好き・嫌い?・大好きーイケメン同僚と甘い契約結婚ー

真夏の太陽

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9ー私の夫を想うことさえ許さないー

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加奈は類と美希が住むマンションの近くの道路に車を停車させ、住民の出入りを見ていた。
「まさか結婚していたなんてね・・どうせ会社はクビ、捕まるなら最後に復讐してからマスコミにバラしてやるくらいしないと気が治らない」
加奈は人事課の男性社員を強引にベッドに誘い、類の情報を手に入れていた。
美希と住所が同じに変更されたいたので、役所に行き住民業を取ると・・そこには妻と書かれた美希の名前があった。
悔しさと怒りで、加奈は美希に対する憎悪の気持ちで燃え上がり。
即行動に移した。
住んでいたアパートを引き払い、今は身を隠すためセフレの部屋に転がり込んでいた。
美希を傷つけたら海外に逃げる準備もしてある。
「なんで美希なの?あんな真面目だけが取り柄みたいなつまんない女、ベッドでだってきっと私の方が満足させてあげられるのに。処女でセックスのこと知らない美希なんか、きっと遊びなれた相葉さんには物足りないに決まってる」
加奈は唇を噛んで悔しがった。
「とにかく美希を連れ出さないと、あのメールの内容から美希は私たちのことを知らないと思う。油断させてあの女を滅茶苦茶にしてやる」


「お帰りなさい!」
そう言って美希が類の唇にキスをしてくれる。
「ただいま!」
普段なら笑顔で抱きしめてくれるに、と美希は訝しげながら。
「何か飲む?」
「ああ、冷たいお茶くれ」
類は上着とネクタイを外し、ソファーにドサリと深く座り、大きく息を吐く。
美希がキッチンでお茶を入れながら。
「お店何軒か探しといたよ、行くでしょう?」
「ん?ああ、リングは買うよ。でも今じゃない!これから別荘に向かう」
「え?なんで?私は家にいたい」
「会議の後、親父と兄貴に希を会社に復帰させようと思うって話したんだ。そしたら休暇も取らないで復帰するなら精神科に診てもらってからじゃないとって言われた・・」
「そんな!私もう元気になってる」
「そう言ったよ、でも親父も心配してて、そのために休暇を与えたのに美希は一体なにを考えてるんだって、逆に怒り出しちゃって・・」
美希はテーブルにお茶を置くと。
「私、精神科なんて嫌よ、ねえ類なんとかして」
美希は類の胸にすがる・・
「だから別荘に行こう、俺も美希を病院なんかに連れて行きたくない。それも親父の知り合いの精神科医だ、もし入院なんて言われたら俺でも逆らえない」
美希は青ざめた。
「うそ・・入院なんて、そんな酷い」
美希は精神科に入院など、監禁のような生活に耐えられないと恐怖で怯えた。
「泣かないで、だから今日中に別荘に行こうよ。軽井沢なんかどお?女の子好きでしょ?あそこ」
「・・・・」
類は泣いている美希を抱き寄せ背中をさすってやる。
「病院よりはいいよ、行けばきっと楽しめる。河口湖の別荘はペンションを買いとったから部屋数はあるけどちょっと狭い、軽井沢の方は母さんが友達と遊ぶのに建てたんだ。広いし女性好みの部屋で使い勝手がいい。そこならまた二人きりで愛し合える。悪くないだろ?交際期間0日なんだよ僕たち、誰も知らない場所でイチャイチャしてバカップルみたいなことしようよ。ね?」
類が美希の顎を掴んで上向かせる。
美希は類を見上げ、諦めるしかないと悟り、ゆっくり瞼を閉じる。
「いい子だ・・」
類の唇と美希の唇が重なり、美希は泣きながら類にしがみつく。
(こんな脅すようなこと言って可哀想だけど、加奈が行方不明の状態で東京にはいられない・・ごめんな美希)

「荷造りしよう、軽井沢にも宝石店あるよね?どうせなら向こうで買わない?確か母さんが知ってる店があったと思う、母さんにもお土産にネックレスくらい買っていってあげたいし、美希見たててよ」
「・・うん、今日もお義母さんと電話でお話してたの。私のこと心配だって言って、何度も『大丈夫?』って、向こうに行ったらなんか夏らしいイメージの宝石探そうかな・・」
美希は無理して笑顔で類を見る。
「必ずなんとかするよ、しばらく留守にするから冷蔵庫の中の食料も持って行こう」
二人は手分けをし、荷造りを始めた。
類の車に荷物を積み込み、美希が久し振りに高速道路を走りたいというので、類は運転を任せ、軽井沢へ向け出発した。

加奈は類が帰宅したことを確認していた。
類が帰ってきたら美希を呼び出せない、どうしようか悩んみ今日は諦め帰ろうと、車を発進させた。
と、その時バックミラーに類の車が駐車場から出てくるのが見え、慌ててハンドルを切りUターンをする。
「運転してるのは美希だわ!忌々しい女。どこへ行くのかしら・・とりあえず跡をつけないと、買い物だったら美希が一人になるチャンスがあるかも」
加奈は二人が乗った車を尾行することにした。
「結構走ってる、どこに行くのかしら買い物じゃないわね」
加奈はイライラしながら尾行を続ける。しばらく走ると。
「え、高速?まさか!美希を隠すつもり?きっとそうだわ私が捕まらないから」
加奈は、ならこの二人が行こうとしている場所へ、自分も付いて行こうと考えていた。
きっと東京から離れれば類の気が緩み、美希が一人になるチャンスがあると思ったからだ。
海外へ逃げようと思っていたので、何人かいるセフレの家から現金や貴金属を持ち出していた。
加奈のクレジットカードはすでに限度額オーバーで利用停止になっている。
「お金ならたくさん持ってる、美希待ってなさい。あなたを妻の座から引きずり下ろしてやる」

