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執行人

執行人」

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痛快娯楽小説「執行人」 献残屋藤吉郎



痛快太郎の死刑執行人のものがたりである。

普段は警視庁記録係に勤務する警部補で、、、一見人を殺すような人間には見えないのであった、、、、しかし、刑事事件の記録簿の中で、あまりにもひどい殺人や強盗や汚職や贈収賄事件があった場合は再調査をして、処罰する権限を与えられ特別任務の死刑執行人であった。

部下は一人だけ配属になっていた。

徳川由美子という警視庁生活安全課にいた警部補であった。警視庁きっての事件記録知識人であった。痛快太郎の特別任務は告げていなかった。

痛快太郎の直属の上司は刑事部長であった。



(痛快太郎動く)

痛快太郎は警視庁事件記録室で、たった一人の部下である徳川由美子警部補と二人で、未解決の事件記録簿を調べていた。。。。。

今回の配属で警視庁殺人課きっての敏腕刑事であった、痛快太郎警部は一番日の当たらない事件記録室に移動になった。一人の部下をつけられて、、、

殺人課での捜査の失敗の責任を取ってことだった。

40歳になったばかりの捜査バカだった。。。犯罪を憎み、がむしゃらに事件にぶつかっていき、検挙率も警視庁きっての刑事であった。

しかし、捜査に関しては独自の考えで突っ走り、上司とも衝突をしていた。

従って、警視庁関係の上司からは好かれてはいなかった。

未可決事件簿を調べているうちに、解決していない事件の多いことにはびっくりした。

日本の警察は凄いといわれているが、、、、この未解決事件簿を見てると、、、たいしたこないな、、と思った。

そして、ひどいものだとも思った。

未解決事件簿を見て、、今日一日だけども、いいいい加減だなとも思った。

痛快太郎はじっくりと未解決事件を捜査しなおそうと、、、、

そして、気になる事件帳をみつた。

部下の徳川警部にその事件に関する資料を用意するように指示をした。





(痛快太郎、いよいよ未可決事件で動く)
痛快太郎が目にした未可決事件とは、、、、
談合、贈収賄事件の「東京広告株式会社」という、大手広告会社事件が未解決資料に
含まれていることであった。
痛快太郎から見たら、彼が記憶しているだけでも大事件であり、不思議に思ったので、
未解決資料を丹念に読み返した。
「結論」は不起訴となっていた、、、、
痛快太郎は解せなかった。。。 あの贈収賄事件が不起訴だったのか。。。
密かに調べた。。。。。
彼から見たら、どうしても事件簿控えをからは不起訴にはならないはずであると、、、
この事件は、、何らかの警察関係か、政治的意図か横車が入り、捻じ曲げられたなと、彼の
直観からすると、そういう結論になった。
痛快太郎からすると、、、彼の正義感が許さなかったのである。
この談合、贈収賄事件を徹底して調べることにしたのである
たった一人の部下である徳川由美子警部補に、細部に渡る資料を用意をするように指示をした
ただし,密かにと、、、、
結果が出るまで、痛快太郎はそれらの関係で捜査をしていた。

(痛快太郎怒った燃える)
東京広告株式会社の贈収賄事件の事件長をじっくり見なおしたら、、、見直せば見直すほど疑問を感じた。
なぜ、不起訴になったか。。。 彼には理解できなかった。
部下の徳川由美子警部補にも細部に渡って、資料を用意してもらい、自分の納得いくし捜査をすることにした。
痛快太郎の推測では何等かの横車がはいった、ゆがんだ事件の匂いがした。
そして、彼は贈収賄事件のあった、東京広告株式会社について、捜査を始めた。
贈収賄事件の窓口になった、東京広告株式会社の担当者にあたることにして、当時の担当者である経理部長である
大杉三郎を訪ねた。 「
大杉三郎経理部長は現在同社の常務取締役に就任していたので会うことができた。
当時の該当事件は彼の部下である、山本経理課長が担当していたので、詳細については説明してもらえなかった。
そのうえ、彼は責任を取ったのか自殺をしてたので、さらに、詳細については分からなかった。
痛快太郎は担当の自殺の話をきき、そして、その上司が出世をしていたので、彼の事件に関する臭覚が何かを悟った。
痛快太郎は東京広告株式会社で聞き込みをしたが、、、同社の人間は何も答えてくれなかった。
すべての社員が口裏を合わせたように。。。 「わかりません、、、」とか「知りません」の答えが返ってきた。
会社全体で戒厳令が敷かれているようだった。
痛快太郎は当時の広告下請け会社を探し出して、訪ねた。
山下企画株式会社が当時、」東京広告会社の印刷関係を受けもっていたが、現在は取引がないというが、山下社長が時間をってくれて、同社を訪ねた。
山下社長の話だと、、、、贈収賄事件んを覚えていて、その後の取引が中止になったとのことであった。
何ども、訪ねて、、、「取引の理由を聞いたが教えてくれなかった、、、ただ、会社の都合での一点張りだった」
とのことであり、、、同社としても困ったと言っていた。
痛快太郎のここまでの捜査では何もつかめなかった。

5(大企業のずるさ、、、、悪さ)
痛快太郎はどちらかというと群れることを嫌い、、、一匹オオカミ的なところがあった。
自分の住んでいるところを人には教えず、秘密主義的だった。
住んでるマンションも最上階を好み、今も14階の最上階のワンルームに住んでいた。
彼は警察の仕事をするときから、独身を貫いていた、、、家族持つことにより、縛りが出来てしまうことを
恐れていた。 思い通りに捜査ができると信じていた。
支度もすっきと、、、簡単を旨としていたので、、、、ズボンはジーンズ青色で、、、上は革ジャンんかブレザーとしていた。
靴はいつも気に入ったブーツを使用していた。
髪は決まったスポーツ刈りと。。。。。
そして、ブレザーやジャンパの下は、、、黒の丸首タートルであった。
捜査に出るときには常に、、、公共乗り物を使用し、、、乗用車は乗らない主義であった。
彼は特別任務の警察官なので、、、拳銃は常に所持していた。
毎日、朝7時には警視庁道場で稽古をしていた、、、、柔道と剣道の稽古で鍛錬していた。
彼は体も大きく、身長180cmの長身であり、体格もよく頑丈そうであった。
食事は決まった定食屋で夜は決まった食事をした、、、、、昼は外食が多く、、、
朝は警視庁食堂で済ませていた。
彼は捜査には体力がいるので、、、食事はよく食べていた。。。
そうしないと、、、社会の巨大悪には立ち向かえないので。。。。

6(痛快太郎、贈収賄事件に疑問を持つ)
痛快太郎は今回の「東京広告株式会社」の汚職贈収賄事件について、本格的に
再捜査を始めた。
そんなある日、、警視庁刑事部長から声をかけられた。
刑事部長室へ行ってみたら、、、
「痛快君、なんか、東京広告株式会社のことを調べているようだが、、、
ほどほどにな、、、」
「何かあったら、私に報告をしてくれたまえ、、、わかったかな、、、、よろしくな」
と、 くぎを刺されたような気がした。
「はい、、、、分かりました」と答えて、、、刑事部長室を出た。
痛快太郎は、返事はしたものの、、、「なに、言ってやがんだい、、、今に、化けの皮をはがしてやるからな」
そう思いながら、、、再捜査に打ち込んでいった。


7(大物政治家が絡み、、、警察官僚も抱き込み、、、やくざも絡んでいると、、)

痛快太郎警部が事件を追っていくうちに、、、 関係した人間像が浮かんできた。
まず、事件を捻じ曲げ、不起訴になるように仕向けた警察官僚がいたことがわかってきた。
検察内部に協力者がいなければ、もみ消せないことであり。。。 その当時の担当者のトップが
だれでだったのかを調べた。。。。 横車を入れたのは当時の警視庁刑事局長の大浦紘一であった。
警視庁内部に捜査を捻じ曲げた幹部グループが存在していた、、、ふざけた話である。
悪事を悪行を取り締まる側に、、、事件を不起訴にするような上層部幹部がいたことであった。
いくら悪事を暴いて、検挙しようとしてる、正統派の刑事がいても、体制が出来ていても、、、
その捜査結果を捻じ曲げてしまう管理者がいたのでは、世の中の悪事を一層することはできない。
この事実を知った、痛快太郎は腹の底から煮えくり返った。
痛快太郎も過去においても不起訴になった事件があったことや、捻じ曲げられて事件があることは
うすうすは感じていた。
しかし、事件に優劣はつけられないが、これほどの大事件をもみ消すには相当な政治力や警察権力
に対して、力が無いとできないはずである、、、、
その力関係の人間たちの一部、、、警察内部の不正の力を知った。
そして、その力に圧力をかける政治力も分かってきた。
官房長官ににらみの利く大物政治家が浮上してきた、、、、民政党の幹事長である」
大野弥平である、、、、それらのメンバーが手を組んで悪事をしてるのだから、、たまったもんで
はない、、、、さらに、反社会勢力のやくざが絡んでの人世芝居であって、、、、とても演出されて
悪行には叶わない。
その事実を掴んだ痛快太郎の挑戦が始まった。
どんなに圧力が掛かろうと、、、、彼は動じなかった。。。。。
彼の特別上司である警視総監田中一郎の承諾を得て、、、、執行をとる準備を始めた。
社会の巨悪に対しての挑戦であった、、、、横車が入ることは覚悟をしていた。
彼の仕事には援護射撃も何もなく、、、成功したとしても、誰にも褒められることなく、、、
彼の身には何の保証もなかった。。。。。


