ゲスいお嬢様的日常(仮)

胸の轟

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刺激を求めているんですね分かります

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自動販売機を目指していると、結構な勢いでペットボトルが飛んできたのでキャッチ。

「…」


か弱い乙女に対して、壁に当たったら確実にパーンなる力加減でペットボトル投げつける意味が解らない。何アピールなの?貴様にこのペットボトルを受け止める技量があるか試してやるぜアピールなの?命狙うぜアピールなの?一つ言えるのは、頭おかしいよねってことだ。

「奢り。」

ヘラヘラした表情が確認出来る距離まで来た相手に、腕を振りかぶり


「ちょっ、奢りなのに返さないでよ。」

「キャッチボール?キャッチペットボトル?しようぜアピールなのかなって。」

「いやいや違うから。飲み物欲しいかなと思ってあげたの。だから投げないでね。俺死んじゃうから。」


やはり頭がおかしいようだ。か弱い乙女が力の限り全力で投げたところで、普通死なないから。まぁ、うっかり当たると駄目なとこに当たったら、死ぬかもしれないが。

その時はごめんねってことで。

さて、どこにぶつけようかな。

「…なんか不穏な空気が。」


何故か股間を隠された。ここにお願いしますという振りですね分かります。


「安心して。皆まで言わずとも、北斗の望みは分かってるから。股間を刺激してほしいんだよね。」

「言ってることはエロいけど、お前の股間にペットボトルぶつけてやんよって意味ですよね!?」

「…………………………………………そんなことするわけない。」

「間が怖ッ!絶対やる気だった…」


「そんなことより何か用?」
「流された!?……あ~前さ、島で売ってるチーズ食べたいって言ってたでしょ?」

「よく覚えてたね。」


なんちゃらかんちゃら島と言う、苛つくくらい長い名前の、結局覚えられなかった名を持つ島で、すごく美味しいチーズを名産として売ってるんだけど、島まで片道1日半かかるし、船便も少なくて不便なうえ、賞味期限が2日という短さだったりする。なので土産として持ち帰れないから現地で食べるしかないというね。特定の人以外。


特定の人とは、収納時そのままの鮮度等を保てるアイテム保持者ね。


移動系使える人も買って帰れるよねと思うかもしれないが、島は特殊な磁場発生という、大人の事情の香り漂う建前により、移動系は使用不可だったりする。


チーズがすごく食べたい。でも島に行くのは面倒。


そんな揺れる乙女心の出した結論は、島のチーズ食べたいなと、何気ない風を装って呟いてみるというものなのであった。


「ほら。」

差し出された紙袋を受け取り中を見れば、お目当てのチーズ。

「ありがとう。」


家に帰ってゆったり気分でチーズ堪能しよう。

さっさと私専用転移ドア学校非公認で家に帰ろう。

「じゃあね。」

ガシッ!!

紙袋を掴まれた。


そこは紙袋ではなく、紙袋を持ってない方の腕を掴んでほしいところだ。


万が一紙袋が破ける等の事故が発生し、我が愛しのチーズ様の身に何かあったらどう責任をとる気なのか。


「あっ、…あの、さ」

何やら言いづらそうにチラッチラッこっち見てる。

そんなに言いづらいことを今から言い出す気なの?やっぱり股間を刺激されたいの?


「…」
「…え~と」


さっさと言ってほしい。チーズ食べたいから。


「一緒に食べたいなぁ、なんて思ったり。…ダメ?」

なんだ、そんなことか。


すごく言いづらそうだから、ちょっと熱帯域の川に行ってピパピパ捕って来いとか、ちょっと海底まで行ってテヅルモヅル捕って来いとか言い出すのかと思って、チキンな私はどぎまぎしてしまった。


一緒に食べるくらいなら…いや、待つんだ私。北斗に分けてあげるとして、果たして私の取り分は十分あるんだろうか。


「何個くらい買えば良いか分からなかったから、十個買ったんだけど、足りない?」

旅費とチーズでバイト代が~などとボソボソ聞こえた気がしたが、多分空耳だろう。


灘流と北斗の分を取っても、八個食べれるからまぁいいか。






 
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