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しおりを挟む地竜退治を始めてから数時間経った頃、そこには地竜だったものの山が出来ていた。
「ルーディア、大丈夫か?」
「ん……。
ちょっと、魔力を使いすぎただけ。
少し休めば問題ないわ」
さすがにあれだけ魔法を連発していれば魔力が無くなるのも当然だろう。
魔力が無いからといって、カーフィスの怪我を放置しておくわけにもいかないので少し回復させてから魔法を使う。
『我、神の子なりゆる者なり。
光よ、私の願いのもとこの者の傷を癒せ』
簡単なものならばそこまで魔力の消費も大きくはない。
それほど大きな怪我もないため、これくらいで十分だろうという判断だった。
「お、サンキュ。
あー、ルーディア、この地竜の残骸はどうする?」
「全部は持って帰るわけにはいかないし、かといって持っていかなければ何か言われそうだし……。
伝令を飛ばして、取りに来てもらう?」
「伝令って……。
それ、大丈夫なのかよ?」
「だって、ここに放置しておくわけにもいかないでしょう?」
竜種でなければ、埋めておけば良かったかもしれないが、竜種の素材は貴重で、高値で取引される。
特に、竜種の臓器は貴重な薬にもなるため、私のような回復術師が関わっている場合は余程のことがない限りは国に売ることになっているのだ。
今回は騎士のカーフィスもいるうえ、運んでもらうため、3分の2は国に納めるという形になるかもしれないが。
「ライ先輩、ルーディアです。
竜種を討伐したので、回収してもらいたいのですが……。
数が多いので、人数も多めに派遣してください。
場所は……」
この魔道具は一方的にしか使えない。
しかも、回復術師にのみ使えるため、大変使いにくい代物だ。
だが、こういう時に限ってはかなり役に立つ。
「来るまでどうする?」
「一応、場所も伝えたし帰っていいと思うけど……。
待つ?」
「待った方が良くね?
今帰ってなんか言われても面倒だし」
確かに、言われることはないと思うが言われたら面倒だ。
「じゃあ、それまで何か狩って食べない?」
「食う!」
ということで、狩りはカーフィスに任せ、私は準備を始める。
「塩は……。
あ、あった。
うん、ちゃんと持ってきておいて良かった。
他のものもあるし、これならいけるかな」
鞄の中を確かめると、調味料は少ないとはいえちゃんと持ってきていた。
塩焼きにする程度ならば問題はないので、ひとまず安心した。
「……火はカーフィスに頼めばいいとして、あとは木かな?」
火を使うにしても、火種となるものが必要なので、私はその辺に落ちている枝を拾い集める作業に移行することにした。
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