関越道からルートを上信越道方面に走っていくのを見て、加奈は行き先がわかった。
「長野方面?・・軽井沢だわきっと」

類は上信越に入ると美希と運転を代わり、何度かサービスエリアで休憩をとりながら目的地へと向かった。
「美希疲れてない?寝ててもいいんだよ」
「平気、久し振りに高速走ったら気分がスッキリした」
「ならよかった。美希が元気ないと俺も辛い」
「もう大丈夫だから・・せっかくの休暇だし楽むよ。なんたって交際1日目だから今日は、ふふ」
「そうだな、高速降りたら買い物しよう。外で食べてもいいけど、ふたりで寛ぎたい。そうだ!外にでっかいジャグジーがあるんだ。大きなスモークガラスで囲ってあって、その奥は背に高い木を植えて二重の目隠だから裸でも問題ない。一緒に入らない?美希って風呂長いから、お前が気絶してる時しか一緒に風呂入ったことない。せっかくの交際一日目はジャグジーで楽しむ!ああ!美希の裸を想像したら今から立ってき、痛っ!!高速だからここ、叩かないで!」
「お義母さんの趣味で建てたならきっと豪華なんでしょうね」
「ああ、ジャグジーもプールもあるぞ、建物の中もゆったりしていて各部屋にはバストイレ完備、そこらへんのホテルより豪華だ。好きな部屋で美希とエッチ・・・すいませんもう言いませんから」
美希が片手を上げ今にも叩かれそうで類は口をつぐんだ。

ふたりは軽井沢に着き、夕飯の買い物をしていた。
「管理人は元うちの社員夫婦、当然だけど軽井沢で挙式する人多くてね。昔はこっちにも式場持ってたんだけど、バブル?かなんかががはじけて景気が低迷、地味婚やらデキ婚で質素に式あげるカップルが増えたんだ。うちは早々に撤退して式場の数も半分くらいに抑えて、そこらへんから他の事業も手がけることにしたんだ。実際ブライダルは表の顔でイメージだけ、儲けは少ない。裏で娯楽施設や芸能の方で儲けてる。ただそういった仕事ができない人もいてさ、ここの管理人さんもその一人、元支配人してた」
「そうなんだ~私も似たようなもんだな、やっぱりジュエリーデザイナーしかできないし、他の職業は今の所考えられないもん」
「美希は将来お母さんになるんじゃないの?だから今夜もたくさん愛し合わないと」
類はニヤリと笑って、キョロキョロと周りを見て美希の唇にチュッとキスをする。
「バカ!お店の中で何するのよ~」

加奈はそんな幸せそうな二人を、物凄い形相で睨んでいた。
(相葉さんが私と会って食事をしたのも何もかも、私から駐車場で起きた件を聞き出すためだったのね。彼のことは憎い、けど美希さえいなければ、いつか私を選んでくれるかもしれない)
買い物を終え、二人が宿泊する目的地にたどり着いた。
(別荘?ホテルとかなら防犯カメラがあってやりずらいけど、個人の別荘なら簡単に美希を連れ出せる)

紹介された管理人の山中は、見るからに隙がないイメージで、初対面の美希は少し緊張した。
だが類と話す山中を観察すると、温厚で優しく頼りになる人柄であることがわかり、美希はしばらく世話になるので宜しくと、挨拶をした。
別荘の中は完璧で、山中の案内で主賓室に通され、中を見た美希は。
「凄いわね・・うちの旅館の一番高いお部屋でもここまでは・・」
「そお?僕は『真白』の離れの部屋の方が最高だと思うけどな、部屋も庭も大将のもてなしの気持ちが現れてて」
「そお?きっとおじいちゃん喜ぶよ」
「僕は十歳の頃から大将のファンだからね」
美希は山中の前だったが、彼がプロであると認識し、類にお礼のキスをした。
「祖父は素晴らしい職人だって褒めてくれてありがとう」
類は美希が、山中を認めてくれたのが嬉しく。
「ああ~山中さん!後は自分たちでやりますんで・・」
と言って、彼に笑顔を向けると、山中も笑顔で『ごゆっくりして下さい』と頭を下げ、静かに部屋から出て行く。

「ねえ・・」
「ん?」
「類さ、将来はブライダルの会社立ち上げるって言ってたよね・・」
美希の言葉を引き取り。
「山中支配人はこの業界では誰もが欲しがる人材だ。
美希が気付いてくれて嬉しいよ、ここにいる間二人で口説かない?」
二階から戻ってきた山中は。
「お荷物はお部屋の方に運んでおきました。ジャグジーの準備は整っていまが、シャンパンをお召しになるようなので、くれぐれも飲み過ぎないようお願いします。二時間後に見回りの来ますので、それまでにはお部屋の方に移動お願いします」
失礼しますと言い、頭を下げ山中が部屋から出て行く。
「・・凄いわ・・是非ご一緒に仕事がしたい・・」
「うん、俺も・・」
二人は中山が去った後、彼の完璧な対応に、しみじみ感心し目を見合わせて笑う。
「ジャグジー楽しもうよ、山中さんがセッテングしてくれてるから完璧間違いなし」

