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急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
40.キース
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ゴズメルが次に目を覚ました時、すでにマリアは部屋にいなかった。
ダイニングテーブルの上に透明な水差しが置いてあり、水に文字が浮かんでいる。
水に文字が浮かんでいる?
ゴズメルは水差しの下からメモを取った。
流麗な文字で『いいこでお留守番してね♡ マリア』と書いてある。一緒に鍵も置いてあった。ゴズメルはグシャッとメモを握りつぶした。
変態スタンプ女の言うことを聞く義理はない。ゴズメルは起き抜けのまま、ぎゅんと部屋を飛び出した。
使い慣れない昇降機で一気にエントランスへ降り、橋へと向かう。
禁止されていようが、ポップルの外へ出てしまえばこっちのものだ。
ところが、橋の手前に冒険者協会の会員が立っていた。
ゴズメルが黙って抜けていこうとすると、「すみません、通行証を見せてください」と言う。
昇格審査が済んだら発行してもらえるらしい。ゴズメルは低い声で言った。
「どいて。恋人が死にかけてんだよ。あたしはアルティカに帰るんだ」
「えっ……そ、そんなこと言われても……困ったな。とにかくいったん受付に相談してもらわないと」
「いいから、そこをどけ!」
ゴズメルの恫喝に、会員はびっくりして飛び上がった。胸にかけたホイッスルをひと吹きすると、冒険者がわらわらと集まってくる。その中に、キースがいた。
「はぁ!? ゴズメル、おまえ何やってんだ」
「……あんたこそ、何。あたしのジャマをしようってのかい」
「へっ? なんだ、悪いモンでも食ったのか? ……おい、ちょっと待て! その斧をひっこめろ!」
周りを取り囲む冒険者たちがジリジリと輪を詰めてくる。
板挟みになったキースは「ちょ、ちょっと待ってください!」と、一人で慌てていた。
「イヤこの牛女は本当に頭が悪くてね、すみません、俺がちゃーんと言い聞かせておきますから」
ハエのように手を擦り合わせたキースは、最後まで言えなかった。冒険者が手にした槍でスコンとキースのつむじを打ったからだ。
「キャン!」と犬そっくりに鳴いたキースを、ゴズメルは昨夜と同じように後ろにぶん投げた。
ゴズメルははらわたが煮えくり返りそうだった。なにもかも腹立たしい。マリア相手に遅れを取った自分も、冒険者協会の真実も知らずにゴズメルの前に立ちはだかる奴らも、すべて消し炭にしてしまいたい。
「全員ぶっとばさなけりゃアルティカに帰れないなら、そうするまでだ」
構えなおした斧がビュンと風を切る。ゴズメルが全身に帯びた闘志は、ほかの冒険者たちを縮み上がらせた。空気が火の粉を含んだかのように熱くなり、橋から見下ろせば、川からはなぜか湯気が上がっている。
後ろ足にグッと力を入れて斬りかかろうとしたゴズメルは、眉間に皺を寄せた。キースが足をつかんでいる。
ゴズメルは怒鳴った。
「なんだ、キース! あんた、あたしに勝てると思ってんのかい!」
「バカバカバカ! いったん退け!」
キースは全身を汗で濡らして訴えた。
「ここをどこだと思ってんだ。冒険者協会本部のあるポップルだぞ。そのうえ今は昇格審査で各支部から猛者が集まってる。一人や二人蹴散らしたからって、とっ捕まるのがオチだ!」
「……フン! 試してみようじゃないか」
「もっと穏便な方法試せよ! いいから落ち着け、バカのくせになんでも一人で背負いこむのマジでやめろ」
ゴズメルがその言葉に揺らいだのは、いつかリリィにも同じことを言われたからだ。
「…………」
冒険者が打ち掛かってくる。ゴズメルはそれを斧でさばき、キースの襟首をひっつかんだ。
「うわああーっ、やめろ! 俺に当たるっ攻撃しないでくれえ!」
走りだすと、盾のように後ろ向きに背負われたキースの涙がちょちょぎれた。冒険者たちは人質をとられたと思うのだろう。狙いをつけていた飛び道具を下ろして舌打ちしていた。
皮肉なほど青い空が、川面に映っている。
川底は深いが、アルティカの市街地と違ってしっかりと鋪装されている。入り組んだ街路を流れていることも含めて、川というより水路のようだ。
「くそっ……」
しゃがみこんだキースは、流れに向かって小石を投げた。
「違反者をとっ捕まえればメダルをもらえるチャンスだったのに、何やってんだ俺は……」
ゴズメルは腕組みしてむっつりと押し黙っている。キースはさらに石を投げてぼやいた。
「それもこれもおまえのせいだぞ。このバカミノタウロス」
「黙れ。うるさい」
「……っ、そうだ、だんだん思い出してきたぞ。昨夜おまえがブン投げてくれたおかげで、俺の頭にはタンコブがあるんだ。おまえときたら俺を差し置いてマリア副会長と二人で」
「あの女の話をするなっ」
「んだとこらっ」
キースはまだ二言三言、文句を言うつもりだったらしい。
だが、ゴズメルを振り返ると、「おぇ……」と言って固まった。
「なんだよー……メソメソすんなよ、ゴズメル……」
そんなこと言われてもゴズメルだって困る。泣きたくて泣いているわけではないのだ。にっちもさっちもいかなくて、絶望のあまりもう泣くしかない。
実は二人は、ここに来る前、こそこそと冒険者協会の受付に行って来た。
ゴズメルは放心してしまって、キースと受付嬢の会話をまるで外国語のように感じた。
キースが「コイツ・トモダチ・ビョウキ・アルティカ・カエリタイ」と伝えると、受付嬢が「オキノドク・デモ・システムジョウ・ムリ」と答えるのだ。
もしも結婚していたら、家族だったら、女同士じゃなかったら、何か対応が違ったのだろうか。ゴズメルにはわからない。ただ、悲しくて悲しくて、どうしたらいいのか、もうわからない。
キースは「おーおー、泣くとますますブスだなあ」と煽ったり「バカだなっ、医者でもないおまえが病気のリリィに何をしてやれんだよ」と叱ったり、左右をやたらと反復横跳びしてくる。
ゴズメルはもうダマレとかシネとか言う気力もなかった。
(リリィは、卵がおなかに詰まっちゃったんだろうか……こんなことになるならゴチャゴチャ考えてないで結婚すれば良かった……あたしのせいだ。あたしのせいでマリアにひどいことをされてたらどうしよう)
もう会えなくなったらと思うと、ゴズメルは悔やんでも悔やみきれない。
キースはとうとう反復横跳びをやめて、深いため息をついた。
「……あぁ、もう……しょうがねえなぁ……」
絶望の中にいるゴズメルは巨体を縮めて、グスグスと哀れっぽく洟をすすっている。
キースは地団太を踏んで叫んだ。
「わかったよ! なんとかしてやるから泣くのをヤメロ!」
ダイニングテーブルの上に透明な水差しが置いてあり、水に文字が浮かんでいる。
水に文字が浮かんでいる?
ゴズメルは水差しの下からメモを取った。
流麗な文字で『いいこでお留守番してね♡ マリア』と書いてある。一緒に鍵も置いてあった。ゴズメルはグシャッとメモを握りつぶした。
変態スタンプ女の言うことを聞く義理はない。ゴズメルは起き抜けのまま、ぎゅんと部屋を飛び出した。
使い慣れない昇降機で一気にエントランスへ降り、橋へと向かう。
禁止されていようが、ポップルの外へ出てしまえばこっちのものだ。
ところが、橋の手前に冒険者協会の会員が立っていた。
ゴズメルが黙って抜けていこうとすると、「すみません、通行証を見せてください」と言う。
昇格審査が済んだら発行してもらえるらしい。ゴズメルは低い声で言った。
「どいて。恋人が死にかけてんだよ。あたしはアルティカに帰るんだ」
「えっ……そ、そんなこと言われても……困ったな。とにかくいったん受付に相談してもらわないと」
「いいから、そこをどけ!」
ゴズメルの恫喝に、会員はびっくりして飛び上がった。胸にかけたホイッスルをひと吹きすると、冒険者がわらわらと集まってくる。その中に、キースがいた。
「はぁ!? ゴズメル、おまえ何やってんだ」
「……あんたこそ、何。あたしのジャマをしようってのかい」
「へっ? なんだ、悪いモンでも食ったのか? ……おい、ちょっと待て! その斧をひっこめろ!」
周りを取り囲む冒険者たちがジリジリと輪を詰めてくる。
板挟みになったキースは「ちょ、ちょっと待ってください!」と、一人で慌てていた。
「イヤこの牛女は本当に頭が悪くてね、すみません、俺がちゃーんと言い聞かせておきますから」
ハエのように手を擦り合わせたキースは、最後まで言えなかった。冒険者が手にした槍でスコンとキースのつむじを打ったからだ。
「キャン!」と犬そっくりに鳴いたキースを、ゴズメルは昨夜と同じように後ろにぶん投げた。
ゴズメルははらわたが煮えくり返りそうだった。なにもかも腹立たしい。マリア相手に遅れを取った自分も、冒険者協会の真実も知らずにゴズメルの前に立ちはだかる奴らも、すべて消し炭にしてしまいたい。
「全員ぶっとばさなけりゃアルティカに帰れないなら、そうするまでだ」
構えなおした斧がビュンと風を切る。ゴズメルが全身に帯びた闘志は、ほかの冒険者たちを縮み上がらせた。空気が火の粉を含んだかのように熱くなり、橋から見下ろせば、川からはなぜか湯気が上がっている。
後ろ足にグッと力を入れて斬りかかろうとしたゴズメルは、眉間に皺を寄せた。キースが足をつかんでいる。
ゴズメルは怒鳴った。
「なんだ、キース! あんた、あたしに勝てると思ってんのかい!」
「バカバカバカ! いったん退け!」
キースは全身を汗で濡らして訴えた。
「ここをどこだと思ってんだ。冒険者協会本部のあるポップルだぞ。そのうえ今は昇格審査で各支部から猛者が集まってる。一人や二人蹴散らしたからって、とっ捕まるのがオチだ!」
「……フン! 試してみようじゃないか」
「もっと穏便な方法試せよ! いいから落ち着け、バカのくせになんでも一人で背負いこむのマジでやめろ」
ゴズメルがその言葉に揺らいだのは、いつかリリィにも同じことを言われたからだ。
「…………」
冒険者が打ち掛かってくる。ゴズメルはそれを斧でさばき、キースの襟首をひっつかんだ。
「うわああーっ、やめろ! 俺に当たるっ攻撃しないでくれえ!」
走りだすと、盾のように後ろ向きに背負われたキースの涙がちょちょぎれた。冒険者たちは人質をとられたと思うのだろう。狙いをつけていた飛び道具を下ろして舌打ちしていた。
皮肉なほど青い空が、川面に映っている。
川底は深いが、アルティカの市街地と違ってしっかりと鋪装されている。入り組んだ街路を流れていることも含めて、川というより水路のようだ。
「くそっ……」
しゃがみこんだキースは、流れに向かって小石を投げた。
「違反者をとっ捕まえればメダルをもらえるチャンスだったのに、何やってんだ俺は……」
ゴズメルは腕組みしてむっつりと押し黙っている。キースはさらに石を投げてぼやいた。
「それもこれもおまえのせいだぞ。このバカミノタウロス」
「黙れ。うるさい」
「……っ、そうだ、だんだん思い出してきたぞ。昨夜おまえがブン投げてくれたおかげで、俺の頭にはタンコブがあるんだ。おまえときたら俺を差し置いてマリア副会長と二人で」
「あの女の話をするなっ」
「んだとこらっ」
キースはまだ二言三言、文句を言うつもりだったらしい。
だが、ゴズメルを振り返ると、「おぇ……」と言って固まった。
「なんだよー……メソメソすんなよ、ゴズメル……」
そんなこと言われてもゴズメルだって困る。泣きたくて泣いているわけではないのだ。にっちもさっちもいかなくて、絶望のあまりもう泣くしかない。
実は二人は、ここに来る前、こそこそと冒険者協会の受付に行って来た。
ゴズメルは放心してしまって、キースと受付嬢の会話をまるで外国語のように感じた。
キースが「コイツ・トモダチ・ビョウキ・アルティカ・カエリタイ」と伝えると、受付嬢が「オキノドク・デモ・システムジョウ・ムリ」と答えるのだ。
もしも結婚していたら、家族だったら、女同士じゃなかったら、何か対応が違ったのだろうか。ゴズメルにはわからない。ただ、悲しくて悲しくて、どうしたらいいのか、もうわからない。
キースは「おーおー、泣くとますますブスだなあ」と煽ったり「バカだなっ、医者でもないおまえが病気のリリィに何をしてやれんだよ」と叱ったり、左右をやたらと反復横跳びしてくる。
ゴズメルはもうダマレとかシネとか言う気力もなかった。
(リリィは、卵がおなかに詰まっちゃったんだろうか……こんなことになるならゴチャゴチャ考えてないで結婚すれば良かった……あたしのせいだ。あたしのせいでマリアにひどいことをされてたらどうしよう)
もう会えなくなったらと思うと、ゴズメルは悔やんでも悔やみきれない。
キースはとうとう反復横跳びをやめて、深いため息をついた。
「……あぁ、もう……しょうがねえなぁ……」
絶望の中にいるゴズメルは巨体を縮めて、グスグスと哀れっぽく洟をすすっている。
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