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第2章
家族サービスってこういうこと
しおりを挟む今日はモデルの仕事も部活もなく家に1人。なんて平和なんだろう。
学校から家に帰ってくると幼稚園組が出迎えてくれた。
「ゆーちゃん!」
「ゆっちゃん!」
「ただいまー!」
「「おかえり!」」
男の子の方が優希、女の子が希美。
可愛すぎてもう、ほんと可愛すぎてもう。
私が玄関を開けると全速力でこちらへ走って来て抱きついてくる2人。
もちろん2人とも抱きあげて家の居間へ向かう。
「ばーちゃん、今日私夕飯作るねー。」
「あれ、おかえり、いいよぉ、いつも忙しいんだから」
居間にいるばーちゃんに声をかけると労ってくれた。
結局キッチンには入れてくれなくて優希と希美の面倒をみてることになった。
我が家はじいちゃんと父さんと母さん、そして微力ながら私がモデルの仕事をして家族を支えている。
これからチビたちも大きくなって色々お金もかかるので、仕事まみれになる前になるべく家族といれる時間を大事にしている。
ふれあいって大事だなーとしみじみ思っていると小学生組と中学組が帰宅。
出迎えてやろうじゃないか。
「おかえりー。」
「...ただいま。珍しいじゃん。早くね?」
「唯姉おやすみー?」
「ただいま!」
「はいはい、三人とも手洗いうがいをしなさーい、風邪ひいちゃうからね!」
あぁもう私の兄弟たちマジ天使...
小学生組は妹の郁、弟の龍希。
だんだん可愛いというよりはカッコよくなってきちゃったのは中学生の光。
ちょうど反抗期なのかあまり私と出掛けたがらない。お姉ちゃん大ショック。
あとの家族は私より年上の兄と姉。大切な家族ではあるけど別に可愛くねーし大学生と受験生で帰ってくんの遅いから割愛。
チビたちときゃっきゃうふふしてたらスマホにべったりだった光が隣に腰を下ろして再びスマホをいじり始めた。
...なんだ、寂しいのか可愛い奴め。
「光ー、寂しいなら膝枕したげよっか?」
「いや、そういうんじゃないし。希美と優希の面倒みにきただけ」
「じゃあ優希が膝枕するー」
「希美もー」
「なんだお前ら可愛いな...!!おいでー」
なぜかツンツンしてる光きゅんは気になったけど天使たちが手を上げて膝枕を所望してきたので鼻血出すかと思った。なにこの可愛さ、本当に私の兄弟か。
「残念。...満席。」
「あー、ずるい!」
「ひーちゃんずるいー」
一瞬なにが起きたかわからなかったが横に座っていた光がそのまま倒れてきて私の膝枕を占領しよった。
「俺の抱っこで充分だろ」
「どーん!」
「、っ思いっきりぶつかるなっての」
私が膝枕をしてる光がチビたちをだっこして髪とかいじってる。なにこの可愛い絶景。なにこの可愛さ。
あまりの可愛さにフリーズしてたら光がこっちを向いた。
「...あんま放置されると拗ねる。......あんまくっついてくるのもウザいけど。」
ひたすら構い倒した。
なんだこのツンデレ!!なんだこの可愛さ!!なんだもう!!もう!!
鼻血でるじゃん!!
抱きついて髪ずっとわしゃわしゃやってたらウザいって怒られたけど絶対やめない。この可愛さ本当に罪だわ...ほんとギルティ....
家族の可愛...大切さが本当に身にしみます。
応援ありがとうございます!
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