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前章・九州大名決戦編
想いを載せて
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想いを、載せる。
想いが、彼の、力となる。
極めし一刀、その一刀こそが島津家久の真骨頂だった。
『島津家久』
天文16年島津貴久の四男として生まれる。
若年の頃より祖父・島津忠良から「軍法戦術に妙を得たり」と評価されていた。永禄4年7月、大隅国の肝付氏との廻坂の合戦で初陣し、まだ15歳ながら敵将の首を挙げる活躍を見せた。
それから40年、史実では薩摩の名軍師として活躍し続ける。
「キェェェェェェェ!!!」
猿叫、と言う言葉がある。
その意味は文字通り猿の如き叫びだが、その叫びは空気を切りさき大男の鼓膜を揺らす。
渾身の一撃、島津家久の今出せる最強最高の一撃が大男に振り下ろされた。その一撃は全ての人の頭を受け止めた刀ごとかち割る最強の一撃の筈だった。
それを今、平然と受け止めて立っている男がいる。この戦場に、島津兵子の一撃を受けて立っていられる男がいる。
これが戦場の冥利と言えよう、岩をも斬る彼の斬撃を止める人間がこの世には居るという事実。
なんて楽しいひと時か!
家久はこの場で叫び出したい程の歓喜に包まれていた、全力を出す。そんな簡単なことが家久にとってどれほど難しかったのかは想像に難く無い。
家久は島津家の四男だ、家督を継いだのは長男である島津義久。
他にも2人の兄がいる、だが彼らは秀才ではあっても天才では無い。
到底家久に武力では及ばない、故に家久はこうした自分の力を出来るだけ隠すよう祖父から厳命されていた。
そして話は冒頭に戻る、秋月の将を庇い前に出た家久と大男が向かい合う。彼らは睨み合ってなどいなかった。
それどころか彼らは双方を品定めするような目で見ている、一方は無感情に、一方は喜びに満ちた顔で。
「きさん、強いな!」
「・・・・・・」
大男は何も答えない、その空虚な目は何も見つめてはいなかった。
大男は最強だった、その強さはある一点において到底及ばない欠陥品の強さであったが少なくともこの戦場においてこの男は最強の1人ではある。
そんなことを男は当然のように受け止めていた、このような体で生まれなお最強で無いと言えるならばそれはきっと余程の阿呆と信じて。
人は思う、人は喜ぶ、人は悲しむ。人が持つべき喜怒哀楽。
それをこの大男は全て拒否していた、持っていない訳では無い。感じていない訳では無い。
ただ表さない、自分にそんなことを想う資格は無いと信じて。
故に、この感情を大男自身も理解できていない。
何故こうするのだと想う暇すら無かった、この男に微かに残っていた感情が彼を揺らしたのだ。
「なんだ?」
大男は、構えていた。彼自身の獲物である大剣を。
その時に見せた僅かな表情。それは新しい玩具を待つ子供のように家久は思えたのだ。
『何かあるんだろう?出して見せろ』
そんなことを言ったように、家久は感じていた。
「ーーーー上等!!」
本来、秋月の将を構えた時の一撃で大男と家久の距離はかなり狭まっていた。このままでは到底、彼の本気を出せる間合いでは無い。
だが、大男は家久を誘った。ならば全力で挑まぬは武士の名折れとなるだろう。
家久は後ろに下がる、乱戦となった戦場の真ん中で、丁度2人だけがそこにいた。
宗珊とドレークの周りにはドレークの兵が複数いたが、今回はそれも無い。正真正銘の一対一である。
向かうは、壁。家久は、構えた。
◇◇◇◇
「どうじゃ祖父様、すごいじゃろ」
「こ・・これは、家久、なんと言う」
島津家久、齢9歳。
刀を握り始めたのは、3歳の頃であった。
