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第三百十一話 俺も頑張らないと
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ノエル達はテストも近くなったし、部室でお勉強をしていた。
「ノエルちゃん、ここってどれが正解なの?」
コアコちゃんに聞かれて、問題集の覗き込んでみる。小説の文章問題、主人公の気持ちを答えよかぁ。
「ここはね、ここの文章の始めに顔を伏せてるでしょ?だから……」
「落ち込みって入っている、3番が正解ってこと?」
「そういうこと」
「なるほどー」
いつも通り、皆にお勉強を教えていると、サルミちゃんが頬杖をついているのに気が付いた。
教科書に目は向いているけど、ペンを動かす手は止まっている。
「サルミちゃん?どうしたの?分からない問題でもあった?」
「いや、ちょっと考えごとをしてただけよ」
「考え事?」
ノエルが首を傾げると、サルミちゃんがため息を吐きながらペンを置いた。
「私達ってオカルト研究クラブよね?」
「そうだね」
「最近、オカルト研究クラブっぽい活動って何したかしら?」
「言われてみれば、それっぽい事をやった記憶はないね」
パンプ君もサルミちゃんに同意する。そう言われれば、クラブ活動っぽい事って夜に学校を探検した時以来かな?
ホウリお兄ちゃんがオカルトを教えてくれるって言ってたけど、忙しいみたいで音沙汰がない。
皆が不満に思うのも無理はないかな。
「やっぱりコアコちゃんもオカルトしたい?」
「したいけど、今ホウリさんって大変なんだよね?我儘は言えないよ」
確かにホウリお兄ちゃんに限らず、スターダストの皆はオダリムで戦っている。オカルト研究クラブに来る時間なんて無いだろう。
「……ってこともホウリお兄ちゃんは予想してたのかな?」
そんな事を呟きつつ、ノエルは懐から封筒を取り出す。
『なんだそれ?』
「ホウリお兄ちゃんから預かっているの。『陰陽術』の使い方が書いてあるんだって」
「何よそれ」
「オカルト系の術だって。形代っていう人型の紙を操ったりできるんだって」
「何それ!面白そう!」
「本当かしら?」
興奮したコアコちゃんとは対照的に、サルミちゃんの反応は冷ややかだ。
「本当だよ?ノエル、実際に見たし」
「どんな感じだった!?」
「こんな感じの紙がふよふよ浮いてたの」
ノートの切れ端を切って、形代の形にしてみる。
「スキルも使ってないのに浮くの!?」
「そうだよ。凄いでしょ?」
「どうだかね。何かトリックがあるんじゃないの?」
「やってみれば分かるんじゃない?」
『それもそうだな』
「ノエルちゃん」
コアコちゃんが瞳をキラキラさせて、封筒に視線を向けてくる。
ノエルは心が痛むけど、封筒を懐に仕舞った。
「あああああ!?」
「なんで仕舞ったの?」
「次のテストで良い点を取らないと渡しちゃダメって言われてて」
『具体的にはどのくらい取れば良いんだ?』
「前のテストより低い点は取っちゃダメだってさ」
「かなり厳しいわね」
「ホウリお兄ちゃん曰く、『前に出来たんだから今回も出来るよな?』らしいよ?」
『相変わらず厳しい人だな』
前の皆の成績はかなり高かった筈だ。あの点数を維持するにはかなり頑張らないといけない。
「じゃあ頑張らないとね」
コアコちゃんが気合を入れなおしてペンを握る。
「みんなも頑張ろうね」
「頑張るのもいいけど、休憩も大事だよ」
ノエルは部室の壁に掛かっている時計に目を向ける。
お勉強を始めてからもう2時間が経過している。そろそろ休憩しないと集中力が持たないだろう。
「少し休憩しよっか。ジュースあるけど飲む人~」
ノエルの言葉に皆が手を上げる。ノエルはクーラーボックスからジュース瓶を取り出してみんなに配る。
「うーん、そろそろ夏だね~」
「そうね。最近は暖かいっていうより暑い日も増えて来たわね」
「冷たいジュースが美味しくなったよねえ」
コアコちゃんが美味しそうにジュースを飲む。部室のエアコンは弱めで、ほんのりと汗が出てくる。だから、冷たいジュースが染みて来る。
「皆は夏休みの予定は?」
『俺は勉強と訓練だ』
「遊ばないの?」
『遊ぶ予定は無いな』
「勿体ないなぁ。ノエルとプールにでも行かない?楽しいよ?」
『ぷ、プール?』
なんでかマカダ君の顔がほんのりと赤らむ。
「……すけべ」
『べ、別に何も考えてねぇよ』
「なんのこと?」
マカダ君とサルミちゃんに聞いてみるけど、2人は何も答えてくれなかった。結局プールはどうなるんだろ?
「ノエルちゃんは何か予定あるの?」
「ちょっと遠出するかもって言われてるかな。2週間くらい」
「旅行に行くの?良いね」
「旅行かな?」
ホウリお兄ちゃんの事だし、楽しい以外のこともありそうだ。
「でも、夏休みの前にオダリムの襲撃よね」
「大丈夫なのかな?」
「大丈夫じゃないかな?」
「ノエルちゃんは心配じゃないの?」
パンプ君の質問にノエルは迷いなく頷く。
「だってホウリお兄ちゃんもフランお姉ちゃんもいるし」
『確かにあの2人がいるなら安心感があるな』
「でしょ?」
「あの状況でお祭りを開く人ですものね。呑気と言うか、図太いというか」
「ホウリお兄ちゃんは色々と考えて、お祭りをしたんだと思うよ?」
「色々って何よ」
「さあ?分かんない」
「何よそれ」
ホウリお兄ちゃんってノエルが思いつくようなスケールの人じゃないし。考えても分かりそうにない。
「そんな人がいるなら早々にケリがつくんじゃないの?」
「そんなに甘い話は無いんじゃないかな?」
『俺達に出来る事は無いか?』
「あったらホウリお兄ちゃんから要請が来ると思うよ」
魔石のこと意外は何も頼まれてないし、まだ大丈夫ってことなんだろう。本当に余裕がなくなってきたら、ホウリお兄ちゃんは遠慮なく頼ってくるからね。
『それまで鍛えておくか』
「要請がくるかは分かんないよ?」
「子供に要請がくるなんて、いよいよ逼迫したって感じね」
「そうならないように願いたいけどね」
「それまではお勉強をしてようね」
「勉強っていえば、ノエルって本当に一万マス計算してるんだね?」
「ノエルは今は孤児院にいるんだったかしら?」
「うん」
サルミちゃんは頬杖を突きながら、ジュースを飲む。
「孤児院ってうるさそうよね」
「うん、とっても賑やかだよ」
「子供って生意気じゃない?」
「個性的で飽きないよね」
「何処にいても人だらけで心が休まらなさそう」
「寂しくなくて良いよね」
「あんたどんだけポジティブなのよ」
サルミちゃんが呆れたように呟く。何か変な事を言ったかな?
「でもさ、本当に良い所だよ?ねえ、パンプ君」
「僕は慣れてるからそう思うけど、初めての人でそこまで思えるのはノエルくらいじゃない?」
「そうかな?」
「そうよ。団体で毎日いるなんて気が滅入るわ」
「そう?私は楽しそうだと思うけど?」
『俺もだ。要は合宿みたいなものだろ?』
「あんたらが可笑しいだけよ」
「そこまで言うなら、皆で孤児院に泊まってみない?」
「はぁ?」
ノエルの提案にサルミちゃんが睨みを効かせて来る。
「なんで私がそんなことをしないといけないのよ」
「思い込みだけで物を言うのは良くないよ。実際にやってみよー!」
「嫌よ」
「えー、いいじゃん。オカルト研究クラブの初めての合宿ってことでさ」
「嫌よ。やるなら私抜きでやりなさい」
「ちぇー」
ここまでサルミちゃんが強情だと思わなかった。他の皆はやるって言ってくれると思うけど、サルミちゃんだけ仲間外れは嫌だ。どうしようかな?
「……本当にダメ?」
「ダメ」
「本当の本当に?」
「本当の本当にダメよ」
「……ノエルのテスト点数アップ講座があっても?」
「点数アップ講座?」
「これさえ受ければ点数アップ間違いない、そういう講座なんだけどなぁ」
「それを早く言いなさいよ。それなら参加するわ」
「よし、これで決まり!」
サルミちゃんも説得できたし、良かった良かった。
「僕は良いって言ってないんだけどなぁ……」
そんな訳で、ノエル達は夏休みの予定を楽しく話すのだった。
「ノエルちゃん、ここってどれが正解なの?」
コアコちゃんに聞かれて、問題集の覗き込んでみる。小説の文章問題、主人公の気持ちを答えよかぁ。
「ここはね、ここの文章の始めに顔を伏せてるでしょ?だから……」
「落ち込みって入っている、3番が正解ってこと?」
「そういうこと」
「なるほどー」
いつも通り、皆にお勉強を教えていると、サルミちゃんが頬杖をついているのに気が付いた。
教科書に目は向いているけど、ペンを動かす手は止まっている。
「サルミちゃん?どうしたの?分からない問題でもあった?」
「いや、ちょっと考えごとをしてただけよ」
「考え事?」
ノエルが首を傾げると、サルミちゃんがため息を吐きながらペンを置いた。
「私達ってオカルト研究クラブよね?」
「そうだね」
「最近、オカルト研究クラブっぽい活動って何したかしら?」
「言われてみれば、それっぽい事をやった記憶はないね」
パンプ君もサルミちゃんに同意する。そう言われれば、クラブ活動っぽい事って夜に学校を探検した時以来かな?
ホウリお兄ちゃんがオカルトを教えてくれるって言ってたけど、忙しいみたいで音沙汰がない。
皆が不満に思うのも無理はないかな。
「やっぱりコアコちゃんもオカルトしたい?」
「したいけど、今ホウリさんって大変なんだよね?我儘は言えないよ」
確かにホウリお兄ちゃんに限らず、スターダストの皆はオダリムで戦っている。オカルト研究クラブに来る時間なんて無いだろう。
「……ってこともホウリお兄ちゃんは予想してたのかな?」
そんな事を呟きつつ、ノエルは懐から封筒を取り出す。
『なんだそれ?』
「ホウリお兄ちゃんから預かっているの。『陰陽術』の使い方が書いてあるんだって」
「何よそれ」
「オカルト系の術だって。形代っていう人型の紙を操ったりできるんだって」
「何それ!面白そう!」
「本当かしら?」
興奮したコアコちゃんとは対照的に、サルミちゃんの反応は冷ややかだ。
「本当だよ?ノエル、実際に見たし」
「どんな感じだった!?」
「こんな感じの紙がふよふよ浮いてたの」
ノートの切れ端を切って、形代の形にしてみる。
「スキルも使ってないのに浮くの!?」
「そうだよ。凄いでしょ?」
「どうだかね。何かトリックがあるんじゃないの?」
「やってみれば分かるんじゃない?」
『それもそうだな』
「ノエルちゃん」
コアコちゃんが瞳をキラキラさせて、封筒に視線を向けてくる。
ノエルは心が痛むけど、封筒を懐に仕舞った。
「あああああ!?」
「なんで仕舞ったの?」
「次のテストで良い点を取らないと渡しちゃダメって言われてて」
『具体的にはどのくらい取れば良いんだ?』
「前のテストより低い点は取っちゃダメだってさ」
「かなり厳しいわね」
「ホウリお兄ちゃん曰く、『前に出来たんだから今回も出来るよな?』らしいよ?」
『相変わらず厳しい人だな』
前の皆の成績はかなり高かった筈だ。あの点数を維持するにはかなり頑張らないといけない。
「じゃあ頑張らないとね」
コアコちゃんが気合を入れなおしてペンを握る。
「みんなも頑張ろうね」
「頑張るのもいいけど、休憩も大事だよ」
ノエルは部室の壁に掛かっている時計に目を向ける。
お勉強を始めてからもう2時間が経過している。そろそろ休憩しないと集中力が持たないだろう。
「少し休憩しよっか。ジュースあるけど飲む人~」
ノエルの言葉に皆が手を上げる。ノエルはクーラーボックスからジュース瓶を取り出してみんなに配る。
「うーん、そろそろ夏だね~」
「そうね。最近は暖かいっていうより暑い日も増えて来たわね」
「冷たいジュースが美味しくなったよねえ」
コアコちゃんが美味しそうにジュースを飲む。部室のエアコンは弱めで、ほんのりと汗が出てくる。だから、冷たいジュースが染みて来る。
「皆は夏休みの予定は?」
『俺は勉強と訓練だ』
「遊ばないの?」
『遊ぶ予定は無いな』
「勿体ないなぁ。ノエルとプールにでも行かない?楽しいよ?」
『ぷ、プール?』
なんでかマカダ君の顔がほんのりと赤らむ。
「……すけべ」
『べ、別に何も考えてねぇよ』
「なんのこと?」
マカダ君とサルミちゃんに聞いてみるけど、2人は何も答えてくれなかった。結局プールはどうなるんだろ?
「ノエルちゃんは何か予定あるの?」
「ちょっと遠出するかもって言われてるかな。2週間くらい」
「旅行に行くの?良いね」
「旅行かな?」
ホウリお兄ちゃんの事だし、楽しい以外のこともありそうだ。
「でも、夏休みの前にオダリムの襲撃よね」
「大丈夫なのかな?」
「大丈夫じゃないかな?」
「ノエルちゃんは心配じゃないの?」
パンプ君の質問にノエルは迷いなく頷く。
「だってホウリお兄ちゃんもフランお姉ちゃんもいるし」
『確かにあの2人がいるなら安心感があるな』
「でしょ?」
「あの状況でお祭りを開く人ですものね。呑気と言うか、図太いというか」
「ホウリお兄ちゃんは色々と考えて、お祭りをしたんだと思うよ?」
「色々って何よ」
「さあ?分かんない」
「何よそれ」
ホウリお兄ちゃんってノエルが思いつくようなスケールの人じゃないし。考えても分かりそうにない。
「そんな人がいるなら早々にケリがつくんじゃないの?」
「そんなに甘い話は無いんじゃないかな?」
『俺達に出来る事は無いか?』
「あったらホウリお兄ちゃんから要請が来ると思うよ」
魔石のこと意外は何も頼まれてないし、まだ大丈夫ってことなんだろう。本当に余裕がなくなってきたら、ホウリお兄ちゃんは遠慮なく頼ってくるからね。
『それまで鍛えておくか』
「要請がくるかは分かんないよ?」
「子供に要請がくるなんて、いよいよ逼迫したって感じね」
「そうならないように願いたいけどね」
「それまではお勉強をしてようね」
「勉強っていえば、ノエルって本当に一万マス計算してるんだね?」
「ノエルは今は孤児院にいるんだったかしら?」
「うん」
サルミちゃんは頬杖を突きながら、ジュースを飲む。
「孤児院ってうるさそうよね」
「うん、とっても賑やかだよ」
「子供って生意気じゃない?」
「個性的で飽きないよね」
「何処にいても人だらけで心が休まらなさそう」
「寂しくなくて良いよね」
「あんたどんだけポジティブなのよ」
サルミちゃんが呆れたように呟く。何か変な事を言ったかな?
「でもさ、本当に良い所だよ?ねえ、パンプ君」
「僕は慣れてるからそう思うけど、初めての人でそこまで思えるのはノエルくらいじゃない?」
「そうかな?」
「そうよ。団体で毎日いるなんて気が滅入るわ」
「そう?私は楽しそうだと思うけど?」
『俺もだ。要は合宿みたいなものだろ?』
「あんたらが可笑しいだけよ」
「そこまで言うなら、皆で孤児院に泊まってみない?」
「はぁ?」
ノエルの提案にサルミちゃんが睨みを効かせて来る。
「なんで私がそんなことをしないといけないのよ」
「思い込みだけで物を言うのは良くないよ。実際にやってみよー!」
「嫌よ」
「えー、いいじゃん。オカルト研究クラブの初めての合宿ってことでさ」
「嫌よ。やるなら私抜きでやりなさい」
「ちぇー」
ここまでサルミちゃんが強情だと思わなかった。他の皆はやるって言ってくれると思うけど、サルミちゃんだけ仲間外れは嫌だ。どうしようかな?
「……本当にダメ?」
「ダメ」
「本当の本当に?」
「本当の本当にダメよ」
「……ノエルのテスト点数アップ講座があっても?」
「点数アップ講座?」
「これさえ受ければ点数アップ間違いない、そういう講座なんだけどなぁ」
「それを早く言いなさいよ。それなら参加するわ」
「よし、これで決まり!」
サルミちゃんも説得できたし、良かった良かった。
「僕は良いって言ってないんだけどなぁ……」
そんな訳で、ノエル達は夏休みの予定を楽しく話すのだった。
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