Don't believe in tomorrow

10猫特急

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ハロー

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「どうせ明日は来ない。」
そう思ったのは梅雨の真っ只中だった。
とにかく、明日が来て欲しくなかった、
生きる意味がないからである。
楽しみにしていたのに…
そう心の中で思った。
しかし心の中では誰にも聞いて貰えない
そのことを知った上で自分は強く拳を握った。
どうしようもできなかった。
そうやって後悔が足元の影に溶け込んでいる。
だからと言って神が急に舞い降りてくる訳ではなかった。
きっと見放されたんだろう。
残念なことにその時、人生はもう終わったんだと理解した。

絶望した。
そんな彼の名前は 雫(れい)といった。

今日も土砂降りの雨の中、
やりたくも無いことをやらされ、
びしょ濡れで家に帰る。
そんな姿を見て
「カワイソウ…」と心がこもってない声が出す勝ち組たちが見下しているんだろう。
そんなことを考えていると後ろから誰かがぶつかった。
小2ぐらいの男の子だ。
しかし、男の子は元気でないとすぐ悟った。
身体中に絆創膏が貼ってあった。
雫はその子を見て知った。



あぁ、この子は…



この子は、、、




僕と一緒だ。
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