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魔導書
18. 防御用術式
攻撃用の術式や、物理的な加害に対し、自己または他者、一定区域などを防衛するための魔術を、防御用術式と分類している。
ここには、使い方によっては攻撃用途にもなりえる物も、若干量含まれている。
受けうる攻撃の効力を削減、あるいは無効化させることが防御とするならば。
実は対応すべき分類はそれなりに多く、物理的、魔術的、精神的、状態的、能力的な加害を試みられることが挙げられる。
そして、この加害方法の数だけ、防御魔術も構築しなければならないということだ。
また、防御用術式には形状によるタイプが有り――。
盾、結界、全周囲障壁、など。
他の分類も参考にするならば、能力強化、耐性付与、等もある意味防御用と言えるだろう。
術師は対応するモノを捉えた瞬間に、どの防御方法を選択するかを瞬時に判断しなくてはならない。そうしないと間に合わないからだ。
例えば、前の項で述べた自然の雷『天雷』は、物理的な加害に値する。
これを魔法や魔術で防御しようとする場合。
これは私の術式での話になるが――。
魔法抵抗を上昇させる強化や、【解呪結界】などの魔術的な防御では防げないため、【石柱障壁】やより上位の【結晶壁】などで物理的に受け止める選択肢になる。
また、無属性魔術は、物理的実体を有するので例えば【広魔城壁】の術式なら、広範囲の人や物を守る防御壁として、物理的にも魔術的にも利用できるだろう。ただし、無属性魔術は燃費が悪く、攻撃魔術の持続力によっては耐えきれない可能性も考慮すべき所だ。
上記とは別のタイプとして、風属性魔術の【風流防壁】、重属性魔術の【弾道歪曲壁】などは、盾や壁のように直接接触させて威力を減少させる手法とは違い、弾道を逸らしたりして、命中する確率を激減させる方法での防御術式である。また、デコイを作り出して、そちらを犠牲にして回避を図る術式なども、防御用に分類される物だ。
他には、防御用術式とは別になるが、全く違ったアプローチによる魔法防御方法の一例もあげておく。
例えば、属性相関を利用した防御方法などはとても一般的だ。
火属性攻撃用術式の【火の矢】は、水属性の魔法ならばどれに接触しようと分解されうるし、逆に【炎の壁】は、物理的炎の壁として、攻防にも利用でき、金属性魔法を一切寄せ付けない防御性能を発揮するだろう。
また別の例として、毒霧を発生させる魔術などに対しては、状態防御である【毒耐性付与】等で対抗することができる。
ただし、付与術式は、攻撃用術式等とは全く別系統の術式図構成になるため、術者の修練に充てられる寿命いかんによっては、付与系術式を専門的に習得するなどの計画性が必要になる可能性がある。
重ねて言うが、防御には咄嗟の判断力が重要だ。
そのためには、必要な時に慌てることなく、着実に魔力を紡ぎ出す修練を怠ってはならない。
詠唱型の魔術師は特に重要な事であり、魔法陣型の魔術師でも、該当の防御術式陣の発動速度が可能な限り早くなるよう構築し、術式発動宣言から防御術式が展開するまでのタイムラグを把握しておく等の準備は必須となる。
次は、治療用術式を解説する。
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