あらゆる封印を作ったり解いたりできる天才結界士と封印から解放された魔王様 ~追放されたので、魔王の味方をする事にしました~

石狩鍋

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第1章

第2話 人を嫌う天才結界士

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「な、な、なんだこれはぁぁああぁぁああぁぁあぁあぁぁああぁ!!!」

 正気か? 真か? 夢じゃないよな? そんな言葉を何回も復唱しながら、魔王と名乗る少女は困惑する。
 まあ魔王と名乗るからには、封印される前はきっと大人でかつ美女だったんだろうな、と脳内でフォローを入れておく。言動と行動から全く想像がつかないが。

「うぅ……魔王としてこれは不覚! 惨めと見るなら殺してよ!」
「いや殺さねーし」
「生き恥を晒せって事!?」
「いや別に」

 本当に魔王なんだろうか?

「全身全霊込めて封印を解いたんだ、誰かを殺す力なんてない。それより、まずは名を名乗ってくれ」
「魔王となる者に名前なんてない」
「はあ? 不便だろそれ」
「不便じゃない。私達魔王はそれぞれ統べる地が違う。だから魔王と呼べば、自然にその地の魔王の事を指す。他にはそうだね……私は当時、魔術の力で右にでる者はいなかった。故に魔術王という異名でも呼ばれていたよ」
「へえ。見た目から想像が出来んが」
「うっ」

 見た目の事を指摘すると、言い返す事がないのか悔しそうな表情を見せる。
 これは良い弱みを握ったかもしれない。

「そ、そんなに言うなら力を少し見せてやろうか?」
「結構です」
「少しは興味を持て!」

 魔王は部屋の中心に移動する。
 両手を天高く掲げ、周囲に己の魔力を放出する。

「力が減っているなあ……だが、これくらいならまだ問題ない」
「結構なんだが」
「うるさい! これは私のプライドの問題なの!」

 何のだよ。

「氷の精よ。我はこれより、氷の扉を開ける。その凍える世界、凍結により時が止まる世界、その世の力を今、この地に顕現せん。《氷属性魔術 -終章-:氷河アイスツベルク》」
「は? 何節の詠唱だ……うおっ!?」

 魔王の周囲から蒼の魔法陣が展開され、そこから凍える大吹雪が吹き荒れる。

「身体が、凍えッ、クソッ! 《一時封印ワンズ・シール》!」

 その吹雪に皮膚が触れると、その部位が一瞬にして凍結した。こいつ、俺に対する私怨も交じってるだろ、と愚痴をこぼしながら、自分に対して一時的な封印を施す。
 これは箱状の魔力壁に自分又は相手を閉じ込める防御に特化した封印術であり、余程大きな攻撃でなければA級クラスのモンスターでさえも退ける事が可能だ。だが、こちらも単体のみの封印術、複数には使えないのが悲しい所だ。

 予想を超える詠唱量の氷魔術ではあったが、封印術のおかげで自分への被害は最小限にとどまった。が、魔力壁の表面が凍結するまでの力とは……これが魔術王の力という奴か。
 納得した俺は凍結した魔力壁を破壊し周囲を見渡す。さっきまで殺風景だった瓦礫だらけの遺跡が、一瞬にして氷の雪景色へと変貌していた、恐ろしい。

「ふう、腕訛ってなくてよかった」
「それは良かったな?」
「なっ、お前生きてたの?」
「やっぱ殺す気だったのか」

 図星だったのだろう、魔王様はうっ、と表情を歪ませる。

「まあいい、お前の力はわかった。色々いって悪かったな」
「うん、わかったならいい」
「それで、お前はこれからどうするんだ?」
「封印が解かれたから、また世界を統治するために動くだけだよ、でも……」

 表情を曇らせ、頭を抱えてため息をつく。

「どうした?」
「この力じゃまた封印される未来しか見えない。他の魔王の封印も解いて、再び手を取り合わないと」
「あんな力があるのにか?」
「嫌いな人間たちは、封印の力が魔族の弱点であるという知識をその戦争の時に得てしまった。認めたくはないけど、今の人間ならば、大勢で攻めれば私なんてそんな大した物じゃない」
「嫌いな人間たち、ねぇ。ふ~ん」

 まあ、よく考えたらそうか。例え森に現れたA級モンスターでも、一人じゃ勝てなくとも大勢のパーティでかかれば、案外楽に勝ててしまう。
 その理屈は、魔王にも通じてしまうのだろう。かつての戦争の時のように。

「とりあえず、私はもう行くね。解除してくれた礼は、いつか必ず返すから」
「……それじゃあ、今返してもらおうかな?」
「え?」

 俺はすくっと立ち上がり、魔王様に言う。

「アンタの魔王の封印を解く旅? とやらに、俺もつれていってくれよ」
「はい? ……別に良いよ、人間の力を借りる程に力は弱ってはいないし」
「へえ、確かに今の力は凄かったが、封印の力が弱点なんだろ? そんな魔王が封印を解除するなんて事、簡単にいくのか?」
「うっ」

 立ち去ろうとする魔王様は痛い所をつかれて立ち止まる。

「わ、私は魔道王だよ? しかも魔王なんだ、封印を解除する位、どうだって……」
「自信は、ないんだろ? 解除したときも、嘘って言って驚いてたじゃねぇか」
「……」

 何も言い返せないのか、それとも人間にそう言われて悔しいのか、黙り込んでしまった。
 いや、きっと悔しいんだろうな。支配されていた人間種に封印され、そして封印解除されたと思ったら、見た目も力も、そしてプライドも、なにもかも失われていた。
 その悔しさは、俺も知っている。
 
「お願いだ、俺はお前の力になりたい」
「わかってるの? これは実質、かつてのラグナロクを再び起こすような物だよ? お前は人間だ、本来なら私を封印する側だ。それなのに、魔王の味方をするというのか?」
「そんなのは関係ない。それに、もし味方をしないのなら、魔王だって聞いたときに封印を解除したりする真似なんかしない」
「それはそうだけど……でも、なんで」

 魔王がそう言うのも当然だろう――人間が魔王の味方をするなんて、普通じゃどうかしている。
 昔の俺なら、確かに封印の解除なんてしなかった。だが、今の俺はそれをした、何故か。

『最悪だよ、嫌いな人間たちに封印されたんだから』

 嫌いな人間たち……俺はその言葉に反応し、封印を解いた。
 結界士なんてクズな職業を、色んな人が馬鹿にし、手を差し伸べてくれたと思ったら、結局クビにされてお役御免。
 そんな経験をしたからだろうか、今の俺は、人間を心の底から嫌っていた。

 だから、俺は――。

「人間が嫌いだから、それだけで俺は手を貸す。それ以外に理由なんていらない」
「……」
「人間である俺の手を貸すのは悔しい、そうだろう」
「……」
「分かる、その気持ちは」

 魔王は『え?』と返す。

「結界士として、優秀な力を持っていたのに、同じ人間たちに馬鹿にされて。クソくらえだと思ったよ」
「あんな力をもっておきながら、か?」
「ああ、酷い話だろ? だから俺は人間を嫌う。理由としては酷い位だが、プライドをズタズタにされたという意味では、同じだろ?」
「……」

 魔王はその言葉を聞き、静かにうなずく。

「悔しいけど、確かに同じだよ」
「だろ?」
「うん、同じ。人間に深い不信感と嫌悪感を持っている。そんな人間もいるんだね」
「魔王様の見てた世界が狭かっただけじゃないのか? 俺みたいなやつは結構いると思うけどな」
「好んで魔王の封印を解く程心汚れてる奴なんかいないでしょ。……でも、もしかしたら、そんなお前みたいな奴程、魔王の手駒、いや、家来としてふさわしい存在はないかもしれないね」
「家来、か」
「不満? もし本当に私の旅へついていく気があるなら、相応の覚悟してもらうよ? 勿論、君の身の安全も少しは保証してあげよう」
「……いや、手駒よりはマシか。うん、問題ない」
「良し。交渉成立、だね」
「ああ、ありがとう、魔王様」
「?……ふふ、はははっ!」

 何かおかしい事を言っただろうか? 俺の『魔王様』というセリフを聞いた瞬間、魔王様は突如爆笑する。

「お前みたいな奴が魔王様って呼ぶのは似合わないよ、ははは」
「そ、そうか?」
「うんうん、笑っちゃう位にね。それに、お前は私に『魔王様』なんて敬意を払う必要がない」
「え?」
「確かにお前は私の家来となった。だが、解放されるのを諦めていた私の封印を解いてくれたのはお前だよ。家来という物は、主を信頼していなければならない、主も、家来を信頼していなければならない。しかも家来がお前ひとりしかいないというのならば、これはもはや一種のパートナーみたいな物じゃないかな」
「パ、パートナー?」

 魔王様は頷き、俺の眼をしっかりと見つめる。

「うん。だから、聞いておかないといけないね。……お前の名は?」
「……クライン。クライン=フルグレッジ」
「クライン、クライン。うん、良い名前だ。そしてもう一つ……」

「是非とも私に、名前をつけてくれない、かな?」
「な、名前? なんでいきなり?」
「言ったでしょ? お前が魔王様って呼ぶのは似合わないし、名前で呼んでくれた方が、こっちとしてもしっくりくる」

 それは確かに一理ある。これから色んな町に行くだろうし、街中で『魔王様』って呼んだらそれこそ大騒ぎ間違いなしだ。
 だが、そんな大事な事をこちらが決めてもいいのだろうか?
 自分で言うのもなんだが、俺のネーミングセンスは壊滅的だ。決めた所で、お気に召さなかった場合の後が怖すぎる。

「ほ、本当に良いのか?」
「良い。私はどんな名前が来ても受け止めよう」

 それは悪い名前が飛んでくる事を前提に言ってないだろうか? 眼も何故か疑うように細めているし。
 クッソ、なんか悔しい。

「ん……そう、だな」

 名前つけるのも命がけだ……確かに、魔王の家来っていうのも一筋縄ではいかないな。といっても、今更やめる気は更々ないが。
 頭をカリカリと掻いて、悩むこと5分。悩みに悩みぬいた結果思いついた名前を告げる。

「〝マギア〟でどうだ? どっかの国じゃ〝魔術〟って意味愛もあるそうだ。詳しい事は知らんが」
「……」

 反応が返ってくるまでのこの間が一番怖い。

「……まあ、いいか」
「い、良いのか?」
「自分でつけた名くらい自信を持ってよ。もっとひどい物が来ると思ってたから。許容範囲って奴」
「それはそれで傷つくんだけど。まあ、それでいいのなら、それでいこう」

 俺は心の底からガッツポーズする。さすがに名前付けで死んでたら洒落になっていなかった。

「では、これから私はマギアだ。宜しくね、おま……こほん、クライン」
「無理に名前で呼ばなくていいぞ?」
「だ、ダメっ。家来というパートナー関係は信頼が大事なの。これさっきも言った!」
「はいはい」

 マギアは一々細かい事にこだわるタイプのようだ。プライドが高い魔王故なのだろうか?
 とてつもなく面倒くさい。
 ……まあ、これに関しては少しずつ慣れていくしかない。

「とにかく! こんなところに長居は無用っ! わかったらさっさと行くよ!」
「ああ。っと、その前に俺の用事を果たさせてくれ」
「え? そんな時間は」
「話は歩きながらする、今いっても無駄に時間をくうだけだ」

 マギアは何処か納得のいかないような表情をしつつも、渋々俺の後をついていった。


 〇


 遺跡を出た俺達は、当初の目的を果たす為、森の中をまた歩いていた。

「用事って一体何? くだらない事だったら、キツイ仕置きが必要だけど」
「くだらなくないからその殺意をやめてくれ。今の時代、他の大陸とかへ渡るには王の許可か冒険者の資格が必要でな」
「むっ、不便な世の中だね。資格なんかなくとも、強行突破で……」
「それこそ大惨事だろ、応援呼ばれて多数の冒険者がやってきたら、それこそ一巻の終わりだ。マギアが言ったんだぞ、大勢なら負けるって」
「う……」

 プライドが高い分、図星をつかれると悔しそうな表情をする。この時のマギアの表情はちょっと微笑ましい。これがギャップ萌えという奴なのだろうか?

