ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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密室に異性と二人きりなんて緊張(棒)

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面倒くさい感満載野郎が、何故か私を睨んでくる。か弱い乙女を訳もなく睨むとは、人としても男としても如何なものか。


「いくら俺に惚れてるからって、行く先々に出没すんのやめろよな。迷惑なんだよ。」


痛いこと言い出した。この世の女子は皆俺に惚れてるというスタンスなんですね分かります。


「気を遣って人目の無いとこで言ってやったことに感謝しろよ。」


三原君、ブルーベリーで何か作ってきてくれるといいな。気配り上手で心の機微に聡い三原君のことだから、きっと私の思いに気づいてくれてることだろう。


「おい!何断りもなく勝手に立ち去ろうとしてんだよ!話終わってねーぞ!」


立ち去ろうとしたら怒られた。言葉だけで肩を掴んでこないところをみると、どうやらそれは得策ではないと学習したようだ。チッ。


「今日お前が邪魔したせいで彼女が出来なかったんだぞ。どう責任取ってくれんだよ。」


立ち止まってまで聞く話でもなかった。邪魔などこれっぽっちもしていないのに、言いがかりをつけられる意味が分からない。

彼女が出来なかったのは、自分の不甲斐なさ以外ないと思う。

全く近頃の若造ときたら、ナンデモカンデモ人のせいにしなければ生きていけない生き物なのだろうか。


「喜べ!お前に挽回のチャンスをやる。他校の可愛い女子を紹介しろ。」

「それをして私に何の得が?」

「あ?何言ってんだお前。この俺と関われるんだぞ。それだけで十分得さしてんだろうが。それ以上の得を求めるとかどんだけ図々しいんだよ。」

「遥、夏菜、朱美ー」
「は?」

「佳世、直美、愛、宏海」
「おまっ、な、なん、──ずっと付け回してたのか!?」


私のあげる名前の共通項に思い至ったようだ。

「冤罪です。」


尾行などという面倒くさいこと私はしない。そんなことしなくてもいろんな情報を得られるからね。因みに、いつ如何なる場面でどんな情報が役立つか分からないので、全校生徒のいろんな・・・・情報を収集してますが何か。


「嘘だ!」
「これ何だと思う?」


そう言って小さなノートを取り出すと、設楽は真っ青になりながら慌ててポケットを探り出した。


「どこでそれを!?」


どこでって拳ハンマーの時うっかり手が忍び込み、うっかり手に触れた物を持ったままだということに気がつかず去ってしまった結果です。


「落としたら終わりな物を落とすって、相当間抜けですね。大事な物は家で保管すべきかと。」


ノートには女子の名前、スリーサイズは勿論のこと、どのくらいの頻度でヤってるとか、どこをどうすれば快感とか、ヤってる時全ての描写が詳細にメモられていた。あと、感想やらアレコレ。


「返せ!」

突然襲いかかってきたので、恐ろしさのあまりウッカリ回し蹴りが。

「お゛あ゛ッ」


蹴りが良いところに入り、昼食が口からちょっぴりこんにちは。

どうやら設楽は真の美形ではなかったようだ。


真の美形ならどんな場面に遭遇しても、食べ物が口からこんにちはなどしない。(持論)


うん、最初から知ってた。設楽が真の美形じゃないことくらい。だって我校の美形の一角を担ってはいるが、松竹梅で言えば梅だし。


設楽が何故か睨んでくる。チキンなので男子にそんな目で見られると



思わずグーにした手を振り上げたくなります。

「暴力反対!!」
「同感です。」


何ですかその眼差しは。私ほど平和主義な乙女はいないと思う。


設楽と私の間で、何か悲しい行き違いが発生している模様。


相手の用事も済んだし、練習室を後にした。
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