29 / 295
騎士団長がパパ? その6
しおりを挟むその後もう一泊したのは、素朴な宿だった。
お城じゃなくてほっとした。
人の良さそうな夫婦で経営しているらしい。
そこのシチューは絶品だった。
ほくほくの野菜が沢山はいってて、カントリー調の雑貨屋や、美味しいという評判のお菓子やさんに連れてってもらったので、少しは怒りがおさまったけど。
「ここの宿は魔法で防音になってるから、大丈夫だ」
なっ、なんですと・・・大丈夫って何が?
その宿でも、例によって、なかされたけどね。
そうしてやっと騎士団長のお屋敷に着いたけど、やっぱり広すぎる豪邸だった。
何でも、レオンが私が落ち着いて過ごせないだろうと、小さめっていっても、日本で考えると、立派な二階建ての木造のログハウスに改造してくれたらしい。
私はとりあえず、そこで過ごすことになった。
一応は、早く帰りたいっていってみた。
でもレオンのやつ、私の部屋だといって、かわいい小物や、家具や本が揃った理想の空間に仕上げてた。
パパのセンスでは絶対ありえない。
パパだと機能性重視だから、こんなに乙女心ドンピシャの部屋は作れないもん。
レオンってば、本当に、恐ろしい子。
聡と同じ年だとしたら、とても15歳だとは思えないほどのやり手だわ。
絶対年齢ごまかしてるよね。
でも、こんな理想なお部屋なら少しだけならお世話になろうかなと思ったのが間違いだった。
まあ、パパも生活拠点に豪邸は荷が重かったらしく、目が覚めてからは、ここに、ログハウスを作ってもらって、過ごしていたらしい。
まず最初は、一階建てを作ったみたい。
そもそも、ログハウスは、この世界で珍しいらしく、元々、パパが自分で設計図を引いて、レオンに渡したらしい。
すると、小さいのに機能的な家だと、この辺で評判になったらしい。
この辺には、お屋敷しかないので小さい家を珍しがられたみたい。
小さいとはいっても、お屋敷と比べてるので、今度、新たに建てた二階建てのログハウスは、普通に考えると、とてつもなく広い。
おまけにちゃんと執事や侍女、料理長の部屋もある。
そういえば泊まった宿のご飯はすべて美味しかったが、レオンの屋敷も不思議料理だったらしく、パパの我が儘のお陰でだいぶ改善したらしい。
パパは子供より、好き嫌い激しいもんね。
「こっちの味付け本当に変なんだよな。目玉焼きが出たんだけど」
「やっぱりチョコソースだったの?」
「いや、ジャムだ」
「げっ、まじか」
「やっぱり目玉焼きは醤油だろ?」
「あっ、ごめん。最近、私は塩コショウ派」
パパも執事や侍女や料理長がいる生活にはじめは慣れなかったらしいけど、この世界はぜんぜんわからないから買物ひとつ自分で出来なくて、もういっそ頼んだ方が早いって気がついたらしい。
とりあえずは、ここからはアルフォンスって呼ばないとね。
なんか照れるな。
練習しなくちゃ、アルフォンスって呼ぶ・・・
やっぱ長いし、面倒だな。
結果、アルにした。
それからは、本当に甘すぎる生活の始まりだった。
内容を語るにもあまりにも甘すぎるし、身体も違う意味で疲れてきたので何回か、乱れた、いや、怠惰な生活を改善しようと働こうとして、侍女の服を貸して働かせてくれと直談判もしてみたが、みんなに止められる始末。
それどころか、お暇なのでしたらと、豪華なドレスを着せられて、なぜか家庭教師を呼ばれマナーを叩き込まれる始末。
でも一番の不満は、一線を越えないのに、朝夕関係なく、暇さえあれば、身体中に愛のしるしが沢山つくほどに愛されまくって。
なかすだけ、なかしやがって、どっちが寸どめされてるのかわからない。
なので一ヶ月たった頃、色々逆ギレした私は、なんとか王立学園に帰れることになったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件
こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる