ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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爽やかな私が過ごす爽やかな一時【1】

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開放的なオープンテラスから見えるのは、今は誰も宿泊してない客室棟に、移動用カート置き場。


ハンモックが吊るされた木の側に、お茶を楽しめるような憩いスペース。


塀の無骨さを緩和させるように植えられた樹木の向こうに見える広大な森は、暗黒山を囲むように存在し、晴れた日に見張り台も兼ねた時計台に登れば、暗黒山の頂上に立ち込める暗黒と森の素敵なコラボが見られる。



ちなみにテラスの近くには、学校のプールくらいのジャグジー付きプールがあり、四体の武器を携えた像が護るように建っている。


何かあったら出撃して護ってくれる頼れる像さんです。



煌めく陽射しとそよ風か、なんとなく爽やかさを演出している。


爽やかって素敵。


私はいつも、なんとなく爽やかさに気をつけてます。


そのお蔭で私はいつだって爽やかだ。


寧ろ爽やかと書いて私と呼んでもいいくらいに。



葛城の淹れた紅茶で喉を潤しながら、元気よく走り回る犬達を眺め、ゆったりとした時間を過ごす。



どれから食べようかな。

スモークサーモンのサンドイッチにしよう。



『…ここで横路に入るんだった気がする。』

『あ~、そんな感じだね。…ちょっと横路に逸れただけで、人通りも減るね。』

『結構分かりずらいとこにあるけど、こんなんで…あっ、あそこじゃない?うわ、割りと並んでる。』

『あ~、…時間はあるし、待ち時間も楽しみの一つってことで。』



イクラののったディルサワークリームのオープンサンドを食べる。



二人の雑談を音楽に、中段のスコーンを一つ食べ終わった頃、目的のお店が見えた。


スタンドバー風の、さほど広くないお店だ。



『どれにしようかな~?』

『俺はレモンかな。』

『私は…、抹茶にしよう。』

『お会計は―』


次はどのジャムで食べようかな?

ブルーベリーにすべきか、ストロベリーにすべきか、それが問題だ。

いや、やはりクロテッドクリームにすべきか。


『桐人君、ありがとう。』

『ん。』

『奢ってくれたこともだけど、約束守ってくれて、ありがとう。まさか本当に、最初に私と綿菓子屋さん行ってくれると思わなかった。』

『え、俺って約束守らない奴だと思われてたの?』

『そんなことないよ!桐人君いろんな娘に誘われたでしょ?ここって新しいお店だし…』

『誘われたけど、真里ちゃんと最初に行くって決めてたから。』


『桐人君…』
『ん?』

『あのね、私、すごく嬉しいな。ありがとう。…えっと、また誘ってもいいかな?他の場所に。』

『可愛い子猫ちゃんのお誘いは、いつだって大歓迎さ』


魔法具のスイッチを切る。


「子猫ちゃんとか気色悪。もう観ないの?」

「雰囲気とか見れたからもういい。」


後で早送りで面白エピソードあったかチェックしよ。


「綿菓子屋とかあるんだね。」

「行くなら場所教えるよ。」

「一緒に行きたい。」

「いいよ。」



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