101 / 203
急・異種獣人同士で子づくり!?ノァズァークのヒミツ編
70.小角
しおりを挟む
目を覚ましたゴズメルはびっくりした。
胸に抱いていたはずの柔らかくて温かい恋人が、でかい大根に変わっていたのだ。
「!?」
大根のくせに、白くてツヤのある足が二股に分かれているところが、いやにセクシーだ。
「あぁ、嘘だろう、リリィ……! いったいどんな魔法をかけられたんだ……!?」
そんなわけがない。
「まぁゴズメル! おはよう……!」
「おぉ! 具合はもうええがか?」
「…………」
ゴズメルが大根を手に客間を出ると、リリィはオズヌ一家とともに居間でくつろいでいた。
まとわりついてくる子どもたちに大根を渡すと、ゲラゲラ笑いながら台所へ持っていく。
「なんで妙なイタズラすんだよ……」
「そう変わりないが。白くてすべすべして、髪が緑で」
「あたしのお嫁さんは大根じゃねぇッ」
「ゴズメル、違うのよ。私のためにやってくれたことなの……」
「はぁ……?」
精魂使い果たして寝落ちしたゴズメルの元から、オズヌが『腹は減らんか?』と言ってリリィを救出した形だった。
「そうちゃ! あんたがしぶとくリリィに食いついとるき、大根を身代わりにしたばい」
「オズヌは私にお風呂まで使わせてくれたのよ。ゴズメル、怒らないで」
いつの間にか呼び捨てしあっている二人を前にして、ゴズメルは文句も言えなかった。
(いやっ、でも、だからって……)
ゴズメルが適当に着た服の下には、まだ男性器がぶらさがっている。外の苔の光り方を見る限り、あと半日はこのままだろう。
ムラムラして仕方ないのに、リリィはオズヌ一家の間に居心地よさそうにおさまっている。
リリィはおっとりとゴズメルにほほえんだ。
「いま、オズヌのご家族に挨拶していたところなのよ。皆さんとても親切にしてくださって……」
「え? ああ、はい、どうも……すみません、急に押しかけちまって……」
居間にはオズヌの両親ともう一人、眼鏡をかけた色黒の男がいた。見覚えのない顔だが、向こうはゴズメルを知っているようだ。ゴズメルの会釈に「コンニチワ」と笑顔を返してくる。
横ですまし顔しているオズヌを、ゴズメルは「おい、ちょっと」と手招きした。
二人は部屋のすみで短い角を突き合わせてこしょこしょと話した。
「あの男はいったい誰だい。ひょっとして……お婿さん?」
「うふふん……そぉよ……」
「エッ。ってことはやっぱり、さっき大根持って走ってったのは、あんたの……」
「……むふっ、むふふふっ、三人産んだっちゃ」
「嘘ォ……!」
「実は腹の中にも、めっちゃこまいのがおる……」
「えぇーっ」
太って見えるのは食べすぎのせいばかりでもなかったらしい。妊婦の身で自分を担いだのかと思うと、ゴズメルは「ひええ」としか言えない。これがミノタウロス族の女なのだ・・・!
オズヌはパツパツに張った尻をくねらせながら言った。
「あんな優しげな顔して、うちの婿殿は獣のごたる。ちっと子が育つとすぐ種を仕込まれて、うちはちんぽを生やすヒマもない。んふっ、んふふっ」
ミノタウロス族らしいあけすけな物言いにゴズメルは驚いた。だが、愛おしそうに下腹部をさするオズヌを見ると、つられて口がほころぶ。
むっちりと油の乗った横顔が、実に満足気なのだ。
ゴズメルが里を出たあとも、地下の集落には時の流れがあったのだ。
「うううん……あんた、チビの時は絶対に結婚なんかしないって言ってたのにねえ……!」
「ウム。まったく奇特な婿殿ちゃ。うちにもうメロメロで……」
オズヌはいっそう声を低めて言った。
「実はあのひと、地上から婿に来てくれたんよ。親戚がうちのお父つぁと知り合いでな」
「へぇっ」
地上にもミノタウロス族の集落はいくつかある。大きな戦争が終わったあと地下から出て行った集団がいるのだ。ゴズメルの世代にとっては遠い親戚のような感覚だが、交流は少なかった。
オズヌは首を縮めて「うちも結婚できるなんて思っとらんかったワ……!」と笑った。
「最下層に住んどるもんに婿の来手なぞない。この里でうちを訪ねて来るなんて、あんたくらいちゃ、ゴズメル」
「……ホォ。じゃ、このあたしと同じくらい趣味のいい男を捕まえたってわけだ。やるじゃないか、オズヌ」
「んふ……!」
ゴズメルが肘でつつくと、オズヌは両手で口を押えて笑った。
それは甘いお菓子を頬張ったみたいに幸せいっぱいの笑顔だった。
「オズヌとは、幼馴染なのね?」
「うん。まあ、ここの連中はみんな身内みたいなもんだけどね」
数刻後、風呂を借りるゴズメルに、リリィはついてきた。風呂は長屋の外にある。
家族みんなで入れるようにだろう、拡張した痕跡がある。かなり古びていて、ところどころ錆が出ていたり、目隠しにかけてある布がカビていたりするが、温泉は温泉だった。
昨夜汚したシーツや衣類も洗濯するために脱衣場へ持ち込んだ。これは木造の小屋だが、手入れが行き届いていないようで床に腐っている部分がある。
ゴズメルはポイッと汚れ物を放り出して服を脱いだ。
「ミノタウロス族は脳筋バカの集まりだけど、いちおう美学みたいなのがあってさ、弱者は強者に絶対服従だけど、強者が弱者を搾取してはならないって決まりがある。だからあたしもオズヌも虐げられていたわけではないんだよ」
「それって……つまり、ミノタウロス族には福祉的な仕組みがあるということよね? すごいわ!」
「うーん、そんないいモンじゃなかったよ。連中にとっちゃ、あたし達は可愛いペットっていうか、便利なアイテムみたいなモンだったんだと思う。親切なところを見せると、仲間内での評価が跳ね上がるのさ」
「それは……」
リリィは言葉が見つからないようだった。ゴズメルは肩をすくめた。
「そういう中で、少なくともあたしとオズヌは対等だったんだ。同じくらい弱くて、同じくらい役立たず扱いされてた。あたしは実家よりこっちのほうが居心地良かったよ。家族も優しいしさ。……おっと」
ゴズメルの背中に、リリィは額をつけていた。
「ごめんなさい。あなたがどんな思いをしたかも知らずに、失礼なことを言ったわ」
「……別にいいよ。かっこ悪いと思って、あたしが言わなかったんだ」
「かっこ悪くないわ」
リリィは、ゴズメルの剥き出しの肩甲骨にキスした。
「……あなたが起きてくるまで、オズヌは自分のお婿さんのことを『うちの婿殿は世界一かっこいい!』と言って、ずっとノロけていたのよ。私は礼儀知らずじゃないから黙って聞いていたけど、本当は違うの」
「ン……ふうん……?」
「あのね、本当はね、世界一かっこいいのは、私の……、あっ」
まったくオズヌの夫は大した人格者だとゴズメルは思った。ゴズメルは途中まで聞いただけで、もうむらむらとしてしまって、リリィに最後まで言わせることもできなかった。
胸に抱いていたはずの柔らかくて温かい恋人が、でかい大根に変わっていたのだ。
「!?」
大根のくせに、白くてツヤのある足が二股に分かれているところが、いやにセクシーだ。
「あぁ、嘘だろう、リリィ……! いったいどんな魔法をかけられたんだ……!?」
そんなわけがない。
「まぁゴズメル! おはよう……!」
「おぉ! 具合はもうええがか?」
「…………」
ゴズメルが大根を手に客間を出ると、リリィはオズヌ一家とともに居間でくつろいでいた。
まとわりついてくる子どもたちに大根を渡すと、ゲラゲラ笑いながら台所へ持っていく。
「なんで妙なイタズラすんだよ……」
「そう変わりないが。白くてすべすべして、髪が緑で」
「あたしのお嫁さんは大根じゃねぇッ」
「ゴズメル、違うのよ。私のためにやってくれたことなの……」
「はぁ……?」
精魂使い果たして寝落ちしたゴズメルの元から、オズヌが『腹は減らんか?』と言ってリリィを救出した形だった。
「そうちゃ! あんたがしぶとくリリィに食いついとるき、大根を身代わりにしたばい」
「オズヌは私にお風呂まで使わせてくれたのよ。ゴズメル、怒らないで」
いつの間にか呼び捨てしあっている二人を前にして、ゴズメルは文句も言えなかった。
(いやっ、でも、だからって……)
ゴズメルが適当に着た服の下には、まだ男性器がぶらさがっている。外の苔の光り方を見る限り、あと半日はこのままだろう。
ムラムラして仕方ないのに、リリィはオズヌ一家の間に居心地よさそうにおさまっている。
リリィはおっとりとゴズメルにほほえんだ。
「いま、オズヌのご家族に挨拶していたところなのよ。皆さんとても親切にしてくださって……」
「え? ああ、はい、どうも……すみません、急に押しかけちまって……」
居間にはオズヌの両親ともう一人、眼鏡をかけた色黒の男がいた。見覚えのない顔だが、向こうはゴズメルを知っているようだ。ゴズメルの会釈に「コンニチワ」と笑顔を返してくる。
横ですまし顔しているオズヌを、ゴズメルは「おい、ちょっと」と手招きした。
二人は部屋のすみで短い角を突き合わせてこしょこしょと話した。
「あの男はいったい誰だい。ひょっとして……お婿さん?」
「うふふん……そぉよ……」
「エッ。ってことはやっぱり、さっき大根持って走ってったのは、あんたの……」
「……むふっ、むふふふっ、三人産んだっちゃ」
「嘘ォ……!」
「実は腹の中にも、めっちゃこまいのがおる……」
「えぇーっ」
太って見えるのは食べすぎのせいばかりでもなかったらしい。妊婦の身で自分を担いだのかと思うと、ゴズメルは「ひええ」としか言えない。これがミノタウロス族の女なのだ・・・!
オズヌはパツパツに張った尻をくねらせながら言った。
「あんな優しげな顔して、うちの婿殿は獣のごたる。ちっと子が育つとすぐ種を仕込まれて、うちはちんぽを生やすヒマもない。んふっ、んふふっ」
ミノタウロス族らしいあけすけな物言いにゴズメルは驚いた。だが、愛おしそうに下腹部をさするオズヌを見ると、つられて口がほころぶ。
むっちりと油の乗った横顔が、実に満足気なのだ。
ゴズメルが里を出たあとも、地下の集落には時の流れがあったのだ。
「うううん……あんた、チビの時は絶対に結婚なんかしないって言ってたのにねえ……!」
「ウム。まったく奇特な婿殿ちゃ。うちにもうメロメロで……」
オズヌはいっそう声を低めて言った。
「実はあのひと、地上から婿に来てくれたんよ。親戚がうちのお父つぁと知り合いでな」
「へぇっ」
地上にもミノタウロス族の集落はいくつかある。大きな戦争が終わったあと地下から出て行った集団がいるのだ。ゴズメルの世代にとっては遠い親戚のような感覚だが、交流は少なかった。
オズヌは首を縮めて「うちも結婚できるなんて思っとらんかったワ……!」と笑った。
「最下層に住んどるもんに婿の来手なぞない。この里でうちを訪ねて来るなんて、あんたくらいちゃ、ゴズメル」
「……ホォ。じゃ、このあたしと同じくらい趣味のいい男を捕まえたってわけだ。やるじゃないか、オズヌ」
「んふ……!」
ゴズメルが肘でつつくと、オズヌは両手で口を押えて笑った。
それは甘いお菓子を頬張ったみたいに幸せいっぱいの笑顔だった。
「オズヌとは、幼馴染なのね?」
「うん。まあ、ここの連中はみんな身内みたいなもんだけどね」
数刻後、風呂を借りるゴズメルに、リリィはついてきた。風呂は長屋の外にある。
家族みんなで入れるようにだろう、拡張した痕跡がある。かなり古びていて、ところどころ錆が出ていたり、目隠しにかけてある布がカビていたりするが、温泉は温泉だった。
昨夜汚したシーツや衣類も洗濯するために脱衣場へ持ち込んだ。これは木造の小屋だが、手入れが行き届いていないようで床に腐っている部分がある。
ゴズメルはポイッと汚れ物を放り出して服を脱いだ。
「ミノタウロス族は脳筋バカの集まりだけど、いちおう美学みたいなのがあってさ、弱者は強者に絶対服従だけど、強者が弱者を搾取してはならないって決まりがある。だからあたしもオズヌも虐げられていたわけではないんだよ」
「それって……つまり、ミノタウロス族には福祉的な仕組みがあるということよね? すごいわ!」
「うーん、そんないいモンじゃなかったよ。連中にとっちゃ、あたし達は可愛いペットっていうか、便利なアイテムみたいなモンだったんだと思う。親切なところを見せると、仲間内での評価が跳ね上がるのさ」
「それは……」
リリィは言葉が見つからないようだった。ゴズメルは肩をすくめた。
「そういう中で、少なくともあたしとオズヌは対等だったんだ。同じくらい弱くて、同じくらい役立たず扱いされてた。あたしは実家よりこっちのほうが居心地良かったよ。家族も優しいしさ。……おっと」
ゴズメルの背中に、リリィは額をつけていた。
「ごめんなさい。あなたがどんな思いをしたかも知らずに、失礼なことを言ったわ」
「……別にいいよ。かっこ悪いと思って、あたしが言わなかったんだ」
「かっこ悪くないわ」
リリィは、ゴズメルの剥き出しの肩甲骨にキスした。
「……あなたが起きてくるまで、オズヌは自分のお婿さんのことを『うちの婿殿は世界一かっこいい!』と言って、ずっとノロけていたのよ。私は礼儀知らずじゃないから黙って聞いていたけど、本当は違うの」
「ン……ふうん……?」
「あのね、本当はね、世界一かっこいいのは、私の……、あっ」
まったくオズヌの夫は大した人格者だとゴズメルは思った。ゴズメルは途中まで聞いただけで、もうむらむらとしてしまって、リリィに最後まで言わせることもできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
白雪様とふたりぐらし
南條 綾
恋愛
高校1年生の紫微綾は、生きることに疲れ、雪の山で自らの命を終えようとしたその瞬間――
美しい御小女郎姿の少女・白雪が現れ、優しく彼女を救う。
白雪は実は古の仏神・ダキニ天の化身。暇つぶしに人間界に降りた彼女は、綾に「一緒に暮らそう」と提案し……?
銀髪の少女と神様の、甘く温かなふたりぐらしが始まる。
【注意事項】
本作はフィクションです。
実在の人物・団体・宗教・儀礼・場所・出来事とは一切関係ありません。 作中で登場する神仏や信仰に関する表現は、物語の雰囲気づくりを目的とした創作によるものであり、特定の宗教や思想を推進・否定する意図は一切ございません。
純粋なエンターテイメントとしてお楽しみいただければ幸いです。
さくらと遥香(ショートストーリー)
youmery
恋愛
「さくらと遥香」46時間TV編で両想いになり、周りには内緒で付き合い始めたさくちゃんとかっきー。
その後のメインストーリーとはあまり関係してこない、単発で読めるショートストーリー集です。
※さくちゃん目線です。
※さくちゃんとかっきーは周りに内緒で付き合っています。メンバーにも事務所にも秘密にしています。
※メインストーリーの長編「さくらと遥香」を未読でも楽しめますが、46時間TV編だけでも読んでからお読みいただくことをおすすめします。
※ショートストーリーはpixivでもほぼ同内容で公開中です。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる