46 / 62
【非人類の恐怖】幽霊・呪い・宇宙人などの超常現象
第7話:三人で始めて、二人で帰った
私が学生の頃、こっくりさんっていうのが流行ったことがあったんだ。
今でも流行ってたりするのかな?
文字や記号を書いた紙の上に10円玉を置くやつ。
こっくりさんっていう霊を呼んで、質問に答えてもらうんだよね。
あの頃はなんであんなに流行ってたんだろう?
他にやることがなかったからかな。
とにかく、放課後になったら、一人は、どっかの教室で誰かが必ずこっくりさんをやってた、ってくらい流行っていたんだ。
もちろん私も、流行ってたっていうのと暇だったっていうのがあったから、友達のSとKを誘ってこっくりさんをやろうって話になった。
誰も入って来ないように、理科準備室に忍び込んでやったんだよね。
始めたころは妙にテンションが高かったのを覚えてる。
なんだろ、いけないことをするっていうドキドキ感だったのかな。
とにかく、3人でキャッキャと騒ぎながらこっくりさんをやったんだ。
3人「こっくりさん、こっくりさん、出てきてください。出てきたら、はいに行ってください」
確かこんな呪文だったと思う。
何回か、3人で繰り返してると、10円玉がはいに向かって行く。
当然、私は他の2人が動かしてるんだと思った。
もしかしたら、私も無意識にはいの方に力が入ってたのかもしれないけど。
だって、出てきてくれないと面白くないから。
それで、10円玉が「はい」に来たから、さっそく質問をすることにした。
まずは簡単なものから。
私「1+1は?」
答えの「2」に10円玉が向かう。
K「今日の天気は?」
「はれ」
2問の簡単な質問は無事クリア。
S「鎌倉幕府ができたのは何年?」
「1185」
3人で大笑いした。
私「うーん。7年早いね」
K「鎌倉幕府は『いいくに』だよ」
S「今回のこっくりさんは、おバカなのが来たみたいだね」
私「外すくらいが逆にリアルかも」
また大爆笑。
で、今度は女子らしく、やっぱり恋愛の方面に質問が移っていく。
最初は誰が誰を好きなのか、とか、誰と誰が付き合ってる、とか。
そしたら、いきなり、
K「(私の名前)の好きな人は?」
と言い出した。
「T・Y(さすがに名前は伏せておく)」
ゾッとした。
前に3人で好きな人を言い合うというのをやった。
そのとき2人には恥ずかしくて、違う人の名前を言っている。
私がT・Yくんを好きなのは、私しか知らないはず。
K「あらら。外れちゃったね」
私「そうだね」
K「やっぱり今回のこっくりさんは少し頼りないかも」
で、次に私がこっくりさんに尋ねる。
私「Kの好きな人は?」
こっくりさんの返答は、私がKから聞いていた人とは違う名前が示された。
今度はKが青い顔をする。
たぶん、Kも私と同じく、違う人の名前を言っていたんだろう。
K「なんか……外してばっかだね、このこっくりさん」
私「そ、そうだね」
それで私は理科準備室の中にある冷蔵庫に飲み物は入っているかを聞いた。
「はい」
私「なんの飲み物?」
すると次々と商品名が示されていく。
それで、Kが冷蔵庫のドアを開けた。
K「うそでしょ……」
全部当たっていた。
私「もう止めよう。なんか怖いよ」
K「そうだね」
それで私たちはこっくりさんに帰ってくださいとお願いした。
だけど……。
「いいえ」
何回言っても、
「いいえ」
私はもう泣きそうだった。
そしたら、Kがいきなりキレて
K「いいから、さっさと帰れ!」
そう言って紙を握りしめてビリビリに破いてしまった。
K「ま、これで帰るしかなくなったでしょ」
私「そうだね」
K「じゃあ、帰ろっか」
3人でそそくさと帰った。
帰るときは誰も話そうとしなかった。
次の日。
クラス中が大騒ぎになった。
Sが昨日から行方不明になったのだ。
もちろん、昨日の夜にSのお母さんから私のところに連絡があった。
それで、3人で帰ったところまでは話した。
どうやら、それから家に帰っていなかったらしい。
そして、私とKは先生たちに呼び出されて、色々と聞かれた。
もちろんこっくりさんのことも話した。
先生たちは誰も信じなかったけど、私の学校ではこっくりさんは禁止になった。
そのあとすぐ、どっかの学校でこっくりさんが原因でリンチ事件が起こったとかで、全国的にこっくりさんが禁止になったっていう話を聞いた。
Sは今でも見つかっていない。
禁止されなくても、私はもう二度とこっくりさんをやろうとは思わない。
今でも流行ってたりするのかな?
文字や記号を書いた紙の上に10円玉を置くやつ。
こっくりさんっていう霊を呼んで、質問に答えてもらうんだよね。
あの頃はなんであんなに流行ってたんだろう?
他にやることがなかったからかな。
とにかく、放課後になったら、一人は、どっかの教室で誰かが必ずこっくりさんをやってた、ってくらい流行っていたんだ。
もちろん私も、流行ってたっていうのと暇だったっていうのがあったから、友達のSとKを誘ってこっくりさんをやろうって話になった。
誰も入って来ないように、理科準備室に忍び込んでやったんだよね。
始めたころは妙にテンションが高かったのを覚えてる。
なんだろ、いけないことをするっていうドキドキ感だったのかな。
とにかく、3人でキャッキャと騒ぎながらこっくりさんをやったんだ。
3人「こっくりさん、こっくりさん、出てきてください。出てきたら、はいに行ってください」
確かこんな呪文だったと思う。
何回か、3人で繰り返してると、10円玉がはいに向かって行く。
当然、私は他の2人が動かしてるんだと思った。
もしかしたら、私も無意識にはいの方に力が入ってたのかもしれないけど。
だって、出てきてくれないと面白くないから。
それで、10円玉が「はい」に来たから、さっそく質問をすることにした。
まずは簡単なものから。
私「1+1は?」
答えの「2」に10円玉が向かう。
K「今日の天気は?」
「はれ」
2問の簡単な質問は無事クリア。
S「鎌倉幕府ができたのは何年?」
「1185」
3人で大笑いした。
私「うーん。7年早いね」
K「鎌倉幕府は『いいくに』だよ」
S「今回のこっくりさんは、おバカなのが来たみたいだね」
私「外すくらいが逆にリアルかも」
また大爆笑。
で、今度は女子らしく、やっぱり恋愛の方面に質問が移っていく。
最初は誰が誰を好きなのか、とか、誰と誰が付き合ってる、とか。
そしたら、いきなり、
K「(私の名前)の好きな人は?」
と言い出した。
「T・Y(さすがに名前は伏せておく)」
ゾッとした。
前に3人で好きな人を言い合うというのをやった。
そのとき2人には恥ずかしくて、違う人の名前を言っている。
私がT・Yくんを好きなのは、私しか知らないはず。
K「あらら。外れちゃったね」
私「そうだね」
K「やっぱり今回のこっくりさんは少し頼りないかも」
で、次に私がこっくりさんに尋ねる。
私「Kの好きな人は?」
こっくりさんの返答は、私がKから聞いていた人とは違う名前が示された。
今度はKが青い顔をする。
たぶん、Kも私と同じく、違う人の名前を言っていたんだろう。
K「なんか……外してばっかだね、このこっくりさん」
私「そ、そうだね」
それで私は理科準備室の中にある冷蔵庫に飲み物は入っているかを聞いた。
「はい」
私「なんの飲み物?」
すると次々と商品名が示されていく。
それで、Kが冷蔵庫のドアを開けた。
K「うそでしょ……」
全部当たっていた。
私「もう止めよう。なんか怖いよ」
K「そうだね」
それで私たちはこっくりさんに帰ってくださいとお願いした。
だけど……。
「いいえ」
何回言っても、
「いいえ」
私はもう泣きそうだった。
そしたら、Kがいきなりキレて
K「いいから、さっさと帰れ!」
そう言って紙を握りしめてビリビリに破いてしまった。
K「ま、これで帰るしかなくなったでしょ」
私「そうだね」
K「じゃあ、帰ろっか」
3人でそそくさと帰った。
帰るときは誰も話そうとしなかった。
次の日。
クラス中が大騒ぎになった。
Sが昨日から行方不明になったのだ。
もちろん、昨日の夜にSのお母さんから私のところに連絡があった。
それで、3人で帰ったところまでは話した。
どうやら、それから家に帰っていなかったらしい。
そして、私とKは先生たちに呼び出されて、色々と聞かれた。
もちろんこっくりさんのことも話した。
先生たちは誰も信じなかったけど、私の学校ではこっくりさんは禁止になった。
そのあとすぐ、どっかの学校でこっくりさんが原因でリンチ事件が起こったとかで、全国的にこっくりさんが禁止になったっていう話を聞いた。
Sは今でも見つかっていない。
禁止されなくても、私はもう二度とこっくりさんをやろうとは思わない。
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
短い怖い話 (怖い話、ホラー、短編集)
本野汐梨 Honno Siori
ホラー
あなたの身近にも訪れるかもしれない恐怖を集めました。
全て一話完結ですのでどこから読んでもらっても構いません。
短くて詳しい概要がよくわからないと思われるかもしれません。しかし、その分、なぜ本文の様な恐怖の事象が起こったのか、あなた自身で考えてみてください。
たくさんの短いお話の中から、是非お気に入りの恐怖を見つけてください。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/4/15:『くろいわんぴーす』の章を追加。2026/4/22の朝頃より公開開始予定。
2026/4/14:『かえる』の章を追加。2026/4/21の朝頃より公開開始予定。
2026/4/13:『へび』の章を追加。2026/4/20の朝頃より公開開始予定。
2026/4/12:『ぱにっく』の章を追加。2026/4/19の朝頃より公開開始予定。
2026/4/11:『どろどろ』の章を追加。2026/4/18の朝頃より公開開始予定。
2026/4/10:『なきごえ』の章を追加。2026/4/17の朝頃より公開開始予定。
2026/4/9:『ぐつぐつぐつ』の章を追加。2026/4/16の朝頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。