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闇組織
しおりを挟む異世界にいる俺は、迷路のような路地裏にいた。
「ここが闇組織と接触出来る店か・・・なんて怪しい店だ」
錆び付いたドアをギーィと鳴かせながら入った。
凄い目つきの男が、テーブルを拭いていた。
「アラス産の酒を飲ませてくれ、金貨50枚も払うから飲ませてくれ」
「それは昨日で無くなったよ」
「なら昨日へ行くから用意してくれ」
凄い目つきの男は、鍵を手渡してきた。
「あのドアへゆけ」
鍵で開けると部屋は、うす暗かった。
奥ではロウソクの明かりで5人の男がテーブルを囲んでいる。
カードのような物で賭け事をしてる最中だ。
あれ!あいつは後ろカードを隠し持ってるぞ。
ちゃちな如何様だ。
テーブルの上に金貨や銀貨が無造作に山積みされて、中央に1枚2枚と投げていた。
「お客さんだ」
一斉に俺を見た。
どれもこれも小汚いおっさんだ。
「向こうのテーブルに来い」
頭の禿げたおっさんがテーブルの席にドサッと座った。
「どんな用件だ」
「ある商品を売ってもらいたい。必要な材料も用意したからそっちで組み立てて売ってくれ。収益からこっちにも何割かもらえれば、こっちは文句はない。ただしこっちの正体は絶対に秘密だ」
「なんか勘違いしてるようだな。こっちは情報か闇の仕事しかしないぞ」
「まあ、慌てずに商品を見てくれ」
テーブルの上にLED照明を置いた。そしてツマミをひねった。
パッと部屋全体を明るくした。
「なんだ火事か・・・」
「あれだ。あれが光ってるぞ」
「なんだ、それは」
「・・・・・・」
「どうだ、気に入ったか・・・これならバカ売れして今の仕事より稼げるぜ」
「俺も、その商売に乗った」
「俺もだ」
「あれって売れるのか・・・」
「あれなら貴族に高く売れるはずだ。お前は、あれを見た事があるか・・・ないだろう」
もう乗り気満々だ。
「ここに配線して、こうやって繋げて・・・」
「仕組みを教えてくれよ」
「え!仕組か・・・ここに電気が流れて」
「ちょっと待った。電気ってなんだ」
そうだよな。ここの連中に電気の話をしても無理だ。もっと子供に話すよう話すしかないな。
「このツマミを入れると、デンキAくんが「照明をつけろ」とこの電子回路へ命令するんだ」
「デンキAくんがここを走るのか・・・」
「そうだよ、この配線の中を走るんだ」
「デンキAくんは、どうなるんだ」
「ここを走り回って、元のツマミに戻って来るんだよ」
「デンキAくんは消えないのか・・・それはよかった」
「アニキ、消えたらかわいそうだよ」
「そうだよ、一生懸命に走ったのに・・・」
「だから戻って来たって、先生が言ったろ。ちゃんと生きてるぞ」
「そうなのか・・・それなら次も応援できるな」
「この石は、魔物の石だ。そうだろ先生」
「そうだよ、魔物の石だ。この石が照明を光らせる為にLEDくんに飯を運んでるんだ」
「デンキAくんの飯は・・・」
「そりゃーこの石からもらってるさ」
「そうだよな。飯も食わせないなら働かないぞ」
俺は路地裏に出ていた。ああ疲れたぞ。
もうめちゃくちゃ疲れた。
照明の外装は、何とかむこうで木工職人が作るらしい。
それに闇組織は、思っていたよりでかい組織のようだ。
あっちこっちの領主に深くかかわってるらしい。
あのおっさんも幹部になれると喜んでた。
それに貴族の怖さも、おっさんから聞かされた。
俺の読みも当たっていた。
これで闇組織は俺に恩が出来た。
もしもの時には、奴らに頼りやすくなったはずだ。
それに十分に利益もでるだろう。
宿屋に入った。
「あんたか・・・ちゃんと醤油を持って来てくれたかい」
持って来たよ。それも業務用の10Lを・・・
分からないように、ドンとドンと2箱も置いた。
「あんた、あんた、醤油がきたよ」
「本当か」
だんなさんが出てきた。
「これか・・・箱に入ってるのか・・・お、重い。あんたのお陰で人気店の仲間入りができたよ。感謝いてるからな」
「そうだ、思い出したよ。ギルドマスターから荷物が来たから、2階の部屋に入れてあるからね」
「え!荷物・・・あ!あれか」
鍵をもらって2階へ行った。
木箱が2つもあった。
開けると様々な魔石が入っていた。
これってどんだけの値段になるんだ。検討も付かないなーー。
あれ!緑の魔石や紫の魔石まであるぞ。
また何を言われるか・・・この2つの魔石は保留だ。
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