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1章
28話
月明りの、森の入口では結界が淡く光りを放っていた。立ち止まると、院長が僕の背中に手を当てて前に押し出した。
「院長?」
振り返ると、薄闇の中で微笑む院長と目が合う。
「今日はルカ様に結界を解いていただけますか?」
「僕が、ですか? でも、いつもは院長がなさっていますよね」
どうしたのだろう。首を傾げる僕を見下ろす院長は笑みを深めた。
「申し訳ございません。あいにく今夜は部屋に鍵を置き忘れてしまいました。ルカ様、お願いできますか」
(鍵を忘れた? いつも首にかけているのに……?)
なにかがおかしい。だが考える前に早くと急かされ、深く考える前に首から下げている銀色のペンダントを握りしめ、結界にそっと触れた。瞬間、光の膜が波紋のように広がり、静かに裂けていく。
結界が解けるやいなや、院長と職員たちが僕を押しのけるようにして、足早に森の中へ入っていく。
(え? いつも職員たちのことを中に入れたりしないのに……)
クレン院長は心身に傷を負っている魔法動物たちを怖がらせないことに心を砕いている。そのため特に敏感で繊細なユニコーンたちが棲むこの森へは、ほとんど職員を入らせることはなかった。
ふいに院長が振り返る。
「さあルカ様、参りましょう」
「は、はい!」
僕は慌てて院長のほうへ駆けよった。
夜の森は深い群青色に沈んで見える。夜になると光る樹木や草花もたくさん植えられているので、それらが宝石のように輝いていた。
いつもミーシャたちと遊んでいる湖のほとりに出ると、ユニコーンたちの姿が見えた。彼らは寄り添って草を食んだり、水浴びをしたりと思い思いに過ごしている。
月明りの下で色とりどりのユニコーンたちが戯れるさまは、おとぎ話そのものだった。
「ミーシャ」
小声で呼びかけると、ミーシャは耳をぴくりと動かし、ゆっくりと顔を上げた。目が合うと、駆け寄ってくる。
「こんばんは。ごめんね、夜中に突然。元気そうで――」
言いかけて顔を上げる。森の奥のほうから、金属が擦れるような音が聞こえたような気がした。すこし遅れて鼻を刺すような臭いと、かすかな火薬の匂いが風に乗って漂ってくる。
ミーシャが警戒するように耳を伏せ、近くにいる他のユニコーンたちもざわつき始めた。
「クレン院長、なんだか様子が――院長?」
隣に立っていたはずの院長の姿がない。一緒にいた職員たちの姿も消えている。
次の瞬間、入口のほうから黒ずくめの人影が何人も現れた。
その背には長弓、手にはおそらく魔力封じの鎖と思われるものや、手りゅう弾のようなものを握っている。
(この人たち、もしかしてブラックホーンの連中じゃないのか⁉)
薄闇の中、彼らの目の奥には欲望と残忍さが光っている。僕は思わずミーシャをぎゅっと抱きしめた。
黒ずくめの一人が、僕のほうに目を向けてにいっと笑った。
「おいおまえら! 大量のユニコーンがいるぞ。一匹残らず捕獲しろ。それから、あの坊ちゃんが抱いてるユニコーンは死人を生き返らせるほどの強さを持っている。傷つけてもいいが致命傷は負わすな。絶対に生きて捕まえろ……
それから、人間はいくら殺しても構わん」
僕は息を呑んだ。密猟者どころか、彼らは黒角商会の奴らに間違いない。
(大変だ! 逃げなきゃ……! それに院長たちにも報せないと!)
