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第二部 3章
<3>
「ごきげんよう、国王陛下、ジェラルド。突然の訪問、失礼いたします」
ジュリアンが優雅に挨拶をする。
「叔父上、申し訳ありません。私の大切な友人が恐ろしい事件に巻き込まれていると聞いて、居ても立っても居られずに来てしまいました」
その隣でルーイは妖しい笑みを浮かべている。
「フルールのジュリアン王子と、アウスブルクのルートヴィッヒ・ヴェルトハイム殿ではありませんか……!」
宰相が驚きの声を上げ、会議場は予想外の来訪者にどよめく。
「叔父上、我々の入場をお許しいただけますか」
ルーイが一歩進み、国王に向けて高らかに言った。しばしの沈黙の後、国王は会議への参加を許した。
二人は颯爽と歩き、ジェラルドを挟むようにして両脇に立つ。
「事件に使用された毒草のアッシェンタイムは、皆さんもご存知のように我が国では栽培も流通も禁止されています。そこで調査の過程でジュリアン王子に相談をさせてもらいました」
ジェラルドが紹介すると、ジュリアンは上品な微笑みを浮かべて周囲を見回した。
「我がフルール王国は花と農業の国。私は現在、フルールで王国商花監を務めています。残念なことに我が国はアッシェンタイムを含む毒草の密売には頭を悩ませているのですが……それらの調べている過程で、こんなものを見つけたのです」
ジュリアンが書類を掲げると、従者がそれを受け取って宰相に手渡す。目を通した宰相の目がカッと見開かれた。
「これは……密売に関わった我が国のリストではありませんか! この中にブラックウッド家の遠縁の者がいると……!」
「な、なにかの間違いにきまっています‼」
ブラックウッド公爵はほとんど悲鳴のような叫び声を上げる。
「叔父上。私はアウスブルクの暗殺集団について追っているのですが、その過程でそこにいるナサニエルという男が我が国の出身で、とある暗殺集団で育てられたことを知りました……彼の出自も」
その瞬間、それまで俯いていたナサニエルがピクリと反応する。
「ジェラルド、ここで話してもいいのか」
ルーイの言葉にジェラルドが頷く。
「では続けましょう。ナサニエルーー本名はフランツ・ミュラー。彼の母親であるアンナはアウスブルク出身ですが、二十年以上前にこのクレーニュ王宮に仕えていたのです。覚えていらっしゃいますか? 叔父上」
「……ああ、覚えている」
その途端、ナサニエルが弾かれたように顔を上げた。その目には憎悪の炎が激しく燃えている。
「覚えているだと? ふざけるなっ! 母を捨てたくせに! おまえのせいで母と俺の人生はめちゃくちゃにされたんだっ‼ おまえは俺が生まれたことすら知らなかっただろ‼」
髪を振り乱して叫ぶナサニエルを騎士たちが取り押さえる。彼の手は後ろ手に魔力封じの縄で縛られた。ルーイはその様子を横目で確認すると、言葉を続けた。
「私の調べでは、叔父上との子どもを身ごもったアンナは王宮を去り、アウスブルクに戻ったそうです。ですがすぐに病にかかり、命を落としてしまった。引き取り手のないナサニエルは幼少期から暗殺者としての教育を受けていたようです。そうして五年前、ブラックウッド公爵は家に雇われました。おそらくは、クレーニュの王家に復讐をするために」
「そうだ! 俺はおまえに復讐するためにこの国に戻ってきたんだっ‼ 国王、おまえとおまえの家族や、大切にしているものをすべて壊すために‼ そのためにこのバカ貴族を利用したんだ‼」
ナサニエルは血走った目で国王やジェラルドを睨みつけている。
皆が固唾をのんで見守る中、国王が口を開いた。
「……知っていた」
その声はどこまでも静かだ・
「……は?」
ナサニエルが目を限界まで見開く。
「ナサニエルーーいや、フランツよ。おまえのことが生まれたことは知っていた。私はおまえの母を――アンナを側妃として迎え入れるつもりだったのだ」
「なん、だと……」
「私たちは何度も逢瀬を重ねていた。おまえを身ごもったとアンナから聞いた後、彼女を側妃とするための準備をしている最中、突然彼女は姿を消したのだ」
王族や貴族が宮殿や屋敷で働く女性と恋に落ちることや、その後側妃になることはめずらしいことではない。女性側が平民出身など身分の低い場合は、一度子爵家や伯爵家などに養子に入り貴族の娘という体歳を作って妃となるのだ。
当時、正妃にはまだ子が生まれていなかったという。その状況で、もしアンナが男児を産んだら。彼女の養子先となった貴族が大きな権力を持つ可能性がある。
おそらくはそれを恐れた大貴族によって、アンナは母国へ帰らされてしまったのだろう。
「アンナが消えた後も、私は彼女の行方を捜していた。そうしてアウスブルクへ帰り男子を出産したところまでは辿り着いた。しかし――」
国王の目にほんの一瞬、悲しみが過る。
「彼女と息子を密かにクレーニュに呼び寄せようと準備をしている間に、彼女は帰らぬ人となってしまい、息子も姿を消した。その後もずっと、息子の行方については調べさせていたのだよ。まさかこんな形で対面するとは思ってもみなかったが」
「う、嘘だっ‼ 俺はなんのために……なんのためにコイツらの誘いに乗って、復讐を企んだのか――意味が分からなくなるじゃないかっ‼」
頭を抱えて叫ぶナサニエルに、ジェラルドが静かな声で尋ねる。
「きみの言うコイツらとは誰のことだ?」
「あのバカどもに決まってるだろうが! 今さら自分だけ逃げるつもりか? 五年前、俺に父親が誰かを教えて復讐に手を貸すと言ってきたのはアンタだろ、ブラックウッド公爵‼」
ナサニエルがブラックウッド公爵とセバスチャンを指差す。
「な、なにをバカげたことを……」
公爵が引き攣った笑みを浮かべる。だがその声は掠れて弱々しく、公爵の焦燥が現れていた。ジェラルドは国王のほうを向き、冷ややかに言い放つ。
「これが、王家と私の大切な人間に牙をむいた者たちの実態です。ナサニエルは陛下の落胤ということですが……だからといって恨みを暴力で果たそうとするのは断じて容認できません」
「こ、これは……セバスチャンとナサニエルの独断だったのだ……断じて我が公爵家の命令ではない」
誰にともなく呟くブラックウッド公爵を、セバスチャンが絶望した表情で呆然と見つめる。
「なるほど。ですが子どもと従者の独断で、国を揺るがす卑劣な工作ができる家——それがブラックウッド家の現実ということになりますが」
ジェラルドの声はその場の空気を切り裂くかのように鋭い。
「そのような家に貴族の資格があるのでしょうか。王家に忠誠を誓う資格にも――いかがなものでしょう」
ジェラルドは静かに歩を進め、玉座の前に立つと国王に頭を下げた。
「陛下、わたしは提案します。セバスチャンとナサニエルに対する裁定、そしてブラックウッド家に対する処遇は――ジェニングス公爵家の子息であり、今回の事件で無実の罪を着せられかけたユージン・ジェニングスに委ねたいと」
重い沈黙の中、王の声が響く。
「ユージン・ジェニングスをこの場へ」
(ついにこのときが来たんだ……!)
静かに立ち上がると、部屋の隅に控えていたジェラルドの従者が扉を開ける。
「参りましょう、ユージン様」
ジュリアンが優雅に挨拶をする。
「叔父上、申し訳ありません。私の大切な友人が恐ろしい事件に巻き込まれていると聞いて、居ても立っても居られずに来てしまいました」
その隣でルーイは妖しい笑みを浮かべている。
「フルールのジュリアン王子と、アウスブルクのルートヴィッヒ・ヴェルトハイム殿ではありませんか……!」
宰相が驚きの声を上げ、会議場は予想外の来訪者にどよめく。
「叔父上、我々の入場をお許しいただけますか」
ルーイが一歩進み、国王に向けて高らかに言った。しばしの沈黙の後、国王は会議への参加を許した。
二人は颯爽と歩き、ジェラルドを挟むようにして両脇に立つ。
「事件に使用された毒草のアッシェンタイムは、皆さんもご存知のように我が国では栽培も流通も禁止されています。そこで調査の過程でジュリアン王子に相談をさせてもらいました」
ジェラルドが紹介すると、ジュリアンは上品な微笑みを浮かべて周囲を見回した。
「我がフルール王国は花と農業の国。私は現在、フルールで王国商花監を務めています。残念なことに我が国はアッシェンタイムを含む毒草の密売には頭を悩ませているのですが……それらの調べている過程で、こんなものを見つけたのです」
ジュリアンが書類を掲げると、従者がそれを受け取って宰相に手渡す。目を通した宰相の目がカッと見開かれた。
「これは……密売に関わった我が国のリストではありませんか! この中にブラックウッド家の遠縁の者がいると……!」
「な、なにかの間違いにきまっています‼」
ブラックウッド公爵はほとんど悲鳴のような叫び声を上げる。
「叔父上。私はアウスブルクの暗殺集団について追っているのですが、その過程でそこにいるナサニエルという男が我が国の出身で、とある暗殺集団で育てられたことを知りました……彼の出自も」
その瞬間、それまで俯いていたナサニエルがピクリと反応する。
「ジェラルド、ここで話してもいいのか」
ルーイの言葉にジェラルドが頷く。
「では続けましょう。ナサニエルーー本名はフランツ・ミュラー。彼の母親であるアンナはアウスブルク出身ですが、二十年以上前にこのクレーニュ王宮に仕えていたのです。覚えていらっしゃいますか? 叔父上」
「……ああ、覚えている」
その途端、ナサニエルが弾かれたように顔を上げた。その目には憎悪の炎が激しく燃えている。
「覚えているだと? ふざけるなっ! 母を捨てたくせに! おまえのせいで母と俺の人生はめちゃくちゃにされたんだっ‼ おまえは俺が生まれたことすら知らなかっただろ‼」
髪を振り乱して叫ぶナサニエルを騎士たちが取り押さえる。彼の手は後ろ手に魔力封じの縄で縛られた。ルーイはその様子を横目で確認すると、言葉を続けた。
「私の調べでは、叔父上との子どもを身ごもったアンナは王宮を去り、アウスブルクに戻ったそうです。ですがすぐに病にかかり、命を落としてしまった。引き取り手のないナサニエルは幼少期から暗殺者としての教育を受けていたようです。そうして五年前、ブラックウッド公爵は家に雇われました。おそらくは、クレーニュの王家に復讐をするために」
「そうだ! 俺はおまえに復讐するためにこの国に戻ってきたんだっ‼ 国王、おまえとおまえの家族や、大切にしているものをすべて壊すために‼ そのためにこのバカ貴族を利用したんだ‼」
ナサニエルは血走った目で国王やジェラルドを睨みつけている。
皆が固唾をのんで見守る中、国王が口を開いた。
「……知っていた」
その声はどこまでも静かだ・
「……は?」
ナサニエルが目を限界まで見開く。
「ナサニエルーーいや、フランツよ。おまえのことが生まれたことは知っていた。私はおまえの母を――アンナを側妃として迎え入れるつもりだったのだ」
「なん、だと……」
「私たちは何度も逢瀬を重ねていた。おまえを身ごもったとアンナから聞いた後、彼女を側妃とするための準備をしている最中、突然彼女は姿を消したのだ」
王族や貴族が宮殿や屋敷で働く女性と恋に落ちることや、その後側妃になることはめずらしいことではない。女性側が平民出身など身分の低い場合は、一度子爵家や伯爵家などに養子に入り貴族の娘という体歳を作って妃となるのだ。
当時、正妃にはまだ子が生まれていなかったという。その状況で、もしアンナが男児を産んだら。彼女の養子先となった貴族が大きな権力を持つ可能性がある。
おそらくはそれを恐れた大貴族によって、アンナは母国へ帰らされてしまったのだろう。
「アンナが消えた後も、私は彼女の行方を捜していた。そうしてアウスブルクへ帰り男子を出産したところまでは辿り着いた。しかし――」
国王の目にほんの一瞬、悲しみが過る。
「彼女と息子を密かにクレーニュに呼び寄せようと準備をしている間に、彼女は帰らぬ人となってしまい、息子も姿を消した。その後もずっと、息子の行方については調べさせていたのだよ。まさかこんな形で対面するとは思ってもみなかったが」
「う、嘘だっ‼ 俺はなんのために……なんのためにコイツらの誘いに乗って、復讐を企んだのか――意味が分からなくなるじゃないかっ‼」
頭を抱えて叫ぶナサニエルに、ジェラルドが静かな声で尋ねる。
「きみの言うコイツらとは誰のことだ?」
「あのバカどもに決まってるだろうが! 今さら自分だけ逃げるつもりか? 五年前、俺に父親が誰かを教えて復讐に手を貸すと言ってきたのはアンタだろ、ブラックウッド公爵‼」
ナサニエルがブラックウッド公爵とセバスチャンを指差す。
「な、なにをバカげたことを……」
公爵が引き攣った笑みを浮かべる。だがその声は掠れて弱々しく、公爵の焦燥が現れていた。ジェラルドは国王のほうを向き、冷ややかに言い放つ。
「これが、王家と私の大切な人間に牙をむいた者たちの実態です。ナサニエルは陛下の落胤ということですが……だからといって恨みを暴力で果たそうとするのは断じて容認できません」
「こ、これは……セバスチャンとナサニエルの独断だったのだ……断じて我が公爵家の命令ではない」
誰にともなく呟くブラックウッド公爵を、セバスチャンが絶望した表情で呆然と見つめる。
「なるほど。ですが子どもと従者の独断で、国を揺るがす卑劣な工作ができる家——それがブラックウッド家の現実ということになりますが」
ジェラルドの声はその場の空気を切り裂くかのように鋭い。
「そのような家に貴族の資格があるのでしょうか。王家に忠誠を誓う資格にも――いかがなものでしょう」
ジェラルドは静かに歩を進め、玉座の前に立つと国王に頭を下げた。
「陛下、わたしは提案します。セバスチャンとナサニエルに対する裁定、そしてブラックウッド家に対する処遇は――ジェニングス公爵家の子息であり、今回の事件で無実の罪を着せられかけたユージン・ジェニングスに委ねたいと」
重い沈黙の中、王の声が響く。
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ひよったら消します。
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定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。