(8)執行人「痛快太郎」動き出す

何の後ろ盾もなく、保証もなく、権限を与えられた執行人、、、痛快太郎は

過去の事件帳控えから、疑わしいと思った事件を調べなおして、、、その巨悪な犯人を処罰していく、、、

痛快太郎はただ一人の支持者であり、命令者である警視総監のもとに処罰刑を行っていく。

痛快太郎のただ一人の理解者がもし、亡くなったり、職を辞したら、彼はただの暗殺者になってしまう、、、、それでも彼は現在の田中一郎警視総監の意に従ったのであった。

そして、今回は発信元が分からない方法で、、、まずはSNSの世界で警視庁内部の不正から告発忠告を始めた警察関係に、、、、

「警察に携わる者へ注意勧告!!

  日本全国の警察署関係に勤務する警察官は、、、不正があってはならぬ

  日本憲法に違反するもの、、、、犯罪を犯すものは許してはならない

   また、犯罪を犯したものを、世の中の規則や掟を

    隠ぺいしたり、法律を捻じ曲げて、もみ消してはならない

  これに違反している警察官が見受けられる、、、、

   もし、心当たりがあるものはすぐにやめなさい!!

    悪事と知りながら、刑事事件をもみ消したものは天罰が下りますよ

     覚悟して、まっていてください、、、」



とんでもない、ことが世の中に公表されました。

この記事が公表されてから、世の中は騒然となり、、、定期的に出るので警察内部

でも大騒ぎなっていました。

そして、SNSで拡散されてから1か月後に事件が起きた。





 9)SNS警視庁内部の告発があってから、幹部刑事が銃撃されて死亡

警視庁刑事幹部の刑事部長、、、東京広告株式会社事件が発生した当時は刑事局長
であったが、、、その後、出世をして、現在は刑事部帳になっていた。
政治力をバックに、、、当該事件を不起訴にした事実に対しての、、、表向きは出世をしたのであった。
しかし、痛快太郎の再調査で、事実が明らかになって,、、、また、SNSで拡散されて、警視庁内務室の
諮問に懸けられていた。
その間の銃殺事件であった。
噂がいろいろ立った、、、権力を利用しての不正、、事実を捻じ曲げたことによる天罰だと、、、
痛快太郎の再調査では、、、検察庁内部にも、今回の事件では権力に加担した悪徳検事がいたのであった。
今回の事件の担当副検事、渡辺雅夫がそうであり、、、政治力や権力で法律を捻じ曲げたのであった。
    検察庁にもSNS情報が流れた、、、
  「法治国家の検事諸君へ
   日本の法治国家の検事たるもの、、、襟を正して、立法を守ってください!!
   権力を振りかざした者の言うことや、、、悪徳政治屋に従い
     法律を正しく、、、日本の「三権分立」を勉強してください
   いつか、権力や金に従っていたら、、、、天罰が下るよ!!」

また、、、検察庁でも大騒ぎなった、、、、今回は警視庁でのことがあるだけに、、、
真剣に検察庁はその情報を知らべ


。(10)狙われた副検事
検察庁にも注意勧告のSNSが出回っていた。。。。警視庁でも勧告が出てから、
しばらくして
刑事部長が襲撃されて死亡したこともあって、冗談とは取れなかった。
検察庁としても、謎のSNS情報が出回ったときには警戒もして、十分に注意を払い、
用心をしたのであった。
しかし、狙われたものは弱い、、、注意をして、行動をしていた積りであったが
副検事は狙撃された、、、、
検察庁も警視庁も犯罪人からの挑戦と受け取り、、、厳戒態勢をしいた。。。
警視庁は特別捜査班を設置して、捜査に。」当たった、、、鬼の警部と言われた
朝倉警部が班長に任ぜられて、、、捜査は始まった。
警視庁の面子に懸けて、、、事件解決をしないとと、、、、
捜査員は張り切っていた、、、そして、二人も狙撃されが、、、犯人の目星は
一向につかなかった。
時間ばかり過ぎていった、、、、捜査員にも焦りがでてきた

(11)連続襲撃事件が起こり、、、警察、検察両庁は慌てた

連続して、過去の事件関係での警告SNSが送りつけられてからの、、、予告殺人事件であり、、、
完全に無能扱いされている、、、
警察、検察両庁は必死になって、捜査に当たった、、、捜査員も増やしての動きであったが
手がかりがつかめなかった。
当初、両庁とも犯人検挙は早くできると、たかをくくっていた。
しかし、、、犯人は足あと一つ、、、証拠になるよう物は残していなかった、、、、
余程、頭のいい奴であったと、、、特別捜査班の熊倉警部班長はつくづく思った。
最初から事件を見直した、、、予告殺人であるから、東京広告株式会社に関連した
人間関係を捜査していた。
しかし、、、まるで容疑者が浮かんでこないのであった。。。
捜査会議でも不思議がっていた。。。
熊倉警部班長は、、、「みんな、、再度、考えて欲しい、、、ここまで関係者を洗いなおしたが
容疑者は浮かんでこない、、、不思議だよ」
会議では見落としがあるのではと、、、、何度も調査で上がってきた資料を見ながら。
しかし、まるで犯人像は浮かばなかった。
独りの捜査員が言った、、、、
「もしかしたら、事件関係者ではなく、、、警察、検察に恨みを持っているものの犯行では」
と、、、
しかし、おかしい、警察、検察でも銃撃されたのは今回出世した二人なのだ。
なぜ、二人の刑事部長と副検事なのだと。。。。
その殺された二人の秘密を見つけないとと、熊倉警部班長は考えだした。
暗殺された理由を突き止めないと、、、今回の事件は、容疑者はみつからない。
そこで、、、「みんな、考えて欲しい。。。そして、調べてくれ、、、」と。
何を調べるかを、、、殺された二人の過去を、、、人間関係を徹底的に当たらせたのであぅた。
そして、本日より、二人の身上捜査及び素行調査を始めた。

12)殺された二人、警視庁と検察庁の官僚の身上を、、、
警視庁特別捜査班の熊倉警部班長は捜査員に指示を出した。
今まで捜査しても犯人像が浮かんでこない、、、そこで、彼らの身上調査、素行調査調べることにした。
捜査調査の結果、意外なことが分かってきた、、、、どうも二人には政治的な絡みがあるような。
彼らの出世も政治的力でのし上がってきたようだった。
警視庁も検察庁内部でも二人関しては触れてはいけない部k分があるらしく、、、誰に聞いても
口をつぐんでしまうのであった、、、
誰もが、、、、「刑事部長には逆らえないよ、、、、ある程度はもみ消されることが多いよ、、、」と、、
また、検察庁でも、、「副検事の渡辺雅夫の場合も差し戻しが多く、不起訴になることが多いので、
担当検事によっては捜査が雑になるようだった」と、、、噂があった。
熊倉警部班長の捜査をまとめると、、、二人とも人の恨みを買っていたようだった、、、すなわち、
不正があり、、、その影響が多かった。
その結果、「謎のSNS」情報のような予告殺人が起きたようだった。
そう、判断した結果、熊倉警部班長は捜査の方向を変えていったのである、、、決めつけることは危険では
あったが、、捜査の範囲を二人の人間関係、関わった事件の人間模様を調べ始めた。
しかし、不正な事件結末が多くて、、、なかなか、絞り込めなかった、、、
部下の松下警部補が面白いことを聞きこんできた。
「班長、、、過去の贈収賄事件の、、、東京広告株式会社で、二人からは相当な横槍が
入ってみたいですよ、、、、担当捜査員が途中で外されたみたいですから、、、」
「松下、、、そのことを、もっと、詳しく調べてみてくれ、、、その外された捜査員にもあたってな、、、」
熊倉班長は何となくではあるが、、、、突破口が開ける気がしてきた。