そう思って腰を上げた瞬間、すぐそばの茂みから飛び出してきた別の影に退路を塞がれる。
「おい、どこ行くんだ? そのユニコーンは置いてけよ」
男のギラギラした瞳はミーシャを捉えている。僕は彼の視線から守るようにミーシャを背で庇った。
「ミーシャは渡さない。 それに今、この森には院長も職員たちも来ているんだ。あんたたちが見つかるのも時間の問題だぞ!」
だが男は背中を反らしてゲラゲラと笑い始める。いつの間にかルカとユニコーンたちを取り囲むように立っている他の男たちもつられるように笑いだした。
「な、何がおかしいんだ……!」
嫌な予感に背中を一筋、冷たい汗が流れる。
「坊ちゃんがいってる院長ってのはこの人のことだろ?」
男の背後から、クレン院長が姿を現す。
「クレン院長! 大変です‼ この人たち、きっとブラックホーンです‼」
けれど院長は見たこともないほど凶悪な笑顔で僕を見た。
「ほう? 俺たちのことを知っていたか。さすがレオンハルト王子の妃だな」
「院長っ⁉」
その瞬間、クレン院長の姿が黒煙に包まれた。煙が消えると、そこに立っていたのは右目を黒い眼帯で覆った黒髪の男だった。
「クレン院長はどうしたんだっ!」
最悪の事態を想像して、身体がガタガタ震え出す。黒髪の男は金色の目を細めるとつまらなそうに言葉を放る。
「あの爺さんなら、何日も前に縛りあげて地下の食糧庫に放り込んだよ。まあ、持病でもなきゃまだ生きてるんじゃねえか」
その言葉に周囲の男たちが再び笑いだす。
「……は?」
今まで感じたことのない強い感情が身体の中から湧き上がってくる。恐怖ではなく、怒りで全身が震えた。
「ふざけるなっ‼ 院長を返せ‼」
僕は力の限り叫ぶと、地面に手をかざす。周囲に土ぼこりが舞い上がり、男たちは腕で目を覆った。
「うわっ! なんだこれは‼」
「クソ、目に砂が入っちまった‼」
「前が見えねえ‼」
僕はその隙に大声で叫ぶ。
「ミーシャ! みんな‼ ここから逃げろっ‼」
その瞬間、ユニコーンたちは一斉に森の奥へと走り去る。そのまま僕は何度か連続で土ぼこりを舞い上がらせた。
「っ、はあっ……はあっ……」
しかしもともと大した魔力を持っていない身ではこれが精一杯だ。短い間にほぼすべての魔力を使ってしまったせいで、身体中に力が入らない。
地面に両ひざをついた瞬間、男たちの手が僕の腕を乱暴に掴む。
「このクソガキがっ! 小癪な真似しやがって!」
一人が僕の右頬を思いきり殴りつけた。
「っ!」
目の前に火花が散り、鼻の奥がツンとする。同時に口の中に鉄の味が広がった。殴られた衝撃で地面に転がった俺を、眼帯の男がやってきて強い力で引っ張り上げる。
「おまえら、やりすぎるなよ。ユニコーンや動物たちはコイツの言うなら聞くらしいからな。使い道があるうちは殺すなよ。身動きだけ封じておけ」
「わかりやした、頭!」
男たちが僕のことを魔力封じの鎖で縛りあげ、地面に転がす。眼帯の男は冷たい目で僕を見下ろすと薄く笑った。
「このガキが呼べばユニコーンたちは戻ってくる。特に、一番高く売れる奴はコイツに懐いてる」
するとさっき僕を殴った男が、鋭い目で吐き捨てる。
「おいクソガキ、さっさとユニコーンどもを呼べ!」
僕は口を一文字に引き結んで彼らを睨み返す。眼帯の男が片眉を器用に上げた。
「意味のない抵抗は時間の無駄だぞ? これ以上痛い思いをしたくなかったら、素直に従え」
「……誰が、おまえたちの命令なんか――っ」
次の瞬間、さっきの男に思いきり腹を蹴られる。痛みと強い衝撃で息ができなくなる。
「調子乗ってんじゃねえぞ。頭に生意気な口を利きやがって」
反論もできずに息を整えていると、今度は髪の毛を引っ張って無理矢理に身体を起させられた。
「オラ、さっさとユニコーンを呼べ。呼ばねえなら……殺すぞ?」
首筋に冷たいものが当てられる。今は脅しだろうが、このままだと本当に殺されるかもしれない。
(でも……何があってもミーシャたちを守るんだ!)
下唇を噛みしめて黙っていると、さっきよりも強く刃先が押し当てられた。
「っ!」
紙で指を切ったときのような痛みが走る。
「痛ぇだろ? ちょっと切れただけでもこんなに痛いんだ。かっ切られたら痛ぇなんてもんじゃねえぞ? ああ?」
刃先で切り傷をなぞるように触れられた瞬間——
「触るなッ‼」
夜闇を裂く叫び声とともに、轟音が森に響き渡った。
次の瞬間、男たちが全員吹き飛び、地面に強く叩きつけられる。
同時に姿を現したのは、青い外套を翻したノアだった。
「院長?」
振り返ると、薄闇の中で微笑む院長と目が合う。
「今日はルカ様に結界を解いていただけますか?」
「僕が、ですか? でも、いつもは院長がなさっていますよね」
どうしたのだろう。首を傾げる僕を見下ろす院長は笑みを深めた。
「申し訳ございません。あいにく今夜は部屋に鍵を置き忘れてしまいました。ルカ様、お願いできますか」
(鍵を忘れた? いつも首にかけているのに……?)
なにかがおかしい。だが考える前に早くと急かされ、深く考える前に首から下げている銀色のペンダントを握りしめ、結界にそっと触れた。瞬間、光の膜が波紋のように広がり、静かに裂けていく。
結界が解けるやいなや、院長と職員たちが僕を押しのけるようにして、足早に森の中へ入っていく。
(え? いつも職員たちのことを中に入れたりしないのに……)
クレン院長は心身に傷を負っている魔法動物たちを怖がらせないことに心を砕いている。そのため特に敏感で繊細なユニコーンたちが棲むこの森へは、ほとんど職員を入らせることはなかった。
ふいに院長が振り返る。
「さあルカ様、参りましょう」
「は、はい!」
僕は慌てて院長のほうへ駆けよった。
夜の森は深い群青色に沈んで見える。夜になると光る樹木や草花もたくさん植えられているので、それらが宝石のように輝いていた。
いつもミーシャたちと遊んでいる湖のほとりに出ると、ユニコーンたちの姿が見えた。彼らは寄り添って草を食んだり、水浴びをしたりと思い思いに過ごしている。
月明りの下で色とりどりのユニコーンたちが戯れるさまは、おとぎ話そのものだった。
「ミーシャ」
小声で呼びかけると、ミーシャは耳をぴくりと動かし、ゆっくりと顔を上げた。目が合うと、駆け寄ってくる。
「こんばんは。ごめんね、夜中に突然。元気そうで――」
言いかけて顔を上げる。森の奥のほうから、金属が擦れるような音が聞こえたような気がした。すこし遅れて鼻を刺すような臭いと、かすかな火薬の匂いが風に乗って漂ってくる。
ミーシャが警戒するように耳を伏せ、近くにいる他のユニコーンたちもざわつき始めた。
「クレン院長、なんだか様子が――院長?」
隣に立っていたはずの院長の姿がない。一緒にいた職員たちの姿も消えている。
次の瞬間、入口のほうから黒ずくめの人影が何人も現れた。
その背には長弓、手にはおそらく魔力封じの鎖と思われるものや、手りゅう弾のようなものを握っている。
(この人たち、もしかしてブラックホーンの連中じゃないのか⁉)
薄闇の中、彼らの目の奥には欲望と残忍さが光っている。僕は思わずミーシャをぎゅっと抱きしめた。
黒ずくめの一人が、僕のほうに目を向けてにいっと笑った。
「おいおまえら! 大量のユニコーンがいるぞ。一匹残らず捕獲しろ。それから、あの坊ちゃんが抱いてるユニコーンは死人を生き返らせるほどの強さを持っている。傷つけてもいいが致命傷は負わすな。絶対に生きて捕まえろ……
それから、人間はいくら殺しても構わん」
僕は息を呑んだ。密猟者どころか、彼らは黒角商会の奴らに間違いない。
(大変だ! 逃げなきゃ……! それに院長たちにも報せないと!)