美希はその幻想的な光景に息を飲む。
「類!これ」
ジャグジーと呼ぶにはあまりにも広いスペースで、ジャグジー本体は大きく床に埋め込まれている。
周りを囲むウッドデッキの面と、反対側には大きな防水マットが敷いてりくつろげる。
何個あるのかわからないくらい、たくさんのキャンドルの灯り、樹木の中からライトアップされた人工の柔らかい照明で、美希と類の体はオレンジ色に光っていた。
なんとも悩ましく、新婚やカップルに相応しい演出である。
美希が目を奪われたのは、ウッドデッキとマットに赤いバラと白いバラの花びらが散りばめられ、ここで類に愛されたらと思うと興奮で顔が赤くなる。
そんな美希を見つめ。
(いいね美希、もう興奮しているの?今日はギャラリーがいるから、僕がどれだけ君を愛しているか見せつけてやろうじゃないか)
山中の仕事は、まさに新婚カップルの初夜にふさわしい演出である。
美希は緊張してなかなかジャグジーに入ることができず、柔らかいクッションが置かれたウッドデッキに座り夕食を口にしていた。
「どうしたの?こっちおいでよ。汗を流そう」
類は美希を誘う。
「先に夕飯食べないと・・終わったら入るよ」
「じゃあ僕も一緒に食べる」
類がジャグジーから一糸纒わぬ姿で美希の隣に座る。
それは血管が浮き出るほど硬く昂ぶり、水なのか先走りなのか、間接照明の光で鈴口が光って見える。
「あ・・うん、これ美味しいよ・・類も食べて・・」
美希は下半身に疼きを感じ、居住いを何度も変えながら、自分もなんとか夕食を食べ終わる。
どうしようかと迷ったが、自分から着ている物を脱ぐのに抵抗があり。
「類、食べ終わった・・」
類は美希をただ見つめ、どすればいいのか教えてくれない。

(ギャラリーはどこだ?どんなことがあっても美希の身体をあいつに見せるわけにはいかない、山中さんのアイディアで、この色っぽいガウンを用意してくれたから脱がさずに始めるか)
美希はキレにな薄紅色でミニ丈の、シルクのガウンを着ていた。
当然下着はつけていない。
「美希、僕が脱がすからそのままでいて」
(さあ、ショーの始まりだ)
食事を平らげシャンパンを一口含み、美希に口移しで飲ませてやる。


加奈は類の別荘に忍び込み、しばらく中の様子を伺っていた。
場所がわかったので一先ず今夜泊まる宿にチェックインしようと思ったが、二人の行動が気になり、別荘内に隠れていたのだ。
広い敷地は花や樹木が多く、加奈ひとり隠れるのには好都合な庭だった。
夕方、そろそろお腹が空いてきたころ、背の高い樹木で覆われた一角から人の声と灯りが見えた。
加奈は何だろうと近づいて見ると、広く大きな埋め込み式のジャグジーがあり。
たくさんのキャンドルの灯り、豪華な食事とシャンパンがウッドデッキの上のシートに広げられていた。
(はあ、凄い素敵だわ・・まるで映画のワンシーンみたい。それに美希が着ているシルクのガウンはブランド物だわ・・私が着るはずのガウンなのに、忌々しい女)
その時『ザバッ』っと水音がし、加奈が見上げると、類の全裸が目に飛び込んできた。
(ああ!なんて・・)
加奈は類の昂りから目を逸らすことが出来なかった。
「凄い太さと長さ、あんなのが自分の中に挿ってきたら、もう」
加奈は興奮して、その場から離れられず。危険を承知で覗きを続けた。
食事を終えた美希が、何か類に話しかけている。
類が近づくと膝立ちになり、美希の顎を掴み口づけをしている。
それはキャンドルの灯りと、どこに設置してあるのか庭から柔らかく照らし出される照明が、なんとも艶やかに類の身体と美希の美しいガウン姿を照らし出し。
口づけを受ける美希の姿は、岩の上に座るマーメイドのように美しく綺麗いだった。

類は美希にシャンパンを含ませ。
「美味しいか?」
「うん」
「綺麗だ、君を抱きたい、これ見ればわかると思うけどね」
類は笑う、二人はさっきから視線を逸らさずに話している。
「あ!」
類はガウンの合わせ目からスルリと手を差し入れ美希の胸を揉み始めた。
一瞬のことで美希が仰け反ると、サッと背中から腕を回し自分の懐に抱き寄せる。
胸を揉まれ美希の頭が類の肩にもたれると、顎を持ち上げキスをする。
柔らかい光の中には愛する二人の姿。
類の身体は完璧な程セクシーで、そそり勃った昂りは綺麗な顔立ちの類からは想像できないほど男らしく、美希を想い熱く戦慄いている。
その時庭から、僅かに草木の音がしたのを類は見逃さなかった。

そちら側に見えそうで見えない、際どい位置で、美希の身体を甚振り始める。
「美希どうして欲しい?」
「ん、いや、聞かないで」
「じゃあ好きにしていいてこと?」
「ん、はぁ」
類はガウン越しでもわかるように美希の胸を揉みながら頂きをクリクリと擦り、美希の感じる様子を見ている。
「ああーあ、あん」
「どうした?もう我慢できないのか?脚を擦り合わせて、落ち着かないようだけど、感じて欲しくなった?」
「んん、違う、あ、あ」
「じゃあ確かめてみようか?その脚の付け根が今どうなっているのか」
「あ、ああ、いや」
「さあ、脚を開いて、じゃないと胸の蕾だけで終わりにしてもいいんだよ?どうするの?」
美希は類の腕に顔を埋め、自分の下半身の動きを見ないよう少しずつ脚を開く。
「ああ美希!こんなにして、蜜が溢れて垂れてきているよ。よほど欲しかったんだね。でもまだあげられない。僕がよくここを解してあげないと」
「ん~はぁ、ああーー」
類は蜜口に指をあてがうと周りをなぞり始めた。
「可愛いね美希。何もかもが可愛いよ、君が僕に処女を差し出してくれた時、あんなに感動したことはない。男はね、妻にするなら『紫の上』のような女がいいんだ。この身体はまさに僕の作品だよ。自分好みに仕上げて、こうやって楽しむ。ここももう随分と僕の形を覚えて、中のうねりや締め付けも蕩けるほど感じるよ、何度君に引き込まれてしまったか、さあ今のこの中はどれくらい熱いか指を入れてみようか?」
類はわざと加奈に聞かせるよう、美希の身体を褒め称え、どれだけ愛しているかを聞かせてやった。
(あんたの事は全部調べて知ってる。金と男にだらしないお前と美希は全く違うんだ。美希の純真な心と身体に溺れきっている俺の愛し方を見て、あんたがいかに醜く汚れているかを思い知れ!)

加奈は類の言葉に唇が白くなるほど噛みしめ、美希に対する怒りを露わにする。
(処女のくせに男をたぶらかすのが上手いのね、どれだけ演技してるのかしら、汚い女)

「ああ~類!そこ、あ、あ、あん」
美希の好きな場所を掻き始めると、背をしならせ胸を突き出しビクン!と身体を戦慄かせる。
「なんだ、胸を突き出してもっと弄って欲しいのか?可愛い顔して随分といやらしいね、でもそこが好きだよ。女は素直に感じて男を喜ばせる。それにしてもこの水音、興奮するよ。どうやらこの小さな粒を舐めて欲しそうだ。さあここに寝て、たっぷり舐めてあげるから」
類は美希を寝かせると脚の付け根に顔を近づけ『じゅるじゅる』と加奈に聞かせるようにしゃぶりく。
美希は類の熱い舌と指が動き回る度、乱れ身悶えて、可愛い声で鳴き続ける。
「あ、ああ、ああーーー類ーーもう、あん、きちゃう、んーーふぁ」

加奈は気が付けば自分の下着の中に手を這わせ、忙しく動かし自分で疼きを慰めていた。
(もうどれくらい前戯に時間をかけているのかしら・・美希はこれで三回目の絶頂だわ、こんなに女性を喜ばせるセックスをする人だったの彼、ああ私も抱かれたい・・)
加奈が付き合っている男性は、単身赴任で妻にバレたら困る妻帯者か、女性にモテない男をターゲットに絞り、強引に迫って肉体関係を持ち、セックスと金をせびるという関係ばかり、まともに加奈を喜ばそうという男はいない、いつも欲求不満でしつこく求める加奈に対し、逆に払った分の奉仕を迫る男もいるほどだ。
加奈の下着の中の水音が激しくなり始め、とうとう一人で気を散らし、クッタリと地面にしゃがみ込んでしまった。
(あそこで愛されているのは私の筈なのに・・美希覚えていなさいよ)
恨めしそうに類に抱かれ喜びの声を上げる美希を睨みつけていた。

類は美希の両脚の間に身体を割り入れ。
「美希このくらいでバテるなよ!そろそろ僕を受け入れてくれ。夜は長い、まだたっぷり可愛がってやる」
そう言って達してすぐの蜜筒の中に、昂りを一気に最奥まで埋め込んだ。
「うぅ!やぁああああーーーーーーーーーーー」
そのまま類は美希を抱え上げると、立ったままユサユサと激しく揺さぶり奥を執拗に責め立て、粒でイっている最中に、中でイカされてしまったのだ。
美希は全身が痺れ、ただ類から与えられた衝撃を感じるていた。
(凄い、恥ずかしいけど漏れちゃいそうなくらい感じてる。中がまだ疼いて気がおかしくなりそう、ずってイってるような・・)
「ああ連続でイくほど善かったか?そろそろ冷えてきた続きはベッドだ。愛してるよ僕の可愛い美希」
「類、私まだ中がイってるの、気が狂いそうなくらいよ一体私の身体に何をしたの・・」
類はフッと笑い。
「お前はまだ本当の天国を知らない、こんなものじゃないんだよ俺のは、だが激しくて今のお前には無理だ」
(少し漏らしたことに気がついてないみたいだ、知れたら恥ずかしくて泣き出すだろう。今のうちにベッドへ連れて行かないと)
美希はすでに半分意識がなく、繋がったまま類に抱きかかえられ部屋に連れて行かれた。

その一部始終を見ていた加奈は、先ほど自分で慰めたが、あまりに類の激しいセックスに疼きが治らず。
類たちがいなくなってもその場で二度目の自慰を始めていた。
「悔しい、なんで私が・・ああ類、私のここも舐めて、何度もイカせて、ああーーはぁ、はぁ、あう」
ぬちゅぬちゅと指で粒を擦り、やがて。
「く!はああーーイク、イクイクーーーーーーーーー」
他人の家の敷地で身体を震わせ、大きな嬌声を上げ達していた。
ガクッと力が抜け、加奈はズルリと指を抜く。
下着を上げるのももどかしく、ヨロヨロと茂みの中を抜け、フェンスを乗り越え庭の外へと出て行った・・

加奈は一人でダイニングバーやレストランを何件か梯子をし、今夜の相手になる男性を探していた。
うまくいけばこの疼きを散らし、一晩の宿代が浮く。
加奈が座っているカウンターに、スーツを着た若い男性が二人、食事をしながらビールを飲んでいた。
可奈は近づき声を掛ける。
「あの~こちらには観光で?」
聞くと、二人の男性はホテル従業員で仕事の帰りらしい。
可奈は彼氏と一緒に休暇で遊びに来たのだが、喧嘩別れをし寂しくて一人で飲んでいた。と嘘をつき一緒に飲まないかと胸の谷間をのぞかせ誘いをかける。
独身だという二人は加奈と一緒に飲み始め、可奈は一人で寝るのは寂しいから、今夜の宿をまだ取っていないのだと話す。
二人は満更でもない様子だったので、メモ用紙を取り出すと。
『三人で今夜楽しまない?』
と書き渡す。
二人はヒソヒソ話していたが、地元で働いているので少し離れたホテルを取るので、これから出ようと加奈の話に乗ってきた。

「ああーもっと激しくよ!二人もいてまだイかせることできないの?ただ挿れるだけならガキでもできるわよ。私を何度もイかせなさいよ」
「さっきからうるせえーよ!なんだよ自分はマグロで寝転がって、俺たちに奉仕させるだけで、それにな!お前のここ!ユルユルで気持ちよくないんだよ。力入れて締め付けてみろよ豚!」
もう一人の男性は加奈の罵声と我儘にやる気を失い。
「あんたさ~幾つだか知らないけど、よくそこまで化けてるな。まんまと騙されたよ。下がったデカい胸とたるんだ腹隠すのに着けてる補正下着、脱がすのすげ~大変だったんだぜ。やっと脱いだら体型崩れてるわ、中はユルユルじゃ、彼氏も逃げるよ。もしかして彼氏の話も嘘なんじゃないの?だって今化粧剥げてきてる顔、それはないわ~朝起きてあんたのスッピン見たら朝立も萎える、ちなみに片目、一重に戻ってるぜ。さてと~俺は彼女の部屋に寄ってから帰る、お前は?いつまでユルユルの中で腰振ってるの?」
「ああ!もう少しで出そうなんだ。先行ってていいぞ」
「何よ!もう私の上から降りなさいよ!全然気持ちよくないし、言っとくけどあんたのが小さいから入ってることさえもわからないんだけど、きゃ!!」
パシッと音がして可奈は男から頬を殴られていた。
「黙ってろ、あんまりうるさいと今から俺の仲間呼んでお前のこと滅茶苦茶にしてやってもいいんだぜ?何人ならいける?10人?20人?俺、地元だから観光で来てる女何人も食ってる、当然仲間もそんな奴らばかりだ。どうする?今から始めたら、明日になっても開放してくれないと思うぞ」
可奈は悔しいが明日も類の別荘に行かないといけないので。
「さっさと終わらせて帰ってよ!ここの宿賃は払ってよね。タダでやらせたんだから」
男は散々加奈の尻を叩き、中を締め付けさせ、ようやく精を吐き出すと金を置いて帰っていった。
「バカじゃない?あんなセックスで私が満足するとでも?類はもっとこう・・」
可奈はベッドの上でまた自慰を始める。それは何度となく類の名を叫び繰り返された。

美希が目覚めた時ベッドに類の姿はなく、明るくなる直前まで愛し合っていた身体は思うように動かない。
「類はいつ寝てるのかしら・・腰が重い、まだ起きれそうにないわ、もう少し寝よう」

類は朝から部屋にこもり、昨日、自宅を出たところから可奈らしき人物が類の車を尾行していることに気が付き、最初のサービスエリアのトイレから捜査スタッフに連絡を入れ、すぐに軽井沢まで来てもらっていた。
別荘の管理人、山中とスタッフで敷地内のあらゆる場所にカメラを設置し、24時間の警備もお願いしていた。
昨夜、加奈が別荘内に侵入していたことは監視カメラでバッチリ撮影されている。
それも類と美希の愛し合う姿を見ながら、他人の家の庭先で二回も自慰をていたのだ。
「気分悪いなこの映像は、外で、それも他人の敷地で女がここまでするか?変態だな、ああ~萎える。さっきまで美希の隣に寝てるだけで、痛くて仕方ないくらい硬くなってたのに、これ見て一気に萎んだ・・」
可奈は必ず美希を誘い出すチャンスを狙っているのは確かだ。
だがいつのタイミングで警察に通報するかを今、スタッフとやり取りしている。
山中は美希に全てを話し、囮として協力してもらうことはできないかと、提案してきた。
スタッフたちも同じ気持ちのようで、8人から聞き取りをし全員が口を揃え、加奈が計画し指示を出し、美希を脅したのだと。
なのでどうしても警察に逮捕してもらったか方がいいと、そしてこれで終わりではない。
また美希に近づき狙われる可能性があるということ考えてくれと。
こういった事件は被害者の精神状態を考慮し、警察もマスコミなどに情報を漏らさないと、元刑事からも説得され。
類は今日中に返事をすると言って待ってもらうことにした。
「美希が起きたら話そう・・それしかないよな・・」

10時過ぎに起きてきた美希は、ブランチを食べそのままソファーで寝ようとしていた。
「美希~夜寝れなくなるから起きてて!」
「体が怠くて・・眠ってないから」
類はソファーに座り美希の頭を撫でながら。
「やりすぎたか?俺・・」
「んーーそうかもね・・でも満たされてる」
「そう?満足してくれてるなら嬉しい」
「でも歩くのも大変なくらい激しいのは・・ちょっと」
類は美希の隣に寝そべり。
「でも『あん!そこもっとグリグリして~奥も突いて~』って言われたから頑張っただけなのに?」
美希は類の頬をピタピタ叩き。
「そんなこと言ってない」
眩しいくらい可愛い笑顔の美希の瞳を見つめ。
「・・話があるんだ」
類は腕を差し入れ美希を抱き寄せた。
「駐車場での件・・」
美希の体が固まる
「もう終わった事だから」
「それが終わってないんだ」
類は会社で美希を襲った犯人を専門のスタッフを雇い探していたこと。
美希の体調もそうだが一番は安全、そのために二人は休暇を取り別荘に滞在していること。
事件に関わった人物は全部で9人、主犯は森田加奈であること。
「嘘・・」
美希は重い体を起こしソファーに座ると、類を見る。
「真実だよ、加奈がお前を襲わせた。そして今あいつは会社の取り調べに対し身を隠し出てこない・・でも昨夜ここに来ていたんだ。防犯カメラにも映っている。狙いはお前だよ」
美希は真っ青になり震え出した。
「今、協力してくれている探偵会社のボスは元刑事だ。実はこの別荘には部屋の中、庭、外回りと常時5名のスタッフが24時間交代制で監視してくれている。怖がることはない、安全だ」
類は美希の頭を撫でながら。
「美希、これからボスと俺、山中さんの4人で話をしたいんだ。美希には加奈をおびき出す囮になってもらいたい。辛いことをさせるが俺も考えた末のこと、わかってくれないか?」
「私は何をすればいいの?」
「まだ、わからない。今日の午後にこの家で話し合いしていいか?」
美希はもう頷くしかなかった。

類は電話で、美希が囮になることを了承してくれたと、ボスと山中に連絡を入れた。
「14時にここへ来る、大丈夫?」
「うん・・」
「美希・・今ここでハッキリ言っとく。理不尽な話だがお前は会社には戻れない。危険が多すぎるからだ。加奈が警察に捕まったとして、どこまで罪に問えるのかは俺にはわからない。だがあいつが俺たちを憎んでいる限り、次がないとは言い切れないんだ。だからお前を守るために会社には行かせない。今のマンションも加奈に見つかった。俺たちがここに着て、引越し業者が今の部屋から新居に荷物を運んでいる。ここから帰るときはあのマンションには帰らない」
「そうなの・・仕方ないわね。家にいるわ私・・」

午後になり元刑事から今までの経緯、実行犯のリストを美希は見せられ。
事情聴取の時の映像、8人に対し、すでに懲戒解雇処分が下ったこと、弁護士が作成した誓約書に、加奈以外の全員がサインした書類を読ませてもらった。
「・・経緯はわかりました。私のために沢山の方にご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」
美希は深々と頭を下げた。
「それで私はなにをすればいいんですか?」

探偵事務所のスタッフたちが考えたのは、加奈に不法侵入をさせ、一個でも多くの罪を被せ警察に現行犯で逮捕させることだった。
元刑事のボスが警察と連絡を取り加奈がこの別荘に忍び込んだところを取り押さえる。という筋書きだ。
加奈が今もこの別荘の近くに車を停め、様子を伺っているのは確認されている。
あとは類が出かけて、別荘に美希が一人でいることを加奈に何らかの方法で知らせること。
一番いいのが類と山中が二人で話しながら加奈の停めている車の横を、加奈が気がつくまで通り過ぎる。
「意外と地味に大変なんだな~一発で気が付いてくれなければ、何度も往復ですよね?」
「そうなりますね、でも不法侵入をさせるのに、留守とであることを本人に連絡することはきませんし。頑張って歩いて下さい」

