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エピローグ
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私は、呆然とその場に立ち尽くしていた。
目の前で起きたことに、頭の理解が追い付かない。
ただ、いつかはこうなるんじゃないかと、頭の中で思ってた。思ってたけど、考えないようにしてた。
そんなことあるはずがないと、私の理性的で、知的な脳で、その考えを無理矢理押し潰していた。
……彼のあんな、不安そうな顔。悲しそうな顔。私を哀れむような顔。全てが今繋がる。
ごめん、と呟いた言葉の意味も。その重さも。
こんなことになるなら、始めから出会わなければ良かった。そう考えるのは、いけないことだろうか。
──ううん。彼ならきっと、それを望む。私が悲しむくらいならと。
じゃあどうして、全てを知ってて、受け入れてて、私を突き放したりしなかったの?
私は彼の残していった首飾りを握りしめながら、大粒の涙を垂れ流し続けた。
目の前で起きたことに、頭の理解が追い付かない。
ただ、いつかはこうなるんじゃないかと、頭の中で思ってた。思ってたけど、考えないようにしてた。
そんなことあるはずがないと、私の理性的で、知的な脳で、その考えを無理矢理押し潰していた。
……彼のあんな、不安そうな顔。悲しそうな顔。私を哀れむような顔。全てが今繋がる。
ごめん、と呟いた言葉の意味も。その重さも。
こんなことになるなら、始めから出会わなければ良かった。そう考えるのは、いけないことだろうか。
──ううん。彼ならきっと、それを望む。私が悲しむくらいならと。
じゃあどうして、全てを知ってて、受け入れてて、私を突き放したりしなかったの?
私は彼の残していった首飾りを握りしめながら、大粒の涙を垂れ流し続けた。
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