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第4話
しおりを挟む「あ!副会長~、助けてぇ~」
「何しているのですか、貴方は」
「ん~?会長に捕まって離れられないところ~」
お願い副会長、マジで助けて。
「はぁぁ…龍雅、離してあげて下さい」
「チッ…分かった」
会長から解放された俺は、今度は捕まらない様に安全地帯である副会長の隣に移動する。
「副会長ありがと~!やっと昼飯が食べれるよぉ~」
「いえ。それより、昨日はよく帰ってくれましたね」
「ぇっ」
どうしよう。安全地帯かと思った副会長の隣が、今の俺にとっては1番危険地帯だった。
助けを求めて会長を見たが、そっと目をそらされてしまった。自業自得だ、諦めろ、と言うのが聞こえてくるようだ。
「ふふふ…食べ終わってから一緒に来て下さい」
「あ、あ、いや~…俺今日は忙しいかもぉ~」
「それは残念ですね…。美味しいお菓子があったのですが…〘意訳:今日なら手加減してやるが、明日以降は容赦はしない〙」
「やっぱり、忙しいのは来週だったぁ!」
「そうですか、それは良かったです」
「……あれは俺も逆らえねぇな…(ボソッ」
副会長怖っ…。何!?なんか、不穏な副音声が聞こえたんだけど!?これは逆らったらヤバい。命の危機を感じる。
俺が内心ガクブル震えていると、慶と双子が揃って2階席にのぼって来た。
これが天の助けか…。もう少し早く来て欲しかったけど。
「あれー?かいちょーとマコちゃん、それにれいれいがいるー」
「本当だ!れいれいが僕らより早いのは珍しいねー」
「…こ、…ちは…」
あぁ、偉い!慶だけだよ、ちゃんと挨拶してるの!
…まぁ、俺もしてないけど←
「やっほ~、3人で来るなんて珍しいねぇ~」
「さっきそこでけいっちと会ったんだー!」
「けいっち、また先輩方に囲まれてたんだよ」
「……こま、てた」
あぁ、なるほど。
大方、また髪に寝癖でも付けていたのだろう。
慶は頼りになる兄タイプの先輩方に人気だからな。親衛隊にも比較的そんな人が多いし。
そういえば、この前親衛隊隊長にお菓子貰ったって嬉しそうに報告してきたな。あのお菓子、予約が5年先まで埋まっている大人気菓子店のクッキーだった…。しかも限定版…。一体彼は、どうやって手に入れたんだろうか。
「ところで、昼食を食べなくてもいいのですか?」
「あ」
忘れかけた、というより、忘れてた。主にあのクッキーについて考えてたせいで。
静かだなぁ、と思ってた会長はすでに半分以上食べていて、俺のパスタを狙っていた。
ヤバい。俺のが食われる。
急いで席に着き、パスタに手を付け始める。
それを見て、会長は少し残念そうにしてた。
どれだけ食べるんだ…。会長の胃はブラックホールなのか?
…まぁ、半分ぐらいでも栄養は取れるし、いいか。
空いた皿にそっと半分のせ、会長の方にスッとやる。
「え、お前、いいのか?というか、せめて頼んだ分は食わないと。絶対足りねぇだろ」
「別に大丈夫だよぉ~。部屋で少しスナックをつまんでたからぁ、あまり空いてなかったですしぃ~」
「そ、そうか。なら、有り難く貰おう」
「どうぞどうぞ~」
心なしか嬉しそうな会長。
いや、本当どれだけ食べるんだ…。
余談だが、双子と慶は別のテーブルについて、昼食だというのに、デザートばかりをこれでもかと頼んでいた。いつ見ても胸焼けしそうになるな。
まぁ、主にすごく甘そうなものを食べているのは慶と楓なのだが。奏は比較的サッパリとしたレモンケーキを食べていた。
副会長は、片手間に食べられるサンドイッチセットを頼んでいる。いつもいつも同じもので飽きないのだろうか。俺も似たような感じだから、何も言えないけど。
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