類と山中はスタッフの指示した通りに道路に出る、そこにシルバーのSUV車が停まってるのを確認した。
お互い目で合図し。
「すいませんね~奥さんを一人にさせてしまって、甥は私のうちで待っていますから、坊ちゃんからぜひ会社の話をしてやってもらえますか?何ならいい地酒があるんです。召し上がっていってくれたら女房も喜びます」
「ああ~美希は大丈夫です。ここなら心配することもないし、僕がいない方が清々してますよ。気を使わないで下さい」
「で?奥様は横になってたみたいですが、まさかおめでたですか?」
「ああ、どうなんでしょう?昨日来る前に薬局で検査薬は買ってたみたいなんですが、使ったかどうかも聞いてませんし。朝から眠いって言って、起きてもソファーで寝ちゃうし僕は邪魔者です。はっは」
「なんか思い出すな~ウチのカミさんが身籠った時、いつも眠いってさっさと寝ちゃうんですよ、授かってたら社長と奥様は喜ぶでしょうな、初孫ですから」
「まだハッキリとは聞いてないんで、でも本当に・・授かってたら嬉しいです」
なるべくゆっくり歩きながら大きな声で話をし車の横を通りすぎた。
山中が小声で。
「どうでしょう?車内に姿が見えなかった気がするんですが・・」
「そうですか?・・じゃあまた裏から回って歩き直しですね」

加奈は後部座席でうずくまって寝ていた。
ホテルをチャックアウトしてから、朝からずっとここに車を停め、美希が出てくるのを待っていたのだ。
半分寝ている状態で、誰かの話し声が聞こえ、ハッとする!
(相葉さんだわ、誰かと出かけるみたい・・今美希は一人なのかしら、でも歩いているっていうことは、近くに行くってこと、早く帰ってくる確率が高い・・どうしよう。でも今しかチャンスはない。美希さえ連れだせれば、あとは車に乗せてここから離れる)
加奈は行動に移すことにした。そっと頭を出し前を歩く二人連れを見る。
「やっぱり彼だわ、今は美希一人であの別荘にいる。行こう!」

類と山中のイヤフォンにスタッフが
『森田が動きました。裏から別荘に戻ってきて下さい』

美希は加奈が動いたと連絡が入り緊張で胃が痛くなった。
玄関も窓も鍵がかかっている。どうやって侵入するのかわからないので、恐怖で震える。

リビングのソファーに座り、スケッチブックにデザインを描きながら、美希は加奈が来るのを待っていた。

キッチンの裏口からガチャガチャと音がする。
美希は緊張で口の中がカラカラになる、それでも何でもないふうを装い、ひたすら描き続ける。
『台所の勝手口のガラスを壊して森田が家に侵入しました。美希さんには一切危険がないようスタッフが守ります。安心して下さい。それよりさすがデザイナーさんですね。とても素敵な作品で、思わず見とれてしまいました。彼にお願いして指輪を美希さんにデザインしてもらおうかしら』
女性スタッフが美希の緊張を和らげる。
この会話は全員が聞いてるので、交際相手の男性から。
『ばか!ジュエリーデザイナーの特注ってどれだけ高いか知ってるのかよ!うちのボスはケチだからボーナスなんか微々たるもので、宝石なんか買う金ねーぞ!』
その言葉に美希も他のスタッフもみんなクスクス笑った。
美希は小さな声で
「私のデザインでよければカップルリングをお安くお作りしますよ。もし持っている指輪や宝石があればリメイクし直すことも可能です。材料費が浮きますから、今度デザイン送りますね」
その時、キッチンの方からわずかだが足音が聞こえてきた。
スタッフに緊張が走る。
『森田が入り口付近に立っています』
美希が小さく頷く。

加奈は広いリビングの大きなソファーに座ってデザインを書く美希を見つけ。
ゆっくり近づきながら。
「美希・・探したのよ・・」
美希はハッと顔を上げ加奈を見る。
「加奈、どうやって入って来たの?何でチャイムを押さなかったの?ビックリしたわ」
「だって私だってわかったら美希逃げるでしょ?」
「逃げないよ、私、加奈に話があったから逆に待ってた」
「話?私があんたを駐車場で脅して、指輪を奪ったってこと?」
「それもだけど、いろいろ・・」
加奈はジワジワと美希に距離を縮める。
『今から森田の確保に入ります』
「待って!!まだ、話があるんです」
美希がスタッフに叫んだ。
イヤホン越しにスタッフから一斉に話し声が聞こえてくる。
『美希さん!危険な目にあうかも知れないんですよ、警察に通報して今すぐ森田を確保をします』
美希はカメラに向かって首を横に振る。
(類、わかってお願い、なんとかして・・)
「何よ急に大きな声出して、こっちがビックリしたわ」
「加奈、疲れてるみたいね、何か飲む?」
「時間稼ぎ?無駄よ、もうすぐ相葉さん帰ってくるんでしょ?その前にあんたを連れ出すわ」
「私はここから、どこにも行かないわ。殺されてもね・・」
美希が立ち上がり加奈に近づく、今度は加奈が不審に思い、歩みを止めその場に立ち止まる。
「あなたは動かないで、何するかわからないわよ!」
「やめなさい、もう喋っちゃダメ」
美希は止められても加奈の方に歩き出した。
加奈は美希が怯えて逃げ回ると予想していたので、自分が有利だと思っていた。
だが美希は加奈の目の前まで来て真剣な目で見下ろすと。
「あなたの方が不利なの、監視されてるのよこの部屋全体が。ここで私を脅すようなことを言ったり、したりしたら加奈はどんどん罪を重ねることになる。それでいいなら私を連れ出すといいわ」
「そんなのハッタリよ・・」
加奈は震えながら美希を睨む。美希はソファーの方を指差し。
「あそこに私のスマホがある、その中に入っている昨日の日付の動画を見て。顔認証だから暗証番号を教える『xxxxxx』それを見たら私が言ってることが真実だってわかる」