一日にした素振りは1000を超える、それは誰に言われたでも無く自分から始めたことだ。
読み書き計算は苦手だった、それは彼の得意分野でもやらねばならぬことでも無い。そういったことは当主の仕事だ、妾腹で期待されていなかったこともあってか家久に学問を強要する声は無くなっていった。
そんな家久が到達したのは、刀の極致だ。
『一撃必殺』
究極、必殺、奥義。
全ての武士が一度は追い求めたであろう究極の極致は齢9歳の子供にして成し遂げられていたのだ。
示現流という刀の流派がある、薩摩の流派として幕末に一躍有名になったそれは、あの新撰組ですら恐れたと言われている流派だ。
家久が極めたのはいわゆるそれに似ている。
「家久、こいはすごか。きさんは既に一人前を超えておる」
「そうか!!」
「じゃが、こいを人前で見せてはならん」
「何故じゃ爺様、兄上たちにも見せたか!」
「良いか家久、おんしは強い。強くなるだろう。だが見い、これを見て兄様はおんしを強いと思えばええ」
「そうじゃ無いがか?」
「恐らくおんしを恐れる、それはおんしの為にならん」
家久は、祖父が言いつけたこの約束を愚直に守り続けていた。理由は当時納得できないものではあったが、今では十分理解している。
強すぎたのだ。
この力は四男である家久が持ってはいけない力だった、妾腹の子である家久が持ってはいけない力だった。
産まれとはそれ程大事なものだったのだ、こうして家久は自分の真の実力を隠したまま生きて来た。
そうすることが正しいと信じていたし、現に正しかった。
そのことを疑ったことは無い、現に家久はこの大男と合わなければ一生その秘密を抱いたままだっただろう。
だが出会ってしまった。
ならば、武士たる家久が取る行動は1つしか無い。
「行くぞ」
家久が見せた構え、それは上段構えと呼ばれる刀を上に持ち上げる型だ。
そこからまた更に刀は後ろに行く、驚異的な柔軟性によって家久の刀は背中の後ろにまで届いていた。
家久は走る、構えはそのまま、狙うは刹那のタイミングだ。
大男は構え無い、全力の一撃を全力のままに止めようとしている。
「アァァァァァァ!!!!!!!!」
家久が再度叫ぶ、その声は戦場一杯に響き渡り嘘のように消えていった。
「どうじゃ祖父様、すごいじゃろ」
「こ・・これは、家久、なんと言う」
家久は、9歳にして祖父たる島津忠良の身の丈程もある大岩を切っていた。
ここで言わなければならない事が一つだけ存在する、それは彼が9歳にしてこうであったということだ。
ならば、その威力は今どうなっている?
誰も知らない、恐らく家久本人ですら知り得ないだろう。
家久の刀と、大男の大剣がぶつかる。
その戦いはまさしくこの戦史上最大の激突、決着は一瞬で着くことになるだろう。
想いが、彼の、力となる。
極めし一刀、その一刀こそが島津家久の真骨頂だった。
『島津家久』
天文16年島津貴久の四男として生まれる。
若年の頃より祖父・島津忠良から「軍法戦術に妙を得たり」と評価されていた。永禄4年7月、大隅国の肝付氏との廻坂の合戦で初陣し、まだ15歳ながら敵将の首を挙げる活躍を見せた。
それから40年、史実では薩摩の名軍師として活躍し続ける。
「キェェェェェェェ!!!」
猿叫、と言う言葉がある。
その意味は文字通り猿の如き叫びだが、その叫びは空気を切りさき大男の鼓膜を揺らす。
渾身の一撃、島津家久の今出せる最強最高の一撃が大男に振り下ろされた。その一撃は全ての人の頭を受け止めた刀ごとかち割る最強の一撃の筈だった。
それを今、平然と受け止めて立っている男がいる。この戦場に、島津兵子の一撃を受けて立っていられる男がいる。
これが戦場の冥利と言えよう、岩をも斬る彼の斬撃を止める人間がこの世には居るという事実。
なんて楽しいひと時か!
