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越後動乱編
もう出番終わり?
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あ、詰んだ。
輝宗が現れた途端、千代はそれを察知した。その後の玄任の対応などを見てそれは確信と変わっている。
輝宗との敵対、前世では叶わなかったことに千代自身興奮している部分があったことは否めないだろう。
だがそんな興奮は目の前で敵を蹴散らしている慶次や左近を見て直ぐに消えた。
うん、桃ちゃんが育てた子たち強いわ。
故に、こうなることは千代にとって当然のことだったのだ。
「正信。」
「・・・はっ。」
千代の声に反応した正信が、次々と近くにいた僧兵を斬る。彼らは杉浦玄任が千代の警護の為に使わせた者達だ。
杉浦玄任は千代を完璧に信用していない、敵の大将である今川輝宗に大っぴらに接触した時点で十分な監視対象ではあるのだがそれ以前に象徴的神輿である千代を玄任が疎んでいないというのは嘘になるだろう。
彼らは、千代の警護である以上に監視者だったのだ。しかし慶次や左近の生み出した隙、それを千代の日頃の行いで気が緩んでいた護衛を斬るのは簡単だった。
「さて、これで私たちは完全に裏切るけど...いいの?正信。」
「私は確かに一向宗の信徒です、ですが今は貴方の従者であるが故に。」
正信の言葉に、千代は目を見開いて彼の表情を見返す。
正信のふやけたような笑みは、どちらかと言えば諦めの表情だった。
「私はかつて主人を見捨てて宗教を取りました、そんな時思ったのです。これで良かったのかと。」
正信が未練がましく首を振る、彼の元主人である松平元康はこの世界では今川に逆らい滅亡した哀れな家の1つに過ぎない。
故に正信は思っていたのだ、自分があの場にいれば何か出来たのでは無いのかと...
忠義より、自分の信じるものを取った男。それが間違いだとは露程も思ってはいないもののそれでもなお今の自分を正信は結構気に入っていた。
「未練ですな、あそこに私がいれば主人を救えたのでは無いかと。うん、やはり次はこうして良かった...」
「正信...」
「どこまでも、お供致しましょう。」
◇◇◇◇
「と、言う訳なのです。」
「と、言う訳ですか...」
「と、言う訳だな!よし、後はご隠居様を追った阿呆供をやるだけか!」
「左近殿、貴方と共に戦えるのは武士冥利に尽きまする!是非もう一度お頼みしたい。」
「おう!いいぞ。」
ガトリング砲の守衛についた者のうち80名ほどは千代の説得に応じて裏切りに加担してくれることとなった。
そして、全員集合である。裏切った経緯を説明する正信とそれに呆れる光秀。お藤はマイペースに暗器をカチャカチャと鳴らし幸村はじっと己の槍を見ている。
慶次は先程左近と戦ったという事実に興奮しているようだ、早口で左近と何やら話をしている。
「ご隠居様の身が心配です...拙はやはり行くべきでは無いでしょうか?」
「いいえ、ご隠居様なら大丈夫でしょう。幸村殿の策を許可したのは紛れもなくご隠居様なのですから。」
「そうですね、では次の段階に移りましょう!」
幸村が千代に視線を向ける、千代はやれやれと首を振りつつ民衆に指示を出した。
「ガトリング砲を運ぶわよ、上杉に行く手土産にするわ。」
たちまち、重いガトリング砲が運ばれて行く。
「この足場の悪い地でも難なく動かせるとは見事な車輪ですな...」
「ふふ、牛車の輪なんかと一緒にされたら心外ね。この天才が加わっているのだもの、当然よ。」
光秀の賞賛を真っ向から受け少女が胸を張る、光秀はそんな彼女の顔を見て考えていた。
なんだ、この娘は?
輝宗の周りには天才が集まる、奇才も含めその手の話題には事欠かないのも輝宗がその名を馳せた一因と言えるだろう。
武人、文官、建築、商売に至るまで彼に見出されたものの中に凡人は1人も存在しない。
この女の考えは...ご隠居様に似ている?
光秀は己の中に燃えるものを不思議に思いながらも、必死でそれを隠していた。
これは、嫉妬という奴だ。
輝宗が開発する様々な食物、発送。それはあまりにも突飛で時間を要さねば光秀でさえも理解できないことが多い。
その殆どは輝宗の前世の記憶だ。
そんな、明らかに時代を先取りし過ぎている行為。光秀は同じ匂いを千代に感じ取り、それを輝宗と重ねていたのだった。
「羨ましい。」
「ん?何か言った?」
「いえいえ、貴方様はご隠居様と仲がいいようだ。一体どこで縁があったのか気になりましてね。」
「昔からの友達!」
千代の答えに、光秀は眉を潜める。目の前にいる少女はほんの少女だ、故に昔からの友達と言ったところでその差は10年ほどな筈だ。
秘密、と言うことか。
光秀はそう思うことで、自らの疑問を払拭した。
と言うより、払拭せざるを得なかったのだ。向こうから戻って来る者たちの気配を感じ取って。
「幸村殿、敵が戻って参ります。ご隠居様の追撃は諦めたようです。」
「はっ、ならば...慶次殿、左近殿、頼みます。」
幸村の言葉に、2人は否応なく頷くと槍を構えてて前に出た。
軍勢は、すぐに現れた。鎧武者を中心とした彼らは、杉浦玄任に使える武士たちだ。
「どうなっている・・・・隠居を逃したのはまだいい!だが何故あるはずのガトリング砲は無い!?そして何故我々は槍を向けられているのだ?」
「杉浦玄任...」
杉浦玄任は、既に冷静さを失っていた。
顔を真っ赤にして辺りを見回す、ガトリング砲を運ぶ者たち、彼に槍を向けている者、そしてそこに立つ千代。
「成る程、裏切ったか...やはり敵方と通じてたな。」
「ごめんなさいね。」
真っ赤な顔とは裏腹に呟くように喋る玄任に、千代が嫌味を含んだ声で応える。
「別に驚くことでも無い、どちらかと言えば私にとっては都合が良いことだしな。」
「あぁ、貴方が一揆の頭領になりたいって話?全然良いわ、貴方にあげる。泥舟で王様気取ってなさい。」
「きっ...!糞餓鬼が!奴らを殺せ!」
玄任の家臣たちが各々の武器を抜く、こちらも準備は完了していた。
戦が始まる、ここで起きるのはほんの数百人規模からなる殺し合いでしか無い。しかし、この戦の趨勢を決める争いなのだ。
それを、そんな戦いを木の裏から覗く男が1人。
「うわぁ...始まっとる。」
そう、我らが主人公今川輝宗だった。
輝宗が現れた途端、千代はそれを察知した。その後の玄任の対応などを見てそれは確信と変わっている。
輝宗との敵対、前世では叶わなかったことに千代自身興奮している部分があったことは否めないだろう。
だがそんな興奮は目の前で敵を蹴散らしている慶次や左近を見て直ぐに消えた。
うん、桃ちゃんが育てた子たち強いわ。
故に、こうなることは千代にとって当然のことだったのだ。
「正信。」
「・・・はっ。」
千代の声に反応した正信が、次々と近くにいた僧兵を斬る。彼らは杉浦玄任が千代の警護の為に使わせた者達だ。
杉浦玄任は千代を完璧に信用していない、敵の大将である今川輝宗に大っぴらに接触した時点で十分な監視対象ではあるのだがそれ以前に象徴的神輿である千代を玄任が疎んでいないというのは嘘になるだろう。
彼らは、千代の警護である以上に監視者だったのだ。しかし慶次や左近の生み出した隙、それを千代の日頃の行いで気が緩んでいた護衛を斬るのは簡単だった。
「さて、これで私たちは完全に裏切るけど...いいの?正信。」
「私は確かに一向宗の信徒です、ですが今は貴方の従者であるが故に。」
正信の言葉に、千代は目を見開いて彼の表情を見返す。
正信のふやけたような笑みは、どちらかと言えば諦めの表情だった。
「私はかつて主人を見捨てて宗教を取りました、そんな時思ったのです。これで良かったのかと。」
正信が未練がましく首を振る、彼の元主人である松平元康はこの世界では今川に逆らい滅亡した哀れな家の1つに過ぎない。
故に正信は思っていたのだ、自分があの場にいれば何か出来たのでは無いのかと...
