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防犯標語「いかのおすし」がわかりにくい覚えにくい

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一年生に上がって割とすぐの頃、長男が「いかのおすし」を教わってきました。

「いかのおすし」というのは警視庁と東京都が子どもを犯罪被害から守るために作ったもので、

いか──行かない

の──乗らない

お──大声を出す

す──すぐ逃げる

し──知らせる

の、それぞれ頭文字を取ったものだそうです。


私が子供のころにはなかった標語(2004年にできたらしい)なので、聞いたことはあっても詳しくは知りませんでした。

しかしこれ、わかりにくいし覚えにくいと思うのは私だけでしょうか?

まず「行かない」「乗らない」の意味がかぶっています。文字数が増えて覚えにくくなっている気がします。

他は一字であるのに「行かない」だけ「いか」でまとめるのも無理やり感が。子供たちは「いかのおすしの『か』ってなんだっけ?」と困惑するのでは?

それに「すぐ逃げる」は「す」をねじ込むために無理やり作ったのでは? 逃げるでいいやろ。

そして何より、子どもが不審者に声をかけられたとして、

不審者「ヘーイそこ行く小粋な坊ちゃん! 美味しいお菓子があるよ! 一緒に来な~~い??」

子ども「えーとこの人きっと不審者だ……学校で教わったのってなんだっけ……『いかのおすし』だ!! えっと『行かない』……『乗らない』……ついて行っちゃ駄目だ! えっとそれから『大声を出す』か……キェェェーーー!!! そして『すぐ逃げる』……よし逃げるぞ!! 最後に『知らせる』! お母さんに言っとこ!!」

↑こう考えているうちに不審者にさらわれてしまうんですよ。

思うのですが標語なんかより、徹底して「ついていったらダメ、大声出してとにかく逃げろ! 後で大人に言え!!」と教えるだけで良いのではないでしょうか?

気になって「いかのおすし わかりにくい」で検索すると他の方々の意見がたくさん出てきたのですが、その中に「どういう人が不審者であるかを教えるのが大事。見たことがある人でも犯罪者かもしれない」というものがあって、なるほどと思いました。

上っ面な標語だけでなく、連れ去りなどの犯罪が起こるシチュエーションを細かく教えるのが一番抑止に繋がるのかもしれません。
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