の不意をつける、その一点に絞られてますから、その優位性を失くしたくないんでしょう」
作戦決行日には、持たされた連絡用に魔具の光が灯る事になっている。つまり、光が付いた、その日が決行日だ。
「……密偵(スパイ)がいても、いいようにか?」
「多分、密偵(スパイ)よりも、魔具だの使い魔だのの、監視を気にして、だと思います。密偵(スパイ)は、もう散々検討しているでしょうし、アルに保証された人員しか使っていない筈ですから」
「ハイエルフ様の、ありがたい助力、ね。でも戦闘には参加してくれないんでしょ?」
「そうしてくれたら、増援を待つ意味なんてないから。その代り、ギルドは返し切れない負債を抱え込む事になる」
「無償で味方してくれる様な人じゃ、ないわよね。お役目的にもそうだろうけど」
「役目?」
ゼンは基本的に無学だ。ハイエルフが、エルフの上位種族である、ぐらいしか知識がない。王都の魔術学院に通ったサリサとは知識量が違う。
(今更だが、学校とか行った方がいいのだろうか?冒険者の基本的な知識には、困っていないとは思うのだが……)
「ハイエルフは、人種(ひとしゅ)の試作として造られた、原初の種族よ、正確にはエルフの元ね。そういう、太古の昔に神から、未調整の大きな力を与えられた種族には、色々な制約がある場合が多いの。
安易に、人種(ひとしゅ)同士の争いごとに関与してはならない、とか」
成程。確かに、アルの様に力の強い者が好き勝手出来るなら、何処かに独裁帝国とか築いてしまえそうだ。
「へえ、そうなんだ。でも、今回の様な情報提供は?」
「多分、ギリギリOKな、境界線上の話じゃないかしら。『求められ』『請われ』正当な代価を支払われるのなら、大丈夫、って話だとか、聞いた事があるから」
サリサも、余り魔術に関係にない知識だと、かなり曖昧な覚え方をしている。
(代価にこだわってたのは、そのせい?……違う様な感じがしたけどな……)
「そう言えば、俺、最近アルに避けられてない?」
今もいないアルティエールを思い出しながら、ゼンはこの頃気がかりだった事を皆に聞いてみる。
「そうなの?」
「そうですか?」
エリンもアルアも首をかしげている。
ハルア以外余り交流がないせいか、不思議がられてしまった。
「多分、カーチャさんを助けた夜辺りからかな?」
あの時、何故か最後に、凄い目で睨まれたのだった。
「ゼン、何か悪い事でもしたの?」
余り重大な話とは思っていないハルアは、ノンビリお菓子を頬張りながら逆に聞く。
「……心当たりはないけど、あの人、沸点が低過ぎて、何で怒るか今一つ掴めてないから」
「ん~~。私達も、あの話し合い以降は、突っ込んだ話はしてないわね」
「だね~~」
サリサもアリシアも分からないようだ。
皆、触らぬ神に、なんとやらで、積極的に話そうとしていない。腫れもの扱いだ。
その気持ちはよく解るが、後で、無視してた、とか、わしの事はどうでもいいのか、等とスネて絡まれるのは、結局のところゼンなので、余り放置も出来ない。
いつもなら、ゼンが一人の時、ずぐに転移して来て、あーだこーだ、とどうでもいい話をしては、勝手に満足して帰って行くのだが、最近、まるでそれがなかったのだ。
ないならないで、ゼンは他の事で常に忙しいので、そういう事もあるだろう、と放っておいたら、いつのまにか、ずっと会話の無い期間が過ぎていたのだ。
何となく、またよく解らない事で腹を立てて煮詰まって、何処かで爆発するのではないか、と嫌な予感がしてならない。
これから面倒な奴等と戦わなくてはいけないのに、味方にもっと面倒なのがいるなんて、どういう状況なんだろうか、とゼンは溜息をつくのだった。
※
通信魔具は二日後の朝、やはり灯かりがついた。
「リーラン、今日は、ここから外には出るな。これは、絶対の約束だ。守れないなら、君だけでも獣王国に帰ってもらうからな」
ゼンは、出かけ際に、リーランに最後の念押しをした。
「わ、私だけで、ですか?」
気丈なリーランの瞳が、悲し気に揺れる。
「そうだ。今日の戦いは、多分それだけ危険だと思う。だから、俺に、そんな事を言わせないで欲しいんだ」
リーランが感情に任せて、そういう愚かしい行動に出る可能性は、残念ながら少なくない。
「……分かりました。皆さんが、今日勝って、元気に帰って来るのを、私は信じてお待ちしています」
「うん。なるべく早くに済ませるよ」
その口実でリーランを帰国させるよりも、万が一戦闘で傷つく事の方をゼンは恐れた。
「ミンシャも、良い子で待ってるんだよ」
最後までごねていた従魔の少女にも、ゼンは声をかけるのを忘れない。
「ご主人様~~~」
従魔としては、危険を顧みず、主人に付き従うのを選びたいのかもしれないが、ゼンはミンシャにしろ、リャンカにしろ、極力戦闘に参加して欲しくなかった。
リーランよりも実際に強く、戦闘でも役に立つかもしれないが、ゼンにとっては、同じ前衛に並ばれると心臓に悪すぎる。まだ、アリシアやサリサのように後衛なら、役割分担的に割り切れたかもしれないが。
リャンカも、スキル的に、後ろに留まってくれない事が、旅の時の経験で分かっている。
ゼン達総勢6人は、見送りに来た他の女の子や、使用人の子供達に、皆で軽く手を振って、戦いの場へ出発した。
当然だが、遅刻する冒険者など、一人もいなかった。
普段まるで入る事のない、歓楽街の、どこか派手だが汚れた印象のある区画へと足を踏み入れる。
冒険者達は、指揮を任されたブローウェンに続き、歓楽街を進むが、その集団はてんでバラバラで、集団なのではなく、たまたま行先が同じなだけの、偶然の成り行きのような感じで、その集団は歓楽街の奥へと進む。
人通りは少ない。
まだ午前中なのだから当然だ。
なので、周囲に不審がられる事もなく、一行は、上級冒険者専用の遊技場『コキュートス』の間際にまで近づいた。
途中で壁役の冒険者達が、何気ない素振りで歩みを止め、適当な位置につく。
ゼン達は、ブローウェンから少し遅れた感じで、その、確かに高級そうな建物を視界に入れる。
ブローウェンが、突入の合図をしようと、手を上げたその時、その場の空気が明確に“変わった”のをゼンは鋭く察知した。
「“止まれ”!!!」
ゼンは、いきなり、その小さな身体の何処からそんな大音量の声が出たのか、と疑いたくなる程の大声を出した。“気”の込もった声が、その場の全員の動きを凍り付かせた。
ゼンが剣を空間に、二閃、三閃させると、パラパラとその場に、余りにも細く、光の反射でかろうじて見る事が叶うような、細い何かが落ちて来た。
「糸……蜘蛛の糸……結界か?!」
もしもその時、勇んで“瞬動”などで動いた者がいたら、五体がバラバラに切断されていただろう。冒険者達の背筋に怖気が走る。
いきなり自分達のアジトを強襲しようとしていた冒険者達への、目に見えぬ罠は、張ったほぼ同時に、その一行の中でひと際小さな剣士によって見破られ、あっさりと斬り散らされてしまった。
(馬鹿な?!なんだ、あの子供は!いや、詮索等どうでもいい!あいつは危険だ!あいつだけでも、始末を―――)
壁にその巨体を張り付かせ、外で見張り役をしていたアラクネの魔族は、視線すらこちらに向けず、まだ結界を張った自分を見つけていないであろう強敵を倒そうと、新たな糸を放とうとしたが、その首には、支配権を奪われた自分の糸が、すでに首に巻きついていた。
ゼンは容赦なく糸を引き、アラクネの首を切断した。
「おわ!」
気配遮断で完全に見えなかったアラクネ魔族の首が飛び、大量の血が噴出したせいで、ようやく冒険者達は、その存在に気づかされたのだ。
ゼンは念の為、斬った頭を更に両断し、素早く移動して、建物の壁面から落ちて来た胴体の方の魔石も破壊する。
虫型の魔族は生命力が強く、死んだ後も身体が暴れて被害が出る事があるからだ。
この魔族(アラクネ)は、魔力の大きさから察するに、幹部の一人なのだろう。
他に蜘蛛の魔族はいない様なので、改めて襲撃を、ブローウェンが指示しようとしたその時、コキュートスの窓や扉が内側からいきなり壊され、中から飛び出して来たのは、余りにもおなじみな魔物だった。
ゴブリンやオーク達が、わらわらとまるで巣から出るアリの様に、際限のない数が、コキュートスの内部から湧き出して来たのだ。
*******
オマケ
アラクネ魔族。
大蜘蛛に、女性の上半身が生えている様な魔族。
その丈夫で、使い様によっては凶器にもなり得る糸で商売をしたり、布を作ったりもする、知性の高い魔族。社交的でもあるのだが……。
オークやゴブリンの逆バージョンで、女性しか生まれない魔族なので、人種(ひとしゅ)のオスをさらい、その子種を貰って子孫を作る。
問題は、愛する者との同化願望があり、ただ子供の為だけなら、その後解放されるのだが、愛する者である場合、美味しく食べられてしまう。
主に魔界に生息するので、冒険者ギルドでの危険度評価には出ていないが、人間界にいた場合、その評価は微妙になると言わざるを得ない魔族。
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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