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魔導書
1.魔素という物質。
私の居るこの世界は、魔素という元素で満ちている。
水素、酸素、窒素、魔素……。
どれも同じ元素ではあるけれど、魔素だけは、唯一物理法則に関係しない特性を持っているらしい。
というよりも、これは確定事項だと言っても良い。
魔法と永く付き合ってきた私が言うのだから、間違いない。
私は、この魔素について、零番目の元素という位置づけでどうだろう、と思っているのだけれど。
世の物理学者たちが何と言うかは、解らない。
そもそも、元素という位置付けを許さない物理学者の方が多いかもしれない。
しかし、特殊な元素と考えたほうが、理解が早いだろう。
またこの特殊な物質に、数学上特別な数字である『0』を冠するのは、何もおかしいことではない筈だ。
何故なら、魔素という元素は、唯一『霊的な物質』だからだ。
五感で感じることは出来ず、物理的検知で探すことも出来ず、そして何よりこの毒性の強い物質の汚染は、肉体ではなく精神に働きかける。
だからこそ、この物質を扱うには特殊な才能と訓練を必要としている。
一例として、以下に私が考える魔素を扱う上で重要な項目を列挙する。
1、魔素の毒性に打ち勝てる身体、あるいは耐性の確保。
2、大気中の魔素を感知、観測できる感覚神経の獲得。
3、自身の精神エネルギーである魔気を制御できる技術の獲得。
4、魔気を使った魔素の制御技術。
5、魔力子の生成技術と、制御技術。
6、現象核への知識、制御技術。
7、自己の魔法体系への理解と、現象核の獲得手段。
8、言霊の理解と実行力。詠唱による術式発動技術。
9、呪文の理解と実行力。魔法陣による術式発動技術。
10、術式図を読み解く理解力、術式図を描画できる知識と技術。
これらは、今まさに世界で人族が研究に勤しんでいる過程であり。
昨今では、これらの技術を扱う者達のことを、魔法使い、魔導士、魔術師などと呼ぶようになってきている。
新たに確立されようとしている技術職というわけだ。
そしてこれらの技術職が担う魔素を中心とした法則、技術、知識、等をひとまとめにして彼らは『魔法』と呼んでいる。
だから、私もこれからは、私のこの力を『魔法』と呼ぶことにしようと思う。
この先の未来、きっと魔法というものが、世界を大きく変えていくのだろう。
しかし果たして、人族たちにこの力が上手く扱えるのかどうか。
私は甚だ疑問に思っている。
かつての世界樹が亡くなってから何千回、星々が廻っただろうか。
その間に私が得た世界の知識や魔法技術は、まだ完全とは呼べない。
少なくとも私はそう思っている。
対する人族の寿命は500年もあっただろうか?
おそらく、人間一人が魔素の扱いに慣れるには、ほぼ一生分の時間が必要だろう。
かつての原生人族のように、欲や力に溺れて世界を滅ぼすことが無いことを祈るばかりだ。
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※ ストーリーは二章からとなっております※
※ 一章は、魔導書になります※
水素、酸素、窒素、魔素……。
どれも同じ元素ではあるけれど、魔素だけは、唯一物理法則に関係しない特性を持っているらしい。
というよりも、これは確定事項だと言っても良い。
魔法と永く付き合ってきた私が言うのだから、間違いない。
私は、この魔素について、零番目の元素という位置づけでどうだろう、と思っているのだけれど。
世の物理学者たちが何と言うかは、解らない。
そもそも、元素という位置付けを許さない物理学者の方が多いかもしれない。
しかし、特殊な元素と考えたほうが、理解が早いだろう。
またこの特殊な物質に、数学上特別な数字である『0』を冠するのは、何もおかしいことではない筈だ。
何故なら、魔素という元素は、唯一『霊的な物質』だからだ。
五感で感じることは出来ず、物理的検知で探すことも出来ず、そして何よりこの毒性の強い物質の汚染は、肉体ではなく精神に働きかける。
だからこそ、この物質を扱うには特殊な才能と訓練を必要としている。
一例として、以下に私が考える魔素を扱う上で重要な項目を列挙する。
1、魔素の毒性に打ち勝てる身体、あるいは耐性の確保。
2、大気中の魔素を感知、観測できる感覚神経の獲得。
3、自身の精神エネルギーである魔気を制御できる技術の獲得。
4、魔気を使った魔素の制御技術。
5、魔力子の生成技術と、制御技術。
6、現象核への知識、制御技術。
7、自己の魔法体系への理解と、現象核の獲得手段。
8、言霊の理解と実行力。詠唱による術式発動技術。
9、呪文の理解と実行力。魔法陣による術式発動技術。
10、術式図を読み解く理解力、術式図を描画できる知識と技術。
これらは、今まさに世界で人族が研究に勤しんでいる過程であり。
昨今では、これらの技術を扱う者達のことを、魔法使い、魔導士、魔術師などと呼ぶようになってきている。
新たに確立されようとしている技術職というわけだ。
そしてこれらの技術職が担う魔素を中心とした法則、技術、知識、等をひとまとめにして彼らは『魔法』と呼んでいる。
だから、私もこれからは、私のこの力を『魔法』と呼ぶことにしようと思う。
この先の未来、きっと魔法というものが、世界を大きく変えていくのだろう。
しかし果たして、人族たちにこの力が上手く扱えるのかどうか。
私は甚だ疑問に思っている。
かつての世界樹が亡くなってから何千回、星々が廻っただろうか。
その間に私が得た世界の知識や魔法技術は、まだ完全とは呼べない。
少なくとも私はそう思っている。
対する人族の寿命は500年もあっただろうか?
おそらく、人間一人が魔素の扱いに慣れるには、ほぼ一生分の時間が必要だろう。
かつての原生人族のように、欲や力に溺れて世界を滅ぼすことが無いことを祈るばかりだ。
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※ ストーリーは二章からとなっております※
※ 一章は、魔導書になります※
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