息子が悪役令嬢だった件

知花虹花

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週末デート いちゃいちゃ成分 かなり多め 9

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「俺達、新婚旅行は色々な国に行こうと思ってる。魔法で簡単に行くより、アリスと一緒にゆっくりとした旅がしたいんだよ」

 リンが言った。

 それは羨ましいな…あれ?でも、そういえば、この二人がここにいるってことは・・・

「そういえば、レオンやイザベラのところにいなくていいの?レオンはともかく、イザベラは化粧もできないし、髪の毛も編み込めないから侍女がいなくて困ってるかも・・・」

 私と違って、この二人の侍女は完璧だったから、イザベラったら結構、油断して、身をゆだねてたし…というより生活全般の面倒みられてたよね。

「あれ?エリザベス知らないの?イザベラも、今日から、サファイア王国に短期留学するんだよ、だから、帰ってくるまでレオンが休暇をくれたの」

「ええっ、知らなかった・・・」

 イザベラってば、毎回、肝心なことは報告しないんだから・・・

「サファイア王国って、ブルーノの国でしょ?何でまた急に?」

「そうなの、うちらも、てっきり、侍女としてついていって、護衛も兼ねるはずだったんだけど・・・」

 アリスが首をひねる。

「サファイア王国の国王の直々の招待らしいな。俺達は今回はご遠慮くださいって言われて・・・レオンもダメだって言われて、あいつ、落ち込んでたな」

「ええっ?断られたって、どうして?それにイザベラ、一人で大丈夫なの?」

「まあ、俺達、全員、国内外で色々とやらかしているからなあ・・・今回だけはってことだから、出禁より、まだよかったよ。それに、イザベラのことはブルーノが責任とるっていってたから大丈夫だろ」

 やらかしてるって何を?と思ったけれど、それより責任てなに???

 イザベラたら、いつの間にブルーノと・・・私は青ざめる。

「まさかと思うけれど、イザベラったら、うっかりブルーノに嚙まれたのかしら???」

 ブルーノに番の印をつけられたから、国王自ら、秘密裏に嫁に来いということなの?

 だったら、私に秘密にしてたのも、うなずける。

 でも、リンは慌てて、

「違うぞ、嚙まれてないし、その責任じゃない。そんなことになる前に、ブルーノは、レオンに殺されてるわ、だが、短期留学とはいえ、レオンがあまりにもうるさいから、ブルーノが責任もってトルマリン王国に返すって血判を押して正式文書を提出してたぞ。国王のハンコまで押してな。ともかく、レオンを怒らせると手が付けられないからな。それに、本当に短期間で、トルマリン王国にいる優秀な学生とサファイア王国の学生と意見交換したいってことだけらしいから、そんなに大騒ぎしなくてもいいんだよ」

 でも、血判って・・・怖いよ。
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