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ダンジョンに出会いをもとめるのは間違っていた
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『ひぎぃ』
なんとも情けない声を出しながら駆け出していた。
追いつかれないか後ろを確認しながら走る。
自分はダンジョンの中にいた。
それもソロでである。
ダンジョンには仕方ないからくるつもりではあった。
冒険者ギルドで仲間を募るか既存のパーティに入れてもらうか、どちらにしろソロでくるつもりなんてなかった。
それが心変わりしたのは宿の食堂できいた1つの噂。
ダンジョン探索から帰ってきたという男の話をきいたからだ。
その男がいうにはダンジョンに光の門が発生していてその中に入ると不思議な部屋に通じていたらしい。
既にダンジョンを攻略済みのやつらが、あのダンジョンに隠し部屋などある訳ないと馬鹿にする。
だがそこへ行った証拠だといって男がみせたものに驚愕する。
ねんどろいどだ。
今期アニメのねんどろいどだった。
他の奴らはそれをみて確かに精巧な作りだと感心したが、マジックアイテムではない事がわかるとすぐに興味を失った。
一通り話が終わったところで男に話をきいた。
話をきいた感じでは男が辿り着いた部屋は自分の部屋であった。
何か有用な物を持ちだしていないかきいたが他には何ももっていないようだ。
なぜよりにもよってねんどろいどと思ったが考えても仕方ない。
それよりもその男の話では光の門にはカウントダウンする数字が浮かんでいたらしい。
時間が経つと消えてしまうのだろうか。
ならば急がねばならないかと思い男をダンジョンに誘うも何やら予定があるらしい。
他の冒険者にも声をかけたが、夜になってからダンジョンに潜るやつらはいないらしくにべもなく断られた。
自分も明日を待つべきか。
普段の自分ならきっとそうしたのだろうが、酔いが残っていた自分は強気でダンジョンまでやってきた。
だが、ダンジョン前には兵士がいた。
ダンジョンから魔物は這い出てこれないらしいがそれでも見張っているらしい。
兵士が夜に1人で潜るなど危ないと引き止める。
そこで帰れば良かったのだが、シーが物音をたてて兵士の気をひいてくれて、その隙にまんまとダンジョンの中に滑りこんだ。
洞窟特有のひやりとした冷気が酔いを覚ますも、はじめにあらわれたトカゲ型モンスターが、シーの巻き起こした突風で壁に叩きつけられるや絶命するのをみてなんだかいけるような気になった。
実用してみると案外召喚魔法は強力であった。
次に出会った蝙蝠型モンスターも、蝙蝠自体が少し怖かったがシーの巻き起こす突風によりあっさり倒され、いよいよ自分は調子にのっていた。
蜘蛛型モンスターがあらわれ、でかい蜘蛛キモいと思ったが、まぁこれもシーの突風でワンパンよ。
だが、シーは突風を起こさなかった。
『マジックポイント切れですね』
シーの突然の告白に心臓が跳ね上がる。
この世界はマジックポイント制度であり、なおかつ2回の魔法で自分は使い切っていたらしい。
そういうの先にいっといてほしかったんだけどという抗議の言葉を。
きかれなかったですしと悪びれもせずかえす、そして力を使いすぎたとかなんとかいってシーは笛の中に消えていった。
残されたのは自分と人間の半身近くある蜘蛛1匹。
入り口に戻ろう、そう思い振り返ると入り口側の天井から蜘蛛が3匹ぶら下がっていた。
勿論ただの蜘蛛ではない、蜘蛛型モンスターだ。
とっさに自分は駆け出した。
奥側の蜘蛛はまだ1匹で、じゅうぶん避けてすすめる。
この先自分が引き返すならば間違った選択をしてしまったかもしれない。
だが、巨大な蜘蛛の群れの前に恐慌を起こしていた自分は駆け抜ける。
後ろを振り返り、追いつかれないのは確認していたのだがそのままダッシュして進む。
先の確認をする気持ちの余裕もなく曲り角を曲がった時にぶつかった。
学園ものの小説ならば食パンをくわえた美少女とぶつかるようなタイミングである。
なんとも情けない声を出しながら駆け出していた。
追いつかれないか後ろを確認しながら走る。
自分はダンジョンの中にいた。
それもソロでである。
ダンジョンには仕方ないからくるつもりではあった。
冒険者ギルドで仲間を募るか既存のパーティに入れてもらうか、どちらにしろソロでくるつもりなんてなかった。
それが心変わりしたのは宿の食堂できいた1つの噂。
ダンジョン探索から帰ってきたという男の話をきいたからだ。
その男がいうにはダンジョンに光の門が発生していてその中に入ると不思議な部屋に通じていたらしい。
既にダンジョンを攻略済みのやつらが、あのダンジョンに隠し部屋などある訳ないと馬鹿にする。
だがそこへ行った証拠だといって男がみせたものに驚愕する。
ねんどろいどだ。
今期アニメのねんどろいどだった。
他の奴らはそれをみて確かに精巧な作りだと感心したが、マジックアイテムではない事がわかるとすぐに興味を失った。
一通り話が終わったところで男に話をきいた。
話をきいた感じでは男が辿り着いた部屋は自分の部屋であった。
何か有用な物を持ちだしていないかきいたが他には何ももっていないようだ。
なぜよりにもよってねんどろいどと思ったが考えても仕方ない。
それよりもその男の話では光の門にはカウントダウンする数字が浮かんでいたらしい。
時間が経つと消えてしまうのだろうか。
ならば急がねばならないかと思い男をダンジョンに誘うも何やら予定があるらしい。
他の冒険者にも声をかけたが、夜になってからダンジョンに潜るやつらはいないらしくにべもなく断られた。
自分も明日を待つべきか。
普段の自分ならきっとそうしたのだろうが、酔いが残っていた自分は強気でダンジョンまでやってきた。
だが、ダンジョン前には兵士がいた。
ダンジョンから魔物は這い出てこれないらしいがそれでも見張っているらしい。
兵士が夜に1人で潜るなど危ないと引き止める。
そこで帰れば良かったのだが、シーが物音をたてて兵士の気をひいてくれて、その隙にまんまとダンジョンの中に滑りこんだ。
洞窟特有のひやりとした冷気が酔いを覚ますも、はじめにあらわれたトカゲ型モンスターが、シーの巻き起こした突風で壁に叩きつけられるや絶命するのをみてなんだかいけるような気になった。
実用してみると案外召喚魔法は強力であった。
次に出会った蝙蝠型モンスターも、蝙蝠自体が少し怖かったがシーの巻き起こす突風によりあっさり倒され、いよいよ自分は調子にのっていた。
蜘蛛型モンスターがあらわれ、でかい蜘蛛キモいと思ったが、まぁこれもシーの突風でワンパンよ。
だが、シーは突風を起こさなかった。
『マジックポイント切れですね』
シーの突然の告白に心臓が跳ね上がる。
この世界はマジックポイント制度であり、なおかつ2回の魔法で自分は使い切っていたらしい。
そういうの先にいっといてほしかったんだけどという抗議の言葉を。
きかれなかったですしと悪びれもせずかえす、そして力を使いすぎたとかなんとかいってシーは笛の中に消えていった。
残されたのは自分と人間の半身近くある蜘蛛1匹。
入り口に戻ろう、そう思い振り返ると入り口側の天井から蜘蛛が3匹ぶら下がっていた。
勿論ただの蜘蛛ではない、蜘蛛型モンスターだ。
とっさに自分は駆け出した。
奥側の蜘蛛はまだ1匹で、じゅうぶん避けてすすめる。
この先自分が引き返すならば間違った選択をしてしまったかもしれない。
だが、巨大な蜘蛛の群れの前に恐慌を起こしていた自分は駆け抜ける。
後ろを振り返り、追いつかれないのは確認していたのだがそのままダッシュして進む。
先の確認をする気持ちの余裕もなく曲り角を曲がった時にぶつかった。
学園ものの小説ならば食パンをくわえた美少女とぶつかるようなタイミングである。
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