13)警視庁熊倉特別捜査班は過去の事件である「東京広告株式会社」の贈収賄事件で
、面白い噂を聞いて、、、早速、捜査班の松下警部補に調査をさせた、、、、
その結果、、、この事件について、再調査をしている刑事がいることが分かり、その刑事が誰であるかを突、き止めさせた。、、
警視庁未解決事件、記録事件室担当の痛快太郎警部と分かった。
熊倉警部班長は痛快太郎を調べた、、、彼は警視総監付き特務任務とわかり、、、彼の身辺調査を慎重に行っていった。専属刑事を決めて、、、
そして、四六時中張り付かせたのであった、、、熊倉警部班長は「何かあると」彼の刑事感が 働いたのであった。
熊倉警部班長が、、、、この決断をする前に、大事件が起きたのであった。
民政党の大野弥平幹事長が狙撃され、、、重体で入院したていた。
そんなこともあって、、、警視庁内部はてんやわんやであり、、、続いて起きた狙撃事件に
警察としては焦りが出てきた。


(14)警視庁特別特務担当、、、痛快太郎警部刑事。
行われてきたはずであり、、、熊倉警部班長のような敏腕刑事がいなければ、到底たどりつくことではなく、
見過ごされることであった。、
痛快太郎が警視総監から呼ばれた、、、
警視総監室へ入り、「痛快警部、、、、情報が流れているから、、、気を付けるように、、」と
「特に、熊倉警部特別班が、お前のことを調べ始めたようだ、、、これから、しばらくは自重するように、、
いざとなったら、、、自分で身を守ることになるから、、、本当に気を気を付け
「はい、、、承知しました、、、静かにしています」と言って、総監室を出た。
その日からの痛快太郎は記録室への出入りはしても、、、その他の調べは中止したのであった。
定時には帰宅していた、、、、、帰宅したのちは一歩も外出をしなかった。
そして、その後の連絡は部下の徳川由美子が行っていた。
「由美子警部補、、、、記録室において 変わったことがあったら、連絡をしてな」
といって、痛快太郎は動かなかった。
一方、熊倉警部特別班では、、、貼り付けをつけておいた、刑事からは変化の報告だけが届いた、、、、
痛快太郎にはりつかせておいた松下警部からは、、、
「班長、、、帰宅後は何の動きもありません、、、、自宅のマンションから一歩もでてません、、、訪ねてくる人もありません、、、」
と言われて、、、熊倉班長は余計に疑っていた。
しかし、何の証拠もなく、、、刑事の勘だけでは、それ以上に動けなかった。
また、、、痛快太郎が動かなくなってからは、この件に関する銃撃や狙撃は起こらなかった。
そして、捜査の進展も見られなかった。。。。暗礁に乗り上げていた。
そんなこともあって、、、熊倉班長はやっとみつけた糸口をあきらめてはいなかった。


(15)痛快太郎が考えた、、新しい執行のやり方。
警視庁特別班熊倉班長に、正直言って、痛快太郎は動きを封じられていた。
痛快太郎は夜の自由時間に考えていた、、、このままでは悪行を働いた、人間、組織を罰することが
出来ない。
一度、、、目をつけられて、監視されたら、そう簡単には動けないことは、痛快太郎は分かっいていたので
「執行人」の分身を作ろうとしていた。
捜査方法は特任されていたので、、、特務に当たっては自分が責任が取れれば、、、いいんだと。
そこで、自分の分身、すなわち執行人を、、、行動をする人間を仕立てることにした。
痛快太郎が考えたことは、、、国家機関であり、国の防衛に当たっている自衛隊から、、、行動部隊を
選ぶことにして、、、警視庁に勤務しいている時間内に人材を育成しようとしていた。
警視総監のちからを借りて、、、特殊部隊の自衛隊員を選んでもらい、、痛快太郎のもとに派遣してもらった。
住まい兼事務所は初めから、痛快太郎の自宅マンションの隣室であり、、、二人の住まいを兼ねていた。
痛快太郎はその事務所で、どこにも出かけずに二人の特務隊員と打ち合わせをすることが出来たのである。
その特務隊員は左右田一平と、、、坂口健司という名前だった。

(16)痛快太郎の進撃始まる、
痛快太郎は執行人の道を、警視庁特別班の熊倉警部班長に阻まれた形になったが、、、痛快太郎警部は新しい
方法を考え出したのであった、、、、やはり、法治国家の法制制度を歪めた、違法行為を許すわけにはいかなかった。
そんな法律をねじまげた手段で、悪人たちが横行するような世の中ではあってはならない、、、弱者だけが馬鹿を見るようでは
お先真っ暗な世の中ではないか、、、、
痛快太郎警部は警視総監に手助けをしてもらい、、、彼独自の特う殊組を手元に配備したのであった。
彼の住まいであるマンション隣に「執行人作戦」のための準備を用意して、、、今回の東京広告株式会社の仕上げをやり遂げる
作戦を開いき、、二人の特務隊員に指示を与えた。
日本のやくざ世界も規制はきびしくなり、、、警察関係の管理監督下に近くはなってきているが、、、隅々までは行きわたって
いなかった。
しかし、それらの組織も悪徳政治家や権力者に利用され、、、法治国家の中でも違法行為はしていた。
今回の様な脱税に絡んだ、、背任横領や贈収賄行為は大企業に起きていたのである、、、、人間というのは欲が強く、、、
金や権力にしがみついていて、その闘争を繰り返している。
欲望戦争に巻き込まれた弱者はいつも馬鹿を見て、犠牲者となる。今回も弱者の犠牲はあった、、、責任を取って自殺した社員が
いたのであり、、その陰で悪人たちが両手を振って歩いている。
彼らは薄羅笑いを浮かべて、、、、悪事が旨く行ったことを、、、「おつかれさま、、、ご苦労様」と言いながら、悪酒を飲んでいるのであった。
まるでゲームを楽しむように。。。。
「人の命をなんだと思っているんだ、、、」と叫びたいような。
痛快太郎警部はそんな人間たちを許すことが出来ず、、、それらの悪人は「死」をもって償うべきだと思ったいた。
腹の底から憎むのだった。
痛快太郎警部は二人の特務員に死刑執行をする者の名前を告げた。

(17)東京広告株式会社に関わる悪人たち
痛快太郎警部の指示で、二人の特務員、左右田一平と坂口健司は準備に取りかかるように警部ははかり、
二組に分かれ
警視庁特別捜査班の熊倉警部が警戒しているので、、、残りの獲物を同時に狙撃して、今回の
死刑執行を終わらせることにした。
一人は九州大牟田一家の若頭である清水一宏で、もう一人は東京地方裁判官の緒方良一であった。
大牟田一家の若頭の清水一宏は東京広告株式会社の当時の山本経理課長が自殺をしていたが、、、
痛快太郎の調べでは、どうも偽装自殺のようであり、、、その自殺を計画したのが清水一宏だと、調べはついていた。
痛快太郎警部は確証を握っていたのであるので、、、その死刑執行を左右田一平特務員に指示をした。
そして、現在は退職している東京地方裁判官の緒方良一である、、、、今は平民面をしているが、当時は悪徳政治家大野弥平民政党幹事長に命じられるままに、不起訴処分にしたのであった。
今は善人かもしれないが、過去の過ちは次ぐなってもらう、、、という痛快太郎の考えであり、、、そのために無理やりに当時の山本経理課長は疑似自殺に見せられて、殺されたのであった。
何があっても、、、悪人たちの理由で、勝手に殺されては堪らない、、、そんな、理屈は通してはなアないのである。
人の命は尊厳のあるものだ、、、、
そんな痛快太郎の正義への解釈であった。
今回の死刑執行は二人の特務員に「執行は同じ日に実行するように」と、、、、言い渡しておいた。
二人は連絡を取り、調査をして、後日行動した。
今回の事実が、警視庁特別の熊倉連絡が入ったのは、事件後であり、、、彼は、、、
「誰がやったんだろう、、、おかしい、、、、痛快太郎警部には彼の部下が張り付いていたので、、、そして
痛快太郎警部には動きがなかった。  張り付いた捜査員を疑った。」
「おい、、松下、、、ちゃんと、張り付いていたんだろうな、、、みのがしていないだろな」
念を押していた。
松下警部も、、、「おかしいですよ、、、動いていませんし、、、九州までなんかいけませんから」
と、一瞬ではあったが、むっとして返事をしたのであった。
熊倉警部は困った、、、誰が、今回の狙撃殺人はしたのだろうと、、、、
ますます、、、今回の事件については腑に落ちなく、、、正直言って分からなくなってきた。
一方、痛快太郎は、、、「そんなに簡単には、、、諦めないから、、、」と、ほくそ笑んでいた。
痛快太郎にはまだ残っている執行があった。
最後の仕上げは東京広告株式会社の悪人二人、当時の社長と経理部長である。


