17 / 39
閑話 歴史を記す側…ってコト?!
しおりを挟む
僕の診療所のお休みは週に2日。
この世界の1週間は順番に
バレッタ、セント、スリーマ、イムディーナ、ゴゾ、コミナ、オルミとなっている。なんでも七英雄という半人半神の名前が由来らしい。
僕もこの前教会の修道女《シスター》を揶揄うついで
『バレッタ・アンティスミスの軌跡』
という紙芝居を孤児に混じって聞いてきた。
なんでもこの世界に元々魔法は無かったそうだ。
だがある日とある少年に魔法が宿る。
少年はやがて殺人鬼となり人々を殺して回ったそうだ。
世界では段々と、しかし着実に魔法を発現させる者が増え、古代文明は崩壊の道へと少しずつ足を踏み入れていった。
やがて魔法発現者に対しての排斥運動が起きたという。
まだその当時の魔法発現者の力は微々たる者だったがそれでも当時の人類が恐れるには十分だったとか。
これに対して魔法発現者達は結託し、一般人を淘汰して魔法発現者だけの社会の樹立を謳い、世界中で混沌とした持つものと持たざる者の戦いの時代へと突入した。
大国では魔法発現者を根絶する戦いが始まり、一時期は安定期と呼ばれる魔法発現者の被害がほとんど確認されない時代になった。
だが皮肉なことに際限なく生命の危機に瀕したことにより生き残りの魔法発現者たちの力は飛躍的な進化を遂げてしまった。
そしてついに1人の魔法使いがこの世界で1番の威力を誇る兵器を軽々超える力を手にしてしまう。
それが意味するのは完全なる文明の破綻であった。
文明の破綻により戦乱と飢餓、疫病の発生等により世界の人々は苦しみ、悲しみ、ただ神に縋ることしかできず、数を減らしていった。
この時代を暗黒時代と言う。
暗黒時代、世界に魔力が満たされたことにより大地が裂け、ダンジョンが生まれ、魔物が生まれ、ついには魔王なるモノが誕生し、世界を更に荒らしていったという。
だがそこに7人の英雄が各地に現れる。
彼らは皆魔法使いではなかったが、それぞれが屈強な心と身体を持ち、性質はバラバラだか平和を愛し目指している、という心持ちは共通していた。
彼らの行いは持つもの持たざる者の歪みを緩やかに、だが確実に直し、共に魔王へと立ち向かっていった。
その行動が評価され彼らはそれぞれ神から神器、特殊な力、そして半人半神の肉体を手に入れたという。
持つ者と持たざる者を率い、ついには魔王の討伐に成功した。この成果を忘れないよう、人類はついに持つ者と持たざる者の垣根を越え、協力を促し、人類の文明を復興へと導いていった。
我が教会はこの七英雄が筆頭!バレッタ・アンティスミス―――
すげぇ、胡散臭すぎて柄にもなく結構見ちゃったよ。
でも紙芝居の中盤以降は教会が如何に素晴らしいものなのかばかりだったからめんどくさくなって聞いてない。
サルサとの約束もあったし。
ともあれ世界は1度亡び、魔王という厄災により更に世界の崩壊は進んだが、神の力を宿した英雄によって倒され世界は復興したって訳ね、めでたしめでたし。
ダンジョンや魔物についてもっと明確な答えを聞いてみたいけどここじゃ無理そうだ。
さ、帰るか。
この世界の1週間は順番に
バレッタ、セント、スリーマ、イムディーナ、ゴゾ、コミナ、オルミとなっている。なんでも七英雄という半人半神の名前が由来らしい。
僕もこの前教会の修道女《シスター》を揶揄うついで
『バレッタ・アンティスミスの軌跡』
という紙芝居を孤児に混じって聞いてきた。
なんでもこの世界に元々魔法は無かったそうだ。
だがある日とある少年に魔法が宿る。
少年はやがて殺人鬼となり人々を殺して回ったそうだ。
世界では段々と、しかし着実に魔法を発現させる者が増え、古代文明は崩壊の道へと少しずつ足を踏み入れていった。
やがて魔法発現者に対しての排斥運動が起きたという。
まだその当時の魔法発現者の力は微々たる者だったがそれでも当時の人類が恐れるには十分だったとか。
これに対して魔法発現者達は結託し、一般人を淘汰して魔法発現者だけの社会の樹立を謳い、世界中で混沌とした持つものと持たざる者の戦いの時代へと突入した。
大国では魔法発現者を根絶する戦いが始まり、一時期は安定期と呼ばれる魔法発現者の被害がほとんど確認されない時代になった。
だが皮肉なことに際限なく生命の危機に瀕したことにより生き残りの魔法発現者たちの力は飛躍的な進化を遂げてしまった。
そしてついに1人の魔法使いがこの世界で1番の威力を誇る兵器を軽々超える力を手にしてしまう。
それが意味するのは完全なる文明の破綻であった。
文明の破綻により戦乱と飢餓、疫病の発生等により世界の人々は苦しみ、悲しみ、ただ神に縋ることしかできず、数を減らしていった。
この時代を暗黒時代と言う。
暗黒時代、世界に魔力が満たされたことにより大地が裂け、ダンジョンが生まれ、魔物が生まれ、ついには魔王なるモノが誕生し、世界を更に荒らしていったという。
だがそこに7人の英雄が各地に現れる。
彼らは皆魔法使いではなかったが、それぞれが屈強な心と身体を持ち、性質はバラバラだか平和を愛し目指している、という心持ちは共通していた。
彼らの行いは持つもの持たざる者の歪みを緩やかに、だが確実に直し、共に魔王へと立ち向かっていった。
その行動が評価され彼らはそれぞれ神から神器、特殊な力、そして半人半神の肉体を手に入れたという。
持つ者と持たざる者を率い、ついには魔王の討伐に成功した。この成果を忘れないよう、人類はついに持つ者と持たざる者の垣根を越え、協力を促し、人類の文明を復興へと導いていった。
我が教会はこの七英雄が筆頭!バレッタ・アンティスミス―――
すげぇ、胡散臭すぎて柄にもなく結構見ちゃったよ。
でも紙芝居の中盤以降は教会が如何に素晴らしいものなのかばかりだったからめんどくさくなって聞いてない。
サルサとの約束もあったし。
ともあれ世界は1度亡び、魔王という厄災により更に世界の崩壊は進んだが、神の力を宿した英雄によって倒され世界は復興したって訳ね、めでたしめでたし。
ダンジョンや魔物についてもっと明確な答えを聞いてみたいけどここじゃ無理そうだ。
さ、帰るか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる