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第二部 2章
<3>
「俺たちクラブ活動やることにしたわ。だからこれから放課後は別行動でよろしく」
放課後、ランチタイムと同じく僕らを迎えにきた推したちにアーノルドが言い放つ。
4人はまるで雷に打たれたような表情で呆然としている。
「どういうことだ。聞いてないぞ」
レイが眉を顰めて腕組みをする。
「だから今言ってんだろ、クソ兄貴」
アーノルドがレイを睨みつけて唸った。
「ルイス、本当なの?」
アシュリーが戸惑いを浮かべた瞳を俺に向ける。推しにこんな顔をさせてしまっていることに罪悪感を感じてしまうが、これも全部推しのためだ。
俺は心を鬼にして、力強く頷いた。
「は、はいっ。せっかく学校に入ったんだから、クラスメイトや他の先輩たちとも仲良くなりたいなあと思いまして」
「そうなんだ」
「おまえらなんのクラブに入るんだ?」
ルークが興味津々と言った顔で尋ねてくる。
「はァ? なんだっていいだろ別に」
アーノルドがうるさそうに答えると、ユーリが意地悪い笑みを浮かべる。
「他人には言えないようなくだらんクラブに入ることにしたのか?」
「ち、ちげーし! こいつがクソダサ手作りクラブなんかにどうしても入りたいって――」
「あ、アーノルドくんってば!」
「あ、悪ぃ」
ユーリに煽られたアーノルドはすぐにペラってしまった。しまったと思ったときにはもう遅い。今から変えようにも、すでにクラブには入部申請してしまっているのだ。
「クラブの見学は当日でも可能だったよな、アシュリー」
レイが推しに確認する。
「うん。入部は事前申請が必要だけど、見学はいつでも可になっているはずだよ」
「じゃあ俺たちが見学しても問題ないよな」
「そうだね」
レイは俺たちを見下ろすとにっこり笑った。
「というわけだ。俺たちは手作りクラブを見学することにする」
「は、はァ!? ふざけんなよクソ兄貴!! だめに決まってんだろ!」
「おまえたちがクラブ活動をするのはおまえたちの自由だが、見学をするのも俺たちの自由だ。おまえに拒否権はない」
「そ、そんな」
これじゃ意味がないじゃないか。呆然としていると、ルークが俺とアーノルドの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「いいじゃん! 楽しそうだったら俺たちも入りたいし、皆一緒に楽しもうぜ!」
アーノルドは嫌そうにルークの手を振り払うと、俺の手首を掴んでずんんずんと歩き出す。
「行くぞ、ルイス。クソが、計画が台無しじゃねーか」
「う、うん」
俺はチラリと後ろを振り返った。
ちょっと不機嫌そうなレイ、なにかを考え込んでいるような推し、楽しそうなルークと偉そうなユーリ。4人がそれぞれの感情を顔に乗せ、僕らの後をついて歩いている。
(頼むからアシュリーたちがクラブに入りませんように)
だが俺の祈りは天に通じることはなかった。神様、ちょっとひどいです。
放課後、ランチタイムと同じく僕らを迎えにきた推したちにアーノルドが言い放つ。
4人はまるで雷に打たれたような表情で呆然としている。
「どういうことだ。聞いてないぞ」
レイが眉を顰めて腕組みをする。
「だから今言ってんだろ、クソ兄貴」
アーノルドがレイを睨みつけて唸った。
「ルイス、本当なの?」
アシュリーが戸惑いを浮かべた瞳を俺に向ける。推しにこんな顔をさせてしまっていることに罪悪感を感じてしまうが、これも全部推しのためだ。
俺は心を鬼にして、力強く頷いた。
「は、はいっ。せっかく学校に入ったんだから、クラスメイトや他の先輩たちとも仲良くなりたいなあと思いまして」
「そうなんだ」
「おまえらなんのクラブに入るんだ?」
ルークが興味津々と言った顔で尋ねてくる。
「はァ? なんだっていいだろ別に」
アーノルドがうるさそうに答えると、ユーリが意地悪い笑みを浮かべる。
「他人には言えないようなくだらんクラブに入ることにしたのか?」
「ち、ちげーし! こいつがクソダサ手作りクラブなんかにどうしても入りたいって――」
「あ、アーノルドくんってば!」
「あ、悪ぃ」
ユーリに煽られたアーノルドはすぐにペラってしまった。しまったと思ったときにはもう遅い。今から変えようにも、すでにクラブには入部申請してしまっているのだ。
「クラブの見学は当日でも可能だったよな、アシュリー」
レイが推しに確認する。
「うん。入部は事前申請が必要だけど、見学はいつでも可になっているはずだよ」
「じゃあ俺たちが見学しても問題ないよな」
「そうだね」
レイは俺たちを見下ろすとにっこり笑った。
「というわけだ。俺たちは手作りクラブを見学することにする」
「は、はァ!? ふざけんなよクソ兄貴!! だめに決まってんだろ!」
「おまえたちがクラブ活動をするのはおまえたちの自由だが、見学をするのも俺たちの自由だ。おまえに拒否権はない」
「そ、そんな」
これじゃ意味がないじゃないか。呆然としていると、ルークが俺とアーノルドの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「いいじゃん! 楽しそうだったら俺たちも入りたいし、皆一緒に楽しもうぜ!」
アーノルドは嫌そうにルークの手を振り払うと、俺の手首を掴んでずんんずんと歩き出す。
「行くぞ、ルイス。クソが、計画が台無しじゃねーか」
「う、うん」
俺はチラリと後ろを振り返った。
ちょっと不機嫌そうなレイ、なにかを考え込んでいるような推し、楽しそうなルークと偉そうなユーリ。4人がそれぞれの感情を顔に乗せ、僕らの後をついて歩いている。
(頼むからアシュリーたちがクラブに入りませんように)
だが俺の祈りは天に通じることはなかった。神様、ちょっとひどいです。
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