未完の物語の中に転移する物語

Kita

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オープンワールドゲームって何したらいいか迷いませんかね

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 夜道を歩いていた。

 飯屋は酒場だったのでそのまま酒を飲んでも良かったのだが金が足りるか心配になり追加注文はせずに外へ出たのだ。

 支払いはなんとかなった。

 財布もスマホも消えてしまっていたのだが、代わりに銀貨と銅貨が入った小袋を所持しており問題なく支払いができた。

 その時店員と言葉が通じたので、日本語が通じるのかマンガ的な謎パワーで翻訳されているのかはわからないが少し安心した。

 言葉が通じないならいきなりのハードモードである。

 金の入った小袋を出す時に金属のプレートがでてきて、「F級冒険者ルイ」と書かれていた。

 このプレートが今の自分の身分証明書であろう。

 ルイという名は漢字をそう読ませているのではなくそのままルイであり。

 別に自分はキラキラネームだった訳ではなく普通の漢字の名前だったのでルイという名は別人の名前というか、自分が書いていた小説の主人公の名前だったはずである。

 つまり自分は自分が書いていた小説の主人公へと転生してきたようだ。

 あと、F級という階級は冒険者ギルドにおける階級で下から2番目だったはずだ。

 自分がルイという主人公に転生したという事はと思いたち月明かりに照らされた川面に映る自分をみると若返っていた。

 確か小説の中では冒険者登録した頃は14歳だったはずである。

 少し前までおっさんだったのにいきなり若がえったのだ。

 確か剣と魔法のいかにもなファンタジー設定世界だった事も思い出しテンションが上がった。

 が、すぐに下がった。

 自分が小説を書いた頃は、異世界に転生して神様からチートな能力を授かり無双するものがよくあったのだが自分はそれに反発し、自分の書いた小説ではチート能力なしにしたのだ。

 自分の小説が未完になったのは世界設定をつくっただけで飽きたというのもあるが、チート能力なしにした事もあり、地味に薬草を積む生活みたいなのが延々と続き大した山場がなかったからでもある。

 また、確かハーレム展開をする話もその頃よくあったが、知り合ったばかりのこがすぐに自分に惚れるなんてないと思い、自分の物語にはハーレムもなし。

 それどころか書くの面倒くさいなどという理由により仲間すらいなかったはずである。

 ひとりぼっちの異世界でこれからどうしたらいいものかと思い悩むのであった。
 
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