異世界へ行って帰って来た

バルサック

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再入学

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東京池袋ダンジョンで、スキル覚醒者による2チームでの討伐が開始されようとしている。

「それがタカシが買った大剣か・・・そんな重い剣で大丈夫か」

「これは、リザードマンに有効だとギルドの保証付き武器なんだぜ」

「そんな物を何処で買ったんだ」

「ある所で買った物だよ。買った場所は、今は言えないがな」

「なんだよ・・・意味深いみしんな言い方だな」

そんなチームは順調に階層を重ねて攻略している。



「リザードマンは、中々な頑丈だから気を抜くな!!」

いよいよリザードマンとの戦いが始まろうとしている。
重装備のタンク数人が前に出た。

向こうは、8体のリザードマン。
姿勢を低くして駆け寄ってきた。

凄い一撃がタンクの大盾を襲いだした。なんとか一撃をずらして防いでいる。
しつこい打撃を何度も繰り返しているが、フォーメーションが崩れた。

「タカシ!そっちに行ったぞ!」

「おう!まかせろ」

大きくジャンプして重量のありそうな大剣を、着地寸前にリザードマンの右腕を切断。
大量の出血で辺りは、血の海に染まっている。
そしてふらつくリザードマンにとどめを刺した。

更に向かって来たリザードマンを横ぎりにして、腹を斬り開いている。
そのまま2歩進んで倒れれるリザードマン。

いつの間に迫っているリザードマンに対して、大剣を振り下ろした。
頭に直撃受けてパックリと割れた頭から、脳みそがこぼれ落ちた。


ようやく戦闘は終了。
ダカシの活躍に疑問を持った数人が集まりだしている。

「そんな重い剣をよくも振り回せるものだな」

「それにあの動きは何なんだ。前に一緒に戦った時は、そんなんじゃーなかったよな」

「俺は力の覚醒者だぞ。更に力、素早さの強化掛けで怖いもの知らずになっただけだ」

「なんだって!その強化って・・・」

「神須学園で再入学して手に入れた無スキルだよ」

「なんだよ・・・そんなの初耳だぞ」

「知らないのは無理はないよ。俺もダチの鑑定に付きって知ったのが3日前だからな。今は再入学に5ヶ月待ちだからな」

「なぜ俺らに知らせなかったんだ」

「無闇にしゃべるなと言われたからな・・・仕方なかったんだよ。今の状況ならしゃべっても問題ないかな・・・」

その情報を聞いた者は、たまったもんじゃない。

「地上に帰るぞ」

「そうだよな、早く帰ろうぜ」

「え!なんでだよ」

「決まってる事だ。俺らも再入学を申し込まないと・・・」

「それなら神田講師がいいぞ」

「なぜだ・・・」

「若くて美人だったぜ。見たいか」

スマホで見せられて「凄い美人だな」と取り合をするほどだ。



地上に出たグループは、お構いナシにスマホで連絡開始だ。

つながらないぞ。どうしてだ」

「はい・・・新しいスキル習得をしたいので再入学をお願いしたいのですが・・・はい、はい、それでお願いします」

「繋がったのか?」

「ああ、繋がったよ。1年まで予約で埋まってるそうだ」

「早く、早く繋がれ」




ギルドに頼んだナイフと銃弾を受取る為に、ギルド支部に来たのに・・・なんて混みようだ。
それに大剣やドデカイアックスがバカ売れしてるぞ。

ようやく俺の番だ。

「おばさん、賑わってるね・・・奴らは」

「ああ、学園に再入学した覚醒者達だよ。高田じいさんと神田のななちゃんが講師をしてるらしいよ。たまげたもんだよ・・・そうだ、あんたの注文は、あっちにあるからね」

そう言われて鍵を手渡された。
鍵でドアを開けたら、台車にダンボール箱が3箱もあった。

帰りの途中で、大勢の生徒がランニングですれ違った。
テレビで見た事があるぞ・・・年収1億円超えで騒がれてたな。
そんな人も来てたのか・・・

「イサム!」

「え!お前ら・・・まだ学園に居たのか・・・」

「居たら悪いか・・・」

「私たち、武器のモニター調査の手伝いをしてるのよ」

「俺らって標準的なスキル覚醒者らしく、武器を使っての打撃力や攻撃速度を感覚的に意見を言ってるんだぜ」

へ~ぇ、感覚的にってなんだよ・・・そんなんで良いのかよ。
そんな事してお金をもらって、学園生活を楽しんでるってワケか・・・

こっちは色々大変なのに・・・



我が家に帰って、ダンボール箱のナイフを収納だ。

あれ!こんな剣が収納されてたぞ。
亜空間の1つの剣が妙に引っ掛かった。

取り出して見たら「あ!思い出したぞ」
ああ!子供を治したお礼にもらった多数の剣の1つだ。
おかしいな・・・あの時は気が付かなかったが、なんだ光ったぞ。
なんで急に反応してるだ。

【ルーンブレイド】

刀身に斬・強の2文字のルーン文字が刻まれた剣
ドワーフが精魂込めたルーンブレイド

なんじゃこりゃ!!



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