そう思って腰を上げた瞬間、すぐそばの茂みから飛び出してきた別の影に退路を塞がれる。
「おい、どこ行くんだ? そのユニコーンは置いてけよ」
男のギラギラした瞳はミーシャを捉えている。僕は彼の視線から守るようにミーシャを背で庇った。
「ミーシャは渡さない。 それに今、この森には院長も職員たちも来ているんだ。あんたたちが見つかるのも時間の問題だぞ!」
だが男は背中を反らしてゲラゲラと笑い始める。いつの間にかルカとユニコーンたちを取り囲むように立っている他の男たちもつられるように笑いだした。
「な、何がおかしいんだ……!」
嫌な予感に背中を一筋、冷たい汗が流れる。
「坊ちゃんがいってる院長ってのはこの人のことだろ?」
男の背後から、クレン院長が姿を現す。
「クレン院長! 大変です‼ この人たち、きっとブラックホーンです‼」
けれど院長は見たこともないほど凶悪な笑顔で僕を見た。
「ほう? 俺たちのことを知っていたか。さすがレオンハルト王子の妃だな」
「院長っ⁉」
その瞬間、クレン院長の姿が黒煙に包まれた。煙が消えると、そこに立っていたのは右目を黒い眼帯で覆った黒髪の男だった。
「クレン院長はどうしたんだっ!」
最悪の事態を想像して、身体がガタガタ震え出す。黒髪の男は金色の目を細めるとつまらなそうに言葉を放る。
「あの爺さんなら、何日も前に縛りあげて地下の食糧庫に放り込んだよ。まあ、持病でもなきゃまだ生きてるんじゃねえか」
その言葉に周囲の男たちが再び笑いだす。
「……は?」
今まで感じたことのない強い感情が身体の中から湧き上がってくる。恐怖ではなく、怒りで全身が震えた。
「ふざけるなっ‼ 院長を返せ‼」
僕は力の限り叫ぶと、地面に手をかざす。周囲に土ぼこりが舞い上がり、男たちは腕で目を覆った。
「うわっ! なんだこれは‼」
「クソ、目に砂が入っちまった‼」
「前が見えねえ‼」
僕はその隙に大声で叫ぶ。
「ミーシャ! みんな‼ ここから逃げろっ‼」
その瞬間、ユニコーンたちは一斉に森の奥へと走り去る。そのまま僕は何度か連続で土ぼこりを舞い上がらせた。
「っ、はあっ……はあっ……」
しかしもともと大した魔力を持っていない身ではこれが精一杯だ。短い間にほぼすべての魔力を使ってしまったせいで、身体中に力が入らない。
地面に両ひざをついた瞬間、男たちの手が僕の腕を乱暴に掴む。
「このクソガキがっ! 小癪な真似しやがって!」
一人が僕の右頬を思いきり殴りつけた。
「っ!」
目の前に火花が散り、鼻の奥がツンとする。同時に口の中に鉄の味が広がった。殴られた衝撃で地面に転がった俺を、眼帯の男がやってきて強い力で引っ張り上げる。
「おまえら、やりすぎるなよ。ユニコーンや動物たちはコイツの言うなら聞くらしいからな。使い道があるうちは殺すなよ。身動きだけ封じておけ」
「わかりやした、頭!」
男たちが僕のことを魔力封じの鎖で縛りあげ、地面に転がす。眼帯の男は冷たい目で僕を見下ろすと薄く笑った。
「このガキが呼べばユニコーンたちは戻ってくる。特に、一番高く売れる奴はコイツに懐いてる」
するとさっき僕を殴った男が、鋭い目で吐き捨てる。
「おいクソガキ、さっさとユニコーンどもを呼べ!」
僕は口を一文字に引き結んで彼らを睨み返す。眼帯の男が片眉を器用に上げた。
「意味のない抵抗は時間の無駄だぞ? これ以上痛い思いをしたくなかったら、素直に従え」
「……誰が、おまえたちの命令なんか――っ」
次の瞬間、さっきの男に思いきり腹を蹴られる。痛みと強い衝撃で息ができなくなる。
「調子乗ってんじゃねえぞ。頭に生意気な口を利きやがって」
反論もできずに息を整えていると、今度は髪の毛を引っ張って無理矢理に身体を起させられた。
「オラ、さっさとユニコーンを呼べ。呼ばねえなら……殺すぞ?」
首筋に冷たいものが当てられる。今は脅しだろうが、このままだと本当に殺されるかもしれない。
(でも……何があってもミーシャたちを守るんだ!)
下唇を噛みしめて黙っていると、さっきよりも強く刃先が押し当てられた。
「っ!」
紙で指を切ったときのような痛みが走る。
「痛ぇだろ? ちょっと切れただけでもこんなに痛いんだ。かっ切られたら痛ぇなんてもんじゃねえぞ? ああ?」
刃先で切り傷をなぞるように触れられた瞬間——
「触るなッ‼」
夜闇を裂く叫び声とともに、轟音が森に響き渡った。
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