440 / 472
第三百七十六話 ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!
しおりを挟む
とある日の昼、俺とフランとノエルは家の庭で特訓していた。
「今日の特訓は何するの?」
「今日は感覚を鍛えるぞ」
「はーい」
良く分かっていないような笑顔でノエルが手を上げる。それを見ていたフランが口を挟んでくる。
「具体的に何をするつもりじゃ?」
「視覚以外の感覚を鍛えて貰う」
「気配を察知する能力のこと?ノエル割と出来るよ?」
ノエルが不思議そうに首を傾げる。確かにノエルには気配を探る方法は教えてある。既にある程度の気配は探れるようになっているから、改まって教えられることに違和感があるんだろう。
「そっちも重要だが、今回は別だ」
「別の能力?」
「視覚以外の五感を鍛えて貰う」
「聴覚とか触覚とかか?」
「その通りだ」
「良く聞けばいいんだね」
ノエルが目を閉じて耳を澄ませる。
「聴覚以外にも、触覚とか嗅覚も鍛えて貰う」
「気配を探るのじゃダメなの?」
「気配は生き物の動きしか探れない。持っている武器とか、ロボットとかの無機物の動くは把握できない。五感をフルに活用できれば、生き物以外の動きも把握できる」
「把握する必要あるか?もっと魔装とかを鍛えた方が良いのではないか?」
「偶には別の特訓でも良いだろ?」
「適当すぎんか?」
「まいにち似たような訓練だと飽きるだろ。それに、これは必要なことでもあるんだぞ?」
「そうなのか?いまいち分からん」
フランが首を捻る。フランは力押しをしたがる傾向にあるからな。こういうチマチマした技術はピンとこないんだろう。
「人間は8割の情報を視覚から得ているという」
「らしいのう」
「ここで問題。相手の戦力を削ぐにはどうすれば良いと思う?」
「相手の首を切り落す」
「戦力を削ぐどころか殺してんじゃねえか」
「視界を奪う?」
「流石はノエル。正解だ」
手軽な物でいうと、閃光手りゅう弾が簡単に視界を奪える。すると、相手は何処から攻撃が来るのか分からずに、精神的にも動揺しやすく隙も出来やすい。
「視界を奪うスキルもあるし、対策するに越したことはない」
ノエルはフランを倒すために強くなりたいと思っているが、フランを倒した後のことも考えなくてはならない。そうなると、戦闘訓練以外にも、どんな状況でも全力を出し切れるような訓練もしておきたい。
「視覚以外の五感を鍛えると言ったな?味覚も鍛えるのか?」
「優先度は低いが、鍛えるに越したことはない」
「何故じゃ?」
「毒を盛られた時に気付きやすくなる」
「セイントヒールがあるなら毒なんて怖くないじゃろ」
「大っぴらにセイントヒールが使えないこともあるだろ?ま、美味いものがより美味くなるし、損はない無いんじゃないか?」
「ハンバーグがより美味しくなるってこと!?」
「そうだ」
「やる気出て来た!」
ノエルが鼻息を荒くして拳を固める。
「やる気が出たところ悪いが、今回は味覚は鍛えないぞ」
「そうなの?」
「今は戦闘に関する訓練だからな。聴覚、触覚、嗅覚を鍛える」
「嗅覚も必要なのか?」
「火薬の匂いがしたら警戒するだろ?」
「それもそうか」
「ねぇねぇ、ノエルは何すれば良いの?」
「前置きが長くなったな」
俺はフェイスタオルをノエルに渡す。
「これで目隠しして、フランが作った泥人形と戦ってもらう。魔装も全力で使ってくれ。魔装の訓練も同時に行う」
「はーい」
ノエルが素直にフェイスタオルで目を覆う。
「見えてないな?」
「うん」
