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第五十四話
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ダンダンダン!
突然大きな音が響いた。
口の中のメシを飲み込むのももどかしく、杯の水で流し込む。
胸を叩き、椅子を蹴倒しながら立ち上がると、壁の剣をもぎ取った。
括り付けていた革紐が千切れ飛ぶ。
「今行く!」
扉の閂を引き抜き、開け放つと——
「やったぞ!」
勢いよく飛びついてきたのは、ジャックであった。
なぜか興奮して俺に抱きつき、頭や背をバシバシ叩いてくるジャックをどうにかなだめようとするが、なかなか話にならない。
ジャックのこすりつける髭が痛い。
肩を押してどうにか離れようとするが、力ではこの男の方が上なのだ。
ましてや興奮していては、どうにもならなかった。
しばらく為すがままと、あきらめたとき……
冷たい水が降りかかった。
「いや、すまんすまん。あんまり嬉しかったんで興奮しすぎた。しかしなぁ、ウッド。こいつ、水をぶっかけるのはひどいと思わんか」
ウッドは手渡された手ぬぐいで顔をこすりながら、巻き添えを喰って濡れた俺に同意を求める。
「火を消すには水をかけるでしょう。普通のことよ、普通。そもそも兄さんのせいでしょうが」
「なぁウッド、おまえ喧嘩のたびに水をぶっかけられてるのか?」
真顔でジャックは俺に尋ねてくるが、俺の出番はない。
それに応えるより早く、「兄さん以外にかけたことはありませんから」と、しれっとジャニスが返してやる。
それからもしばらく、まるで俺がいないかのような兄妹の微笑ましい? やり取りが続いた。
それを耳だけで聞きながら、とばっちりを受けて濡れた服を別のものに着替る。
引きちぎられた革紐を拾うが、短くなりすぎていたので捨て、新しいものでくくり直して壁にかけた。
そうこうしているうちに、二人の掛け合いが一段落したようだった。
「で、どうしたんだ?」
「そうだよ! 聞いてくれよ!」
ジャックは椅子を勢いよく倒して立ち上がる。
するとジャニスがすぐさま杯をつかみ上げた、途端にジャックの動きが止まる。
大人しく椅子を引き起こして小さくなって座り直し、それを見届けたジャニスも杯をテーブルに置き、座った。
「で?」
ようやく話を聞き出してみれば、おめでたい話であった。
ジャックとクリスに、子供ができたらしいのだ。
なるほどそれであの興奮ぶり、やっと理解できた。
「おめでとう、よかったな」
「ああ、ありがとう。でもまだ腹から出てきたわけじゃねぇからな、無理はさせられない。なるべく俺がなんでも代わってやらないとな」
「狩りでもなんでも、俺にできることは手伝うぞ、言ってくれ」
「そいつは助かる」
「最近はセスにだいぶ任せられるようになったからな。時間も作れるだろうさ」
「そういえば奴は?」
「じきに帰ってくると思うが、隣の村に使いで出てる。セスが行くのは村長も了承済みだ」
村同士の連絡など、ちょっとした用事は任せられるようになっていた。
セスを認める声があがるたびに、「まだまだ」と答えはするものの、育ってきているのは事実だ。
それはセスだけではない。
教えて教えられ、教えられた者がまた教える。
そんな良い流れができつつあった。
セスは意外に面倒見もよく、俺が出かけていないときや時間の空いたときに、小さな子供へ剣や文字を教えたりもしてくれているのだ。
今日、明日あたり、帰ってくることだろう。
それから話題はまたクリスティーナとまだ見ぬ子供の話になり、名前をどうするだの、産着がどうだのという話で盛り上がった。
ジャックとしてはまだまだ話し足りないようだったが、ジャニスに「クリスをさっそく放ったらかしでいいの?」と突っ込まれ、「それもそうだ」となった。
「クリスによろしくね。あたしも明日にでも顔を出すって伝えておいてよ、兄さん」
ジャックがようやく椅子から腰を浮かせたとき、またドアが叩かれた。
「ウッド、いるかい?」
それはジャックと違い、控え目な訪問であった。
俺が席を立つよりも早く、ジャックが向かい扉を開く。
「おう、シドじゃないか、どうしたんだ?」
「たいへん、なのかどうか、よくわからないんだが……」
「ん? それじゃ俺もわからんなぁ。まあ上がれよ」
ジャックが俺になり代わり、やってきたシドを俺の家にあげる。
まるでこの家の主人よう、当人はいま帰ろうとしていたはずなのだが。
ジャニスが気を利かせて水を差し出すと、シドは飲み干してフッと息を吐いた。
一段落したのを受け、「それでどうした? 機構じゃないか」とジャック。
「どうも探してる奴がこの村にいるようなんだが…… よくわからないことを言っているんだ」
「よくわからないのはおまえの言ってることだろう」と、少しいらだちながら突っ込んだ。
押し問答では何も聞き出せまいと、俺はジャックを手で制した。
「俺を呼びに来たんだろう? なら簡単なことだ、行けばわかるんだろう」
