【完結】誰でも持っているはずの7つのスキルの内の1つ、運び屋スキルしか持っていなかったけど、最強になりました

鳥山正人

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68話

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満月の夜。

「いよいよゲンブの産卵が始まる。みんな戦闘態勢に入れ」

すでに獣人変化したビャクヤやアルファの後を追うかのようにマリアも戦闘態勢に入る。

「全てを飲み込む黒き星『黒星刀』、全てを防ぐ漆黒の鎧『黒甲羅の鎧』」

漆黒の刀と漆黒の鎧が具現化された。

俺も戦闘態勢に入るためにアイテム収納から『ジョナ・ゴールド・クリムゾン』ポーションを取り出し飲み、金色のオーラを纏う。

「白き爪と黒き盾を両手に宿す『ホワイトクロー』。白き爪と金の力、2つの力が重なり合う時、空間は切り裂かれる『空間断絶・クロープラチナ』」

金色のオーラを身に纏い、両手には具現化された白金の爪。

「みんな準備出来たな。来るぞ!!」

少し離れたところから無数の黒き穴が出現。中からは眠らない羊の群れが現れた。

「アルファ行くぞ!」

「白帝砲・ガトリング」

ビャクヤとアルファは圧縮された風の弾丸を撃ち始め、次々と眠らない羊達が倒れていく。

「トリス、こちらも負けていられないわ」

「星の型・1つ星・衛星ブラックナイト」

マリアの周りを回っている衛星から次々とレーザーが打ち出され、眠らない羊達は倒れいく。

「俺だって出来るところを見せてやる」

俺は両手に風を集め威圧をかけて圧縮していった。

「射殺し、打ち殺し、噛み殺す白金の竜巻の牙『ゴルゴ・ダ・ファング・空間断絶・風天抜刀牙』」

圧縮された風は具現化し、ドーナツ状に渦を描くように白金のドクロの牙が眠らない羊達の群れに襲いかかり、眠らない羊達は無残な姿に斬り裂かれていった。

運び屋スキルしかなかった俺が勇者や四獣達と肩を並べて共に戦う。こんな俺でも役に立てるくらいは強くなったんだな。

みんなの波状攻撃によって眠らない羊達の群れはいなくなった。

「今までのは準備運動にすぎない。本番はこれからだ!」

その時、目の前に4つの黒き穴が開かれた。

中からはバニーガールの格好をした月影の白兎のリーダー『レビ』、眠らない羊の特殊個体『サタン』、そしてベルゼとテウスが現れた。

先に口を開いたのは月影の白兎『レビ』だった。

「ビャクヤさん、お久しぶりですね。お会いするのはテンブとゲンブの戦い以来ですかね」

「盗賊団『月影の白兎』、その名前を聞いた時からイヤな予感がしておったが、やはりお主だったか。ニンゲン達よ、やつはニンゲンではなく、兎の死獣。月影の白兎一族。父はお主に騙されゲンブと戦うはめになった。覚悟しろ」

「バレてしまいましたね。だけど私の邪魔をしないでいただけるかしら。満月の夜に私の計画『ムーンショット計画』が終わりを迎える。こんな最高の日を邪魔するやつは誰であろうと許さないわ」

言い終わるとものすごい殺気を放ってきた。

「ワシとアルファはレビとサタンを相手にする。トリスとマリアは残りのニンゲンの相手を頼む!」

「わかった」「わかったわ」

それぞれ少し離れた場所に移り、戦いの火蓋は切って落とされた。

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