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29話
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「これで30人目、最後の1人だな。転移魔法スキル発動!」
最後の1人と一緒に俺も自宅の地下室に移動。
地下室には30人の盗賊が岩の枷をつけられていて、うなだれていた。
「普通なら盗賊は皆死刑になる。だが俺はお前らを殺させない。俺はお前らが盗賊になった理由を誰よりも理解できるからだ」
静まり返る盗賊達。
「お前らは皆、スキル構成に恵まれず冒険者として活躍する事ができずに、生きるために盗賊になった者達だからな」
「運び屋トリスにこんな事を言われる日が来るなんて夢にも思ってなかったな」
「運び屋スキルしかなかった俺はこの10年ずっと薬草ばかり採取してきた。だけどある事をきっかけに力の使い方を教わり、それによってスキルのない俺でもここまで強くなる事ができた」
「それは本当か?!」
盗賊達の目はギラギラし始めた。
「もしお前らの中でまだ冒険者として活躍したいと思うやつがいたら俺はお前らを鍛えてやる。もしイヤなやつがいたら、それならそれで仕方ない事だろう。それでもみんなが豊かに生活できるようにしてやる。俺がみんなを雇ってやる」
「本当に鍛えてもらえるなら俺はやるぜ!」
1番に声を上げたのはどこか見た事のある顔だった。
「俺は今こいつらをまとめているギガスという者だ。トリスの幼馴染のマリアの弟のテウスと同い年だ」
どこかで見た事があると思っていたが、あの時レアスキルの打撃王を授かった者か。
「お前はたしかレアスキルの打撃王を持っていたよな。何故、レアスキル持ちが盗賊なんてやっているんだ?」
「普通の冒険者であれば、まずレベル30の壁にブチ当たり挫折して冒険者を辞める。スキル構成に恵まれなかったレアスキル持ちはレベル50の壁にブチ当たる」
スキル構成に恵まれなかった者達はレベル30になる前に冒険者を辞める。そして生きるために盗賊になる。
「俺もそんな壁にブチ当たっていた時に1人の女性に声をかけられた。その人は『レビ』と名乗り、若くて綺麗で魅力的な女性だった。彼女は英雄のスキル持ちだったけどスキル構成に恵まれなかった人だった。そこで俺は「一緒にパーティーを組んでお互いに足りない部分を補って一緒に頑張らない?」と誘われて、俺はその人とパーティーを組む事にした」
「ほうほう」
「そしてパーティーを組んで1週間した時に事件は起こったんだ。とある討伐依頼で他の冒険者達と対象モンスターが被った事があった。その時被った冒険者達の方がランクが上だったため俺は譲ってやろうと思っていたが、その時に悪態をつかれた『レビ』は急に気配が変わり『闇魔法』を使い冒険者達は皆殺しにしたんだ」
闇魔法・・・
「その時初めて『闇魔法』を使える彼女が『月影の白兎』の最高幹部だという事を聞いたんだ。そして彼女にこう言われた。「こちら側の世界へようこそ。あなたは幹部候補者よ。よろしくね」拒否をすれば俺も殺される。俺は素直にしたがい、今にいたるっていうわけさ」
「ほうほう。ならば頭領と言われていたベルゼも同じ感じで誘われたのか?」
「なぜベルゼの事を知っている?」
「王女が拐われた時にアジトに頭領と呼ばれていたベルゼがいたからな。あの時王女を助けたのは俺だ」
「お前があの時王女を助けたのか。そして今にいたるわけか。人生っておもしろいもんだな。ベルゼも同じように誘われたがベルゼは俺とは違い18のスキル持ちでさらにSランクの冒険者だ。あいつは闇を抱えていたからそれを見透かされてたんだろう。もうすぐベルゼは最高幹部になるっていう噂もある。何か因縁があるなら気をつけた方がいいぜ」
「忠告ありがとう。みんな、今日のところは俺の言った事をゆっくり考えてくれ。今日はもう遅いから明日ギルド長に掛け合ってみる。枷は外すがまだ外に出すわけにはいかないから地下室の扉は開かないようにしておくからな」
「みんなを代表して礼を言う。ありがとう」
「じゃあおやすみ」
俺は地下室から出て、全員分の食事と布団を転移魔法で転送してから眠りについた。
最後の1人と一緒に俺も自宅の地下室に移動。
地下室には30人の盗賊が岩の枷をつけられていて、うなだれていた。
「普通なら盗賊は皆死刑になる。だが俺はお前らを殺させない。俺はお前らが盗賊になった理由を誰よりも理解できるからだ」
静まり返る盗賊達。
「お前らは皆、スキル構成に恵まれず冒険者として活躍する事ができずに、生きるために盗賊になった者達だからな」
「運び屋トリスにこんな事を言われる日が来るなんて夢にも思ってなかったな」
「運び屋スキルしかなかった俺はこの10年ずっと薬草ばかり採取してきた。だけどある事をきっかけに力の使い方を教わり、それによってスキルのない俺でもここまで強くなる事ができた」
「それは本当か?!」
盗賊達の目はギラギラし始めた。
「もしお前らの中でまだ冒険者として活躍したいと思うやつがいたら俺はお前らを鍛えてやる。もしイヤなやつがいたら、それならそれで仕方ない事だろう。それでもみんなが豊かに生活できるようにしてやる。俺がみんなを雇ってやる」
「本当に鍛えてもらえるなら俺はやるぜ!」
1番に声を上げたのはどこか見た事のある顔だった。
「俺は今こいつらをまとめているギガスという者だ。トリスの幼馴染のマリアの弟のテウスと同い年だ」
どこかで見た事があると思っていたが、あの時レアスキルの打撃王を授かった者か。
「お前はたしかレアスキルの打撃王を持っていたよな。何故、レアスキル持ちが盗賊なんてやっているんだ?」
「普通の冒険者であれば、まずレベル30の壁にブチ当たり挫折して冒険者を辞める。スキル構成に恵まれなかったレアスキル持ちはレベル50の壁にブチ当たる」
スキル構成に恵まれなかった者達はレベル30になる前に冒険者を辞める。そして生きるために盗賊になる。
「俺もそんな壁にブチ当たっていた時に1人の女性に声をかけられた。その人は『レビ』と名乗り、若くて綺麗で魅力的な女性だった。彼女は英雄のスキル持ちだったけどスキル構成に恵まれなかった人だった。そこで俺は「一緒にパーティーを組んでお互いに足りない部分を補って一緒に頑張らない?」と誘われて、俺はその人とパーティーを組む事にした」
「ほうほう」
「そしてパーティーを組んで1週間した時に事件は起こったんだ。とある討伐依頼で他の冒険者達と対象モンスターが被った事があった。その時被った冒険者達の方がランクが上だったため俺は譲ってやろうと思っていたが、その時に悪態をつかれた『レビ』は急に気配が変わり『闇魔法』を使い冒険者達は皆殺しにしたんだ」
闇魔法・・・
「その時初めて『闇魔法』を使える彼女が『月影の白兎』の最高幹部だという事を聞いたんだ。そして彼女にこう言われた。「こちら側の世界へようこそ。あなたは幹部候補者よ。よろしくね」拒否をすれば俺も殺される。俺は素直にしたがい、今にいたるっていうわけさ」
「ほうほう。ならば頭領と言われていたベルゼも同じ感じで誘われたのか?」
「なぜベルゼの事を知っている?」
「王女が拐われた時にアジトに頭領と呼ばれていたベルゼがいたからな。あの時王女を助けたのは俺だ」
「お前があの時王女を助けたのか。そして今にいたるわけか。人生っておもしろいもんだな。ベルゼも同じように誘われたがベルゼは俺とは違い18のスキル持ちでさらにSランクの冒険者だ。あいつは闇を抱えていたからそれを見透かされてたんだろう。もうすぐベルゼは最高幹部になるっていう噂もある。何か因縁があるなら気をつけた方がいいぜ」
「忠告ありがとう。みんな、今日のところは俺の言った事をゆっくり考えてくれ。今日はもう遅いから明日ギルド長に掛け合ってみる。枷は外すがまだ外に出すわけにはいかないから地下室の扉は開かないようにしておくからな」
「みんなを代表して礼を言う。ありがとう」
「じゃあおやすみ」
俺は地下室から出て、全員分の食事と布団を転移魔法で転送してから眠りについた。
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