「だからまずは、冒険者の資格を取る。そもそも俺が森に来たのもそれが目的でな。そのためにベビータイガーを狩りに来たんだが、あいつら全然見つからねぇんだ」
「ベビータイガー……あのクロウタイガーの幼体ね。当時は家畜として飼われていたけど、そんな出世していたとは」

 あのベビータイガーを家畜か、今の俺達には想像できやしないな。
 魔物を使役するビーストテイマーなる職業はいるが、タイガー系の使役には非常に苦労するらしい。
 野生の本能は伊達じゃないという事か。

「そんなの、気配で探ればいいじゃん――見てて」
「は? 気配?」

 マギアは森の真ん中で制止し、強く集中する。
 聴覚、嗅覚、触覚、視覚。関係ない味覚を除くこの4つの感覚を研ぎ澄まし、周囲の生命体の気配を感じ取る。
 聴覚は敵の動く音、嗅覚は対象の臭い、触覚は揺れる風の感覚、視覚は観察眼。狙いをベビータイガー一点に定め、周囲を注意深く探る。
 ――そして。

「そこね。《炎属性魔術 -二章-:炎弾ファイアガント》」
「は? そこ?」

 マギアは右方向の草むら目掛けて炎で出来た弾丸を無詠唱で放つ。
 炎弾ファイアガント》は二章と括られているように、炎属性の二節魔術だ。これはあのパーティにいた魔術師から聞いた話だが、無詠唱で唱えられない事もないらしい。しかし、それには相当の実力が必要みたいだが。
 それを自然に無詠唱で行使したマギアの放った弾丸は、草むらへ爆音を立てながら着弾する。刹那、ベビータイガーの情けない断末魔が森中に響き渡り、燃え尽きた亡骸が静かに横たわる。

「ほら、簡単でしょ?」
「すげえ、さすがは魔術王」
「これくらい当然。もっと褒めてくれてもいいんだよ?」
「はいはい、凄いね~」
「適当に褒めるな!」

 マギアの扱い方もわかってきたような気がする。とりあえず適当に褒めとけば、気分は良くなるみたいなので、今後も活用していくことにしよう。
 まあその後は、マギアの気配探し能力のおかげもあり、無事残りのベビーパンサーを狩る事に成功する。

「よし、あとは街へ行って、報告してライセンスをもらえばOKだな」
「こんな敵に苦戦するなんて、クラインは本当に封印バカなのね」
「一言余計だ」
「これまでの仕返しっ」

 そんな他愛も無い会話をしながら、俺達は帰路についた。


 〇


「はあ、一々確認なんて必要あるのかねえ」

 一人の王宮兵士が、禁足地の中へと入り、奥にある遺跡へと向かう。
 毎晩一人、禁足地の奥にある遺跡へと向かい、扉が封印されているのかを確認するという仕事だ。何でも俺達の代よりはるか昔から続いている仕事らしい。
 といっても、王からは『遺跡の中には危険な魔物がいるので、もし封印が解かれていたら至急報告しろ』としか伝えられていない。
 つまり、兵士は真相もわからず、この確認作業をやらされているのである。

「おっ、見えてきたな」

 視線の先には、壁が草木とツルに覆われた遺跡がポツリと建てられている。
 早く終わらせたいという一心で、兵士はその場所へと駆け出していく。

 ――そして。

「……え?」

 目の当たりにすることだろう。
 遺跡の扉が破壊され、中は誰もいない抜け殻となった空間と化していた。
 何も知らされていない兵士でさえ『これは不味い』とすぐに悟った。

「た、大変だ」
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