息子が悪役令嬢だった件

知花虹花

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切ない恋の大集合 その1

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 近くにいるのに亮たちは会話に加わってこない。

 そもそも亮と言えば口の中が肉でいっぱいになってるのか、口を常にもごもご動かしている。

 ときどきかいがいしく極楽鳥が口を拭いているのを見てエルフの留学生が羨ましそうに見ている。

 そういえばブルーノがいつの間にかいなくなっていて、止める人がいないせいか極楽鳥とエルフが嫌味の応酬を続けている。

 まあ、巻き込まれないようにこっちはこっちで違う話をしとこ。

「そういえば、魅了と言えばそういえばさっき、精霊や妖精たちが悪酔いしたって言ってたけど亮の魅了って大丈夫なわけ?」

 しかも亮の魅了の方が強力なんだよね?

「魅了で悪酔いだって?」

 イザベラが首を傾げる。

「だって、エルフの留学生がマリーちゃんの魅了のことをそういってたから・・・」

 でも魅了ってそんなに不愉快になるもんなのかな???

「ああ、それってマリーの魅了だからだろ」

「えっ?魅了って人によって違うの?」

「当たり前だろ魅了ってさ、どうせマリーの場合、嫌いな奴を無理矢理好きに思わせようと魅了を使ったんだろ?」

 確かに。

「そうすると魔力の高い奴や、純真な奴ほど偽りの感情をを嫌うからな、まあ、気分はよくないかもな」

「そうなの?」

「でも普通は魅了にかかっても悪酔いまでいくか疑問だけどな、マリーのやつ意外とポテンシャル高いんじゃないか?精霊や妖精が悪酔いするほど魔力を振りまけたんだろ?あいつも一応聖女だし、赤の王子、つまり攻略対象の一人については一応攻略してるしな」

 いわれてみたらそうだわ。

「まあ、それにしたって亮の魅了には勝てないだろうけどさ。あいつの心はきれいだし、素直すぎるからな。そういうのってみんな好きだろ?しかもまともに使えてないとはいえ、高い魔力を持ってるから人になつかないユニコーンや極楽鳥と一応攻略対象のエルフがバトルするほど亮にメロメロにほれ込んでるじゃないか」

 なんか、珍しいこともあるもんだ。イザベラが亮のこと褒めてるような気もしたけど・・・

「でもそれって亮に魅了されてるってことじゃないの?」

「いや、極楽鳥もエルフも通常運転さ」

「あれで冷静ってこと?」

「そうさ」

 イザベラはにやにや笑いながら、

「あいつらは亮のことよくわかってるさ、それっぽい雰囲気を作ったりしたら終わるってことをさ」

 それっぽい雰囲気って・・・

「まあ、もっとも恋愛のれの字も知らないお子ちゃまな亮を相手にしてるなんて切ないよな」

 確かに亮ってば恋愛のれの字も知らないお子ちゃまって、確かにそうだけど・・・

「あいつらもそれがわかってるから、会話に気を付けてるしな」

「えっ?そうなの?」

「ああ、核心に触れてる会話は全部テレパシーにしてるぜ」

 そうなんだ。
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