加奈は恐る恐るソファーに近づき美希のスマホを手に取ると、言われた通り昨日の日付のファイルを見つけ、再生ボタンをタップする。
そこには自分が車から降り、類の別荘の周りを伺いながらフェンスを乗り越え敷地内に入っていく姿が映っていた。
(これ・・じゃあアレも全部撮られていたってこと?嘘よ、きっと合成に違いない)
加奈は真っ青な顔で映像を再生し続ける、そしていよいよあの場面が画面に映し出され、今までなかった音声までも流れて来た。
それは何台ものカメラが加奈を囲むように撮影された。
自慰行為に耽る自分の姿。下着の中に手を突っ込み激しく動かし、腰を振って悶えている様子が編集され何度も繰り返し流れてくる。それが終わると2回目の自慰シーンが再生される。
イク瞬間の顔のアップまで鮮明に映し出されている。
加奈はスマホを床に向かって投げつけた。
美希はソファーまで行くと一人がけの椅子に座り加奈に話しかけた。
「いつから類に恋してたの?」
「煩い!!殺されたいの?」
加奈は興奮し、今にも美希に襲いかかりそうな形相で怒鳴る。
「いいから座って、見たでしょ?今この時点で、何台ものカメラが私たちを監視している。あと加奈が乗ってきた車、盗難届が出されているわ、あの車で逃げても警察が追っているからすぐに捕まる・・」

「ずっとよ!あんたが入社するずっと前から、相葉さんが学生時代、夏と冬にバイトに来てた時から片思いしてたわ、あんたなんかより私の方がずっと彼を愛してたの、邪魔なのよ消えろ雌豚ーー!」
加奈が肩で息を吐き叫ぶように喚き散らす。
「なぜ私に言わなかったの?友達だったじゃない私たち」
「バカじゃない!あんたなんか友達だと思ったことないわ」
「私は友達だと思ってる、今もね。何で言わなかったのよ」
「あんたは鈍感だから気がついてなかったけど、相葉さんは美希しか見てなかったのよ。この私が振られるって知って告白すると思う?全くおめでたいわね」

二人の会話を別室のモニターで見ていた類は、美希がまだ来るなと何度もモニターに視線を送っているのを見て、スタッフから今すぐにでも加奈を警察に引き渡そうという忠告を制止し。
「少しだけ!もう少し美希の言うとおりにして下さい。お願いします」
頭を下げてスタッフを説得していた。困ったスタッフは。
「次に森田が脅迫めいた言葉や、美希さんの体に触れるようなことがあったら、隠れているスタッフ全員で取り押さえますから!」
スタッフたちも加奈には憎しみしかない、美希に被害が及ばないうちに逮捕したいのだ。
「私、やっぱり加奈は一途で純粋な人だと思う。だって類のこと好きだったんでしょ?私を憎んで脅して、引き離そうって思うくらい愛してた・・違う?」
「当たり前でしょ!じゃなきゃこの歳まで結婚もしないで待ってないわよ。いちいち感に触る女ね」
「でも類は渡さない、私の夫だから。加奈が類を好きでいることも許さない」
加奈は真っ赤になって美希を睨む。
「・・もしあなたが私の立場ならどう?きっと同じことを言うはずよ、それだけ愛してるのよ彼を、私もあなたも。だったらもう諦めて!いいわね」
加奈は自分の立場をだんだん理解してきた。
もう逆らっても勝ち目はない。ドサリとソファーに座ると、美希がキッチンに行き
飲み物を持って加奈に出した。
「食事はしたの?食べ物もあるわよ」
「いらないわ、少し黙っててよ」
「これからどうするの?」
「東京に帰るわ」
「なら、ここにいるスタッフと一緒に戻って自分の罪を認めて。会社に行けば弁護士がいるから、他の8人は全員罪を認めて退職してる、警察には届けていないのよ、もう終わってるの。あなたがもしここで、私に危害を加え警察に捕まったら、きっと会社側は駐車場で起きた事件も被せて訴えるはず。そしたら彼女たちは警察に呼ばれることになるのよ。それを知ったら家族や愛している人を悲しませることになるの・・だから加奈、私の言う通りにして」
美希がそこまで考えながら加奈をを説得していたのだと、類も周りのスタッフたちもこの時点で気がつき、美希の行動に誰も口を挟む者はいなかった。

加奈の目から一筋の涙がこぼれた。
「わかったって言ってよ、じゃないと裏で待機しているスタッフが警察に通報する」
「・・・・」
美希は大声で加奈を怒鳴る!
「早く認めなさい!!」
加奈はハッと美希を見て、観念し俯くと。
「今から東京に戻って会社ですべて話します」
美希はカメラに向かって。
「だそうです!」
その言葉を聞いたスタッフが、どこから出てくるのか一斉に加奈を取り囲む・・
「はっ!これは凄いわね、どっちみち逃げられないのね・・」
「加奈、これだけは言っておく。あんただけを見つめ、愛してくれる人を見つけて。加奈なら見つかるはずよ!だから私の夫を好きでい続けることは絶対許さない。覚えておいて」
「随分と嫉妬深い女なのねあんたって」
「そうね・・類に散々言われてるわ、だって彼を愛してるんですもの当たり前でしょ」

美希は震える足に、何とか力を入れリビングを出て行った。

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