愛され方を教えて

あちゃーた

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「着いた…」

長い旅路だった。
といっても隣国同士なので1日もしないうちに着いたのだけど。

「リハルト様、お屋敷までご案内します」

リガー帝国で俺を見守るよう命令されたメイドと騎士がペコリと頭を下げる。

連れてきたのは2人。
俺は平民としていくわけだから大人数いても不自然だし、目立って危険だということで選りすぐりの2人が選ばれたらしい。

屋敷までの道のりを歩くメイドの後ろを歩く俺の後ろを騎士が歩きながらリガー帝国での屋敷についた。

「綺麗だな…」

「フェリアノ公爵様がリハルト様を思って建てるよう命じられたお屋敷です、ただ平民として過ごすということだったので大きさは一般的な平民の家のサイズですがご不便はないかと思います」

「十分広いし満足だ。」

「それはよかったです。これからお屋敷を案内しようと思うのですが大丈夫ですか?」

「うん、頼んだ。」

メイドは淡々と仕事をこなす真面目な方のようだ。
なんだか、お父様に従順なあの執事と似ていて親近感が湧く。
それから、帝国への道中も着いてからもずっと黙っている騎士をチラッと見る。
あちらも俺のことをじぃーっと見ていたようでバチっと目が合った。

き、気まずい。

慌てて視線を逸らして見なかったことにした。
俺の護衛だから一時も目を離さないよう言われているのだと思う。
こちらの騎士も仕事をこなす優秀な騎士のようだ。
さすがお父様とお兄様が直々に選抜しただけある。

それから屋敷の中を見て回り、部屋の位置を確認した。

屋敷は一軒家のようなものだったけど部屋はきちんと3つに分かれていて俺と騎士とメイドが過ごすにはちょうどいい大きさだ。
それにキッチンも寝室もお風呂場も十分過ぎるほどスペースがある。

問題はここからだ。

「リハルト様、これからどのようにこちらでお過ごしになられるのですか?」

メイドの質問に項垂れる。

そう、そうなのだ。

やることは決まっている。
ヤンの問題を片付ける、これに尽きる。
ただ、何をどうしたらいいのかあまりに情報がないから困っている。

「それについては後日話すよ、もう今日は各自の部屋で休もう」

騎士とメイドに礼を伝えて俺は自分の部屋に入った。
準備されていたベッドに思いっきりダイブして横になる。

「さて、これからはどうするか…」

リガー帝国に来たからには、ヤンの問題を解決しないと。

俺がヤンについて知っているのは特別可愛い容姿を持っていること、どこかの貴族ということ、それからあいつは母親と平穏に暮らすために苦しみながらスパイをしていたということ。

ヤンはどこの貴族家の人間なのか、まずは調べないとだな。

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