家久はこの場で叫び出したい程の歓喜に包まれていた、全力を出す。そんな簡単なことが家久にとってどれほど難しかったのかは想像に難く無い。
家久は島津家の四男だ、家督を継いだのは長男である島津義久。
他にも2人の兄がいる、だが彼らは秀才ではあっても天才では無い。
到底家久に武力では及ばない、故に家久はこうした自分の力を出来るだけ隠すよう祖父から厳命されていた。
そして話は冒頭に戻る、秋月の将を庇い前に出た家久と大男が向かい合う。彼らは睨み合ってなどいなかった。
それどころか彼らは双方を品定めするような目で見ている、一方は無感情に、一方は喜びに満ちた顔で。
「きさん、強いな!」
「・・・・・・」
大男は何も答えない、その空虚な目は何も見つめてはいなかった。
大男は最強だった、その強さはある一点において到底及ばない欠陥品の強さであったが少なくともこの戦場においてこの男は最強の1人ではある。
そんなことを男は当然のように受け止めていた、このような体で生まれなお最強で無いと言えるならばそれはきっと余程の阿呆と信じて。
人は思う、人は喜ぶ、人は悲しむ。人が持つべき喜怒哀楽。
それをこの大男は全て拒否していた、持っていない訳では無い。感じていない訳では無い。
ただ表さない、自分にそんなことを想う資格は無いと信じて。
故に、この感情を大男自身も理解できていない。
何故こうするのだと想う暇すら無かった、この男に微かに残っていた感情が彼を揺らしたのだ。
「なんだ?」
大男は、構えていた。彼自身の獲物である大剣を。
その時に見せた僅かな表情。それは新しい玩具を待つ子供のように家久は思えたのだ。
『何かあるんだろう?出して見せろ』
そんなことを言ったように、家久は感じていた。
「ーーーー上等!!」
本来、秋月の将を構えた時の一撃で大男と家久の距離はかなり狭まっていた。このままでは到底、彼の本気を出せる間合いでは無い。
だが、大男は家久を誘った。ならば全力で挑まぬは武士の名折れとなるだろう。
家久は後ろに下がる、乱戦となった戦場の真ん中で、丁度2人だけがそこにいた。
宗珊とドレークの周りにはドレークの兵が複数いたが、今回はそれも無い。正真正銘の一対一である。
向かうは、壁。家久は、構えた。
◇◇◇◇
「どうじゃ祖父様、すごいじゃろ」
「こ・・これは、家久、なんと言う」
島津家久、齢9歳。
刀を握り始めたのは、3歳の頃であった。
一日にした素振りは1000を超える、それは誰に言われたでも無く自分から始めたことだ。
読み書き計算は苦手だった、それは彼の得意分野でもやらねばならぬことでも無い。そういったことは当主の仕事だ、妾腹で期待されていなかったこともあってか家久に学問を強要する声は無くなっていった。
そんな家久が到達したのは、刀の極致だ。
『一撃必殺』
究極、必殺、奥義。
全ての武士が一度は追い求めたであろう究極の極致は齢9歳の子供にして成し遂げられていたのだ。
示現流という刀の流派がある、薩摩の流派として幕末に一躍有名になったそれは、あの新撰組ですら恐れたと言われている流派だ。
家久が極めたのはいわゆるそれに似ている。
「家久、こいはすごか。きさんは既に一人前を超えておる」
「そうか!!」
「じゃが、こいを人前で見せてはならん」
「何故じゃ爺様、兄上たちにも見せたか!」
「良いか家久、おんしは強い。強くなるだろう。だが見い、これを見て兄様はおんしを強いと思えばええ」
「そうじゃ無いがか?」
「恐らくおんしを恐れる、それはおんしの為にならん」
家久は、祖父が言いつけたこの約束を愚直に守り続けていた。理由は当時納得できないものではあったが、今では十分理解している。
強すぎたのだ。
この力は四男である家久が持ってはいけない力だった、妾腹の子である家久が持ってはいけない力だった。
産まれとはそれ程大事なものだったのだ、こうして家久は自分の真の実力を隠したまま生きて来た。
そうすることが正しいと信じていたし、現に正しかった。
そのことを疑ったことは無い、現に家久はこの大男と合わなければ一生その秘密を抱いたままだっただろう。
だが出会ってしまった。
ならば、武士たる家久が取る行動は1つしか無い。
「行くぞ」
家久が見せた構え、それは上段構えと呼ばれる刀を上に持ち上げる型だ。
そこからまた更に刀は後ろに行く、驚異的な柔軟性によって家久の刀は背中の後ろにまで届いていた。
家久は走る、構えはそのまま、狙うは刹那のタイミングだ。
大男は構え無い、全力の一撃を全力のままに止めようとしている。
「アァァァァァァ!!!!!!!!」
家久が再度叫ぶ、その声は戦場一杯に響き渡り嘘のように消えていった。
「どうじゃ祖父様、すごいじゃろ」
「こ・・これは、家久、なんと言う」
家久は、9歳にして祖父たる島津忠良の身の丈程もある大岩を切っていた。
ここで言わなければならない事が一つだけ存在する、それは彼が9歳にしてこうであったということだ。
ならば、その威力は今どうなっている?
誰も知らない、恐らく家久本人ですら知り得ないだろう。
家久の刀と、大男の大剣がぶつかる。
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