上 下
34 / 47
第9章 仲間の消滅

消滅なんてさせない。

しおりを挟む
レイトがあらわれる。

レイト「……えっと…。」
カユウ「それじゃあ旅を再開するか。」
レイト「…まって!」
リンク「どうしました?」
レイト「皆…助けて…!」

レイトの頬に涙がつたう。

カユウ「ど、どうしたんだ?!」
レイト「さっき…闇レイトが…消えるって…」
メロン「闇レイトが…?」
レイト「こんな事言っていいのか分からないけど…皆には迷惑な話かもだけど…」
カユウ「迷惑な訳ねーじゃん。」
レイト「……え?」
メロン「なにがあったか知らねーけど、助けたいんだろ?別に俺らはあの日の闇レイトを忘れた訳じゃない。けど、今はいい奴だって事を知っている。」
リンク「仲間が危機なら協力します。」
レイト「皆…」
カユウ「で、なにがあったんだ?」
レイト「さっき…皆には言うなって言われたんだけど、なんか…俺はもう消える。消滅するんだって…」
カユウ「消滅?」
メロン「闇レイトから直接聞き出すか。」
カユウ「だな。」
リンク「レイト、闇レイトと代われる?」
レイト「やってみる…」

レイトは1度目をゆっくりと閉じた。
そして開くと…

闇レイト「……ッチ。レイトめ…あれだけ言うなって言ったのに。」
カユウ「どういうことか説明して貰おうか。」
闇レイト「どうしてそこまで俺に気をかけるんだ?レイトが心配だからか?それは安心しろ。レイトは消えない。消えるのは裏人格の俺だけ…」
カユウ「なにいってんだよ。お前はもう俺らの仲間だろ?」
メロン「なに今更遠慮してんだよ。」
リンク「僕らに協力させて下さい。」
闇レイト「……でもっ」
カユウ「いいから言えって。」
リンク「まず、どうして消滅するんですか?」
闇レイト「器のキャパオーバー。」
カユウ「なんだそれ?」
闇レイト「今、この体には俺とレイトの2つの人格が入っている。それに体が耐えきれなくなったって事。主な中心の人格はレイトだから裏人格の俺が消える。自然消滅って訳。」
メロン「対処法は?」
闇レイト「人間そっくりのAI人間を開発しているクローン技術研究所に行けば器があるからどうにかなるかも…けど…」
リンク「けど…?」
闇レイト「遠いんだ。そこまでたどり着く前に消滅してるかも。」
カユウ「ならすぐそこに向かって出発!」
メロン「間に合う間に合わないじゃなくて間に合わせる!で、そこってどこにあるんだ!?」
リンク「急ぎましょう。乗り物を作るので乗って下さい!」




ーーーーー
次回・魔法のAI

カユウ「AIって人型ロボットの事か?」
闇レイト「ロボットって言っても魔法掛かってるからか普通の人間と変わりないけどな。ご飯食べて味分かるしお風呂とか入れるし。無いのは魂だけ。つまり俺が入れば中身は俺で見た目は普通の人間そっくりになる。てゆーか人間そのものだな。」
しおりを挟む

処理中です...