(18)社会悪の残り二人
世の中の企業が絡んだ社会悪は、企業側の組織体制のなかにあるような、、、、人間性だ。
欲に絡んで生きているのが人間であり、、、誰でも金や地位は欲しい。そして権力者になり、人やものを
制圧したのだ。その欲望の塊集団が企業においては汚職、談合、贈収賄や横領をするようだ。
そして、金に困った人間は泥棒、強盗などの犯罪を犯している。
今回の企業ぐるみ、政治家、官僚などの社会悪の人間たちが、徒党を組んで、早話が「金」を強奪する、、ようなものだ。
そして、隠ぺいして、ごまかすために、法律や決まりを捻じ曲げるのであった。
痛快太郎警部にしてみれば、、、「ふざけるな、、、」と言いたい。
人間社会で、法制国家で規則を守り、、、必死に生きている人間はどうするんだよ。。。。
そして、その社会掟を守らせる側が「人間社会の法則」を破ったり、、、捻じ曲げてどうするんだといいたい。
「紙を破るよ死刑執行人は間社会の神をなめるなよ、、、、法で裁けないなら、、、天罰が下ってもいいのでは、、、」
「金の亡者ども、、、権力好きなきちがいども。。。この世を舐めるなよ」
と、、、痛快太郎は言いたいのだ。
東京広告株式会社の事件では、どうしても死刑執行をしなければ人間が、残っていたのであった。
東京広告株式会社の代用取締役、大河内忠助であり、当時の経理部長の大杉三郎であった。
痛快太郎は暗殺特務担当者と打ち合わせを念入りにして、、、死刑執行を行った。
金を横領して、法律を捻じ曲げて、、、今も「のうのうと生きて」いる人間を野放しにはしておけないのだ。
そして、二人の社会悪人は罰せられた、、、、狙撃されて死亡したのであった。
痛快太郎警部、「この世の法を度外した番人」死刑執行人は必要なのかもしれなかった。
今回の狙撃で死亡した事件、、、その犯人を検挙するために、捜査していた、、、
警視庁特別捜査班の熊倉警部部長は思った、、、、
警視庁を挙げて、捜査して、犯人を追ったが、結果的には出来なかった。
政治家が、官僚が企業人が、、、暴力団を含めて、6人が狙撃され死亡した株式会社事件の犯人を
検挙出来ずに捜査は長引いていた。
警視庁も検察庁も、やめるわけにはいかず、、、捜査は続けられ、無駄な時間が過ぎていった。

(19)社会悪にに対する社会罰
痛快太郎警部の今回の東京広告株式会社への執行は終わった。
しかし、警視庁特別班の捜査は終わってはいなかった。熊倉警部たちの捜査は続いていた、、、、
狙撃による殺人事件が解決せずに、捜査は生きず待っていたのである。
熊倉警部は捜査をしているうちに、今回の事件の狙撃による被害者はすべて、東京広告会社に関係する
ものばかりで、脱税贈収賄事件の加害者のようだ。
全てが事件をもみ消した担当者のようであり、、、これらの本当の犠牲者は自殺したものであり、被害者は会社そのもののようだ、、、、それを画策した人間たち、法を捻じ曲げたものたちが社会悪なのだ。
だから、今回の事件の被害者は早い話が、本来的には加害者なのであり、、、罰せられて当然なのかも
知れない。
そんなことを考えながら、熊倉警部は自分を慰めていた。
この世の悪を取り締まる警察官として、何を取り締まって、犯人を逮捕して、社会を正していくことが
正義なのか迷った、、、、社会には殺人や強盗や、いろいろな悪行があるが、、、、最も悪い社会悪が、
社会組織で人を陥れて、、、法を捻じ曲げる人間どもが一番悪いのではないか、、、、
そんなことを考える熊倉警部警部であった。
許してはいけないことではあるが、、、今回の狙撃による殺人事件はこのまま、未解決で終わればいいと、
思うようになってきた。








 


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