シドは顔をあげ、「ああ、助かるよ」と答えた。
突然大きな音が響いた。
口の中のメシを飲み込むのももどかしく、杯の水で流し込む。
胸を叩き、椅子を蹴倒しながら立ち上がると、壁の剣をもぎ取った。
括り付けていた革紐が千切れ飛ぶ。
「今行く!」
扉の閂を引き抜き、開け放つと——
「やったぞ!」
勢いよく飛びついてきたのは、ジャックであった。
なぜか興奮して俺に抱きつき、頭や背をバシバシ叩いてくるジャックをどうにかなだめようとするが、なかなか話にならない。
ジャックのこすりつける髭が痛い。
肩を押してどうにか離れようとするが、力ではこの男の方が上なのだ。
ましてや興奮していては、どうにもならなかった。
しばらく為すがままと、あきらめたとき……
冷たい水が降りかかった。
「いや、すまんすまん。あんまり嬉しかったんで興奮しすぎた。しかしなぁ、ウッド。こいつ、水をぶっかけるのはひどいと思わんか」
ウッドは手渡された手ぬぐいで顔をこすりながら、巻き添えを喰って濡れた俺に同意を求める。
「火を消すには水をかけるでしょう。普通のことよ、普通。そもそも兄さんのせいでしょうが」
「なぁウッド、おまえ喧嘩のたびに水をぶっかけられてるのか?」
真顔でジャックは俺に尋ねてくるが、俺の出番はない。
それに応えるより早く、「兄さん以外にかけたことはありませんから」と、しれっとジャニスが返してやる。
それからもしばらく、まるで俺がいないかのような兄妹の微笑ましい? やり取りが続いた。
それを耳だけで聞きながら、とばっちりを受けて濡れた服を別のものに着替る。
引きちぎられた革紐を拾うが、短くなりすぎていたので捨て、新しいものでくくり直して壁にかけた。
そうこうしているうちに、二人の掛け合いが一段落したようだった。
「で、どうしたんだ?」
「そうだよ! 聞いてくれよ!」
ジャックは椅子を勢いよく倒して立ち上がる。
するとジャニスがすぐさま杯をつかみ上げた、途端にジャックの動きが止まる。
大人しく椅子を引き起こして小さくなって座り直し、それを見届けたジャニスも杯をテーブルに置き、座った。
「で?」
ようやく話を聞き出してみれば、おめでたい話であった。
ジャックとクリスに、子供ができたらしいのだ。
なるほどそれであの興奮ぶり、やっと理解できた。
「おめでとう、よかったな」
「ああ、ありがとう。でもまだ腹から出てきたわけじゃねぇからな、無理はさせられない。なるべく俺がなんでも代わってやらないとな」
「狩りでもなんでも、俺にできることは手伝うぞ、言ってくれ」
「そいつは助かる」
「最近はセスにだいぶ任せられるようになったからな。時間も作れるだろうさ」
「そういえば奴は?」
「じきに帰ってくると思うが、隣の村に使いで出てる。セスが行くのは村長も了承済みだ」
村同士の連絡など、ちょっとした用事は任せられるようになっていた。
セスを認める声があがるたびに、「まだまだ」と答えはするものの、育ってきているのは事実だ。
それはセスだけではない。
教えて教えられ、教えられた者がまた教える。
そんな良い流れができつつあった。
セスは意外に面倒見もよく、俺が出かけていないときや時間の空いたときに、小さな子供へ剣や文字を教えたりもしてくれているのだ。
今日、明日あたり、帰ってくることだろう。
それから話題はまたクリスティーナとまだ見ぬ子供の話になり、名前をどうするだの、産着がどうだのという話で盛り上がった。
ジャックとしてはまだまだ話し足りないようだったが、ジャニスに「クリスをさっそく放ったらかしでいいの?」と突っ込まれ、「それもそうだ」となった。
「クリスによろしくね。あたしも明日にでも顔を出すって伝えておいてよ、兄さん」
ジャックがようやく椅子から腰を浮かせたとき、またドアが叩かれた。
「ウッド、いるかい?」
それはジャックと違い、控え目な訪問であった。
俺が席を立つよりも早く、ジャックが向かい扉を開く。
「おう、シドじゃないか、どうしたんだ?」
「たいへん、なのかどうか、よくわからないんだが……」
「ん? それじゃ俺もわからんなぁ。まあ上がれよ」
ジャックが俺になり代わり、やってきたシドを俺の家にあげる。
まるでこの家の主人よう、当人はいま帰ろうとしていたはずなのだが。
ジャニスが気を利かせて水を差し出すと、シドは飲み干してフッと息を吐いた。
一段落したのを受け、「それでどうした? 機構じゃないか」とジャック。
「どうも探してる奴がこの村にいるようなんだが…… よくわからないことを言っているんだ」
「よくわからないのはおまえの言ってることだろう」と、少しいらだちながら突っ込んだ。
押し問答では何も聞き出せまいと、俺はジャックを手で制した。
「俺を呼びに来たんだろう? なら簡単なことだ、行けばわかるんだろう」
シドは顔をあげ、「ああ、助かるよ」と答えた。
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