何故か異世界に召喚されたがまったりゆったりしながら生活していきたいと思います♪

王様のお願い。

「お願いとは何でしょうか？私にできる事でしょうか？」

お願いとは何だろうと身構えた。

「お願いとは美久さんにカタリーヌ嬢を監視して欲しいのだ。」

王様の監視と言う言葉に美久は首を傾げた。

「あの、何故監視なのですか？そもそもカタリーヌ嬢を私に講師として付けたのは何故でしょうか。失礼ですが、彼女に知識や教養があるとは思えません。何か訳があって私に付けたのではないですか？」

王様は今度は固まってしまった。
美久が言ったことに驚き、彼女の観察力にも驚いた。

「参りました。よく数分しか顔を合わせていないのに分かりましたね。
そうです。私が何故彼女を貴女の講師にしたのかと言うと、彼女の周りである噂が流れ始めているのだ。その噂が本当かどうか調べたんだが彼女が関わっていると言う証拠が無いのだ。監視をずっと付けていたいんだが色々彼らも忙しくてな。だから貴女の講師としてこの城に滞在させて証拠を集めようとしていたのだ。最初に説明とお願いをすれば良かったな。すまなかった。別の講師をつけるから彼女の監視をお願いしても良いだろうか？」

王様に頭を下げられたら断ることは出来ない。

「良いですよ。条件が有りますけど。」

良いと返事をしたら勢いよく頭を上げて、条件を聞いてきた。

「条件とはなんだ？」

「まず一つ目、監視をいきなり言われても初めてな事をするのでその手に詳しい人に話を聞きたいです。二つ目、万が一の事を考えて何か自分でも出来る護衛方法を教えてもらいたい。いざと言う時に何も出来ないのは嫌なので。
三つ目、何か録画か、録音出来る物は有りますか？あれば彼女が来た時間だけ録画、録音して証拠を残したいです。四つ目、新たに講師をつけて欲しいです。今度は優秀で信用している人をお願いします。以上が私からの条件と言いますか、お願いです。」

「分かった。録音と、録画の装置は後で用意しよう。他の事も許可しよう。此方がお願いしているのだからそれくらい大丈夫だ。しかし、護衛方法はどのようなものがよろしいのか聞いても？」

「はい、護衛と言いますか、万が一、私1人になって襲われでもしたら嫌なので相手を倒す方法を知りたいのです。」

私の話に王様は真面目な顔をし、聞いていた。
何かを考えて閃いたのか、

「良い人がおるぞ！オルト！そなただ。そなたが美久さんにお教えしなさい‼︎
」

王様の発案に2人はポカンとしていた。