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プロローグ

俺の居場所は地球では、ないようだ1

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[速報です。今日、午後四時に車で引かれた男子高校生が、不死人である事が、分かりました。今、不死人は、逃走してるのようです。また、情報が入ればお伝えします。]
   
「やぁーね、ここって翔が通ってる高校の近くよね、速く帰ってくるといいけど」

翔の母が言う。

「私、兄さん迎えに行ってくる!」 

妹が、顔を真っ青にして、必死そうに言った。

すると、玄関からガチャっと音が鳴り、翔達が帰ってくる。

「兄さん!無事?!今ニュースで「後免千尋ちひろ。それ俺だわ」やってたよ、、、えっ?嘘、、、だよね?兄さん」

千尋は絶望したかのように頭を下に下げて、今にも、泣きそうな勢いだ。

「後免」

そう言うと、千尋は涙を浮かべた。

「兄さんが、、、不死人でも、、、全然大丈夫」

「嘘だな千尋、泣いているじゃないか、、、俺、出てくよ」 

すると、千尋が引き留める。

「違う!私が、、、泣いているのはウグ、兄さんが、、、人間扱いされないから!ウグ」

そう、不死人は人間とは、違う種類に分けられた。不死種だ。ゾンビとかと一緒の扱い、いや、それより酷いかも知れない。
そんな俺のために泣いてくれる妹に、感謝した。

「私の息子が不死人でも、紛れもなく、私のお腹から産まれて育ったんだ。今さら、私も見捨てないよ」

優しく、力強く発した。
 
「母さん、、、俺、嬉しいよ」

皆の優しさに俺は、助けられた。

「良いとこで悪いけど、俺も翔の味方だぜ?」

勇気が喋った。

「あぁ、ありがとう、、、勇気ありがとう。」

優しさで毎日溢れていた事を、今俺は、実感した。

夜が来て、勇気と家族と一緒にご飯を食べる時だった。家のチャイムがなる。

「ちょっと私出てくるよ、兄さん」

そう言って、千尋は、席を立つ。

「あのー神条さんのお宅ですよね?私は警察です。翔くんいらっしゃいますよね?」

相手は警察だった。

「兄さんは今は、留守です。何か用ですか?兄さんが一度も家に帰って来ないので探しに行く予定だったので、兄さんに何かあったんですか?」

「君の兄さんはね、不死人なんだよ?「最低ですね、不死人とか人間じゃ、ないじゃないですか!」うん、そうだね。じゃあ、帰って来たらこちらに連絡下さい。失礼しました」
 
警察が帰った。

「ふぅー、家の中には入られなかった。演技とはいえ、兄さんを侮辱してしまった。悔しい!兄さんは、あんなにも人間やってるのに、許せない」

千尋は、顔を少し赤くして、自分と警察を恨んだ。

「千尋、大丈夫か?部屋で休むか?」

「大丈夫。私は平気」

「それで、誰だったの?凄い玄関から声が聞こえたけど?」

「警察だったけど、演技で誤魔化した」

「流石だな妹ちゃん」

「ありがとう、千尋」

「うん、任せといてよ!」

食事をしながら、これからの事、今するべき事を話し合った。







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