忠義より、自分の信じるものを取った男。それが間違いだとは露程も思ってはいないもののそれでもなお今の自分を正信は結構気に入っていた。
「未練ですな、あそこに私がいれば主人を救えたのでは無いかと。うん、やはり次はこうして良かった...」
「正信...」
「どこまでも、お供致しましょう。」
◇◇◇◇
「と、言う訳なのです。」
「と、言う訳ですか...」
「と、言う訳だな!よし、後はご隠居様を追った阿呆供をやるだけか!」
「左近殿、貴方と共に戦えるのは武士冥利に尽きまする!是非もう一度お頼みしたい。」
「おう!いいぞ。」
ガトリング砲の守衛についた者のうち80名ほどは千代の説得に応じて裏切りに加担してくれることとなった。
そして、全員集合である。裏切った経緯を説明する正信とそれに呆れる光秀。お藤はマイペースに暗器をカチャカチャと鳴らし幸村はじっと己の槍を見ている。
慶次は先程左近と戦ったという事実に興奮しているようだ、早口で左近と何やら話をしている。
「ご隠居様の身が心配です...拙はやはり行くべきでは無いでしょうか?」
「いいえ、ご隠居様なら大丈夫でしょう。幸村殿の策を許可したのは紛れもなくご隠居様なのですから。」
「そうですね、では次の段階に移りましょう!」
幸村が千代に視線を向ける、千代はやれやれと首を振りつつ民衆に指示を出した。
「ガトリング砲を運ぶわよ、上杉に行く手土産にするわ。」
たちまち、重いガトリング砲が運ばれて行く。
「この足場の悪い地でも難なく動かせるとは見事な車輪ですな...」
「ふふ、牛車の輪なんかと一緒にされたら心外ね。この天才が加わっているのだもの、当然よ。」
光秀の賞賛を真っ向から受け少女が胸を張る、光秀はそんな彼女の顔を見て考えていた。
なんだ、この娘は?
輝宗の周りには天才が集まる、奇才も含めその手の話題には事欠かないのも輝宗がその名を馳せた一因と言えるだろう。
武人、文官、建築、商売に至るまで彼に見出されたものの中に凡人は1人も存在しない。
この女の考えは...ご隠居様に似ている?
光秀は己の中に燃えるものを不思議に思いながらも、必死でそれを隠していた。
これは、嫉妬という奴だ。
輝宗が開発する様々な食物、発送。それはあまりにも突飛で時間を要さねば光秀でさえも理解できないことが多い。
その殆どは輝宗の前世の記憶だ。
そんな、明らかに時代を先取りし過ぎている行為。光秀は同じ匂いを千代に感じ取り、それを輝宗と重ねていたのだった。
「羨ましい。」
「ん?何か言った?」
「いえいえ、貴方様はご隠居様と仲がいいようだ。一体どこで縁があったのか気になりましてね。」
「昔からの友達!」
千代の答えに、光秀は眉を潜める。目の前にいる少女はほんの少女だ、故に昔からの友達と言ったところでその差は10年ほどな筈だ。
秘密、と言うことか。
光秀はそう思うことで、自らの疑問を払拭した。
と言うより、払拭せざるを得なかったのだ。向こうから戻って来る者たちの気配を感じ取って。
「幸村殿、敵が戻って参ります。ご隠居様の追撃は諦めたようです。」
「はっ、ならば...慶次殿、左近殿、頼みます。」
幸村の言葉に、2人は否応なく頷くと槍を構えてて前に出た。
軍勢は、すぐに現れた。鎧武者を中心とした彼らは、杉浦玄任に使える武士たちだ。
「どうなっている・・・・隠居を逃したのはまだいい!だが何故あるはずのガトリング砲は無い!?そして何故我々は槍を向けられているのだ?」
「杉浦玄任...」
杉浦玄任は、既に冷静さを失っていた。
顔を真っ赤にして辺りを見回す、ガトリング砲を運ぶ者たち、彼に槍を向けている者、そしてそこに立つ千代。
「成る程、裏切ったか...やはり敵方と通じてたな。」
「ごめんなさいね。」
真っ赤な顔とは裏腹に呟くように喋る玄任に、千代が嫌味を含んだ声で応える。
「別に驚くことでも無い、どちらかと言えば私にとっては都合が良いことだしな。」
「あぁ、貴方が一揆の頭領になりたいって話?全然良いわ、貴方にあげる。泥舟で王様気取ってなさい。」
「きっ...!糞餓鬼が!奴らを殺せ!」
玄任の家臣たちが各々の武器を抜く、こちらも準備は完了していた。
戦が始まる、ここで起きるのはほんの数百人規模からなる殺し合いでしか無い。しかし、この戦の趨勢を決める争いなのだ。
それを、そんな戦いを木の裏から覗く男が1人。
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