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第百二十七話 そのきれいな顔をフッ飛ばしてやる!!
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「やっぱり、戦いとか言う野蛮な事ではいけないでござる」
庭の隅でジュースを飲みながらリンタロウが呟く。ロワにボコボコにされて戦闘はでモテる事は諦めたようじゃ。
ちなみに、庭ではロワがノエルを含めたギャラリーにいた奴らと戦っておる。複数人対1人で戦っておるが結構余裕そうじゃ。ロワも強くなって来たのう。着実に人間離れしてきたわい。
「して、戦いでないとしたら何でモテようとしておるんじゃ?」
「別にモテようとは思ってないでござるよ?」
「しらばっくれおって」
先ほどの呟きの内容を言ってやろうかとも思ったのじゃが、流石にかわいそうなので黙っておくか。
「戦闘でないのであれば何をするんだ?」
「そうござるな……、逆に何があるでござるか?」
「私たちに聞くな」
「……一つ聞きたいでござる」
「なんじゃ?」
「ここらで一番モテモテな者を教えてほしいでござる」
「もう隠そうともせんのう」
「そんなの聞いてどうする?」
「決まっているでござろう?その者に弟子入りするのでござる」
「お主の行動指針は分かりやすくていいのう」
「誉められると悪い気はせぬのう?」
「誉めとらんわ」
ここらでモテモテな奴か。心当たりはあるが……。
わしとミエルの視線は視線とロワの方向へと向く。ロワはノエルからの弾丸をスキルで止めながら、剣をかわしている所じゃった。
わしとミエルの視線に気が付いたリンタロウはロワへと視線を向ける。
「ロワ殿でござるか?そんなにモテモテなのでござるか?」
「モテモテというよりも、気を付けぬとモテまくるといった所かのう?」
「どういう事でござるか?」
わしはロワの事について説明を始める。わしの説明をリンタロウは神妙な面持ちで聞いておる。
「なるほど、イケメン過ぎて逆に危険なのでござるか。拙者からしたら贅沢な悩みでござるよ」
「ホウリでさえ面倒に思っておる能力じゃ。お主が思っておるよりもよっぽど厄介じゃぞ?」
「そこまで言われるとどういう顔なのかきになるでござるな?」
「貴様にはロワの素顔は見せない。絶対にだ」
ミエルがリンタロウを鋭く睨む。ホウリと初めにあった時よりも敵意が強い。ロワを悪く言われたのじゃから仕方ないか。
「じゃが、リンタロウは男なのじゃから効果はないじゃろ。見せてもいいではないのか?」
「それもそうなんだが、単純に気に食わない」
「その気持ちは痛い程分かるが、下手に禁止して無理やりみられる方が厄介じゃ。ここは見せた方がロワの為にもなるのではないか?」
「ひどい言われようではござらんか?」
わしの言葉にミエルは苦しそうな顔をする。リンタロウにロワの素顔は見せたくはないが、見せないと厄介な事になるのは目に見えている。
「……分かった。今回は私が折れよう」
「心苦しい決断じゃったろう。心中察するぞ」
「ありがとう、フラン」
「拙者、ロワ殿の素顔を見たいって言っただけでござるよな?なんで悪魔と契約するみたいな雰囲気になってるでござるか?」
ぶつくさと文句を言っているリンタロウを無視して、戦っているロワに向かって叫ぶ。
「ロワー!ちょっと来てくれんかー!」
「分かりましたー!」
「ロワお兄ちゃん、隙あり!」
「って、うわ!」
よそ見をしているロワに向かってノエルが殴りかかる。ノエルの拳がロワに突き刺さり、わしらの方までふっとんでくる。
「ぐわっ!」
ロワは近くにあった木にぶつかって尻餅を付く。
ダメージはかなり大きいようじゃが、なんとか自力で立ち上がった。
「痛てててて……ノエルちゃん、手加減してよぉ……」
「手加減してるよ?今のは半分くらいの力かな?」
「これで半分なの?強すぎだよ……」
ロワはノエルからセントヒールによる治療を受ける。
傷はみるみる内に癒されていき、数秒で完全に回復する。いつ見ても鮮やかな回復じゃな。
「そう言えば、僕になにか用ですか?」
「リンタロウがロワの素顔が見たいんじゃと。わしが外から見えんように壁を作るから、見せてやってくれぬか?」
「それならいいですよ」
わしが巨大な土壁を地面から作り出すと、ロワが顔に付けていた布を取ろうとする。それを見たミエルは反射的に顔をロワから背けた。
布は取り外され、久しぶりにロワの素顔が露わになる。
「やっぱり、ロワの素顔は凄いのう。少しドキドキしてしまうわい」
「かっこいいよねー、前よりもカッコよくなってない?」
「確かにそうじゃな」
前に見た時よりもイケメン度が増している気がする。ホウリがこのままだと布でも中和出来なくなると言っておったが、こうしてみると説得力があるのう。
「して、これがあれだけ見たがっていたロワの素顔じゃがどうじゃ?」
「いや、別に拙者は見たがっていた訳ではないのでござるが」
「御託はよい」
「そうでござるな。しかし、思ったよりもイケメンでござるな。一番のモテモテな者と言われてるだけはあるでござるな」
「そんな事はないで……」
手を振って否定しようとしたロワだったが、何かを思い出したのか表情が凍る。
「そう言えば、この顔のせいでひどい目に会いかけましたね」
「そうじゃな。ホウリ曰く、ロワの顔は質の悪い呪いみたいなものみたいじゃしな」
「そうでござる!拙者にいい考えがあるでござるよ!」
わしらの話を聞いていたリンタロウが明るい顔で手を打つ。なんだか嫌な予感がするわい。
「一応聞いてみよう」
「拙者の力でロワ殿のカッコよさを切るのでござる。そうすれば、ロワ殿も苦労せずに済むでござろう?」
「「却下だ」」
リンタロウの提案にわしとミエルの声がハモる。断られると思っていなかったのか、リンタロウが目を丸くする。
「なぜでござるか?拙者の力で全部解決でござろう?」
「未熟者が。確実に狙ったものを切れるようになってから言うのじゃな」
「貴様みたいな男にロワの事を任せられる訳ないだろうが。寝言は寝て言え」
「ちょっと、お二人とも言い過ぎですよ。リンタロウさんは善意で言ってくれてるんですし」
ロワが布を付けてわしらをたしなめる。ロワの言う通り、リンタロウは善意で言っておるのじゃろうし、少し言い過ぎたかもしれぬ。
「……悪かった。流石にお主の言葉を無下にしすぎてしまったわい」
「私も言い過ぎた。謝ろう」
わしとミエルはリンタロウに向かって頭を下げる。
じゃが、リンタロウは頬を膨らませてソッポを向いた。
「いーや、許せぬでござる。これはお詫びに何かしてもらわねばいけぬでござるな」
「何かしてほしい事でもあるのか?」
「そうでござるな……」
リンタロウは顎に手を置いて考えると、歯を見せながらニカッと笑った。
「拙者とお茶をしてもらうでござるかな?」
「調子に乗るな!」
「ぐふっ!」
ミエルの拳がリンタロウの顔面にめり込む。
本当にこやつはブレぬのう。
「まあまあ、そろそろおやつの時間ですし、皆さんでおやつでも食べませんか?」
「ロワがそう言うのなら、まあ……」
「本当でござるか!」
鼻血を出しながらリンタロウが目を輝かせる。
「皆と一緒であればよいじゃろう」
「おやつ?やったー!」
「そうと決まれば家に戻るぞ。確か、ホウリが作ったクッキーがあったはずじゃ」
「それ食べて大丈夫でござるか?鳳梨殿にバレたら殺されないでござるか?」
「ホウリは元の世界でも似たような事をやっておるのか」
「鳳梨殿のスイーツには手を出してはいけない。拙者達の共通の認識でござる。守らねば命が危ないでござるからな」
それでこそホウリといった所か。
「安心せよ、ホウリが食っていいと言った物じゃ」
「ならば安心でござるな」
「ねーねー、早く行こうよー」
「そうじゃな」
ノエルに引っ張られる形でわしらは家に入るのであった。
庭の隅でジュースを飲みながらリンタロウが呟く。ロワにボコボコにされて戦闘はでモテる事は諦めたようじゃ。
ちなみに、庭ではロワがノエルを含めたギャラリーにいた奴らと戦っておる。複数人対1人で戦っておるが結構余裕そうじゃ。ロワも強くなって来たのう。着実に人間離れしてきたわい。
「して、戦いでないとしたら何でモテようとしておるんじゃ?」
「別にモテようとは思ってないでござるよ?」
「しらばっくれおって」
先ほどの呟きの内容を言ってやろうかとも思ったのじゃが、流石にかわいそうなので黙っておくか。
「戦闘でないのであれば何をするんだ?」
「そうござるな……、逆に何があるでござるか?」
「私たちに聞くな」
「……一つ聞きたいでござる」
「なんじゃ?」
「ここらで一番モテモテな者を教えてほしいでござる」
「もう隠そうともせんのう」
「そんなの聞いてどうする?」
「決まっているでござろう?その者に弟子入りするのでござる」
「お主の行動指針は分かりやすくていいのう」
「誉められると悪い気はせぬのう?」
「誉めとらんわ」
ここらでモテモテな奴か。心当たりはあるが……。
わしとミエルの視線は視線とロワの方向へと向く。ロワはノエルからの弾丸をスキルで止めながら、剣をかわしている所じゃった。
わしとミエルの視線に気が付いたリンタロウはロワへと視線を向ける。
「ロワ殿でござるか?そんなにモテモテなのでござるか?」
「モテモテというよりも、気を付けぬとモテまくるといった所かのう?」
「どういう事でござるか?」
わしはロワの事について説明を始める。わしの説明をリンタロウは神妙な面持ちで聞いておる。
「なるほど、イケメン過ぎて逆に危険なのでござるか。拙者からしたら贅沢な悩みでござるよ」
「ホウリでさえ面倒に思っておる能力じゃ。お主が思っておるよりもよっぽど厄介じゃぞ?」
「そこまで言われるとどういう顔なのかきになるでござるな?」
「貴様にはロワの素顔は見せない。絶対にだ」
ミエルがリンタロウを鋭く睨む。ホウリと初めにあった時よりも敵意が強い。ロワを悪く言われたのじゃから仕方ないか。
「じゃが、リンタロウは男なのじゃから効果はないじゃろ。見せてもいいではないのか?」
「それもそうなんだが、単純に気に食わない」
「その気持ちは痛い程分かるが、下手に禁止して無理やりみられる方が厄介じゃ。ここは見せた方がロワの為にもなるのではないか?」
「ひどい言われようではござらんか?」
わしの言葉にミエルは苦しそうな顔をする。リンタロウにロワの素顔は見せたくはないが、見せないと厄介な事になるのは目に見えている。
「……分かった。今回は私が折れよう」
「心苦しい決断じゃったろう。心中察するぞ」
「ありがとう、フラン」
「拙者、ロワ殿の素顔を見たいって言っただけでござるよな?なんで悪魔と契約するみたいな雰囲気になってるでござるか?」
ぶつくさと文句を言っているリンタロウを無視して、戦っているロワに向かって叫ぶ。
「ロワー!ちょっと来てくれんかー!」
「分かりましたー!」
「ロワお兄ちゃん、隙あり!」
「って、うわ!」
よそ見をしているロワに向かってノエルが殴りかかる。ノエルの拳がロワに突き刺さり、わしらの方までふっとんでくる。
「ぐわっ!」
ロワは近くにあった木にぶつかって尻餅を付く。
ダメージはかなり大きいようじゃが、なんとか自力で立ち上がった。
「痛てててて……ノエルちゃん、手加減してよぉ……」
「手加減してるよ?今のは半分くらいの力かな?」
「これで半分なの?強すぎだよ……」
ロワはノエルからセントヒールによる治療を受ける。
傷はみるみる内に癒されていき、数秒で完全に回復する。いつ見ても鮮やかな回復じゃな。
「そう言えば、僕になにか用ですか?」
「リンタロウがロワの素顔が見たいんじゃと。わしが外から見えんように壁を作るから、見せてやってくれぬか?」
「それならいいですよ」
わしが巨大な土壁を地面から作り出すと、ロワが顔に付けていた布を取ろうとする。それを見たミエルは反射的に顔をロワから背けた。
布は取り外され、久しぶりにロワの素顔が露わになる。
「やっぱり、ロワの素顔は凄いのう。少しドキドキしてしまうわい」
「かっこいいよねー、前よりもカッコよくなってない?」
「確かにそうじゃな」
前に見た時よりもイケメン度が増している気がする。ホウリがこのままだと布でも中和出来なくなると言っておったが、こうしてみると説得力があるのう。
「して、これがあれだけ見たがっていたロワの素顔じゃがどうじゃ?」
「いや、別に拙者は見たがっていた訳ではないのでござるが」
「御託はよい」
「そうでござるな。しかし、思ったよりもイケメンでござるな。一番のモテモテな者と言われてるだけはあるでござるな」
「そんな事はないで……」
手を振って否定しようとしたロワだったが、何かを思い出したのか表情が凍る。
「そう言えば、この顔のせいでひどい目に会いかけましたね」
「そうじゃな。ホウリ曰く、ロワの顔は質の悪い呪いみたいなものみたいじゃしな」
「そうでござる!拙者にいい考えがあるでござるよ!」
わしらの話を聞いていたリンタロウが明るい顔で手を打つ。なんだか嫌な予感がするわい。
「一応聞いてみよう」
「拙者の力でロワ殿のカッコよさを切るのでござる。そうすれば、ロワ殿も苦労せずに済むでござろう?」
「「却下だ」」
リンタロウの提案にわしとミエルの声がハモる。断られると思っていなかったのか、リンタロウが目を丸くする。
「なぜでござるか?拙者の力で全部解決でござろう?」
「未熟者が。確実に狙ったものを切れるようになってから言うのじゃな」
「貴様みたいな男にロワの事を任せられる訳ないだろうが。寝言は寝て言え」
「ちょっと、お二人とも言い過ぎですよ。リンタロウさんは善意で言ってくれてるんですし」
ロワが布を付けてわしらをたしなめる。ロワの言う通り、リンタロウは善意で言っておるのじゃろうし、少し言い過ぎたかもしれぬ。
「……悪かった。流石にお主の言葉を無下にしすぎてしまったわい」
「私も言い過ぎた。謝ろう」
わしとミエルはリンタロウに向かって頭を下げる。
じゃが、リンタロウは頬を膨らませてソッポを向いた。
「いーや、許せぬでござる。これはお詫びに何かしてもらわねばいけぬでござるな」
「何かしてほしい事でもあるのか?」
「そうでござるな……」
リンタロウは顎に手を置いて考えると、歯を見せながらニカッと笑った。
「拙者とお茶をしてもらうでござるかな?」
「調子に乗るな!」
「ぐふっ!」
ミエルの拳がリンタロウの顔面にめり込む。
本当にこやつはブレぬのう。
「まあまあ、そろそろおやつの時間ですし、皆さんでおやつでも食べませんか?」
「ロワがそう言うのなら、まあ……」
「本当でござるか!」
鼻血を出しながらリンタロウが目を輝かせる。
「皆と一緒であればよいじゃろう」
「おやつ?やったー!」
「そうと決まれば家に戻るぞ。確か、ホウリが作ったクッキーがあったはずじゃ」
「それ食べて大丈夫でござるか?鳳梨殿にバレたら殺されないでござるか?」
「ホウリは元の世界でも似たような事をやっておるのか」
「鳳梨殿のスイーツには手を出してはいけない。拙者達の共通の認識でござる。守らねば命が危ないでござるからな」
それでこそホウリといった所か。
「安心せよ、ホウリが食っていいと言った物じゃ」
「ならば安心でござるな」
「ねーねー、早く行こうよー」
「そうじゃな」
ノエルに引っ張られる形でわしらは家に入るのであった。
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