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第116話
しおりを挟む状況を整理しよう。
今日は新歓で、俺の体調は最高潮に最悪だった。
その上突然のルール変更や毬藻への制裁、永瀬兄の保護など…まぁ色々とあったが、新歓の本編といえる部分は無事終わった。
次は本日メインディッシュの結果発表。
この際、何故か毬藻からご褒美のデート相手に選ばれ。
その流れで何故かヤツとの不毛な言い合いをすることになり。予定時間より立っていることになった俺は人前で倒れかけた。
その結果、毬藻から抱き着かれてる。←今ココ
…ざっとこんなもんか。
痛いほど静まり返った会場に嫌な予感を薄々感じながら、現実逃避するように今までの出来事を振り返った俺はおかしくないと思う。
『…春人、なに真琴に抱き着いてんだ?』
「ん??なんで龍雅は怒ってんだよ??!あ!!!もしかしてしっとってやつをしてるのか!!?心配しなくていいぞ!!オレはお前もキライじゃないからな!!!!」
マイクを切っていないのか、会場に設置されているスピーカーから少しドスの効いた声がする。
それに対し相変わらず鼓膜が破れるレベルの声量で、“好き”ではなく“キライじゃない”と自身の後方にいる人物へ毬藻は宣う。
これに触発されたのか何なのか、ようやく黙り静かに上の様子を観ていた生徒達のほとんどが毬藻へと罵声を上げ始めた。
「…ふむ、上手く誤魔化されてしまったか」
面白い程読めぬ童であるなぁと、いつの間にか舞台上に上がっていたヤツはわらう。
「…………」
「……………」
「「………」」
会長以外はだんまりを決め込み、ただ俺達へと視線を向けている。
俺はこの混沌をどうにかして欲しいと、ガラにもなくそう願ったはずだ。なのに何故、より混沌が増しているのか。…やはりこの世には、神のようなものはいないらしい。
……もういい加減、キレてもいいだろうか。
頼みの綱であった委員長と副委員長の姿は見えず、裏で様子を窺っているはずの教師陣は止めに入らない。
この場を正すべき立場の人物は自ら混沌の一部と化し、意味不明な言動を取っている。しかもその人物は、ここ最近はまともに義務も果たしてないときた。
まぁ、始めに自分で止めず、面倒だからと他人任せにしてた俺もある意味同罪なのだが。
それは置いといて、普段適当なチャラ男会計でも、キレる時はキレると設定し直した方が良い気がする。
…というか、もう辞めてもいいかもしれない。
卒業まで続けるつもりだったが、これすンのいい加減面倒いし、好かれたいとかッつうのもダルいし。
─あァ、そうするか。
もう全て、捨ててしまおう。
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