「それじゃ準備する。準備ができても合図しないから気を抜くなよ」
「了解であります!」
ノエルが勢いよく啓礼する。やる気は十分、あとはどれだけ集中力が持つかだな。
「フラン、邪魔にならないように端っこに行くぞ」
「うむ」
静かにノエルから離れて家の壁にもたれ掛かる。
「適当に泥人形を作ってノエルを攻撃してくれ」
「ステータスはどうする?」
「いつもと同じで良い」
「うむ」
フランがノエルの方に向かって手を伸ばす。すると、地面が盛り上がってきて人の形を取り始める。そして、160㎝くらいの大きさになると地面から足が離れて動き始めた。
そんな泥人形が3体、ノエルの周りを取り囲んだ。
メリットは簡単に生み出せるうえ、倒されても復活させることが出来ること。デメリットはMPの消耗が激しいことだが、フランには関係ないな。
そんな便利なスキルだけあって、普段も大人数との戦闘訓練に使っている。フランがいないと使えないのが玉に瑕だけどな。
「お主もスパルタじゃのう」
「何がだ?」
「視界を奪っているのに、いつも通りの強さの泥人形を相手取らせるところがじゃ」
フランが手を突き出したまま不満気に口を尖らせる。
「普通なら少しは手加減するじゃろ。いつもと同じ強さじゃと、すぐにやられるのではないか?」
「かもな」
「おい」
フランの目が鋭くなっていく。可愛い妹分が雑に扱われていると思ったんだろう。
「別に考え無しでやっている訳じゃないぞ?」
「本当か?」
「お前の俺に対する評価はどうなってんだ?」
「詐欺師、卑怯者、裏ボス、好きな物を選ぶと良いぞ」
「さんざんだな」
大きく外れていないから反論しずらいところだ。というか、裏ボスってなんなんだ。
天を仰ぐと、フランの鋭い視線が徐々に和らいで軽く笑った。
「冗談はこれくらいにして、お主がノエルの事を大事に思っているのは知っておる。じゃが、少しくらいは手加減しても良いのではないか?」
「ノエルには早急に強くなって貰わないといけないからな」
泥人形の拳がノエルに迫る。ノエルは迫る拳にギリギリで反応し、ナイフで拳を受ける。だが、背後から迫っていた泥人形には気付かずに腕を取られた。
「気になっておったんじゃが、なんでノエルを早急に強くしようとしておるんじゃ?」
「言って無かったか?フランを倒すためだ」
「それにしては早急すぎると思うがな?わしはすぐに死ぬ訳ではないぞ?」
「もう一つ理由がある」
「なんじゃ?」
「ノエルが1人になった時に強くなれる指針を作るためだ」
「ノエルが1人に?」
俺達はずっとこの世界にいる訳じゃない。最終決戦で俺とフランのどちらが勝っても、俺達はこの世界からいなくなる。
だからこそ、直接指導できる今のうちに、どうすれば強くなれるのかを教えておきたい。何をすれば
良いかが分かっていれば俺達がいなくなっても強くなることが出来る。
指導できる時間は約2年、短すぎるわけじゃないが長くも無い。早急過ぎるように見えるかもしれないが、これでもギリギリだ。
「そういう訳で、ノエルには様々な特訓を覚えてもらう必要がある。早急に見えるかもしれないが、必要な事なんだ」
「そんな……」
フランが絶望した表情で震える。そんなに驚かせるようなこと言ったか?
「ノエルと別れるじゃと!?そんなの許されるか!」
「そっちかよ。さては話を聞いてなかったな?」
「失敬な、ちゃんと聞いておったぞ」
「どこまで聞いてた?」
「『俺達は』までじゃな」
「ほとんど聞いてねぇじゃねえか」
「ショック過ぎてのう」
どれだけノエルと離れたくないんだ。死ぬときにノエルも道連れにするんじゃないか?
とはいえ、これだけ動揺しても泥人形が動きを止めていないのは流石といったところか。
「……どうにかノエルと一緒に生きていく方法は無いものか」
「なんかヤバそうな手段に手を出しそうだな」
「悪魔と契約……いや、黒魔術か?」
「全てを投げ出しそうな手段だな?」
「生贄は3人まで用意できるから……」
「俺とロワとミエルを勘定に入れてる?」
「銀の閃光と劇団の皆には悪いが我慢してもらって……」
「生贄は俺とナップとヌカレだったか」
「はっはっは、冗談じゃよ、冗談」
「目が笑ってないんだが?」
本当にやりかねないな。警戒しておくか。
そんな話をしている中、当のノエルは一生懸命に戦っている。泥人形に後ろから拘束されていたノエルは、魔装を使って思いっきり振り払う。
振り払われた泥人形は、余りの力に腕が吹き飛ぶ。しかし、直ぐに腕が生えてきてノエルに殴り掛かって来た。
ノエルは額で拳を受けると、大きく後ろによろめく。攻撃を受けるタイミングが分からないと、踏ん張る事もできないから、体勢を崩しやすい。そして、体勢が崩れると次の攻撃も受けやすくなる。
そう思っていると、案の定、別の泥人形からの拳を背中で受けてしまった。
「厳しそうじゃな」
「始めはあんなものだ」
あの状態からどれだけ強くなれるかだ。ノエルは才能があるから更に強くなるだろうな。
「適当なところで切り上げるたほうが良いかものう。いつもよりも集中力を使っておる」
「かもな」
「ところで、ノエルにはどこまで出来るようになって欲しいんじゃ?」
「目をつぶっても変わらずに戦えるくらいにはなってもらいたい」
「中々にハードルが高いのう。しかも、魔装とかの特訓もしながらじゃろ?大変じゃな」
「俺は出来る事しか求めない。これもノエルが出来ると思っているからやらせてる」
泥人形の拳が再びノエルの背中に迫る。瞬間、ノエルは即座に振り向いて拳を紙一重で躱す。
「お?」
その様子をみてフランが目を見開く。
攻撃を躱したノエルは拳を泥人形に向かって放つ。しかし、拳は泥人形の顔に掠り、ダメージを与えられなかった。
「おしいのう」
「あれなら成長も早そうだな」
「思いっきり顔を殴られておるが?」
「……まあ、そんな時もあるさ」
何はともあれ、これからのノエルの成長が楽しみだな。
「今日の特訓は何するの?」
「今日は感覚を鍛えるぞ」
「はーい」
良く分かっていないような笑顔でノエルが手を上げる。それを見ていたフランが口を挟んでくる。
「具体的に何をするつもりじゃ?」
「視覚以外の感覚を鍛えて貰う」
「気配を察知する能力のこと?ノエル割と出来るよ?」
ノエルが不思議そうに首を傾げる。確かにノエルには気配を探る方法は教えてある。既にある程度の気配は探れるようになっているから、改まって教えられることに違和感があるんだろう。
「そっちも重要だが、今回は別だ」
「別の能力?」
「視覚以外の五感を鍛えて貰う」
「聴覚とか触覚とかか?」
「その通りだ」
「良く聞けばいいんだね」
ノエルが目を閉じて耳を澄ませる。
「聴覚以外にも、触覚とか嗅覚も鍛えて貰う」
「気配を探るのじゃダメなの?」
「気配は生き物の動きしか探れない。持っている武器とか、ロボットとかの無機物の動くは把握できない。五感をフルに活用できれば、生き物以外の動きも把握できる」
「把握する必要あるか?もっと魔装とかを鍛えた方が良いのではないか?」
「偶には別の特訓でも良いだろ?」
「適当すぎんか?」
「まいにち似たような訓練だと飽きるだろ。それに、これは必要なことでもあるんだぞ?」
「そうなのか?いまいち分からん」
フランが首を捻る。フランは力押しをしたがる傾向にあるからな。こういうチマチマした技術はピンとこないんだろう。
「人間は8割の情報を視覚から得ているという」
「らしいのう」
「ここで問題。相手の戦力を削ぐにはどうすれば良いと思う?」
「相手の首を切り落す」
「戦力を削ぐどころか殺してんじゃねえか」
「視界を奪う?」
「流石はノエル。正解だ」
手軽な物でいうと、閃光手りゅう弾が簡単に視界を奪える。すると、相手は何処から攻撃が来るのか分からずに、精神的にも動揺しやすく隙も出来やすい。
「視界を奪うスキルもあるし、対策するに越したことはない」
ノエルはフランを倒すために強くなりたいと思っているが、フランを倒した後のことも考えなくてはならない。そうなると、戦闘訓練以外にも、どんな状況でも全力を出し切れるような訓練もしておきたい。
「視覚以外の五感を鍛えると言ったな?味覚も鍛えるのか?」
「優先度は低いが、鍛えるに越したことはない」
「何故じゃ?」
「毒を盛られた時に気付きやすくなる」
「セイントヒールがあるなら毒なんて怖くないじゃろ」
「大っぴらにセイントヒールが使えないこともあるだろ?ま、美味いものがより美味くなるし、損はない無いんじゃないか?」
「ハンバーグがより美味しくなるってこと!?」
「そうだ」
「やる気出て来た!」
ノエルが鼻息を荒くして拳を固める。
「やる気が出たところ悪いが、今回は味覚は鍛えないぞ」
「そうなの?」
「今は戦闘に関する訓練だからな。聴覚、触覚、嗅覚を鍛える」
「嗅覚も必要なのか?」
「火薬の匂いがしたら警戒するだろ?」
「それもそうか」
「ねぇねぇ、ノエルは何すれば良いの?」
「前置きが長くなったな」
俺はフェイスタオルをノエルに渡す。
「これで目隠しして、フランが作った泥人形と戦ってもらう。魔装も全力で使ってくれ。魔装の訓練も同時に行う」
「はーい」
ノエルが素直にフェイスタオルで目を覆う。
「見えてないな?」
「うん」
「それじゃ準備する。準備ができても合図しないから気を抜くなよ」
「了解であります!」
ノエルが勢いよく啓礼する。やる気は十分、あとはどれだけ集中力が持つかだな。
「フラン、邪魔にならないように端っこに行くぞ」
「うむ」
静かにノエルから離れて家の壁にもたれ掛かる。
「適当に泥人形を作ってノエルを攻撃してくれ」
「ステータスはどうする?」
「いつもと同じで良い」
「うむ」
フランがノエルの方に向かって手を伸ばす。すると、地面が盛り上がってきて人の形を取り始める。そして、160㎝くらいの大きさになると地面から足が離れて動き始めた。
そんな泥人形が3体、ノエルの周りを取り囲んだ。
メリットは簡単に生み出せるうえ、倒されても復活させることが出来ること。デメリットはMPの消耗が激しいことだが、フランには関係ないな。
そんな便利なスキルだけあって、普段も大人数との戦闘訓練に使っている。フランがいないと使えないのが玉に瑕だけどな。
「お主もスパルタじゃのう」
「何がだ?」
「視界を奪っているのに、いつも通りの強さの泥人形を相手取らせるところがじゃ」
フランが手を突き出したまま不満気に口を尖らせる。
「普通なら少しは手加減するじゃろ。いつもと同じ強さじゃと、すぐにやられるのではないか?」
「かもな」
「おい」
フランの目が鋭くなっていく。可愛い妹分が雑に扱われていると思ったんだろう。
「別に考え無しでやっている訳じゃないぞ?」
「本当か?」
「お前の俺に対する評価はどうなってんだ?」
「詐欺師、卑怯者、裏ボス、好きな物を選ぶと良いぞ」
「さんざんだな」
大きく外れていないから反論しずらいところだ。というか、裏ボスってなんなんだ。
天を仰ぐと、フランの鋭い視線が徐々に和らいで軽く笑った。
「冗談はこれくらいにして、お主がノエルの事を大事に思っているのは知っておる。じゃが、少しくらいは手加減しても良いのではないか?」
「ノエルには早急に強くなって貰わないといけないからな」
泥人形の拳がノエルに迫る。ノエルは迫る拳にギリギリで反応し、ナイフで拳を受ける。だが、背後から迫っていた泥人形には気付かずに腕を取られた。
「気になっておったんじゃが、なんでノエルを早急に強くしようとしておるんじゃ?」
「言って無かったか?フランを倒すためだ」
「それにしては早急すぎると思うがな?わしはすぐに死ぬ訳ではないぞ?」
「もう一つ理由がある」
「なんじゃ?」
「ノエルが1人になった時に強くなれる指針を作るためだ」
「ノエルが1人に?」
俺達はずっとこの世界にいる訳じゃない。最終決戦で俺とフランのどちらが勝っても、俺達はこの世界からいなくなる。
だからこそ、直接指導できる今のうちに、どうすれば強くなれるのかを教えておきたい。何をすれば
良いかが分かっていれば俺達がいなくなっても強くなることが出来る。
指導できる時間は約2年、短すぎるわけじゃないが長くも無い。早急過ぎるように見えるかもしれないが、これでもギリギリだ。
「そういう訳で、ノエルには様々な特訓を覚えてもらう必要がある。早急に見えるかもしれないが、必要な事なんだ」
「そんな……」
フランが絶望した表情で震える。そんなに驚かせるようなこと言ったか?
