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第12話 他愛もない話さ その2
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またしてもアタシは不運に襲われる。
ちょっと装備を一新して支払いに追われた時期があった。
そこであるパーティーから臨時の誘いを受けた。何でも若くしてBランクに到達した魔剣士が率いるパーティーの斥候が大怪我を負ったらしい。そのためやり手の斥候を探してるんだと。
アタシは4つのパーティーを抜けてからずっとソロだったから良い金稼ぎになると思ったんだ。臨時なら何も問題は起きねぇだろってな。
若くしてCランクの壁に躓かない奴らってのはまぁ人が出来てた。アタシとは大違いさ。斥候の仕事を理解し労わってくれた。それぞれの関係も良好でダメ出しをしても悪い雰囲気にならない。これが高ランクになる奴らかぁなんて思ってた。居心地も良かったし今ここにいない斥候に多少嫉妬したりもした。
でもな、やっぱり神様ってのはいねぇんだ。
冒険者は仲良しこよしじゃやっていけないらしい。
本当に一瞬だった。あの時みたいに。
安全地帯を出てすぐアタシ達は翼竜に囲まれた。こいつらはもっと深層に出るはずの魔物だ。飛びながら遠距離でちまちま削りながら集団で狩りをする。アタシのような斥候が1番役に立たねぇ魔物の1つだ。
アタシ達の中で翼竜に有効な手段を持っているのはリーダーだけだった。メンバー全員で翼竜の遠距離魔法を受けながらリーダーが魔剣で魔術を飛ばす。だがそれで撃退できるのなら翼竜はもっと狩られている。
段々とリーダーの動きが悪くなりついに魔剣の魔術が翼竜に届かなくなった。アタシ達も何とか翼竜の攻撃を捌いていたがついに突破される。本当に一瞬のことだった。
その風の刃はリーダーの両足を切り落とした。
盾役が魔剣士を抱えてまた走り出そうとする。
だがそんなもの無謀でしかない!
「何やってんだ!アレスは置いていけ!どの道その傷じゃあ治らない!!おいヴォルキア!!レナも何か言ってくれ!アタシ達にそんな余裕はねぇ!」
今考えてもあそこは置いていくのが最善手だった。だけどなぁ、あの時のアタシはつい情が移っちまった。いつもなら確実に置いて逃げるはずがこいつらに死んで欲しくないって思っちまったんだ。
「あ~ッたく!ヴォルキア!今から10秒後、アタシがこいつらの攻撃を全対応する!その間に飽和攻撃の範囲から出ろ!
レナは薄くてもいいからとにかく障壁を張ってくれ!」
「でもそれじゃあサルサが!」
「ッるせぇよ!それ以外あんのかよ!アタシとレナはアレスを担いでここから逃げれない。それが最善手だ!」
「さぁ行けッ!」
アタシはもう後ろを見る余裕なんて無かった。付き合いはほんの数日。それでも全員で生き残りたかったんだ。
翼竜は賢い。離脱しようとする獲物を逃がすはずがない。アタシ達への飽和攻撃は減り、アレスを担ぎながら森へ逃げるヴォルキアに攻撃が集中し始める。
もうどうしようも無かった。
アタシ達への飽和攻撃が解消されふと後ろを見た時には………
既に2人はズタズタに切り裂かれ絶命していた。ここで振り返ったのがいけなかった。アタシに釣られレナも後ろを振り返ってしまった。
一瞬、これも本当に一瞬だった。
翼竜から意識を離し、障壁が消えた瞬間、風の刃がレナの腹を無惨に貫く。
アタシはとうに助からないレナを抱えながら背走した。両手が使えない状態で飽和攻撃を捌ける訳もなく1本の風の刃がアタシの左手を落としそのまま首に直撃する。貫通はしなかったがいつ意識が飛んでもおかしくない重傷だ。
アタシはレナを捨てて敗走した。
「何が果断のサルサだ!何もかも後回しでみんな死んじまったじゃねえか!」
そう心の中で叫びながらダンジョンを駆け上がる。
ちょっと装備を一新して支払いに追われた時期があった。
そこであるパーティーから臨時の誘いを受けた。何でも若くしてBランクに到達した魔剣士が率いるパーティーの斥候が大怪我を負ったらしい。そのためやり手の斥候を探してるんだと。
アタシは4つのパーティーを抜けてからずっとソロだったから良い金稼ぎになると思ったんだ。臨時なら何も問題は起きねぇだろってな。
若くしてCランクの壁に躓かない奴らってのはまぁ人が出来てた。アタシとは大違いさ。斥候の仕事を理解し労わってくれた。それぞれの関係も良好でダメ出しをしても悪い雰囲気にならない。これが高ランクになる奴らかぁなんて思ってた。居心地も良かったし今ここにいない斥候に多少嫉妬したりもした。
でもな、やっぱり神様ってのはいねぇんだ。
冒険者は仲良しこよしじゃやっていけないらしい。
本当に一瞬だった。あの時みたいに。
安全地帯を出てすぐアタシ達は翼竜に囲まれた。こいつらはもっと深層に出るはずの魔物だ。飛びながら遠距離でちまちま削りながら集団で狩りをする。アタシのような斥候が1番役に立たねぇ魔物の1つだ。
アタシ達の中で翼竜に有効な手段を持っているのはリーダーだけだった。メンバー全員で翼竜の遠距離魔法を受けながらリーダーが魔剣で魔術を飛ばす。だがそれで撃退できるのなら翼竜はもっと狩られている。
段々とリーダーの動きが悪くなりついに魔剣の魔術が翼竜に届かなくなった。アタシ達も何とか翼竜の攻撃を捌いていたがついに突破される。本当に一瞬のことだった。
その風の刃はリーダーの両足を切り落とした。
盾役が魔剣士を抱えてまた走り出そうとする。
だがそんなもの無謀でしかない!
「何やってんだ!アレスは置いていけ!どの道その傷じゃあ治らない!!おいヴォルキア!!レナも何か言ってくれ!アタシ達にそんな余裕はねぇ!」
今考えてもあそこは置いていくのが最善手だった。だけどなぁ、あの時のアタシはつい情が移っちまった。いつもなら確実に置いて逃げるはずがこいつらに死んで欲しくないって思っちまったんだ。
「あ~ッたく!ヴォルキア!今から10秒後、アタシがこいつらの攻撃を全対応する!その間に飽和攻撃の範囲から出ろ!
レナは薄くてもいいからとにかく障壁を張ってくれ!」
「でもそれじゃあサルサが!」
「ッるせぇよ!それ以外あんのかよ!アタシとレナはアレスを担いでここから逃げれない。それが最善手だ!」
「さぁ行けッ!」
アタシはもう後ろを見る余裕なんて無かった。付き合いはほんの数日。それでも全員で生き残りたかったんだ。
翼竜は賢い。離脱しようとする獲物を逃がすはずがない。アタシ達への飽和攻撃は減り、アレスを担ぎながら森へ逃げるヴォルキアに攻撃が集中し始める。
もうどうしようも無かった。
アタシ達への飽和攻撃が解消されふと後ろを見た時には………
既に2人はズタズタに切り裂かれ絶命していた。ここで振り返ったのがいけなかった。アタシに釣られレナも後ろを振り返ってしまった。
一瞬、これも本当に一瞬だった。
翼竜から意識を離し、障壁が消えた瞬間、風の刃がレナの腹を無惨に貫く。
アタシはとうに助からないレナを抱えながら背走した。両手が使えない状態で飽和攻撃を捌ける訳もなく1本の風の刃がアタシの左手を落としそのまま首に直撃する。貫通はしなかったがいつ意識が飛んでもおかしくない重傷だ。
アタシはレナを捨てて敗走した。
「何が果断のサルサだ!何もかも後回しでみんな死んじまったじゃねえか!」
そう心の中で叫びながらダンジョンを駆け上がる。
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