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45話
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道具屋に着き、扉を開けたらもの凄く綺麗な受付の人がいた。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「こちらに『マナポ』はありますか?」
「ありますよ。でも結構な値段しますがお支払いの方は大丈夫でしょうか?」
「ちなみにおいくらですか?」
「1つ10億リンになります」
「そんなにするんですか!!」
俺、東の王国でタダで配ったよ!
「やめておきますか?」
「いえ、1つください。お支払いは商人の証でお願いします」
「かしこまりました。ではこちらをどうぞ」
俺は『マナポ』を受け取り、そのまま『マナポ』を飲んでみた。
「この『マナポ』美味しいですね」
「あんた傷ついてる様子もないけど『マナポ』を飲むなんて何考えてるんだい?」
「ちょっと味見してみたかったので」
「味見したくて10億リンも払ったのか!あんた大物だな」
「よく言われます。ヘヘッ!ちなみにこの『マナポ』を作れる人はジジさんだけですか?」
「次元のジョナ一族。今ジジと呼ばれるのは父のジョーと私ジョナンだけですね」
「えっ!あなたも『ジョナの一族』の人だったんですか!!それならもしよろしければちょっとこれを味見してもらえないでしょうか?」
俺はアイテム収納から自分で作った『マナポ』を取り出して渡した。
「この『マナポ』の色合いは私達が作った物じゃないね。これはどこで手に入れた物だい?」
「これは自分が作った物です」
「あんた一体何者だい?」
青の石版『サファイアタブレット』の事は言わない方がいいのかもしれないな。
「東の王国の青龍に作り方を聞きました」
青龍から聞いた。これはウソだけどそう違いはないだろう。
「死獣の頂点の青龍に聞いたとは面白い事言うね。まあいいか、ちょっと飲んでみるよ」
ジョナンは俺の作った『マナポ』を飲む。
「あんたの作った『マナポ』の効果は私達が作った物より高い効果があるね。だけどちょっと苦味がある。たしかにこれならウチらが作った『マナポ』の方が味はいいって言うだろうね」
「感想ありがとうございます」
「ところでだが、あんたもうご飯は食べたかい?もしまだならもうすぐ店を閉める時間だから一緒に食べないか?自分達以外で『マナポ』の作り方を知っているやつには会った事がない」
「まだ食べてないです。俺も『青の錬金術師』についてもっと話を聞いてみたかったので、よろしくお願いします」
「じゃあ少し待っててくれ」
「はい」
こんな綺麗な人との食事なんて緊張するな。
こうして俺はジョナンと一緒に食事をする事になった。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「こちらに『マナポ』はありますか?」
「ありますよ。でも結構な値段しますがお支払いの方は大丈夫でしょうか?」
「ちなみにおいくらですか?」
「1つ10億リンになります」
「そんなにするんですか!!」
俺、東の王国でタダで配ったよ!
「やめておきますか?」
「いえ、1つください。お支払いは商人の証でお願いします」
「かしこまりました。ではこちらをどうぞ」
俺は『マナポ』を受け取り、そのまま『マナポ』を飲んでみた。
「この『マナポ』美味しいですね」
「あんた傷ついてる様子もないけど『マナポ』を飲むなんて何考えてるんだい?」
「ちょっと味見してみたかったので」
「味見したくて10億リンも払ったのか!あんた大物だな」
「よく言われます。ヘヘッ!ちなみにこの『マナポ』を作れる人はジジさんだけですか?」
「次元のジョナ一族。今ジジと呼ばれるのは父のジョーと私ジョナンだけですね」
「えっ!あなたも『ジョナの一族』の人だったんですか!!それならもしよろしければちょっとこれを味見してもらえないでしょうか?」
俺はアイテム収納から自分で作った『マナポ』を取り出して渡した。
「この『マナポ』の色合いは私達が作った物じゃないね。これはどこで手に入れた物だい?」
「これは自分が作った物です」
「あんた一体何者だい?」
青の石版『サファイアタブレット』の事は言わない方がいいのかもしれないな。
「東の王国の青龍に作り方を聞きました」
青龍から聞いた。これはウソだけどそう違いはないだろう。
「死獣の頂点の青龍に聞いたとは面白い事言うね。まあいいか、ちょっと飲んでみるよ」
ジョナンは俺の作った『マナポ』を飲む。
「あんたの作った『マナポ』の効果は私達が作った物より高い効果があるね。だけどちょっと苦味がある。たしかにこれならウチらが作った『マナポ』の方が味はいいって言うだろうね」
「感想ありがとうございます」
「ところでだが、あんたもうご飯は食べたかい?もしまだならもうすぐ店を閉める時間だから一緒に食べないか?自分達以外で『マナポ』の作り方を知っているやつには会った事がない」
「まだ食べてないです。俺も『青の錬金術師』についてもっと話を聞いてみたかったので、よろしくお願いします」
「じゃあ少し待っててくれ」
「はい」
こんな綺麗な人との食事なんて緊張するな。
こうして俺はジョナンと一緒に食事をする事になった。
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