「ノエルと別れるじゃと!?そんなの許されるか!」
「そっちかよ。さては話を聞いてなかったな?」
「失敬な、ちゃんと聞いておったぞ」
「どこまで聞いてた?」
「『俺達は』までじゃな」
「ほとんど聞いてねぇじゃねえか」
「ショック過ぎてのう」
どれだけノエルと離れたくないんだ。死ぬときにノエルも道連れにするんじゃないか?
とはいえ、これだけ動揺しても泥人形が動きを止めていないのは流石といったところか。
「……どうにかノエルと一緒に生きていく方法は無いものか」
「なんかヤバそうな手段に手を出しそうだな」
「悪魔と契約……いや、黒魔術か?」
「全てを投げ出しそうな手段だな?」
「生贄は3人まで用意できるから……」
「俺とロワとミエルを勘定に入れてる?」
「銀の閃光と劇団の皆には悪いが我慢してもらって……」
「生贄は俺とナップとヌカレだったか」
「はっはっは、冗談じゃよ、冗談」
「目が笑ってないんだが?」
本当にやりかねないな。警戒しておくか。
そんな話をしている中、当のノエルは一生懸命に戦っている。泥人形に後ろから拘束されていたノエルは、魔装を使って思いっきり振り払う。
振り払われた泥人形は、余りの力に腕が吹き飛ぶ。しかし、直ぐに腕が生えてきてノエルに殴り掛かって来た。
ノエルは額で拳を受けると、大きく後ろによろめく。攻撃を受けるタイミングが分からないと、踏ん張る事もできないから、体勢を崩しやすい。そして、体勢が崩れると次の攻撃も受けやすくなる。
そう思っていると、案の定、別の泥人形からの拳を背中で受けてしまった。
「厳しそうじゃな」
「始めはあんなものだ」
あの状態からどれだけ強くなれるかだ。ノエルは才能があるから更に強くなるだろうな。
「適当なところで切り上げるたほうが良いかものう。いつもよりも集中力を使っておる」
「かもな」
「ところで、ノエルにはどこまで出来るようになって欲しいんじゃ?」
「目をつぶっても変わらずに戦えるくらいにはなってもらいたい」
「中々にハードルが高いのう。しかも、魔装とかの特訓もしながらじゃろ?大変じゃな」
「俺は出来る事しか求めない。これもノエルが出来ると思っているからやらせてる」
泥人形の拳が再びノエルの背中に迫る。瞬間、ノエルは即座に振り向いて拳を紙一重で躱す。
「お?」
その様子をみてフランが目を見開く。
攻撃を躱したノエルは拳を泥人形に向かって放つ。しかし、拳は泥人形の顔に掠り、ダメージを与えられなかった。
「おしいのう」
「あれなら成長も早そうだな」
「思いっきり顔を殴られておるが?」
「……まあ、そんな時もあるさ」
何はともあれ、これからのノエルの成長が楽しみだな。
0
あなたにおすすめの小説
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる